Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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天使すぎる? でも悪魔
昨年の5月、我が家族が住む武蔵野のオンボロアパートのオーナーから、昨年中にアパートを解体して分譲地にする、と脅された。

それを聞いた私はパニックに陥り、熱海温泉に日帰りで行くという現実逃避をした。
意味のない現実逃避だったが、多少なりとも気分転換できたのだから、「よかよか」とポジティブに捉えた。

それで、アパート解体はどうなったか、というと今だにオンボロのまま存在していた。
なぜかというと、オーナーの長男が強行に反対したのと、オーナーが昨年の10月から体調を崩して、入退院を繰り返していたからだ。

オーナーの体調が気になった私は、お見舞いに行くことにした。
病院に見舞いに行くと堅苦しくなるので、退院して落ち着いたときに行こうと思った。

今週の月曜日、小さめの段ボール箱に有機野菜をたくさん詰めて、ご自宅に伺った。
長男さんから、最近では「有機野菜しか食べない」と聞いていたからだ。

8ヶ月ぶりに見るオーナーは痩せていた。
以前は、小太りの印象だったが、やつれたとは言わないまでも萎んだように見えた。

病名は聞かない。
聞くことに意味があるとは思えない。
病名を知ったからといって、私には何もできないからだ。

10畳ほどの和室に通された。
「嬉しいねえ。カミさん以外誰も見舞いに来ないから、世間から見捨てられたのかと思ったよ」と歓迎してくれた。

同居の奥様と長男さんは、デパートに買い物に出かけたという。
その方が、こちらも気が楽だ。

「Mさんは、お茶はダメなんだよね」と個人情報を開示しながら、ドリップコーヒーを振舞ってくれた。
かたじけのうございます。

「おからだは?」と聞こうとしたとき、和室の壁に「全国衛生労働週間」と書かれたポスターを見かけた。
私の記憶に間違いがなければ、一人で笑顔をふりまいている女の子は、「天使すぎるアイドル」と呼ばれた子だ。

誰かに頼まれて貼っているのだろうと推測した。
しかし、その推測は高速で覆された。

私の視線に気づいたオーナーが、「最近、この子に夢中でねえ。テレビで初めて見たとき、ビビッと来たんだよね。運命かもしれないね」と照れながら言ったのである。

入院していたときは、A4サイズの生写真をラミネート加工して、それを目の届く範囲に、いつも置いていたらしい。
さらには、アイドルをプリントしたマグカップも持っていったという。

こう言われて、どうリアクションをとったらいいか、悩んだ。
ハハハと笑うのは失礼だし、「お若いですね」と調子のいいことを言うのも嫌だ。
だから、スルーするのが無難かな、と結論づけた。

見舞いは、10分程度で帰るのが望ましい。
それ以上だと、相手の体にも負担がかかる。

ここは「ドロン(死語?)!」するのが、一番だ。

ドロン!
気配を消そうと黒装束に着替えようとしていたら、オーナーが大きな仕草で両手を叩いた。

オーナーは、立ち上がると、2冊の厚いスクラップブックを本棚から抜き出し、テーブルの上に置いて、満面の笑みを浮かべて説明し始めた。

60半ばのオッサンが、若いアイドルについて語ることに異議は唱えない。
私は、心の広い男だ。
だが、言っていることが、さっぱりわからない。

嬉しそうなオーナー。
アナログな人は、こんな風に雑誌などを切り抜くのが楽しいのだろうな、と思いつつも、私はそのあと言った自分の言葉を悔いることになる。

iPadを使って、iCloud経由で画像を保存すれば、いつでもどこでも彼女の写真が見られます。

私がそう言うとオーナーは、初めてサンスクリット語を聞いたトランスフォーマーのような顔で固まった。
オプティマスプライムほど格好良くはなかったが、今にもトラックに変身して、走りだしそうだった。
(映画トランスフォーマーを知らない人には、ナンノコッチャでしょうが)

だが、変身を諦めたオッサンは、風速4メートルの鼻息を吹き飛ばして、こう言ったのだ。
「そのアイパーとやらを買えば、カンナちゃんが俺のものになるのかな?」

俺のもの?
まあ、放っておこうか。

……と、また黒装束に着替えようとしたとき、「じゃあ、アイパー買いに行こう!」と猛烈な圧力で言われた。
そして、荻窪のソフトバンクまで拉致された。

その後、オーナーのご自宅に帰り、画像ダウンロードに時間を費やし、ファイリングしたり加工したりしたあとで、必要な操作だけを教えた。
そんなオーナー様のお姿を見て、人間というのは、自分が関心を持っていることには、一所懸命になる生き物だということを実感した。

