Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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仲間はずれの方がいい
驚いたことがある。

東京武蔵野の一方通行の道で自転車を走らせていたときのことである。
前を7人の男が、横一列で歩いていたのだ。

一様に、セブンイレブンのレジ袋を右手に下げて、20歳前後と思われる男たちが、仲良く歩いていた。
彼らは、後ろから誰かが来るという想像力が働かない新種なのだろうか。

私は、呼び鈴を鳴らさない珍種である。
ただ、自転車走行の場合は、左のブレーキを軽く握ると「キー」という異音がするので、大抵は前を塞ぐ人が、その音に気づいてくれて、道をあけてくれる。
今回もそうだった。

7人の真ん中にいた人が気づいて、自転車一台がかろうじて通れるだけの空間を開けてくれた。
恐れ入ります。
だから、横一列で歩いていたことに対して、文句を言うつもりはない。

きっと彼らは仲が良すぎて、同列で歩かなければ、仲間はずれになるという意識が強いだけなのだろう。
最近の友情というのは、「仲間はずれ」への恐怖から成り立っているのかもしれない。


得意先の帰りに、SUBWAY(サンドイッチ店)に寄った。
OLらしき人が4人、同じものを注文していた。
「えびアボカド」だった。

自分だけは、違うものを食べよう、という自己主張はないのだろうか。
「仲間はずれ」が怖いのかもしれない。


東急東横線に乗っていたら、3人組のサラリーマンの会話が聞こえた。
40歳前後に見えた。

その中の一人が、「『永遠の0』見に行こうぜ。みんな見てるからさ。得意先のシミズさんに、『まだ見てないのか』って言われたときは焦ったよ。見ないと話題に乗り遅れちゃうぞ。なっ、見に行こう!」と熱弁していた。

それを聞いた他の二人は、ウンウンと頷いていた。
「興味ねえよ!」という言葉を期待したが、無駄だったようだ。

3人は、「代官山駅」で降りたのだが、綺麗に横一列になって降りていった。
羨ましいくらい仲がいい。


昨日、高校3年の娘と武蔵境駅のサイゼリアに行った。

大学受験前の息抜きだ。

何でも好きなものを食っていいぞ、と言ったら、「そういう言葉は、もっと高級な店に入ったときに言うもんだ」と、笑われた。
まあ、確かにそうだ。

娘は、大好きなイタリアン・ハンバーグとドリンク・バーを注文した。
私は、回りを見渡して、他人様とかぶらない料理を注文した。
ペンネ・アラビアータを食べている人は、いなさそうなので、それを頼んだ。

注文し終わったとき、娘の中学時代の友だちに声をかけられた。
女の子二人。

「一緒してもいいですか?」と聞かれた。
断る理由はなかったので、はい、どうぞ、と答えた。

「カホは、なに頼んだの?」と聞かれたので、娘は「イタリアン・ハンバーグとドリンク・バー」と答えた。
「じゃあ、私たちも同じものでいいよね」と二人のお友だちは、頷き合った。

それを聞いた娘は、「さすが、俺の娘!」という反応をした。

ウエイトレスさんを呼んで、「イタリアン・ハンバーグ」と「ドリンク・バー」を二つ注文し、「ごめんなさい、さっきお願いした『イタリアン・ハンバーグ』を『イカの墨入りスパゲッティ』に変更できますか? それと、『ドリンク・バー』を一つキャンセルしたいんですけど」と聞いた。

