Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
[TOP] [RSS] [すくすくBLOG]








居酒屋・・・友と
その居酒屋にいたのは、女だけだった。

カウンターの中に、60歳前後の女将と思われる女。
その隣に40歳前半の女。

二人は和服の上に和風のエプロンをつけていた。

カウンターの外には、20代の女が一人。
紫色の作務衣を着ていた。
おそらく接客の女だ。

その作務衣の女が、二人の子どもをあやしていた。
4歳と1歳の女の子だ。

つまり、全員が女。

居酒屋に入ったときの居心地の悪さは、格別なものだった。

しかし、カウンター内の40歳前半の女が、「お久しぶりです」と頭を下げたとき、すぐに居心地の悪さは消えていた。


友人尾崎の妻の恵実から、一昨晩、電話がかかってきた。

「家出しているんですが、あした家出場所に来ることはできますか」

尾崎と恵実は、子どもが生まれる前は、籍を入れずに8年間同居していた。
その8年の間に、恵実は、よく家出をした。

その長さは、半年くらいのときもあったし、1週間や10日のときもあった。
家出して、恵実がどこで何をしていたのかは知らない。

恵実にも尾崎にも聞いたことがない。
何が原因で家出したのかも聞いたことがない。

それは、たいして重要なことではない。
恵実が、尾崎の元に戻って、普通の生活をしているなら、すべては解決したことになる。

解決したことを掘り下げても意味はない。


L字型のカウンターだけの居酒屋。
椅子は、15席くらいだろうか。
内装も、どこにでもあるような庶民的なものだ。

ただ他と違うのは、お品書きがないところだろうか。

恵実が言うには、客に予算を聞いて、その範囲内で勝手に料理を出すらしいのだ。
千円、2千円、3千円・・・・・。
客が、「4千円」などと言うと、「3千円にしときな! 無駄使いするんじゃないよ」と、女将に怒られることもあるらしい。

ただ、客によっては、「5千円で」と言っても怒られないこともあるという。
要するに、女将の人を見る目によって、金額が決まるということだ。

では、私は・・・と思ったが、「あんたは客じゃないから、ビールと適当なつまみだけだよ」と最初に釘を刺された。
客とは思われていないのだった。。

ビールは、キリンラガー。
当然、手酌。
つまみは、恵実が作ったというホタルイカのたまり漬とカマボコの辛子明太子和え、長芋の千切りを梅で和えたもの。

味は悪くない。
腹一杯にはならないが、ビールの邪魔にもならないという、いかにも居酒屋的なつまみだった。

私の右では、4歳の水穂がアイスクリームを食い、1歳の里穂がりんごジュースを飲んでいた。

二人の名は、尾崎に頼まれて、私がつけた。
私の17歳になる娘の名が、夏帆。

つまり、「ホ」のつく名で、揃えたかったのだ。
趣味が悪い、と怒られるかと思ったが、尾崎も恵実も文句は言わなかった。

余談だが、この「ホ」のつく名は、他にも伝染して、大学時代の友人金子の娘が、自分の娘に「帆香(ほのか)」、男の子に「悠歩(ゆうほ)」という名をつけた。

私の周りには、「ホ」のつく名が、蔓延しているようだ。


水穂が言う。
「おじちゃん、いつもお酒飲んでるね」

確かに、尾崎の家に行くと、私は必ず酒を飲んでいる。
水穂は、それを覚えていたのだ。

私イコール「酒飲み」という印象を強く持っているのだろう。

でも、君のパパも酒を飲んでいるだろ、と私が言うと、「パパじゃないよ、リューイチ(龍一)だよ」と、水穂が真面目な顔で言った。

そうだった。
尾崎は、パパやお父さんとは呼ばせずに、自分のことを名前で呼ばせていたのだ。

それに何か意味はあるのか、と私が聞くと、尾崎は「俺は、自分が父親だとは思われたくないんだろうな」と答えるのである。

まあ、それは、何となくわかる。


水穂に聞いてみた。

龍一のこと、好きかい?

