Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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「ワーイ」の2乗
人が健康を意識するときは、自分の身体が不調のときだ。


川崎の母親が、5月末に心不全で入院した。

88歳の高齢だから、医師から「他にご家族の方がいたら、覚悟するように伝えてください」と言われた。
まるで、しょっぱい梅干しを食った柳葉敏郎氏のような顔だった。

覚悟した。
なにしろ、私の母は、病気のデパートのような人なのだから。
(肺結核、再生不良性貧血、真菌症、気管支拡張症、不整脈)

だから、現実的に色々な準備をし始めた。

ICU(集中治療室)に入るほどではなかったが、肺の水が心臓を圧迫して、呼吸機能と心肺機能が低下するという緊急事態。
「付き添わなくてもいいですよ」と看護師さんには言われたが、「覚悟しろ」と脅されたのだから、付き添わないわけにはいかない。

病室にパソコンを持ち込んで仕事をした。
打ち合わせのときは、病院から出かけて、打ち合わせを終えたらすぐに戻った。
家族の世話をするために、週に2回オンボロアパートに帰った(順繰りに熱を出したので)。
たまに、同業者との飲み会に参加した(非常識?)

このとき、驚かされたのは、母の生命力の強さだった。
心肺機能が、肺の水を尿として排出することで徐々に回復。
日一日と顔色がよくなり、2週間程度で上体を起こせるようになった。
点滴が外れて、ミキサー色が食べられるようになった。

いま歩行リハビリの最中だが、来週の頭(7月第3週)には退院できるだろう、と柳葉敏郎氏から告げられた。
いいニュースなのに、顔は相変わらず、しょっぱいままだった。


だが、ここで異変が起こる。

私の身体のことだ。

私の心体は、室町時代のお公家様のように、華奢でデリケートにできている。
母の入院前、56キロあった体重が、2週間後には52.7キロにまで激減した。

オレ、ダイエットなんかしていないのに………。

今年の始めには、体重が53.8キロまで落ちたので、一日に5食とることで体重がやっと56キロに増加したばかりだった。
ちなみに私の身長は、180センチ。

普通に考えれば、痩せ過ぎですよね。
看護師さんからも「大丈夫ですか。お母様よりも病人の顔してますよ」と言われた。
得意先の人からも「ゼッタイ、どこか悪いでしょう」と心配された。


みぞおち横の胃の痛み。

それは、初めてのことだった。
もともと食い過ぎるということがない私は、胃の痛みを感じたことが、ほとんどなかった。

「この年になると、脂っこいものを食べると胃がもたれるよな」と同年代の友人たちが言う現象にも、ほとんど無縁だった。

胃がもたれるほど食べるなんて、バカじゃねえか! ケッ! 食い意地の張ったやつ! としか思っていなかった。

しかし、胃の痛みと胃のもたれが、お公家様の私を襲った。

6月の第2週。
幸いにも、そのとき私は病院で暮らしていたので、消化器科に行って診てもらうことにした。
すると、「明日、内視鏡のキャンセルが出たから、内視鏡とりましょうネエ。今晩9時以降は何も食べないでねェ」と、消化器科のオカマチックな医師から言われた。

翌朝、鼻から管を入れられて変な気分になり、過去の出来事が走馬灯のように蘇ったとき、「ああ、これは胃潰瘍かも〜〜」とオネエ言葉で言われた。
終わって、食生活に対する注意を受けたが、医師の口調が気になって、ほとんど内容が耳に入ってこなかった。

薬をいただけるというので、とりあえず、いただいた。


オレが、胃潰瘍だってさ………ひとり呟きながら母の病室に向かった。


廊下で、「検査の結果、どうでした?」と豪快な体型の看護師さんに聞かれた。

い〜〜〜かいいよ〜〜〜、とお腹を掻きながら答えたら、「はっ?」と言う顔でガン見された。
豪快な身体に、渾身のギャグを跳ね返されたマヌケな光景だった。

母から、「もういいから、家に帰って、ゆっくりと休みなさい」と言われたので、はい、お母様! 承知いたしました、と答えた。
それが、6月2週のことだった。


胃潰瘍には、刺激物とアルコールは禁物、ストレスもためちゃダメよォ、とオネエから言われた。

だから、我慢した。

ん? 我慢した?
なにを?

それに関しては、VTRを見てみないとわからないので、ここでは「保留」ということにしておく。

薬は、言いつけを守って、必ず飲んだ。

その他に、独自の療法を「自己責任」で行った。

根拠は全くないのだが、チーズをたくさん食った。

私は、初めて告白するのだが、チーズ(発酵性凝固乳製品)が、柴咲コウさん、ガッキーの次に好きだ。
だから、ほとんど毎日、チーズ料理を食卓に並べた。

高校3年の娘からは、「チーズ占拠率79パーセント」と笑われた。
「なんで、チーズばっかり?」とヨメに聞かれたので、ナイショ、と答えた。

その他に、ヨーグルトを3食摂取した。
「LG21」という高価なヨーグルトを身分不相応だとは思ったが、毎朝食った。

ヨーグルトメーカーなるものもAmazonで購入した。

ヨーグルトの他に、工夫をすればカッテージチーズ、クリームチーズができるので、それを料理に利用した。
なかなか優れもののマシンではないか。


で・・・・・クリアアサヒを飲んだかって?


それは、笑って誤魔化すことにする。

昨日、病院に行って、また内視鏡を鼻から食った。

映像を見て、「あらあ、けっこう治ってるじゃない。かなり節制したのネエ〜」と完全なオネエ言葉で言われた。

寒気がした。
これは、風邪ではないかと疑って、内科の診察を受けようとしたが、ロビーに戻ったら寒気が消えたので、風邪ではなかったかもしれない。

快方に向かっていると聞いて、嬉しかった。

ちなみに、書き忘れたが、医師は、オードリーの若林氏を無理矢理にデフォルメした女性である。
だから、正確には彼女が発する言葉は、「オネエ言葉」とは言えない。
普通の女性言葉だ。
ただ、容貌がオネエなので、オネエに聞こえてしまうのだ。

どうでもいい情報だが……。


家に帰って、体重計に乗った。
55.4キロ。

戻ってる。


それを見て、私は軽く飛び上がった。


ワーイ! ワーイ!


「ワーイ」の2乗だが、自分のことなので、この程度の喜び方でいいのではないかと………。




さて…………めでたいので…………クリアアサヒ…………?




2013/07/12 AM 05:47:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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