ウエイトレスさんは、笑顔で「承知いたしました」と答えた。
娘の性格をよく知っているお友だちは、「相変わらずだねえ、カホは」と苦笑いをした。

受験の話題が出た。
お友だち二人は、もうすでに行く大学は決まっていたようだ。
二人とも推薦入学で、同じ大学に行くことになっているという。

最初は気づかなかったが、二人とも同じバッグを持っていた。
マフラーも一緒だ。

そして、大学の合格祝いに、二人とも親にチワワを買ってもらったとも言っていた。
犬の名前は、「リロ」と「スティッチ」だという。

「可愛いよお! カホもチワワ買ってもらったら?」

「さすが、俺の娘!」は、こう答えた。
「うちは、庭にデブ猫がいるから、いいよ。チワワも可愛いけど、デブ猫も可愛いよ」

お友だち二人は、「ハハハ」と笑ったが、そのあと、微妙な間が開いた。

まあ、そうだろうな、と思った。
私も、友だちと話していて、同じように、ビミョーな間が開くことがある。

「まったく、こいつってやつは、素直じゃねえなあ」
おそらく、そういう意味の「間」だと思う。

この場合、「わー! チワワ、可愛い! 欲しい! 欲しい! 私も欲しい!」というのが正解だと思う。

ヒネクレ者を売りにすれば、ごく稀に存在する心の広い人たちが、長い友情関係を築いてくれることもある。
私は、運を全く持っていない男だが、心の広い友人にだけは、恵まれてきた。

そこだけは、運がいい。
娘も、その運は、持っているようだ。

ただ、目の前のお友だち二人は、その「運」の中には、入っていなかったようだ。

お友だちが言った。
「ねえ、『永遠の0』観に行こうよ。みんな観てるよ。みんなが、面白いって言ってるよ。カホも行こうよ」

娘が、イカ墨のついた口で、答えた。
「私は、同じ時間に同じ場所で、同じ方向を向いて、みんなと同じ画面を観るのが、好きじゃないんだよね。なんか居心地が悪くてね」
これは、いつも私が言っているセリフである。

(だから、というのも変な話だが、都知事選では、私は舛添要一氏には投票しない。
おそらく、異才・ドクター●●氏に入れる予定?)

話が飛んだ。

「ビミョーな間」が、少しずつ長くなり、最後は、しぼんだバスケットボールのように会話が弾まなくなった。

そして、お友だちは、娘に「受験、頑張ってね」と作り笑顔を向け、同じバッグを肩から提げ、同じマフラーをして、店を出て行った。


ヒネクレ者の娘と父は、苦笑いで、見つめ合った。

その後、娘が、「あれっ?」と言った。
そして、舌打ちをした。

「あいつら、ただ食いじゃねえか!」



ああ………確かに。


仲良く、ただ食いだ。




2014/01/26 AM 07:12:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | [子育て]

レシートをラミネート
昨年11月末に、横浜元町の企画会社から依頼された仕事が、先日やっと終わった。

keynoteを使って、プレゼンテーション用の資料を作る仕事だ。
それをiCloud経由で、クライアントにiPad上で見てもらう。

私にとって、初めての試みだったから、最初は戸惑った。
「keynote」を使うのは初めてだったので、習得に若干の時間を要した。

Skypeを使用したビデオ通話というのも初めて経験した。
この「ビデオ通話」を介して、横浜元町の美人担当者と十数回打ち合わせをした。

リアルタイムで、動く映像を見ながら打ち合わせをするのは、照れるものだ。
結局、これだけは最後まで慣れなかった。

私はやはり、面と向かって、美女の香りを嗅ぎながら打ち合わせをした方が、確実に気分が高揚する。
画面上でも美女は美女だが、ヴィジョン越しの美女は、A女ではなくB女でしかない(何のこっちゃ)。
何か、物足りない。

美女の香りが欲しい。

そんな変態モンスターになりかけていた1月16日。
「ほとんど完成です。つきましては、最終確認のため、明日当社にお越しいただけないでしょうか」という依頼をビデオ通話で受けたとき、も、も、も、モッチロンです、と鼻息荒く答えた。

「大丈夫ですか」と聞かれたので、ダジョーブです、と答えた。
笑われた。

さらに、ダイジョーブだあ! と言ったら、「しむらけん」と笑ってくれた。
さらに、だっふんだぁ〜! と調子に乗って言ったら、「何ですか、それ?」と言われた。

あれ? ビデオでは、解像度が低すぎて通じないのか。
あるいは、あごのシャクレが、足りなかったか。


変なおじさんは、1月17日、横浜元町に降り立った。

美女の香り、いと芳し。

4カ所を直し、最終的な動きを確認しただけで、仕事は終わった。
美女の香りを嗅ぐこと、ほぼ1時間。

変なおじさんは、幸せだった。

しかし、変なおじさんの目に映った異様なもの。
それを見たとき、私の心臓は止まりそうになった。

美女の左手の薬指の指輪。

それって…………。

けけけけけ、結婚なさったのですか?