「うん、メグミ(恵実)と同じくらい、好き!」

恵実の顔を見ると、母親の顔をして、口元だけで笑っていた。
その笑顔は、家出をした女の顔ではなかった。

子どもを産んでから初めての家出。
もちろん理由はあるのだろうが、深刻な理由でないことが想像できる温かな笑顔だった。

1本目のキリンラガーを飲み干した。
2本目を要求していいのか躊躇したが、女将が無表情に私の前に2本目を置いたときには、数学で百点満点の答案を返してもらったときのような喜びを感じた。

趣味が悪いと思ったが、じゃあ、俺のことは? と水穂に聞いてみた。

すると「好きだよ」と言うではないか。

そして、「リューイチとメグミの友だちだからね」と言うのを聞いたとき、まるで得意先に仕事振りを褒められたときのような満足感を得た。

そのとき、店のドアが開いた。

店の開店時間は、午後5時半。
まだ4時半だったから、勘違いした客が入ってきたのだろう、と舌打ち交じりに入り口のほうを見たら、死神のような顔をした男が眉間に皺を寄せて立っているのが目に入った。

尾崎。

つまり、茶番だったのか。

尾崎に迎えに来させる。

しかし、それだけでは間が持たない場合があるので、私を呼んだということか。

茶番ではあるが、頼られた、という意味合いなら、悪い気はしない。

水穂の頭を撫で、里穂を抱いた尾崎が私の右隣に座った。

そして、「まあ、いつものことで悪いがな」と言った。
いつもながらの無表情だった。


実は、尾崎とは今週の月曜日朝に顔を合わせていた。

そのときは、恵実が家出をしていることを私は知らなかった。
自分からそんな話題を言う男ではないことは、30年近い付き合いの中でわかってはいたが、尾崎は何の気配も感じさせずに、私の前に立っていた。


私の姉の火葬の日。

姉が死んだんだよ、と心の整理ができないまま、土曜の夜、尾崎の携帯に電話をかけた。

そのとき、尾崎は「わかった」と答えた。
「で・・・葬儀はいつだ」と聞いた。

40年近い「引きこもり」のキャリアを持つ姉は、葬儀に呼ぶべき人がいない。
だから、火葬だけで済ますつもりだ、と私は答えた。

尾崎は、もう一度「わかった」と言った。

月曜日朝、火葬場で、フォーマルに身を包んだ尾崎を見たとき、これほど火葬場が似合う男はいない、と私は思った。
まさに、死神そのものだったからだ。

その死神の尾崎が言う。

「お骨は、二人で拾うのが決まりだからな。一人では・・・・・駄目だ。悲しすぎる」

一度も会ったことがない姉の骨を拾うために、尾崎はわざわざ川崎の斎場まで来てくれたのである。


まったく心が通い合うことがなかった姉と弟。

しかし、見送る務めがあるのは、弟だけ。

まるで義務だけで行った儀式だったが、尾崎が拾ってくれたことで、その儀式は、意義深いものになった。

川崎新丸子の姉の部屋に仏壇を設置するときも尾崎は、手伝ってくれた。

仏壇に手を合わせる尾崎。

「俺には、兄弟がいないからな。そこだけは、お前が羨ましいな」

香典を渡された。


泣くわけがない、と思ったが、涙が出た。

「別れは、いろいろだ」と尾崎が言う。

そして、私が泣いている間に、尾崎は帰っていった。


私の隣にいる尾崎は、そんなことはなかったような顔をして、里穂を抱いていた。
無表情に、抱いていた。

「あと一時間で帰ろうか」

尾崎の言葉に、恵実が、うなずいていた。

水穂が、「ヤッター! 家に帰れるぞお!」と叫んだ。


店の中に、みんなの笑いが反響したとき、私は2本目のキリンラガーを飲み干した。


3本目を期待したが、出てこなかった。




2013/02/27 AM 05:49:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

気は進まないが・・・
さすらいのホネホネ白髪おやじは、ストレスが溜まりまくっていた。

杉並の建設会社の隅っこのデスクをお借りして仕事をしたり、カフェで仕事をしたり、東京の僻地といっていい八王子まで足を運んで、ベビーシッターをしながら仕事をしたり・・・。


「あそこのご主人、プータロウなんじゃない? って見られているわよ」

ヨメがそう言うので、昨年末から、家での作業を諦め、さすらう毎日。
寒空に、ホームレス生活は、きついですぞ。

ストレスが溜まって、55.2キロの体重が、先々週とうとう54キロを切った。
オレ、身長180センチですよ。

痩せすぎでしょう。
風速5メートルの向かい風が来たら、前に進めませんから。

先週の土曜日、小金井公園をランニングしていたら、13.7メートルの向かい風にあおられて、1メートル後ろにスライドしました。
大自然演出のムーンウォークですよ。

ポォー!