お見舞いに伺ったのが午後1時過ぎ。
解放されたのが午後7時15分。

デパートからお帰りの奥様に、晩メシを食っていけと勧められたが、満腹でござる、とお断りした。


家に帰って、天津飯と野菜たっぷりのあんかけ春雨を食っているとき、オーナーから電話があった。
iPadの操作がわからないので、電話をしてきたのかと思った。

しかし、違った。

「あのね、さっき言い忘れたんだけどね。アパートを壊す件なんだけど、俺が元気になったら、潰すからね。転居先を考えといてね。悪いんだけどね」



「天使すぎるアイドル」が好きなオッサンは、実は「悪魔」だったというお話しでした。








2015/01/27 PM 04:12:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

胸に負けた男
ヤクルトレディが好きである。

もちろん、嫌らしい意味で言っているわけではない。
関連性が理解できないかもしれないが、タレントの剛力彩芽さんがジョアの宣伝をしているから、好きなのである。

これは、どうでもいい話だが、私は女性に限らず、人から悪口を言われたり、仲間はずれにされたりする人を好む傾向が強い。
いつも多数決では少数派についている。
おそらく、ヒネクレているからだと思う。

たとえば、今はそれほどでもないが、出川哲朗師匠と江頭2:50師匠が嫌われタレントの双璧をなしていたことがあった。
私はその現象を見て、なぜ彼らが嫌われるのか理解できなかった。

彼らに代わる芸人さんは絶対にいない。
あの芸の見事さは、マエストロと言っていい。
そして、彼らは今も変わらずマエストロだ。

それは、尊敬できる。

ただ、彼らが世間から嫌われていなかったら、これほど彼らを尊敬することはなかったかもしれない、とも私は思っている。
開き直るのだが、ひねくれ者とは、そんなものなのです。

最近の私の大好物はNON STYLE井上裕介氏である。
ウザい嫌われ役を演じきっているところがいい。
マエストロとまではいかないが、達者だとは思う。

それに、関西の方々はシャレがわかるので、井上氏に対して、「キモくて嫌いじゃ、ボケ!」と言いながらも、彼の嫌われキャラを温かくサポートしている気配もある。
「ブス!」という罵倒は、愛情の裏返しなのかもしれない。

………と、いつもながらに話が脱線したところで、軌道修正。

ようするに、私は剛力彩芽さんが逆風を浴びているが故に、ヤクルトジョアが好きなのだ。
(同じ理由で沢尻エリカさんを応援するために、ひところスニッカーズをよく食った)
だから、道でヤクルトレディが立ち止まっていたら、私は必ずジョアを買うことにしていた。

埼玉にいた頃は、路上でヤクルトレディを見ることは、宇宙人に遭遇するくらいまれだったが、武蔵野に越してきてからは、頻繁に見かけるようになった。
中央線武蔵境駅半径634メートルのところで、週に1〜4回は見かける。

同じ人のときもあるが、違う人のときもある。
年齢は20代後半から40代が多いかもしれない。
呼び止めるたびに、レディの方たちは愛想良く対応してくれる。

「寒くなりましたねえ」「今日は遠くに行かれるのですか?」「いつも眠そうですね。お忙しいんですか?」「お仕事頑張ってください!」

ありがとうございます。


先日の日曜日、小金井市のOK牧場(ストア?)に、買い出しに行った。
私の場合、週に一度、武蔵野市、三鷹市、小金井市のスーパーを回って、一週間分の食材を買い出しするのが習慣になっていた。

インターネットで、その日の特売を調べて、まとめ買いをするのだ。
OKストアは、この日最後に回ったスーパーだった。
調味料などが安いので、重宝していた。

溶けるチーズ、スライスチーズ、ロースハム、ベーコンブロックをまとめ買いしていたとき、「あら、お買い物ですか?」と声をかけられた。
30歳前後の声のよく通る女性だ。
お会いした記憶はない。

私は、咄嗟に、何かタチの悪い勧誘なのではないかと疑い、「まあ」とだけ言って、逃走した。

武蔵野市で2番目にビンボーな私は、ランボルギーニ・カウンタックLP5000Sを薦められたとしても、買うことができない。
だから、勧誘からは、いつも逃走することにしていた。