昨年の11月末には、その指に忌まわしい指輪は存在しなかった。
間違いなく存在していなかった。

私は他人の指輪には興味がないのだが、特定の美女の指輪には興味がある。
特に、左手の薬指の指輪には。


「はい、今年始めに入籍をしました」
真っ白な頬が、赤く染まる様の、なんという美しさよ。

そ、そうですか。
なさったのですかぁ……。

「してしまいました」
さらに染まる赤い頬。

いと美し。


ということは、634人の男を泣かせてしまったわけですね、と私が言うと、美女は、赤い頬のまま「一ケタ足りませんね」と答えた。

つまり、6340人の男を泣かせたわけだ。

私が結婚したとき、3776人の女性を泣かしてしまいましたが、それ以上ですね、と言ったら、「富士山か!」とツッコまれた。

まさか、そんなツッコミをなさる方だとは思わなかった。
結婚は、人を大きく変えるものなのかもしれない。


改めて、目の前の美女を見てみた。

このブログでは、たびたび「松雪泰子似の美女」と表現してきた。

私が、対象物を「美女」と表現するとき、1割から3割盛って表現するのだが、この美女は、盛る必要がないほどの「本当の美女」である。

何と言っても、肌が綺麗だ。
歯並びが綺麗だ。
そして、眼に強い意志を持っているように思える。

その強い意志を持った眼が、私を見つめて「ブログには書かないでくださいね」と言った。


申し訳ありません。
書いてしまいました。

美女の結婚に、かつてないほどの強い衝撃を受けてしまったものですから。


衝撃を心の奥底に残しながら、得意先をあとにした。

ときは、昼メシ時。
心に大きな衝撃を受けても、人間というのは、腹が減るという浅ましい生物である。

元町通りからはずれて、中華街方面に百メートルほど歩いていくと、中華街の中ではないが、中華料理屋が点在している通りがあった。
その中で一番こじんまりした店に入った。

メニューの中に、「焼きそば500円」とあったのに、惹かれたのである。
12時前であったが、店内は、ほぼ埋まっていた。
2人がけのテーブル席だけが空いていたので、必然的にそこに座ることになった。

15分経って出てきた焼きそばを食っていたとき、「向かいの席、よろしいですか」という天使の声が聞こえた。
顔を上げると、松雪泰子似の美女が、頭に輪っか、背中に羽根を付けた姿で微笑んでいた。

どどどどど、どうぞ!

天使は優雅に、輪っかと羽根をしまって、腰掛けた。

よよよよよ、よくご利用なさるんですか?
「はい、週に2回くらいは。この辺では一番安いお店なので」

たたたたた、確かに安いですよね。
「あら、焼きそばですか? あと百円足すと半チャーハンが注文できますけど」
天使は、そう言いながら、麻婆豆腐と半チャーハンを頼んだ。
それで、7百円だという。

私も真似て、半チャーハンを追加注文した。

4、5年前だったと思うが、打ち合わせが長引いたので、昼メシどきにかぶってしまったことがあった。
そのとき、得意先のすぐ近くのレストランで、ランチを食いながら打ち合わせをしたことがあった。

すべての調度や壁が白で統一された鼻持ちならないレストランだったが、その店の佇まいに、松雪泰子似がうまく溶け込んでいて、テレビドラマのワンシーンを見ているようだった。
見とれて、打ち合わせどころではなかった。

そして、今回の雑然とした中華料理屋。
庶民的で、にぎやかで高級感もない。

しかし、そんな空間でさえ、美女というのは、横浜緑山スタジオのセットに変えてしまうのである。
麻婆豆腐をレンゲですくって、食べる前に息を吹きかける。
そんな当たり前の仕草さえ、ドラマを見ているようだった。

