 (画像をクリックすると拡大されます)
スイッチバックと云えば、現役蒸機を撮影していた頃はあちこちで出会いました.箱根登山鉄道のは山をジグザグに登る本当の意味でのスイッチバックでしたが、国鉄線で見られるほとんどのものは駅(信号所)を水平に設ける(勾配中にホームを作っても、非力な蒸機列車などでは引き出せない)ためのもので、通過列車は駅を無視してそのまま直登してしまいます. この駅はもちろんお客さんの乗降のためでもありますが、単線での列車交換、優等列車の追い抜き、さらに勾配を一気には登りきれない蒸気機関車とその乗務員の大事な休憩場所でもあったわけです.
ですから、かつての学校での教え方、鉄道で山を登る方法の中のスイッチバック式がジグザグ式の解説のみなのには多少違和感がありました.まあ今ではアプト式、ループ式、スイッチバック式は存在はしますが一般には非現実的なので、もう敢えて教える程の重要事項でもないのかもしれません.
国鉄→JRでは数少ない本当の意味でのスイッチバックのある、木次線出雲坂根駅付近での車内案内で「日本では数少ない3段式スイッチバックです」と云ってました.気持は何となく理解できますが、この方式のスイッチバックと云えば立野でも大畑でもみな3段ですし、前述の駅水平用のスイッチバックでも理屈的には3段ですから、これが普通かと思います.現在はスイッチバック自体が数少ないことには間違いはありませんが.
勾配用としてのスイッチバックで2段のものって普通の本線上でありますかね?赤谷線東赤谷駅と今も健在の岩手開発鉄道の岩手石橋駅は共に勾配を登り詰めて、折り返して駅に進入すると云う方式で確かに2段ではありますが.少々特殊に感じます.
中国北京郊外の京包線青龍橋駅はモスクワ行き国際列車も走る幹線駅ですが、完全な行き止まりの折り返し駅で全ての列車の進行方向が変わります.ここは万里の長城観光で有名な八達嶺を越える33‰の急勾配区間で、まさしく2段スイッチバックと云えますね. はるばる1万km先のモスクワまで行く列車も、北京から僅か数10kmのこの駅で全行程中1回だけ進行方向が変わります.(現在はこの区間は通過しないようです)
↑は山田線大志田駅.水平ホームの直ぐ横の25‰をキハ58、2両編成の急行「そとやま」が通過して行きます.この急行は盛岡-茂市間を2時間以上ノンストップでした. 撮影は1967(昭和42)年12月.交換の普通列車の車内からです.
next
[このブログは最新5つの記事が表示されています.左上Archivesの各月分をクリックすると過去の記事がご覧になれます.] この続き、7月分全部はこちらからでも 6月分全部はこちらからでも
ぜひ轍楽之路(てつがくのみち)サイト本編へもお立ち寄り下さい.
|
PM 02:02:50 |
Comment(0) |
TrackBack(0) |
[電車・気動車]
|