Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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正義の人たち
マクドナルドさんが、大きな逆風を受けている。

中国工場での非衛生的な製造現場。
そして、今回はナゲットへの異物混入。
他のものにも異物混入があって、子どもが怪我をしたケースもあったという。
(しかも、事故から大分たってからの公表だった)

客足は落ち、当然のことながら営業利益も落ち込んでいるらしい。

そうなると、ひねくれ者の血が騒ぐ。

私は、マクドナルドさんには、あまり行ったことがない。
(かつて2か月ほど昼間だけ流浪の旅をしていたとき、パソコンの電源をお借りするために、スターバックス様と併せて、集中的に利用させていただいたことがあったが、それが私にとっての短いマクドナルド・バブルだった)
ハンバーガーは一回しか食ったことがない。

私がマクドナルドさんを利用するのは、Sサイズのコーヒーを飲むときだけだ。
それも頻繁にあるわけではない。
一か月に一度あるかないかだった。

しかし、逆風を浴びてからは、よく利用するようになった(中央線武蔵境駅前店)。
ホットコーヒーを飲むだけだから15分程度だし、単価も安いので、マクドナルドさんには何の役にも立っていないと思うが、たった15分間だけでも充実した時を過ごさせていただいているのは事実だ。

たった100円程度でも店員さん(クルー?)の愛想はいいし、店内は暖かいし、 Wi-Fiも使える環境の良さは地理的な利便性を考えれば、そのコストパフォーマンスはかなり高いと思う。

それに、コーヒーの場合は、異物が入っていたら、それが毒でない限り、お代わりプリーズで済む。

ただ、やはり、食品を扱う飲食店の衛生状態が悪いというのは、客足を引かせるには充分な要素だ。
しかも、ケガ人まで出ている。
致命的と言ってもいい。

しかし、私はマクドナルドにはコーヒーさえあればいいと思っているので、マクドナルドさんに批判的にはなれない。
衛生上問題なものは食わなければいいのであって、快適な空間さえ提供されれば、私は満足だ。
異物混入は、会社側が真摯になって原因を追及すれば、時間はかかっても解決できる問題だ。
(ユーザーが納得できる説明責任が必須だが)


類似の話として、昨年、ペヤング焼きそばの異物混入事件もあった。

そして、このとき、混入した虫を撮影してツィッターにアップした人が、炎上したという「変な事件」もあった。
このツィッターの主を叩くという行為が、私にはまったく理解できなかった。

多くの人が「ツィッターにあげる前に、会社に報告するのが先ではないのか」とか「売名行為ではないか」と叩いた、という記憶が私にはある。

大手企業を告発すると、感情的に反発する人の頭の構造というのは、どうなっているのだろうか。

普通に考えれば、個人と企業の力関係は、すぐに理解できる。
企業に報告するだけなら、それが揉み消される可能性が高い、という想像力は働かないのだろうか。

今回、マクドナルドさんは、小さな事故は公表を控え、後出しのように「こういうこともありました」と公表したではないか。
つまり、それは、今回の事故がなければ、間違いなく揉み消された事例だ。

揉み消されないように、画像をツィッターにアップする。
自己防衛としては、完璧なように私には思えるのだが、叩いた人たちが、企業寄りのスタンスをとる理由は一体何だったのだろう。

正義感でしょうか。

しかし、カップ焼きそばに虫混入という事実を提示する正義感と比べると、その事実に待ったをかけて企業を擁護する行為は、どう考えても正義感とは言いがたい。

余計なことをして、ペヤングが食えなくなったら、みんなが困るだろうに、という正義感か。

私の友人にも「カップ焼きそばは、ペヤングしか食わねえ」という侠気あふれた男がいる。
そういうやつには、私は首を絞めながら「一平ちゃんをなめんなよ」と、優しく語りかけているのだが、こういう冗談が通じない人も世の中にはいらっしゃるから、余計なことは言えない。

ただ、矛盾するようだが、私は命に関わる異物混入以外には、寛容である。
国内の工場や店に、そんなに虫がウジャウジャいるとは思えない。
(外国の工場のことは知らないので外国産のものは食わないようにしている)

百分の一以下の確率に、目くじらを立てるという法則を私は持っていない。

前述のペヤング大好き男の「気持ち悪くて、俺もうペヤング食えねえよ」という泣きを素直に受け入れて、私は彼が溜め込んでいたペヤング4個をいただいて、4日連続で昼メシにした。

美味しくいただきました。

また、私事だが、昨年ある餃子専門店で餃子ライスを食っていたら、中華スープに短い髪の毛が浮いていたことがあった。
明らかに自分のものとは違うものだったが、元々スープを飲む習慣のない私は、何も言わずに金を支払った。

「そんな場合は、店にクレームをつける方が親切なのよ」と我がヨメは言う。
「そうじゃないと、また同じことを繰り返すかもしれないでしょ!」

それは、正論だ。
反論の余地はない。

とは言っても、おそらくだが、その種の事例は、国内の数ある飲食店で、毎日数えきれないほどあるに違いない。
その都度皆さんは、クレームをつけておられるのだろうか。

衛生意識と正義感の強い方は、抗議するかもしれない。
だが私は、そのどちらも持たない人間のクズであり、人前で思ったことを言えないシャイな男なので、一度しか抗議したことがない。
(結局、あるのかい!)