正直、焼きそばは麺が細すぎて、ソースの味しか舌に残らなかったし、チャーハンはベチャベチャだった。
まるで料理教室に通って二日目に作った料理のように、バランスの悪いものだったが、それは、私が目の前の美女の存在に舞い上がって、舌が麻痺していたから、ということもあり得る。

ままままま、麻婆豆腐は、美味しかったですか?
「はい、とても」
天使が嘘をつくはずがないから、間違いなく美味しかったのだろう。

やはり、私の舌が、おかしかったのだ。

けっして会話が弾んだわけではなかったが、32分間のランチタイムは、至福の時間だった。

会計の時が来た。

けけけけけ、結婚のお祝いに、こここここ、ここは払わせてください。

断られたら、赤っ恥だったが、「ありがとうございます。遠慮なくご馳走になります」と頭を下げてくれた。


よかった。

これは、今年一番の嬉しい出来事だった。
それで、美女の結婚で受けた衝撃は、完全に消え去った。



そのときの中華料理屋のレシートは、いま捨てずに持っている。
しかも、ラミネートまでして保存してある。


たとえ「ヘンタイ」と言われたって、私はちっとも気にしない。




2014/01/20 AM 06:08:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

牡蠣食ってグータッチ
田中将大氏は、メジャーリーグのどこのチームに入るんでしょうか。

ネットの記事を見ると、かなり盛り上がっているようですが、意外と私の回りでは「マー君メジャー挑戦」に関して、温度が低いというのが現状だ。

得意先に行っても、田中将大氏の話題は一度も出たことがない。
そして、同業者のアホなジャイアンツファンどもは、メジャーよりもジャイアンツ。
メジャーで活躍している日本人選手は? と聞いても、ダルビッシュ有氏と上原浩治氏の名前は挙がるが、そのあとが続かない。

岩隈久志氏、黒田博樹氏という、いまやメジャーリーグでも有数の投手になったビッグネームの名が、すんなり出てこないのだ。

イチロー氏に至っては、「過去の人でしょ」とまで言うオッサンがいる。

数々の伝説を作った人に対する尊敬の念など、欠片もないようだ。


昨年末の同業者との忘年会は、相も変わらず話題の7割7分がジャイアンツ。

「マー君の不敗神話を壊したのは、ジャイアンツなんだぜ。だから、ジャイアンツが一番強いんだぜ!」

おまえら、すみやかに死ね!
おまえらに、新しい年は来なくていい!


そんなアホどものことを忘れたいと思っていた1月12日、テクニカルイラストの達人、アホのイナバから電話があった。
「Mさん、忘年会をしませんか?」

え? もう忘年会をするのか? 始まったばかりなのに?

「ああ、間違えました。新年にやる会ですよ。なんて言いましたっけ?」

成人式だな。

「ああ、そうだ。その成人式をしませんか?」

アホの相手は疲れるのだが、とりあえず急ぎの仕事が終わったので、成人の日に、アホの「成人式」に付き合ってあげた。

私が、牡蠣が食いたい、牡蠣を食わせないと暴れるぞ、と言ったら、アホのイナバが必死にネットを駆使して、中央線立川駅近くのオイスターバーを探し出してくれた。

高そうなバーだ。
その門構えを見て顔面が蒼白になった私は、新年会は割り勘が常識だが、俺は常識にとらわれたくはない人種だ。だから、奢ってもらうことに、やぶさかでない、とアホのイナバに宣言した。

