Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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チャーシューからスペアリブへ
デブとのデートは、「おふろの王様」だった。

いつもなら、チャーシュー・デブ、スガ君とのデートはラーメン店というのが恒例だった。
しかし、今回は、デブと裸の付き合いという気持ち悪い状況になった。

おそらくスガ君は、ダイエットしたボディを私に見せびらかしたかったのだろう。
何を思ったのか、3か月前からライザップに通い、「結果にコミットした」デブは、130キロの体を115キロに落とすことに成功した。
それがあまりにも嬉しくて、裸になることを決意したに違いない。

「あたし、脱ぐわ!」

ただ、15キログラム結果にコミットしたとはいっても、まだ私の倍の体積はありますがね。

しかし、これ以上、男の裸について語っても誰もときめかないだろうから、男の裸は今回のテーマから外すことにします。


なぜ、今回はラーメン・デートではなかったのか。
そのことを湯上りに、施設内のレストランで遅い昼メシを食いながら聞いてみた。

スガ君は、十割とろろそばとミニいくら丼、ミニねぎとろ丼、いかげそ唐揚げ、味噌汁。
私は、十割そばと焼きおにぎり。

そんなに食ったら、「結果にデブっとする」ぞ、と思ったが、スガ君が余りにもメシを美味そうに食うので言えなかった。

食い終わって、水を何杯もおかわりするチャーシュー・デブ。
その大量の水分の摂取がトラブルのもとだったと言われて、はあん? と首をかしげた。

今年の夏も、スガ君は、58杯以上のラーメンを胃袋に放り込んだ。
そして、大量の水も放り込んだ。

食べる前に水を飲み、食べている最中も水を飲み、食べ終わったら、もっと多くの水を飲んだ。
そのことは、私が知っているスガ君がラーメンを食うときのルーティンだから、これは崩しようがない。
デブは汗かきなので、水を飲まないと死んでしまうのだ。

しかし、この夏、そのことで3軒のラーメン店から文句を言われたというのだ。

「お客さん、水飲みすぎだよ。そんなんじゃウチの自慢のスープが薄くなっちゃうよ」
「本当は、水なんか出したくないんだよね。味がわからなくなるからね」
「ラーメンを食べに来たのか、水を飲みに来たのかわからないね」

何様だ、こいつら!
それが客に言う言葉か!

私は、そう思った。

そして、普段は温厚な175センチ、体重115キロ、柔道三段のデブも、そう思ったのだという。
スガ君は、体のどこを切っても「温厚」と書いてあるほど、天然記念物的な金太郎飴のような「温厚マン」である。

そのスガ君が、店の「黒Tシャツはちまきマン」に腹を立てた。

商売というのは、お客様に最高の技術を見せるのはもちろんだが、あなたたちが得る報酬の中には、お客様を心地よくさせる「おもてなし」の価格も入っているんですよ。
それが入っていない店は、ただの自己満足で金をぼったくっていると言われても仕方がない。

それなら、俺は大学や高校の学園祭の屋台の焼きそばのほうが、はるかに価値は高いと思う。

どんな商売でも、お客様は千差万別です。
だから、すべてのお客様に味を合わせろとは言わないが、「おもてなし」だけは誰に対しても同じクォリティのものを提供できるはずだ。

店が客を選ぶんじゃない。
客が店を選ぶんだ。

俺は、そう思って仕事をしてます。
何か間違ったこと、俺、言ってますか。


そんな風に喧嘩を売ったらしい。


しかし、ラーメン店の店主というのは、つくづく唯我独尊タイプが多いようだ。
3軒の店主が、「もう次からは、来ないでくださいよ」と言ったというのだ。


もう一度言わせていただく。
何様だ、こいつら!

店名を曝そうかと思ったが、スガ君に「Mさん、ダメですよ。いつも『ネットの暴力は嫌いだ』って言ってるじゃないですか。ここは我慢してください」と言われて、冷静になった。

よかった。もう少しで、ネット暴力団に魂を売るところだった。
(スガ君は、心が広いなあ)

しかし、スガ君にとって、その事件はかなりショックだったらしく、その仕打ちを受けて「ラーメンを食べる気力がなくなりました」と、太い首を左右に振って、悲愴なため息を漏らした。

かつて静岡で4年半ほどラーメン店を経営し、今は年間5百杯以上のラーメンを食うスガ君が、もう2週間以上ラーメンを食べていないというのは異常だ。異常気象だ。
こんなラーメン愛に満ちた男に、たかが水でクレームをつける、その驕り高ぶった姿に、私は怒り心頭に発し、それを冷ますために、思わず生ビールを注文しようとしたほどだ。

「待って待って待って! Mさん、ドクターストップ! ストップ!」
スガ君が止めてくれなければ、私はこのまま地獄まで堕ちたに違いない。

危ないところだった。

「完全にラーメンに対する熱が冷めたわけではないですけど、少し距離を置こうかな、と思ってるんですよね」
「今は、うどんにはまってましてね。手打ちうどんの看板が出ているところには、お昼を食べたあとでも、条件反射的に入ってしまうんですよ。Mさん、うどんって、美味しいですよね」

ラーメン業界は、つまらないプライドを振りかざしたことで、VIP級の顧客をなくそうとしている。
(私の心の声をお届けします。もてなしの心も知らないで、プライドを煮込んだスープ作ったって、そんなの、ただの自己満足じゃねえか!)

「でも、ここでソバを食べて思ったんですけど、ソバも美味しいですねえ。日本人なのに、早く気づくべきだったなあ。他にも日本には美味しいものたくさんあるんですよねえ。和食は無形文化遺産ですからね。これを機会に、色々食べ尽くしてみようかな」
結果にコミットした男に、いつもの活力が戻ったようだ。


しかし、そうNARUTOですね・・・・・スガ君。
困ったことに、君のことをチャーシュー・デブと呼べなくなってしまうんだなあ。

うどん・デブではインパクトがない。
ソバ・デブなんか言葉の響きが弱すぎて使おうって気にもならない。

パスタ・デブ、カレーライス・デブ、おにぎり・デブ、焼肉・デブ、餃子・デブ、たこ焼き・デブ。
まったく響かない。

そう思っていたら、スガ君がナイス・アシストをしてくれた。

「この間、家内がスペアリブを作ってくれたんですけど、感動するほど美味しかったなあ。感謝のしるしに、家内のことを抱きしめたら、あれ以来、夕食に週2回はスペアリブが出るようになったんですよ。それが楽しみで楽しみでっ!!」


はい!

スペアリブ・デブ。

いただきました。







ところで、先ほど5時50分頃、東京武蔵野揺れました。
お気を付けください。


2015/09/12 AM 06:23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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