買い物をすべて終えて、OKストアの駐輪場で、自転車の荷台に段ボールに入れた戦利品を括り付けているとき、また声をかけられた。

「この近所に、お住まいなのですか?」
先ほどの女性だった。

だから、俺はランボルギーニ・カウンタックLP5000Sは買えませんから! と拒否しようとしたが、そのとき、女性の胸が恐ろしく膨らんでいることに気づいた。

小さなスイカを盗んできたのか?
つまり、スイカ泥棒?
いや、しかし、スイカの季節ではなかったような気がしたが…。

首を傾げながら、胸に隠したスイカを凝視していたとき、「いつもジョアをお買い上げ、ありがとうございます」と頭を下げられた。

ジョア、剛力彩芽さん、ヤマザキ製パン・ランチパック。
突然、ランチパックのポテトサラダが食いたくなった。
帰りに「いなげや」で買って帰ろうか。

などと考えながらも、私の目は相手の胸に隠した小玉スイカに釘付けだった。
冷静に考えて、いま小玉スイカは出回っていないはずだ。
早くて4月だろう。

つまり、それはスイカではない。
では、カボチャか。
しかし、カボチャにしては、凸凹がない。

それに、もっと冷静に考えても、胸にカボチャを隠すお茶目な変態が、こんなに堂々と世間を歩いているわけがない。
普通は、日陰をこっそりと歩くものだ。

つまり、これは自家製の胸!?

断っておくが、私は貧乳派である。
私が神と崇める柴咲コウ様、天使のスマイル・新垣結衣天女、天性の女優・宮あおい姫、世紀の美女・仲間由紀恵女史、朝昼晩いつでも美味しいベッキー菩薩、そして、ジョア剛力彩芽さんは、貧しい胸しか持っていない。
私の大学1年の娘に、この人たちの共通点は何だと思う、と聞いてみた。

「美人というところか」

違う。
みな、キーがつくのだ。
シバサッキーコウ、アラガッキーユイ、ミヤザッキーアオイ、ナカマユッキーエ、ベッキー、ゴウリッキーアヤメ。
どうだ、すごいだろ。

私がそう言うと、娘は哀れみを目にたたえて、「君はいつも楽しそうだねえ。でも人前では言うなよ」と頭を撫でてくれた。

はい、言いません。
(ブログで公表してしまったが)


ということで、貧しい、という言葉の響きが、私は好きだ。
だから私は、貧しい胸が好きだ。
美脚があれば、胸のクォリティは問わない。

しかし、意に反して、私の目は巨大な胸に釘付け。
ヤクルトレディが、何か言うたびに、私は「はいはいはい〜」と心のこもらない相づちを打つだけだった。

おそらく、ヤクルトレディは、私のことを軽蔑したに違いない。

顔は笑っていたが、逃げるように「では、またお願いします」と言って、私の前から姿を消した。
小玉スイカが、消えた。

喪失感を味わう私。

帰りに「いなげや」で、ランチパックを買うのも忘れ、小玉スイカ、小玉スイカと呪文を唱えながら、私は自転車を漕いだ。
まるで、夢の中にいるような感覚だった。

家に帰って、これからは、ヤクルトレディに声をかけるのはやめよう、と私は心に誓った。

心に誓わなくても、おそらく私は、小玉スイカ好きの変態オジさんとして、ヤクルトレディの間で認知されたに違いない。
これからは、ヤクルトレディを見かけたら、超高速で逃げるのが一番だ。

それ以外に、私に残された選択肢はない。


そう固く誓った次の日の朝、私は得意先に行くために、9時15分にオンボロアパートを出た。

そのとき、目の前にいたのは、なんと、小玉スイカ!

「あら、おはようございます。昨日は、どうもぉー」
明るく、話しかけられた。

しかも、住んでいるところが、バレてしまったし。

絶体絶命。

このあと、私はどうしたかというと、毎週月曜日この時間にジョアを7個届けてくれるように、お願いしてしまったのですよ。
つまりこれは、後ろめたさへの出費!



これから先、きっと私は「胸に負けた男」として、後世まで語り継がれるに違いない。




2015/01/21 AM 06:50:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

正義の人たち
マクドナルドさんが、大きな逆風を受けている。

中国工場での非衛生的な製造現場。
そして、今回はナゲットへの異物混入。
他のものにも異物混入があって、子どもが怪我をしたケースもあったという。
(しかも、事故から大分たってからの公表だった)

客足は落ち、当然のことながら営業利益も落ち込んでいるらしい。

そうなると、ひねくれ者の血が騒ぐ。

私は、マクドナルドさんには、あまり行ったことがない。
(かつて2か月ほど昼間だけ流浪の旅をしていたとき、パソコンの電源をお借りするために、スターバックス様と併せて、集中的に利用させていただいたことがあったが、それが私にとっての短いマクドナルド・バブルだった)
ハンバーガーは一回しか食ったことがない。

私がマクドナルドさんを利用するのは、Sサイズのコーヒーを飲むときだけだ。
それも頻繁にあるわけではない。
一か月に一度あるかないかだった。

しかし、逆風を浴びてからは、よく利用するようになった(中央線武蔵境駅前店)。
ホットコーヒーを飲むだけだから15分程度だし、単価も安いので、マクドナルドさんには何の役にも立っていないと思うが、たった15分間だけでも充実した時を過ごさせていただいているのは事実だ。