それに対して、イナバはこう言った。
「ヤブサカさんですか? 俺の友だちにも、いないなあ」

そうか、じゃあ、ヤブサカさんの代わりに奢ってくれ。

「わかりました。ヤブサカさんの代わりに奢りましょう」

アホの相手は疲れるが、得をすることもある。


奢っていただく人間のマナーとして、注文する品の値段だけは、把握しておかなければならない。
だから、なるべく安いものを注文しようとした。

だが、大金持ちというのは、金の価値がわからない人種だという真理に、私は直面することになる。

アホのイナバが、いきなり「全牡蠣全種類盛り合わせ」を注文するという、神をも恐れぬ暴挙に出たのである。
さらに、「5種類の鮮魚のカルパッチョ盛り」「3種チーズの盛り合わせ」「広島県産牡蠣のアヒージョ」「広島県産牡蠣フライ」などを追加するに至ったとき、私は金欠で、いや貧血で倒れそうになった。

そして、「ヴィダ・オーガニカ・シャルドネ」などという、舌を噛みそうな名のワインを注文するに至ったとき、私は完全に白目を剥いて、全身が痙攣するという初体験をした。

しかし、白目を剥き痙攣しながらも、私は、無意識のうちに白ワインを早いピッチで消費し、牡蠣を堪能した。

目の前の食い物すべてを食い終わったとき、私の精神は、一瞬だけ「お金持ち化」した。
だから、アホのイナバに「全牡蠣全種類盛り合わせをお代わりしましょうよ」と言われたとき、当たり前のように頷いてしまったのである。

それに気づいたとき、金持ちに毒されたと思ったが、牡蠣の誘惑の方が強烈すぎたせいで、私の心は1ミリも痛まなかった。

牡蠣にむしゃぶりついているとき、アホのイナバが唐突に言った。
アホはいつでも唐突だ。

「イチローの4千本安打は、大記録だよね」

いきなりのイチローである。

イナバは、ボーリングはプロ級である。
アベレージ200以上。
だから、ボーリングに関しては、大変詳しい。

しかし、他のスポーツのことは、よく知らない。
特に、スポーツのルールがわからないらしいのだ。

だって、アホだから。

しかし、私がメジャーリーグ好きだというのを知って、5、6年前からBSやCSでメジャーリーグの中継を見るようになった(いまだにルールはわからないようだが)。
その中で、イナバが「感動しましたよ」というのが、イチロー選手の日米通算4千本安打だったようだ。

「日米通算」などというのが、いかにもご都合主義的過ぎて私は軽く興ざめしたのだが、中継を見ていて、イチロー氏が4千本目を打ったとき、チームメートが試合を中断して、イチロー氏に駆け寄り祝福した場面は、素直に感動できた。

「でも、もっと感動したのは、そのあとだよね」とアホのイナバが言う。

イチロー氏が、そのあとセカンドベースに進塁したときのことだ。
相手チームのブルージェイスで二塁を守っていた川崎宗則選手がイチロー氏のところに、そっと近づいてきて、祝福の言葉をかけた。

そして、二人が二塁ベース上で、控えめにグータッチをした。

はにかむスーパースター・イチロー。
同じ様に、イチロー氏のことが世界で一番好きな、はにかむムネリン。

それは、昨年のあらゆるメジャーリーグのシーンの中で、私にとって一番と言えるものだった。

「あれは、よかったよね。あのグータッチには、二人の色々なものが詰まっていたもんね。
なんかね………、あれを見ていたら、俺とMさんの関係を思い出したよね。
なんか…似てるよね、あの二人と俺たちって」


いや、それは、違うと思うが。
決定的に、ありとあらゆる色々なものが、根底から違うと思うが………。


「ねえ、俺たちも、’グータッチしてみようか」
アホのイナバが唐突に言った。

気は乗らなかったが、アホのイナバの手の近くに、グーを出した。

イナバは、何のためらいもなく、それをパーで受け止めた。



私は、そんなイナバのことが、大好きである。


(決してホモではないが)




2014/01/15 AM 06:06:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

スーパー銭湯でお年玉
スーパー銭湯ばかり、行っている。

中毒になったかもしれない。

きっかけは、昨年11月だった。
稲城市の同業者に、仕事をいただきにいったとき、原稿の一部が足りなかった。

そこで、同業者は、「今からクライアントのところに取りにいって、帰りにMさんの家に原稿を届けます。手間をおかけして申し訳ありません。2時間くらいで届けますから」と恐縮しながら言った。