それは、立ち食いそばを注文したときのことだが、新聞の切れ端が入っていたので、「これを新しいものに代えていただければ幸いです」と前歯が金歯のオバちゃんに、お願いした。

前歯金歯オバちゃんは、「あ〜ら〜、いやだぁ! ごめんなさいね」とお金を返してくれながら、新しいそばを作ってくれた。
ゴッツァンです!

堅苦しいことを言えば、保健所に通報するか、責任者出てこ〜い! と怒鳴ればよかったのかもしれないが、ただでソバを食えたという喜びの方がでかかったので、バッシング・デモは起こさなかった。

それに、知らずに1×1.2センチの新聞を食ったとしても死なないのではないかという、私個人の衛生意識の低さもあったと思う。
立派に開き直るのだが、私はバッチイ男なのである。

衛生意識の高い方々は、その強い正義感を存分に発揮されて、これからも企業退治をなさってください。
あるいは、大手企業の不正に対して、ツィッターで告発する人たちを、心置きなく叩いてください。
日本の衛生は、あなたがたの手にかかっています。


よろしくお願いします。



そして、唐突だが、安藤美姫さんである。

何故だかわからないのだが、ネットのごく一部の方々に激しく叩かれているという情報を大学1年の娘から耳にした。

何がお気に召さなかったのかと聞いたら、「彼氏と子どもとの3ショット写真を公開したら、けしからん、ということになったらしいぞ」とのこと。

世の中、2ショット、3ショット、よっこらショットが、ネット上では得意げに披露されているのに、自分たちのはよくて何故安藤美姫さんはいけないのだろうか。

有名人が幸せな姿を公表して何が悪い?

私は一流アスリートを無条件に尊敬するという単細胞なので、一流フィギュアスケーターである安藤美姫さんのことも尊敬している。
(美脚という構成点の高い要素もある)

ただ、我が家に頻繁に夕飯を食いにくる娘のお友だち6人も口を揃えて「安藤美姫、嫌い!」と言っていた。

なぜ、と聞くと「だって、自分勝手じゃない!」とお怒りだ。

なにが、自分勝手?

「勝手に子ども産んで、勝手に男つくって!」

おそらくだが、安藤美姫さんは、勝手に子どもを産んだわけではないと思う。
勝手に彼氏を作ったわけでもないと思う。
それを、いちいち世間に断る必要はないと思う。

世の中に未婚の母はいくらでもいるし、その人が新しい彼氏をつくるという「流れ作業」も、いくらでもあると思う。
きっとその確率は、チキンナゲットやペヤングや私のパンツに異物が混入する確率より、はるかに高いだろう。

話は著しく脱線するが、私の大学時代の同級生オサダマモルは、大学2年の時、子どもができたが、籍を入れていない。
認知をしたかどうかは忘れたが、風の噂によると、卒業後ほかの年上女性と結婚したのち、3人の子を授かって離婚。そのあと数回彼女を変えて、厚かましいことに、毎年のように年賀状に新しい彼女を登場させたが、彼は親以外からはバッシングされなかった。

有名人ではないから、当たり前か。

しかし、人は自分の幸せをアピールする権利を持っている。
オサダマモルは、その都度、幸せだったと思う。
なぜなら、笑顔が輝いていたから。

その様子を私たちは、「ウマいことやりやがって」という憧憬と賞賛のマナザシで見るだけだった。

安藤美姫さんの「どっこいショット」が、どのようなものか見ていないが、きっと幸せを大々的にアピールするものだったに違いない。
それを微笑ましい………とは思わないのか。

得意げに幸せをアピールしやがって、というゲスの………極み乙女。


取り返しのつかない罪を犯した人が、満面の笑みで「うんこらショット」を公開するのは不謹慎だが、何も罪を犯していない人が、何の罪も犯していない恋人と何も罪を犯していない子どもとの「うんとこショット」を公開して何が悪いのか、理解に苦しむ。

ただ、正義感の強い方は、どんなことにも正義感が強いと思うので、フィギュアスケーターに限らず、政治家、権力者、有力者などが気に食わない「どすこいショット」「パンちらショット」「バカチン語録」をまき散らしたら、同じように叩いてほしいと思います。


ぜひ、よろしくお願いします。



2015/01/15 AM 06:37:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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