たった100円程度でも店員さん(クルー?)の愛想はいいし、店内は暖かいし、 Wi-Fiも使える環境の良さは地理的な利便性を考えれば、そのコストパフォーマンスはかなり高いと思う。

それに、コーヒーの場合は、異物が入っていたら、それが毒でない限り、お代わりプリーズで済む。

ただ、やはり、食品を扱う飲食店の衛生状態が悪いというのは、客足を引かせるには充分な要素だ。
しかも、ケガ人まで出ている。
致命的と言ってもいい。

しかし、私はマクドナルドにはコーヒーさえあればいいと思っているので、マクドナルドさんに批判的にはなれない。
衛生上問題なものは食わなければいいのであって、快適な空間さえ提供されれば、私は満足だ。
異物混入は、会社側が真摯になって原因を追及すれば、時間はかかっても解決できる問題だ。
(ユーザーが納得できる説明責任が必須だが)


類似の話として、昨年、ペヤング焼きそばの異物混入事件もあった。

そして、このとき、混入した虫を撮影してツィッターにアップした人が、炎上したという「変な事件」もあった。
このツィッターの主を叩くという行為が、私にはまったく理解できなかった。

多くの人が「ツィッターにあげる前に、会社に報告するのが先ではないのか」とか「売名行為ではないか」と叩いた、という記憶が私にはある。

大手企業を告発すると、感情的に反発する人の頭の構造というのは、どうなっているのだろうか。

普通に考えれば、個人と企業の力関係は、すぐに理解できる。
企業に報告するだけなら、それが揉み消される可能性が高い、という想像力は働かないのだろうか。

今回、マクドナルドさんは、小さな事故は公表を控え、後出しのように「こういうこともありました」と公表したではないか。
つまり、それは、今回の事故がなければ、間違いなく揉み消された事例だ。

揉み消されないように、画像をツィッターにアップする。
自己防衛としては、完璧なように私には思えるのだが、叩いた人たちが、企業寄りのスタンスをとる理由は一体何だったのだろう。

正義感でしょうか。

しかし、カップ焼きそばに虫混入という事実を提示する正義感と比べると、その事実に待ったをかけて企業を擁護する行為は、どう考えても正義感とは言いがたい。

余計なことをして、ペヤングが食えなくなったら、みんなが困るだろうに、という正義感か。

私の友人にも「カップ焼きそばは、ペヤングしか食わねえ」という侠気あふれた男がいる。
そういうやつには、私は首を絞めながら「一平ちゃんをなめんなよ」と、優しく語りかけているのだが、こういう冗談が通じない人も世の中にはいらっしゃるから、余計なことは言えない。

ただ、矛盾するようだが、私は命に関わる異物混入以外には、寛容である。
国内の工場や店に、そんなに虫がウジャウジャいるとは思えない。
(外国の工場のことは知らないので外国産のものは食わないようにしている)

百分の一以下の確率に、目くじらを立てるという法則を私は持っていない。

前述のペヤング大好き男の「気持ち悪くて、俺もうペヤング食えねえよ」という泣きを素直に受け入れて、私は彼が溜め込んでいたペヤング4個をいただいて、4日連続で昼メシにした。

美味しくいただきました。

また、私事だが、昨年ある餃子専門店で餃子ライスを食っていたら、中華スープに短い髪の毛が浮いていたことがあった。
明らかに自分のものとは違うものだったが、元々スープを飲む習慣のない私は、何も言わずに金を支払った。

「そんな場合は、店にクレームをつける方が親切なのよ」と我がヨメは言う。
「そうじゃないと、また同じことを繰り返すかもしれないでしょ!」

それは、正論だ。
反論の余地はない。

とは言っても、おそらくだが、その種の事例は、国内の数ある飲食店で、毎日数えきれないほどあるに違いない。
その都度皆さんは、クレームをつけておられるのだろうか。

衛生意識と正義感の強い方は、抗議するかもしれない。
だが私は、そのどちらも持たない人間のクズであり、人前で思ったことを言えないシャイな男なので、一度しか抗議したことがない。
(結局、あるのかい!)

それは、立ち食いそばを注文したときのことだが、新聞の切れ端が入っていたので、「これを新しいものに代えていただければ幸いです」と前歯が金歯のオバちゃんに、お願いした。

前歯金歯オバちゃんは、「あ〜ら〜、いやだぁ! ごめんなさいね」とお金を返してくれながら、新しいそばを作ってくれた。
ゴッツァンです!