超特急の仕事だったので、原稿が揃わないと納期に間に合わない恐れがある。
稲城市の同業者は、かなり慌てていた。

しかし、家で待っても、ここで待っていても大して差はないから、2時間程度だったらここで待つよ、と私は答えた。
そのとき、恐縮しっぱなしの同業者は、「ああ、だったら、近くにスーパー銭湯があるので、そこで暇をつぶしてくださいよ」と提案したのである。

そのときの私は、スーパー銭湯に行ったことがなかった。
だから、その話にすぐに乗った。

同業者が、バスタオルとフェイスタオルを貸してくれるというので、遠慮なく借りて、同業者の事務所から自転車で3分程度のスーパー銭湯に行ってきた。
稲城温泉「季乃彩(ときのいろどり)」である。

岩盤浴を利用しなければ、料金は700円。
岩盤浴が500円だから、岩盤浴はパス。
いつか大金持ちになったら、入ることにしよう。

露天風呂やらジェットバスやら、サウナ、石釜風呂など12種類の風呂が楽しめた。
これで、充分。

全部の風呂を試したら、アッと言う間に1時間半が経ってしまった。

館内放送でお呼出を受けたので、慌てて服を着てロビーに行ったら、同業者が片手に持った原稿を持ち上げて待っていた。
意外と早かったな。
もう少し堪能したかったのに。

同業者が、「火照った体で自転車をこぐのは大変でしょうから」と自転車を車の後部座席にぶち込んで、東京武蔵野のオンボロアパートまで送ってくれた。

そのとき、スーパー銭湯に詳しい同業者から「Mさんの家のそばにも『おふろの王様』というのが、あったはずですよ」という情報を教えていただいた。

それは、知りませなんだ。
なんせ、スーパー銭湯デビューをしたばかりですがゆえに……。

家に帰って調べてみると、オンボロアパートから3キロほどのところに、確かに「おふろの王様」というのがあった。

自転車だったら15分程度だ。
隣みたいなものではないか。

ということで、昨年の11月から、週に一度の割合で「おふろの王様」に通っている(会員価格750円)。
稲城市の同業者のところに行ったときは、帰りに「季乃彩」に必ず寄る。

たいていは、「おふろの王様」の駐輪場に自転車を置いたまま、小金井公園までランニングで行き、中を10キロほど走り、その帰りに湯に浸かって、自転車で帰るというルーチンワークになる。

みなさま、これが、極楽なのです。

ランニングで開いた毛穴に、温泉がジワーっと浸透していくのが、毛細血管を通じて感覚として伝わってくる。
一時間、風呂を堪能してから、自転車の前かごに入れておいたクリアアサヒを、屋根付きの駐輪場の隅っこの風が届かない場所で飲むとき、ああ、俺は日本人に生まれてよかった、と大粒の涙をこぼすのも、最近の私のルーチンワークだ。


今年の1月3日には、家族で「おふろの王様」に行った。
大金持ちを気取って、行き帰りにタクシーを使った。
たいへん好評だった。


そして、昨日、大学時代の友人、カネコの娘ショウコと「おふろの王様」に行ってきた。

25歳人妻。
二人の子持ち。
大学院の3年生。
私に対してだけ、暴力的になる恐ろしい女だ。

ショウコのことは、6歳の頃から知っていた。
カネコが結婚した相手に、ショウコという6歳の連れ子がいたのだ。

私は、ショウコをまるで我が子のように可愛がったから、ショウコは「大きくなったら、サトルさんのお嫁さんになる」と目を輝かせて言ったものだ。
しかし、そんな約束は、安いティッシュペーパーのように簡単に破られて、ショウコは18歳で結婚した。

だから、女の約束は、当てにならないのだ。


その当てにならない女と、なぜ「おふろの王様」に行ったかというと、ショウコの夫のマサが、「たまには息抜きで、M先輩と食事してきたら」という嫌みなほどのいい旦那ぶりを見せたからである。

ショウコからの威圧的な「メシ奢れ!」の電話に一瞬震えた私だったが、その震えを誤魔化すように、裸の付き合いをしようぜ、と答えた。
完全にセクハラだが、’電話だから、殴られることはない。
あとで殴られるかもしれないが、とりあえず今は安全だ。
だから、強気で言った。

どうだい? 新年早々、裸の付き合いもいいもんじゃないか!

