Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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今どきの大人は
今どきの若者は、とは違って、今どきの大人は……の話を。

武蔵境駅そばのファミリーマートで、大学1年の娘に頼まれた唐揚げを買っていたときのことだ。

60歳くらいの腹の突き出た男が、でかい「きゃりーぱみゅぱみゅ」、いや、キャリーケースを引きずりながら入ってきた。
男が、キャリーケース?
流行っているのか?

ビジネスマンが出張に使うのなら、多少はわかる。

だが、ビジネスマンに見えない、ただ腹の出っ張ったオッサンが、キャリーケースを持つというのは、違和感がある(偏見)。
しかも、世界は俺が回している風な尊大な態度で、肩を揺らしながら反り返って歩いているし(偏見)。
こう言っては悪いが、その姿は、見苦しい(偏見)。

その見苦しい男が、若い女の子に、怒られた。
「おじさん、ゴメンナサイは?」

声のした方を見ると、10代半ばの小柄な女の子が、見苦しい男(偏見)を睨んでいた。
しかし、男は無視。
聞こえているはずだろうが、知らんぷりである。

すると女の子が、「年上とか年下は関係ないよ。パパより年上の人だって、ダメなものはアタシは叱るよ。バッグを足に当てて知らんぷりですか」と男に近づいていったのだ。

幼い顔をしているが、目力がすごい。
その目力に負けたのか、男が立ち止まった。
そして、男も少女を睨んだ。

「睨んでもダメだよ。ゴメンナサイが先でしょ。その重いバッグが、アタシの足に強く当たったんだよ。アタシ、転びそうになったよ。知らないわけないよね。一回バッグが止まったんだから。音もしたよ」
そして、さらに目に力を込めて「ここは、ゴメンナサイだよね」と仁王立ちをした。

その堂々とした態度と目力に圧倒されたのか、男は体を反らせながらも「ゴメン」と謝った。

すると、少女は瞬時に表情を変えて、あどけない笑顔を作った。
「どういたしまして」

尊大な男に対して、一歩も引かずに毅然とした態度を取った少女の姿は、凛々しかった。

それに対して、男は、ばつが悪かったのだろう。
何も買わずに、ケースをゴロゴロと引いて、店を出た。

店を出るとき、舌打ちが聞こえたが、その舌打ちは、よけい男を見苦しく見せた。


中央区新川の得意先に行ったときの帰りの中央線。

東京駅始発に乗った。
車内の座席は、7割がた埋まっていた。

その車内で、携帯電話で話をしている30代のビジネスマンがいた。
ビジネスマンと言っても、仕事の話をしているわけではない。
バイク・ツーリングの話だ。

彼の真ん前には、30代の母親と、ランドセルを膝に乗せた10歳くらいの女の子と8歳くらいの男の子が座っていた。
そのうちの10歳くらいの女の子が、電話をしている男の前に立って、男の目を覗き込みながら、「電車で電話はいけないんだよ」と言った。

しかし、男は無視。
すると、女の子は、今度はしゃがみ込んで、下から見上げるように「いけないんだよ。ママに、そう教わったよ」と言った。

男は、無視。

女の子は、しゃがんで、男を見つめていたが、男は鼻で笑うような感じで、電話を続けた。

女の子が、立ち上がって、母親の方を見た。
そして、言ったのである。
「ママ、『駅長さん』を呼んだ方がいいかな」

それを聞いた母親は、「そうだね。タクミとふたりで、『駅長さん』を呼んでくれば」と小さく頷いた。
母親のお許しを得た女の子は、男の子の手を引いて、ホームに降りようとした。

そこで、男の電話が唐突に終わった。

そして、男は、怒ったような顔をして、隣の車両に移っていった。

これも見苦しい大人の姿だった。


これは番外だが、三鷹駅近くの狭い歩道で、絶え間なくベルをチリンチリンしながら自転車を走らせていた50歳くらいの女性の方を見かけた。
これは、特殊な例だろうと思ったら、川崎武蔵小杉の歩道でも、ずっとチリンチリンしていた60歳くらいの男性の方を見かけた。
「聞こえないのかよ! 危ないだろうが!」という、その男性の罵声も聞こえた。

それと同じ日の武蔵小杉。
人通りの多い狭い歩道を、3台横一列で自転車を走らせていた奥様方を見かけた。
そのうちの一人の自転車が、若者のバッグにぶつかっても、知らんぷりだった。
(いずれの例も、おそらく『道路交通法違反』だろう)

この方たちが、もし「最近の若い人は」と、ご意見を述べたら、私には、ギャグにしか聞こえないのだが。


2日前、新宿の「世界堂」に、娘が行くというので、私も買いたいものがあったから、ついていった。

しかし、ただ買い物をするだけでは、つまらない。

だから、店内を回っているとき、私が唯一できる物まねをしながら、回った。
藤岡弘、氏である。

いや〜、これ、欲しかったんだよね〜。
似ているかどうかはわからないが、物まねは、雰囲気だ。

そして、それに合わせるように、娘も彼女ができる唯一の物まね、ローラさんの真似をし始めたのである。

「あー、これ、可愛い! ホントー、いい感じ〜、ウフッ」

店にいる間、藤岡弘、氏とローラさんだった。

誰も私たちに近づこうとしなかった。

レジで会計をするときも、ハッハッハ、どうもありがとう、と言ったら、レジの人にガン見された。
娘が「嬉しい〜、キャハッ」と言ったら、笑いを堪えるように、顔を歪めた。

面白かったので、帰りの中央線でも、遊びを続けた。

いや〜、よかったよ、偶然、席が空いていて、座れたからね〜、ハッハッハ。
「うん、楽ちんだね、パッパ〜、ウフッ」

そんな遊びを続けているうちに、電車は当たり前のように、吉祥寺駅に着いた。

そこで乗ってきたのが、妊婦さんと3歳くらいの男の子だった。
娘と私は高速で立ち上がって、お二人に席を譲った。

しかし、遊びは、まだ続けた。

もうすぐ、ボクたちの目的地、武蔵境だよ。楽しみだね〜、ハッハッハ。
「あっ、そう? もう着いちゃうの〜、早いね〜、信じられな〜い、テヘッ」

妊婦さんとお子様が、見たことのない生き物を見るような目で、我々を凝視していた。

さすがに、やり過ぎたか、とは思ったが、武蔵境で降りるときも、ヘンタイ親子はヘンタイだった。

ズッキーニを買って帰ろうか、ハッハッハ。

「そうだね、時代はズッキーニだからね〜、ウフッ、テヘッ」

降り際に、3歳の男の子が、「あのひと、キチガイ?(差別用語ですが、臨場感を出すために、そのまま使いました)」と言うのが聞こえた。

もっともだ、と思った。

それを否定する勇気は、私にはない。




もちろん、イトーヨーカ堂でズッキーニを買って帰ったが、皆様は、こんな大人にならないように、お気をつけ下さい。


必ず、まわりの空気を汚しますから。



2014/07/15 AM 07:23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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