堅苦しいことを言えば、保健所に通報するか、責任者出てこ〜い! と怒鳴ればよかったのかもしれないが、ただでソバを食えたという喜びの方がでかかったので、バッシング・デモは起こさなかった。

それに、知らずに1×1.2センチの新聞を食ったとしても死なないのではないかという、私個人の衛生意識の低さもあったと思う。
立派に開き直るのだが、私はバッチイ男なのである。

衛生意識の高い方々は、その強い正義感を存分に発揮されて、これからも企業退治をなさってください。
あるいは、大手企業の不正に対して、ツィッターで告発する人たちを、心置きなく叩いてください。
日本の衛生は、あなたがたの手にかかっています。


よろしくお願いします。



そして、唐突だが、安藤美姫さんである。

何故だかわからないのだが、ネットのごく一部の方々に激しく叩かれているという情報を大学1年の娘から耳にした。

何がお気に召さなかったのかと聞いたら、「彼氏と子どもとの3ショット写真を公開したら、けしからん、ということになったらしいぞ」とのこと。

世の中、2ショット、3ショット、よっこらショットが、ネット上では得意げに披露されているのに、自分たちのはよくて何故安藤美姫さんはいけないのだろうか。

有名人が幸せな姿を公表して何が悪い?

私は一流アスリートを無条件に尊敬するという単細胞なので、一流フィギュアスケーターである安藤美姫さんのことも尊敬している。
(美脚という構成点の高い要素もある)

ただ、我が家に頻繁に夕飯を食いにくる娘のお友だち6人も口を揃えて「安藤美姫、嫌い!」と言っていた。

なぜ、と聞くと「だって、自分勝手じゃない!」とお怒りだ。

なにが、自分勝手?

「勝手に子ども産んで、勝手に男つくって!」

おそらくだが、安藤美姫さんは、勝手に子どもを産んだわけではないと思う。
勝手に彼氏を作ったわけでもないと思う。
それを、いちいち世間に断る必要はないと思う。

世の中に未婚の母はいくらでもいるし、その人が新しい彼氏をつくるという「流れ作業」も、いくらでもあると思う。
きっとその確率は、チキンナゲットやペヤングや私のパンツに異物が混入する確率より、はるかに高いだろう。

話は著しく脱線するが、私の大学時代の同級生オサダマモルは、大学2年の時、子どもができたが、籍を入れていない。
認知をしたかどうかは忘れたが、風の噂によると、卒業後ほかの年上女性と結婚したのち、3人の子を授かって離婚。そのあと数回彼女を変えて、厚かましいことに、毎年のように年賀状に新しい彼女を登場させたが、彼は親以外からはバッシングされなかった。

有名人ではないから、当たり前か。

しかし、人は自分の幸せをアピールする権利を持っている。
オサダマモルは、その都度、幸せだったと思う。
なぜなら、笑顔が輝いていたから。

その様子を私たちは、「ウマいことやりやがって」という憧憬と賞賛のマナザシで見るだけだった。

安藤美姫さんの「どっこいショット」が、どのようなものか見ていないが、きっと幸せを大々的にアピールするものだったに違いない。
それを微笑ましい………とは思わないのか。

得意げに幸せをアピールしやがって、というゲスの………極み乙女。


取り返しのつかない罪を犯した人が、満面の笑みで「うんこらショット」を公開するのは不謹慎だが、何も罪を犯していない人が、何の罪も犯していない恋人と何も罪を犯していない子どもとの「うんとこショット」を公開して何が悪いのか、理解に苦しむ。

ただ、正義感の強い方は、どんなことにも正義感が強いと思うので、フィギュアスケーターに限らず、政治家、権力者、有力者などが気に食わない「どすこいショット」「パンちらショット」「バカチン語録」をまき散らしたら、同じように叩いてほしいと思います。


ぜひ、よろしくお願いします。



2015/01/15 AM 06:37:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

人間っていいかも
新年早々、嬉しいことがあった。

新年の挨拶回りに行ったときのことだ。
挨拶回りは毎年行くが、すべてを回るのは大変なので、最近は一年に3社と決めていた。
それを年ごとのローテーションで回る。

東京、神奈川、埼玉、静岡のすべてを回っていたら、時間を取られて仕事にならないからだ(今は体力的にもきつい)。
今年は、桶川の企画編集会社に真っ先にご挨拶にお伺いした。
2年間、行っていなかったので、最優先に伺った。

桶川の会社の最初の担当者は、フクシマさんだった。
おバカなフクシマさんは、同じようにおバカな私と気が合って、年は20歳ほど違うが、楽しい時間を過ごさせていただいた。