小金井公園からの帰り道。
強風で体が冷え切ってしまい、戦意喪失。

走って帰る気力が、風と共に去ってしまったので、小金井公園からCoCoバス(ミニバス)に乗るという非常事態。

ランニング帰りにバスに乗るなどという軟弱な男に自分がなるなんて、つい7秒前までは、考えたこともなかった。

これは、何とかしなければいけない。
このままでは、風に立ち向かえない男になってしまう。

そんな土壇場の危機感に苛まれながら・・・・・CoCoバスに揺られ、凍えた頭脳を高速で回転させた私に、突如アイディアが浮かんだ。


要するに、俺がプータロウでないことを、オンボロアパートの半径百メートルに告知すれば、いいのではないか。

つまり、各家庭にチラシを入れて回れば、プータロウ疑惑はなくなるんじゃなかろうか。

なんで、こんな簡単なことに今まで気づかなかったのだろう!


早速チラシを作った。

A4サイズの片面のチラシ。
「デザイン各種承ります」

まずは、250枚を郵便受けに入れまくった。

来週の初めあたりに、もう一度250枚。
さらに、次の週に、250枚。

これくらいやっとけば、認知されるであろう。

それでも認知されなかったら、しつこくしつこく入れまくりますよ。
認知されるまで入れまくります。

ホームレス生活で、ストレス溜まりまくっているので、もうヤケクソだわい!


ということで、最近は開き直って、自宅でお仕事?


今週になって、カフェにも行かず、杉並の建設会社にも行かず、の生活。
あ〜、いいなあ、我が家って。

ただ、ベビーシッターだけは、週1で続けている。

なぜかというと、ショウコの3歳のガキ(女の子)が、「しらがジージが来ないと、つまらない!」と駄々をこねるからだ。

我ながら、趣味が悪いと思ったが、ガキに聞いてみた。

「芋洗坂ジージ(本当のジジイ・人間世界の苗字はカネコ)と、しらがジージのどっちが好き?」

「しらがジージ!」


ざまあみろ! カネコ。
お前は、何をやっても俺には勝てないんだよ。愚か者め!


ガキが、私に懐いているので、仕方なく私は、忙しいスケジュールの合間を縫って、ベビーシッターをして「やって」いる。

「しらがジージ、パンケーキちゅくってぇ!」

はいはい、今すぐ、作りまチュよォ。

「しらがジージ、絵本読んでぇ!」

はいはい、今日は何の本を読みまちょうかねえ。

「しらがジージ、食パンマン書いてぇ!」

よしよし、食パンマンでちゅかぁ。
まかせときぃ!

「しらがジージ、しらが、抜いてもいい?」

いえいえ、それだけは、およしくださいませ!
(ハゲまする)

などとガキと戯れつつ、ときどき仕事をしていると、なぜだか癒される今日この頃でございます。


しかし、これでいいのであろうか。

こんなふうに、おママゴト的ジジイ状態が続くと、オレ、本当のジジイ化してしまうのではないだろうか。

武蔵境駅前のイトーヨーカ堂に行くと、ついオモチャ売り場に足が向いてしまう俺。
そして、つい知育玩具などを手にしてしまう俺。

店員さんに「お孫さんは、おいくつですか」と聞かれたら、ニヤけながら、3歳の女の子でして・・・などと答えている俺は、いったい何者?

湯船に浸かっていると、知らない間に、アンパンマンの歌を歌っている自分に気づいて苦笑い。
今度は何を食わしてやろうか、と献立を考えている自分は、もはや99パーセント、ベビーシッター・ジジイ。


ヤバイぞ。
これは、確実に、ヤバイ。

肉体年齢23才(オムロンのカラダスキャンの数値)が、年齢相応になってしまうかもしれない。
肉体年齢が若いことだけが、取り柄なのに・・・。
俺から、それを取ったら何も残らないのに。


しかし、私が顔を見せなかったら、ガキは、生きる気力を無くしてしまうかもしれない。
ショウコが作るクソまずい食事をボイコットして、やせ細ってしまうかもしれない。
ジージを探して三千里の旅に出てしまうかもしれない。

だから、気は進まないが、今しばらくは、ガキのお守りをして「やろう」。

しらがジージ、と呼ばせて「やろう」。

遊んで「やろう」。


それが、立派な大人の所業というものだろう。


これで・・・・・いいのだろうか?