すると、ショウコが、いとも簡単に「いいよ」と答えたのである。
そして、「近所の温泉に行くんでしょ。行ってあげてもいいよ」と続けた。

そうだった。
ショウコは、私がスーパー銭湯にハマっていることを知っていたのだ。

一本とられましたな。


ということで、ショウコと「おふろの王様」。
と言っても、ここは悲しいことに混浴ではないので、風呂は別々に入る。
(9歳頃までは、カネコの家で一緒に風呂に入ったものだが、25歳はさすがに難しいお年頃だ。残念)

ひと通り、お風呂を満喫したショウコ(別料金の岩盤浴も体験したらしい。私はまだ岩盤浴デビューしていないのに!)と、あらかじめ決めておいた休憩所で落ち合った。
畳敷きの休憩所である。

会うなり、ショウコが優しい声で、「サトルさん、うつぶせに寝てみて。マッサージしてあげるよ」と、まるでトラがアメリカンショートヘアーに変身したような不気味さで言うではないか。

怯えながら、背後に注意を配りつつ、うつぶせになると、本当にショウコがマッサージをしてくれた。
しかも、これが、うまい!

私は基本的に肩こりがない体質なのだが、猫に生まれてしまったせいで、猫背である。
だから、背中にたまに凝りを感じることがあった。
その凝った部分をショウコは的確に指で探り当てて、揉み解してくれるのである。

まさか、マサにも、まさに、このようなことをしているのか?

「そうだよ。毎日やってるよ。大事な旦那様だからね」
そんなことを照れもせずに言えるのだから、ショウコも図々しくなったものだ。

「サトルさんのお嫁さんになる!」
目を輝かせていた、あの頃が、なつかしい。

ああ………しかし…気持ちがいい。
極楽じゃあ!


だが、その極楽は、長くは続かなかった。
ショウコに、肩甲骨の下の部分を強く押されたからである。

何のツボか知らないが、私の体は、一瞬でエビぞり、海老蔵になった。
海老蔵氏が、歌舞伎で見栄を切るような顔で、悶絶した。

グワっ、ぃたたたたたたぁ〜〜〜〜〜あっあっあっ!

悶絶し終わったあとに、耳元でショウコの声が聞こえた。

「お年玉を忘れてるでしょ。私と私の二人の子どもの分! 正月を過ぎたからって、お年玉に期限はないんだからね!」

も、もちろん、持ってきておりまする。
あとで、渡すつもりでございました。
ほ、本当でございます。


食事処で、ラーメンを食う前に、3人分のお年玉を渡した。

お返しに、ショウコが私の子どもたちへのお年玉2人分をくれた。

ショウコに渡すお年玉さえなければ、2対2でイーブンである。
それなら、損をした、という気分にはならない。
しかし、いまだに、3対2。


俺は、いつまでショウコに、お年玉をあげればいいんだ?

私が、怯えながらそう呟くと、完全スッピンのショウコ(ソバカスが目立つなあ)が生ジョッキを呷ったあとで、口の回りについた泡を拭おうともせずに、こう言ったのだ。

「サトルさんが、死ぬまで!」


そして、こうも言った。

「だから、死なないでよ!」




これって、喜んでいいのか………?



