推手(その五)と似ているが、乙(後退するほう)は捋の代わりに采(手首を取って)、[才列](肘を極めにいく)を、甲(進むほう)は擠の代わりに肘、靠(肩で当たる)を行う。肘、靠を按で流し相手の前足の内側に踏み込んで進み、甲乙の動きを交替する。
歩法は、甲は2歩目を外に膨らませ、3歩目を乙の両足の間に踏み込むようにする。乙は3歩目で体を開く。連続すると8の字を描くようである。
3歩ずつ歩くのではなく、乙が後足を一歩大きく開き、甲が二歩三角形に歩く、楊式太極拳の大[才履]と同様に行うこともある。
三角に歩くので「三角推手」と呼び、これを広義の大[才履]とすることもある。
さらに乙が采、[才列]で自由に歩きながら攻め、甲があわせて歩きながらしのぎ、入れ替えて采、[才列]で攻めるやり方がある。
この自由に歩く活歩の四隅推手を狭義の大[才履]とする。
2010/12/22 16:12:50
[武術]