仕事の打ち合わせ時間が15分なのに、バカ話は1時間以上。
毎回、幸せ気分を感じて、帰りの高崎線に乗った。

しかし、3年前に、そのフクシマさんが病を得て、長期休職を余儀なくされた。

そのあとの担当者は、女優の麻生久美子さん似の美人事務員さんだった。
フクシマさんが元気だった頃は、3人でよくトリオ漫才を演じたこともあった。

だから、麻生久美子似が担当者になったときも、打ち合わせ15分、バカ話30分、という楽しいときを過ごした。

しかし、その麻生久美子似が、ご懐妊されて、一旦会社を辞めるという事態が唐突にやって来た。
昨年末に、麻生久美子似は、退社。

その後を継いだのが、ワタベさんだった。

彼の年齢はわからない。
聞く気もない。

30歳を過ぎているとは思うが、それを知ることに意味があるとは思えない。
だから、これからも聞かないだろう。

担当者が変わるにあたって、麻生久美子似から、私に関するデータを渡されたらしい。
白髪頭のおバカなオッサン。
そして、酒飲みだということも言い継がれたようだ。

しかし、このデータは間違っていた。
今の私は、事情があって、サケとは無縁の生活をしている。

親しい知人や同業者の一部は、そのことを知っているが、得意先には伝えていない。
そんなどうでもいいことを得意先に伝える人は、この宇宙では、いないだろう。
だから、得意先の人は誰も知らない。

そんなどうでもいい事情を知らないワタベさんが、新年の挨拶回りで、一番搾りの500缶を勧めてきたのだ。
「Mさんは、これが好きなんですよね」
満面の笑みである。

この会社での年初の仕事では、私は一番搾りを飲むことが行事になっていた。
8年間続いた行事だ。

これが私に対する「お・も・て・な・し」だと思っているのだ。

しかし、私は空気を読まない男だ。

飲まないものは、飲まない。
たとえ、神と崇める柴咲コウ様、椎名林檎様に勧められたとしても、絶対に飲まない。
(いや、美脚をちらつかせられたら飲むかもしれないが)

困ったことに、ワタベさんは、美脚ではない。
だから、「俺、禁酒中なんで」と断った。

その一言で、修羅場になった。

「なんで?」とワタベさんが目をむいたのだ。

「俺が出したのに、飲めないの? だって、今まで飲んできたんでしょ? なんで、俺の飲めないの?」

いや、ですから、俺、禁酒中なんですよ。
禁酒禁煙キムジョンウン。

「はぁ? 何、キムジョンウン? 関係ないでしょ!」

はい、確かに。

新年の一番搾りが、私をこんな風に搾るなんて、想像していませんでしたよ。

「こんなんじゃ、Mさんとこれから、仕事上で友好関係を築けませんね」と言われた。

その様子を愛犬マルチーズをこよなく愛する社長が、マルチーズのユイカちゃんを頬ずりしながら見ていたのが、私の視界の端に映った。
しかし、もちろん、社長は何も言わない。

社員を信頼しているからだと思う。

しかし、その信頼する社員は、「これを飲まなければ、話が進まないんですけど」とお怒りである。

表現方法は少し違うが、「俺の酒が飲めないのか!」という昭和的なパターンだ。

私は、「俺の酒が飲めないのか!」と言われたら、躊躇せず、飲めねえよ! と答えてきた男だ。

話が進まなくても、俺は飲めませんね。
禁酒禁煙キムジョンウンなんで、と答えた。

その二度目のキムジョンウンが、ワタベさんの怒りに火をつけたようだ。

「何だよ、それ!」

もちろん、ここでキムジョンウンを持ち出す私が悪い。
スミマセン、と謝った。

しかし、それでも私は、一番搾りは飲まない。
ここで飲んでしまったら、私が私でなくなる。

申し訳ないですが、飲めません、ともう一度頭を下げた。

「じゃあ、どうすんの? 俺の気持ち」と、お怒りのワタベさん。
(彼が、何故これほど一番搾りにこだわるのか私にはわからないのだが、人の感情を推測しても意味がないので、流れに任せた)

この流れに一番沿う答えは、私が、この仕事は他の方に、と提案することだと思った。

「ああ、そうしますわ」とワタベさんが、ご自分で一番搾りを飲んだ。

融通の利かない男でゴメンナサイ、と心で唱えながら、社長に挨拶して、会社をあとにした。

高崎線に乗って新宿に到着。
中央線を待っているとき、桶川の社長から電話があった。

「今回のはワタベが悪いよ。酒の無理強いは俺も嫌いだからね。社員への教育が行き届かなかったことは、謝らせてもらいます。でも、俺は社員を守らなきゃいけない立場だから、今回はワタベの味方をするよ、悪いけど。また仕事をお願いするときがあると思うけど、そのときは、よろしくお願いしますよ」