2013/02/21 AM 05:51:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

破天荒との和解
テクニカルイラストの達人・アホのイナバから依頼された同人誌の代筆(捏造?)が終わった。

長いトンネルを抜けたあとの心地よい開放感を味わっていたころ、iPhoneが震えた。

普段は、怪しい電話には出ない私だが、開放感のせいかディスプレイを確かめずに「応答ボタン」を押してしまった。

聞こえてきた声は、「ああ、Mさん? 俺ですよ」という一生聞くことはないと思った男の声。

ササキの声を聞いたとき、私は武蔵野の澄み切った青空の下から、極寒のシベリア海に投げ出されたような絶望感を味わった。

埼玉で仕事をしていたころは、年に2回程度、同業者との飲み会を開いた。
(私が武蔵野に越してからは、なぜか2ヶ月に1回の頻度になった。みな吉祥寺に来たいらしいのだ)

メンバーは、ほぼ同じ。
7人ほどだ。

その会合のとき、たまにだが、ササキが参加することがあった。
ただ、ササキは、同業者ではない。

中古のコピー機、FAX、事務用品を販売する会社に勤めている男だ。
自称「営業部長」。

しかし、その会社の社長であるササキの兄に言わせると、「営業部長? あいつがぁ! 冗談でしょ! あいつは、俺のお袋と俺に何度も迷惑をかけやがったから、罪滅ぼしをさせるつもりで、タダ働きをさせてやってるんだよ。アパートの家賃と公共料金を払ってやって、たまに小遣いをやるくらいの待遇だから、平社員より下の扱いだな」ということになる。

どんな迷惑をかけたかを聞く趣味がないので、ササキが何をしでかしたのかは、知らない。


しかし、なぜササキは、私の電話番号を知っていたのだろう。

ササキに携帯番号、家の固定電話、住所、メールアドレスを教えたことはない。

同業者たちにも、ササキには決して教えないで欲しい、とお願いしてあった。
彼らが、約束を破ることは、考えにくい。

なぜ? と聞いたら、意外な答えが返ってきた。

私が今住んでいる武蔵野のオンボロアパートのオーナーは、荻窪、阿佐ヶ谷で美容院、理髪店を経営している。
そして、オンボロアパートを含めて、それを管理する会社を持っている。

その会社が、ササキの会社の中古の事務机、椅子を買ったというのだ。
そして、ササキが荻窪の会社まで事務用品を納入しに行って、そこで、私が作った美容院のポスターを見かけた。

それは、冴えた出来栄えのポスターではなかったが、「これは、誰が?」とササキが聞いて、私の存在がバレることになったというから世間は狭い。
その狭さを呪ってやりたくなるほど、この偶然は、腹立たしいものだった。

オーナーが、何の疑いもなく私の携帯番号をササキに教えたのは、想定外の出来事だ。
(私だったら、他人の個人情報はゼッタイに教えない)


「だから、荻窪に出てこれません? メシ・・・・・ああ、もう俺メシ食っちまったから、お茶しましょうよ。久しぶりなんだから」


埼玉から武蔵野に越してくる前、同業者が私のためにお別れ会を開くことを提案した。

それは、大変ありがたい申し出だった。
私は、素直に喜んだ。

しかし、ササキが来るということを聞いて、私はその申し出を恐縮しながら断った。

「そんなに嫌なのかい? Mさん、別に嫌がっているようには見えなかったけどねえ」

確かに、私は、表面上は嫌な素振りは見せない。
たとえば、他の同業者たちは飲み会の席で、みんなと親しく話すということは、あまりない。
たいていは、特定の人と話すことが多い。

しかし、私は、極度の人見知りで病的な対人恐怖症ではあったが、等間隔で全部の同業者と話をすることにしていた。
決まった誰かと話をするのではなく、その時々で話し相手を代える。

人見知りの私は、人と深く関わるのが、嫌なのだと思う。
適当な距離で、適当な会話をし、時間が経つのを待つ。
そして、飲み会が終わるとホッとする。

だから、ササキとも等間隔で話をしただけだ。
要するに、消極的な全方位外交。

しかし、ササキの生き様自体を、当時の私は好ましく思っていなかった。
口先だけの男にしか、見えなかったからだ。

4年ほど前の埼玉の飲み会で、こんなことがあった。
たまに参加してくるササキは、そのとき「今度の飲み会は、焼肉屋にしましょうよ」と吠えた。
タバコの灰を他人の領域にまで撒き散らしながら、「焼肉、焼肉」と騒ぐのである。

