今日は休みだったんで映画を見てきました。 「運命じゃない人」。 単館系の、まあそういう映画なんですが、大変面白かった。
…これはオレだけかもしれませんが、映画で「それはどうなんだ!?」と突っ込めるところが出てくると妙に萎えてしまうという癖があって。
…少し前に見た「埋もれ木」でのこと。 主人公の少女達は物語を作って、お話のリレーをしているという設定なんですが、映画始まってすぐの場面。 「お話作らない?」 おいおい! いきなり、きっかけとかそーゆーの何もなしでいきなりか? …とにかく「少女達が物語をリレーしている」という既成事実が欲しいだけなの?って感じて駄目。だから、何でそういうことを思いついたのか、それが作中で語られてるならまだしも「とにかくそーゆーもんだと思っとけ」みたいに見えちゃってねえ。 そーゆー風に見ちゃうともう駄目です。その後、近所のお婆ちゃんが養護ホームに入ることになって、それは嫌だと大泣きしてるシーン。泣いてる婆ちゃんに向かって主人公。 「あのねお婆ちゃん、私たちお話作っているの」 …ちっとは空気読め、と。普通こういうこと言わないだろ?とかいう部分が目に付くのって駄目な人なんです。
…では、この「運命じゃない人」はそういうツッコミ所が全くないのか?いいえ違います。どちらかというと多いです。
でも、全てのツッコミ所に理由がちゃんと用意されている。
多分、この監督さんもそういう違和感は駄目な人なんだろうなあ。だから意図して違和感を感じるようにして、真相を用意することで納得したいんじゃないか、と。 何というか、ルービックキューブの色がどんどん揃っていく感じがして痛快でした。
このヘンに注意して見てみよう
・何故探偵は宮田を「大事な用だ」と呼びつけて置きながら話があっさりしているのか、また急にいなくなるのか ・桑田さんは宮田のことが気になってたはずなのに、何で頑なに家を出ようとするのか(もしくは宮田と離れようとするのか) ・ヤクザの親分は金を取られたはずなのになんで追及があっさりしているのか ・「電話番号をなめんなよ」
今のところ今季一番の快作といっていい。 |
PM 10:56:31 |
Comment(0) |
TrackBack(0) |
[映画]
|