Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ベビーシッターおやじの妄想
週に1度、ベビーシッターもどきのことをしている、とブログに書いたことがある。

昨年の暮れ、訳あって、昼間だけノートパソコンを抱えて放浪生活をしていたとき、大学時代の友人・カネコの娘、ショウコから「私が大学院にいっている間、部屋使っていいよ。でも、その代わり、子どもの面倒を見させてあげるからさ」という、ありがたい上から目線のお言葉をいただいた。

そのとき私は、大人としての威厳を保ちつつ、おお! そんなに頼むのなら、気は進まないが、やってみてもいいぜ、と心の中で唱えながら、ぜひ、お願いします! と深く頭を下げた。

放浪生活をやめた後も、ショウコが泣いて頼むので、金曜日だけ「ベビーシッターおやじ」をさせていただいた。

ただ、最近は私の多忙と体調不良のため、ショウコが大学院に行くスケジュールと噛み合わず、2週間に1回程度しかベビーシッターおやじに変身できなくなった。

先週の金曜日、久しぶりにガキどものお世話をしてやった。

「しらがジイジ」とガキに呼ばれ、ガキのお相手で疲れ果てていたとき、ベビーシッターおやじ、あるいはホネホネ白髪おやじ、と私を呼んで、こき使う鬼のような女・ショウコが大学院から帰ってきた。

クリアアサヒを飲ませろ!

「死にたいのか、ホネホネベビーシッターおやじ!」

あらあら、呼び名が合体しちゃったよ。
しかし、まだ死にたくはないので、豆乳で我慢した。

美味しくいただきました。

そのあと、雑談タイム。
最近、ショウコの夫・マサが、何を思ったか、宝くじを買ってきたらしい。

そして、毎回晩メシどきの話題に、当選したときの妄想を繰り広げているというのだ。

「一戸建てを買いたい」
「海外に移住しようか」
「ホテルオークラのスイートに一ヶ月居続けるのはどう?」
「高校野球の大会期間中、甲子園に泊まり続けて、毎日応援に行くのも面白いな」

大丈夫か、マサ!

中学の英語教師という崇高な仕事に、飽きてしまったのか?
可愛い教え子を捨てるつもりか!

「教師も大変なんだよ。ストレスたまるんだろうね。逃げたくなるときもあるんじゃない?」
私に対するときと180度違って、ずいぶんと物わかりのいいショウコであった。

「サトルさんはどう? たとえば、一億円当たったとしたら」

俺は、全額寄付だな。

「あり得ない!」
ショウコが、鼻で笑った。

世界で一番貧しい家庭に、全額寄付する。
それが最も有意義な一億円の使い方だ。


世界で一番貧しい家庭……………それは、武蔵野市のMさんちのことだけどな。


頭に衝撃が走ったが、衝撃が激しすぎて、痛さを忘れた。
もしかしたら、夢だったかもしれない。

ところで、俺も妄想していることがあるんだけどな。

「どうせ、ヘンタイ的な妄想でしょ」

ほぼ当たり。

たとえば、俺の好きな人に、こんなことを言ってもらえたら、俺はいつ死んでも思い残すことはない、というフレーズ。

柴咲コウさんに「少しは休んだ方がいいよ。明日もあるんだから」と言われたら、俺は死んでもいい。

「そんなに頑張らなくてもいいから」は、ガッキーだな。

「おいしいごはん作って待ってるからね」は、菅野美穂さん。

「あんたは、もっとできる男だよ」は、天海祐希さん。

最初は、興味深く聞いていたショウコの顔が、途中から真夏に雪男を見たような目に変わってきた。
いつパンチが飛んでくるか、わからない。

だから、慌てて、こんなことも付け足した。

ショウコに言ってもらいたい言葉も妄想してみたんだ。

「はいはい、どうぞ、聞いてあげるから」
ガキを膝の上に乗せた母親の顔で、ショウコが無表情に笑った(不気味)。

怯えながら言葉を発した。

「私が悪うございました。人生の大先輩であるサトル様のことを大事にせず、暴力ばかり振るっておりました。これからは、心を入れ替えますので、未熟者ではありますが、色々とご指導ください」

ガキが膝の上に乗っているからといって、安心してはいけない。
「蹴り」という武器も持っている女なのだ。

全身で身構えた。

しかし、そのとき、ガキが天使のような笑顔で、私に言ったのである。
「ねえ、しらがジイジ。『じんしぇいのだいしぇんぱい』って、な〜に?」

すると、すかさずショウコが、「ウルトラバカってこと」。

「へ〜、シュゴいんだね。しらがジイジ!」
尊敬のまなざしで、私を見てくれた。
(ウルトラマンだと思ったのかもしれない)



はい、ありがとうございます。



小遣いをさし上げた。




ウルトラソウル! ハイッ!




2013/07/22 AM 07:10:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | [子育て]



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