わかりました。
そのお言葉だけで、充分です。

納得した。
(私の経験上、このようなケースの場合、百パーセント次の仕事は来ない。そして、私の性格として、額が床につくくらいの誠意を見せて、謝り倒すということもしない。なぜなら、自分が悪いとは思っていないから。つまり、この9年間続いた得意先は残念なことだが自然消滅になる)


家に帰ったあとの7時過ぎ、新宿御苑の企画編集会社社長・澁谷氏から電話があった。
「お願いしたい仕事があるので、近日中に来ていただけませんか」

澁谷氏は、新宿で会社を立ち上げる前は、桶川の会社で営業マンとして敏腕をふるっていた。
つまり、桶川の社長とは懇意な間柄だ。

推測するに、桶川の社長が澁谷氏に、私に仕事を回してくれるように根回しをしたのだろう。
だから、「O社長に頼まれたんですか」と聞いた。

「何のことですか?」とトボケる澁谷氏。

桶川の社長から口止めされたのだろう、と察した。

ありがとうございます、と答えた。

ありがとうございます、と言いながら、なんとも言えない温かい感情が私の心を満たした。



人間って、いいな、と思った瞬間だった。



2015/01/09 AM 06:47:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

サブちゃんゲーム
あけまして おめでとうございます

今年は、ヒツジな一年になりますように。
(ちなみにヒツジな年とは、ヒ=緋村剣心のように冷静沈着、ツ=月に向かっておしおきよ、のセーラームーンのような華麗さ、ジ=ジャック・スパロウのように変幻自在、波瀾万丈の一年ということ?)


昨日、新年の挨拶に、呼びもしないのに、極道コピーライターのススキダが奥さんを伴ってやって来た。
新年早々、ゴキブリの顔は見たくなかったので断ろうと思ったが、ススキダの醜い泣き顔を見るのも気持ち悪いので、仕方なく入れてやった。

昨年のクリスマスに、娘さんの嫁ぎ先、カナダ・バンクーバーに行って来たといって、お土産にサングラスをくれた。
カナダ土産がサングラス?
名物なのか?

普通は、バンクーバー・バナナではないのか。

しかも、「俺とブライアン(娘さんの旦那)とお揃いだ」と鳥肌が立つことを言うススキダ。
このサングラスは、お蔵入り決定。

バンクーバーでは5日間の滞在中、職務質問を2回受けたという。

しかし、カナダの警察はたるんでいるな。普通なら、1回でブタ箱行きだろう、と言ったら、ススキダの奥さんが、手を叩いて喜んだ。
新年早々、気持ちがいい。

息子と娘に、と言って、お土産とお年玉をいただいた。
大学1年の娘はわかるが、24歳になる息子にお年玉?

最近は、お年玉も拡大解釈をするのか。まるで、集団的自衛権のように、と言ったら、また奥さんが手を叩いて、「面白いナッシー!」と喜んでくれた。
ちょっと、引いた。

「正月も酒は飲まないのか?」とススキダが聞いた。

正月に酒を飲む必要が、どこにあるのだ。
新年を祝うだけの日だろう。
そこに酒はいらない。
勘違いをするな。

「まあ、俺は酒が飲めないから、どうでもいいが」

そうなのだ。
ススキダは、極悪人顔をしているくせに、サケが飲めないのである。
看板倒れ、とは、このことを言う。

「一応今年の抱負を聞いておこうか」とススキダが偉そうに言った。

おまえをひざまずかせることだな。
Kneel down and lick me shoes .

「ニールのエルの発音がダメだな。あとのダウンは必要ないかもな。それに、リックミーの発音も怪しい。それじゃ通じない」
ドヤ顔でダメ出しですよ。

すいませんねえ、ワタシ ニッポンジン なんで。

自家製イタリアンおせちと安物の緑茶を出してやったら、2人で全部食いやがった。
私は、ひと口も食っていないのに。

「(おせちは)インターネットの取り寄せか」と聞かれたので、ドッグフード、キャットフード、ゴキブリフードをアレンジして作ったんだ、と答えた。
また、奥さんが、手を叩いて喜んでくれた。

まるで、「エンタの神様」で、少しも面白くないのに大笑いするサクラのようなお客様ですな。
まあ、新年に笑いがあるのは、悪いことじゃないが。

そして、ススキダが、ふんぞり返って「箱根駅伝を見せろ!」と吠えたので、そんな関東の駅弁に興味はない、石川の百万石弁当や佐賀のかしわめしを食わせろ! 関東の弁当ばかりじゃただのローカル駅弁じゃねえか、でも、箱根の「たつ田弁当」は、子どもたちが気に入っていたな、と答えた。

「駅弁じゃねえ、箱根え・き・で・んだ!」という芸も工夫もないススキダのツッコミ。

悪いな、うちのテレビは、この時期だけ日本テレビにロックがかかっているんだ。
関東人の誰もが箱根エキベンに興味があると思うなよ。
食いたかったら、箱根まで行ってくるんだな。
(小さい声で、母校ファイト!