2014/01/10 AM 06:04:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

意味不明な予知夢
年始の話題としては、どうかと思うが、安倍晋三総理の靖国神社参拝に関してである。

私は、物事は単純なほどいい、と思っている人間なので、単純に考えてみた。

靖国参拝は、日本の保守層にとっては、歓迎すべきことなのだと思う。
だが、欧米中韓の国際政治バランスにとっては、’好ましいものではなかったと思う。


日本の政治は、保守層のためにあるのではないし、ましてや一部の排他的なネット住民のためにあるのではない。
ものごとに完全なニュートラルはあり得ないが、少なくとも現在の国際政治のバランスを勘案するのが、一国のリーダーの務めである、と私は思っている。

特定の支持組織だけが喜ぶ行動は、たとえご立派な信念がおありだとしても、おそらく国際政治では理解されないと思う。
「中韓の顔色をうかがうのが国益ではない」などと右傾の産經新聞は意見を述べているが、周辺国や同盟国の真意を慮るのが外交であり、国際政治である。

もし、日本が孤立化したら、それこそ国益どころではない。
「顔色をうかがうな」という勇ましい言葉で、誤魔化されても困る。
産經新聞が、中韓を嫌うのは自由だが、彼らが思っている以上に、いま中国は強大化している。

だから、アメリカは強大国である中国に気を使って、靖国参拝を「失望している」と、安倍氏に釘を刺したのだろう。


さらに単純に考えてみて、強大国中国が暴走したとき、それを止めるのは、日本だけでは無理だということを認識すべきだ。
米国がいてこそ、かろうじて暴走を止められる。

日米同盟を堅固なものにするためには、政治的な行動は、事前に協議するのが同盟国に対する配慮というものだ。
もし今、靖国参拝を「国際政治の道具」だと思っていない政治家やジャーナリストがいたら、その人は、70年前の世界に戻った方がいい。
70年前の世界なら、快適に生きられるだろう。

近隣諸国がどんなにウザくたって、彼らから逃れることは、国ごと、お引っ越しでもしない限り無理だ。
だが、引っ越し最大手の日本通運でも、この引っ越しは不可能だろう(もちろん冗談で言ってます。最近真に受ける方が多いので)。

一党独裁の七三分けのリーダーから、どれだけ難癖をつけられようと、軍事独裁者だった高木正雄氏のご長女から、どれほど無視されようが、米国民主党の親玉の後ろ盾があれば、三国のバランスが崩れることはない。

その米国民主党の親玉が、七三分けのリーダーに気を使っているのだから、日本のリーダーも気を使うべきだという考え方は単純すぎるかもしれないが、間違ってはいないと思う。

そして、私の単細胞では、対等の立場で、七三分けと仲良く、高木正雄氏のご長女とも仲良く、そして、それ以上に米国民主党の親玉とも仲良く、が「本当の外交」だと思っているのです。

さらに、私の感覚では、その「本当の外交」のできない人は、右傾産經新聞言うところの「国益」を損なう人だ。


国家あっての国民という考え方は、当然。


しかし、ですね………。

律儀に年貢を収めている国民があってこその国家というのも、国の本分だと私は思うのですよ。
(多くの民が、8分の消費年貢を納めることを「やぶさかでない」と思っているはず)

私が律儀に納めている年貢が、どのような使われ方をしているか、私はまったく知らないのだが、年貢の分だけは、好き放題のことを言ってもいいと思っている。

「中韓の顔色をうかがうのが国益ではない」などという腐った脳みそ向けのアジテートは、今の緊張関係にあるアジア諸国との政治状況には、何の役にも立たない。
そんなものは、年末の大掃除で大量に発生したゴミくずに等しい。

少なくとも、私の年貢は、そんな国際政治状況を壊すために使って欲しくはない。

エゴだと思われようが、俺は、俺の年貢を、俺の思い通りに使って欲しい。

年貢の使い方を間違ったら、私は次の選挙では、大与党に入札(いれふだ)することはないだろう。
とは言っても、私は未だかつて大与党に入札したことはないが……。

そして、腰の据わっていない維新(これあらた)の集いにも入札しないだろう。
「維新(変革と同義語)」と言いながら、中央政府におもねり、すりよるなど、過去の弱小政党と同じではないか。


橋の下には、石の原っぱ。
油断していると、安い倍返しを食らって心臓が停止するだろう。

チョット意味不明?

新年の予知夢ですので、ご勘弁ください。




あけましておめでとうございます。




2014/01/04 AM 08:20:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | [怖い話]



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