さすがの奥さんも、何も反応してくれなかった。

スネ夫ヅラしたススキダが、「じゃあ、腹ごなしに、何か面白いことはないか?」と言った。

ある。
世界一面白いゲームだ。

「それは、面白いナッシーな」と、ススキダの奥さんが、まだ説明してもいないのに、乗り気になった。
今年から、奥さんを「エンタのサクラッシー」と呼ぶことにしようか。

これは、大学1年の娘と私が考えたゲームで、頻繁に我が家に晩メシを食いにくる娘の高校時代のお友だち6人とやると、大いに盛り上がるゲームだ。

通称「サブちゃんゲーム」と言う。

曲のタイトルは知らないのだが、北島三郎氏の歌に「は〜るばるきたぜ、はっこだて〜」というのがある。
これを使うのである。
「はっこだて〜」を違う地名に置き換えるのだ。

たとえば、「きっちじょーじ〜」とか「しっながわ〜」のように。
とりあえず、地名は東京限定で。
地方や海外だと地名を言われても全員がわかるわけではないので。

まず、じゃんけんで勝った人が、立ち上がる。
そのとき、みんなが「どっこ行くの? どっこ行くの?」と手拍子をする。

「は〜るばる来たぜ、いっけぶくろ〜」
立ち上がった人が、鼻を膨らませて歌いながら地名を言い、次の人を指名する。
歌は、ノンビリ歌うと相手に考える間を与えてしまうので、地名のところはアップテンポで歌うのが原則だ。

それを20回も繰り返すと、前の人につられたり、東京以外の地名を言う人や、もう出ているのに、2度同じ地名を言う人が出てくる。
そこで、アウト!

アウトになった人には、二重の罰ゲームが待っている。
最初は、親しい人に電話をかけさせるというもの。

そして、その人に、こちらがリクエストした言葉を誘導して言わせるのである。
たとえば、アミちゃんなら、彼氏に電話をして、「愛してる」という言葉を言わせる。
直接、「愛してるといっとくれ」はNGだ。
誘導して言わせなければいけない。

ミッチーのお母さんに、「バカ娘」と言わせたり、モネちゃんの弟に「ウ○コ」と言わせたり、という意地悪なリクエストもある。
この第1罰ゲームがクリアできなかった人には、第2の罰ゲームが待っている。

あらかじめ聞いておいた、嫌いな食べ物を食わせるのだ。

我が家に来る子の多くは、キノコ類、トマト、納豆嫌いが多い。

そのすべてが嫌いな子には、ナメコとトマト、納豆をブレンドして食べてもらう。
その悶絶する様子を見るのも楽しいものだ(マゾヒスト? ただ、この罰ゲームのおかげで食わず嫌いが治って、納豆が食えるようになった子がいたから、アホなゲームでも役に立つということだ)。

このゲームは、5〜8人でやると盛り上がるのだが、3人でもできないことはない。
だから、新年早々、ススキダ夫妻と3人でやった。

ただ、今回は、新年から怪しい電話をかけたら相手の方が怒るだろうと考え、第1罰ゲームは省略した。
嫌いなものを食うだけにした。

ススキダが嫌いなものは、マッシュルーム。
奥さんが嫌いなのは、ススキダの顔…ではなく、ススキダの顔によく似た(?)ツナ缶だった。

ちなみに私の嫌いなものは、コンニャクだ。
いつ飲み込んだらいいかわからないという曖昧さが嫌いなのだ。
それに、私は基本的に柔らかい食い物が苦手だということもある。

10回やって、ススキダが7回、奥さんが3回間違えた。
奥さんが、ツナ缶は「ゼッタイにダメナッシー!」「ダメよ、ダメダメ〜ナッシー!」と完全拒否したので、すべてをススキダが代わりに食った。

これでは罰ゲームにならないのだが、奥さんが可愛いから、許した。
(それに、予想外なことに、ススキダが『マッシュルームって、意外と食えるな』とマッシュルーム嫌いを克服したのは収穫だった)


終わって、どうだった、楽しかったろ? と聞いたら、マッシュルーム・ススキダが、「新年からバカに付き合わされるのも疲れるな」と大変褒めてくれた。

醜い顔で憎々しげに言われると、余計に憎悪が募った。



今年は、2歳下のコイツを絶対にひざまずかせてやる、と心に誓った、そんな平和な正月だった。




2015/01/03 AM 08:28:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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