それに対して、私は、焼肉屋なら、俺は行かないよ、と答えた。

「えー、Mさんって、ベジタリアンだったのぉ! 男のくせに気持ち悪いなあ」

私は、ひと言も自分がベジタリアンだと宣言したことはない。
飲み会の席で、普通にサイコロステーキや焼き鳥を食っている。
そんなベジタリアンは、いないだろう。

しかし、その種の反論をするのが面倒くさいたちの私は、ああ、ベジタリアンで悪いか、と答えてしまうのである。
人にベジタリアンだと思われようが、エイリアンだと思われようが、こしアンだと思われようが、パイレーツ・オブ・カリビアンだと思われようが、痛くも痒くもない。

「えー、本当かよ! だからガリガリなんだな」
(お前は、私より7〜8歳下なんだから、人生の先輩には敬語を使えよ)

ベジタリアン、ガリガリくん、けっこう。
俺は、誰にも迷惑をかけていねえよ。

「じゃあさあ、Mさんがタバコを吸わないのも健康のため? そんな生き方は、楽しくないだろうよ。ギャンブルもやらないんだろ? 何が楽しくて生きているわけ?」

私がタバコを吸わないのは、健康のためではない。

一つは、私の父親が、自分の妻が肺疾患で何度も入退院を繰り返しているにもかかわらず、平気で1日に80本程度の煙を吐くヘビー・スモーカーだったからだ。
あんな大人にはなりたくない。

そして、このブログで何度か書いているが、私は中学1年から大学3年まで陸上部にいた。
部活動中心の生活を送っていた私の体は、成人してもタバコを必要としない体になっていた。

そして、ギャンブルをしないのは、単純に金がないからだ。

それだけのことである。

しかし、それを説明するのが面倒くさい私は、ああ、健康のためだ、死ぬときは、綺麗な肺のまま、真っ白に燃え尽きたいからな、と答えた。
(燃えたよ・・・真っ白に燃え尽きた・・・真っ白な灰に)


タバコの灰まき散らし男のササキは、「人間が、せこくて、可哀想になってくるな」と、私の怒りの沸点を超える発言をしながら、「ヒヒヒ」と下品に笑った。

ササキの胸ぐらをつかもうとした私の前に、同業者の中で、年長で一番人間のできたオオサワさんが割って入り、「ああ、俺も焼肉は勘弁してほしいな。この年になると、焼肉は酒よりも次の日に堪えるからね。居酒屋が一番いい。そうだよね、みんな」と言って、私の怒りを抑えてくれた。

一応、その場は収まったかに見えたが、心の狭い私は、ササキに向かって、何かを言わなければおさまらなかったので、最後にこう言ったのだ。

おまえなあ、いつも俺は破天荒で、猪突猛進型だから、細かいことに目が行かないんだよ、って自慢たらしく言っているが、破天荒の解釈を間違ってるんだよ。

破天荒を「暴れん坊」とか「豪快」と勝手に勘違いしているようだが、「誰にもできない、でかい仕事をした人」のことを「破天荒」って言うんだ。

おまえ、タバコの煙と灰をまき散らすことを「でかい仕事」だと思っているのか。
兄貴に自分の失敗の尻拭いをしてもらうことが「でかい仕事」なのか。

威張る前に、もっと日本語を勉強しろ!

ササキが顔色変えて突進してこようとしたが、総勢4名に羽交い絞めにされたこともあって、ササキの目的は果たせなかった。

怒りで顔が真っ赤になったササキを見て、私は心の中で、言いすぎたことを謝った。
そして、その申し訳ない思いが強くなりすぎて、私は、埼玉での最後の飲み会を辞退した。

カヤネズミより心の狭い私は、ササキと顔を合わせるのが、怖かったのだ。

それ以来、ササキとは会っていない。


少しの沈黙のあと、ササキが言った。
「俺、破天荒じゃないの・・・自分で知ってるから。
今は兄貴も俺の仕事っぷりを評価してくれて、普通に給料もらっているんだ。
肩書きは『ヒラ』さ。
破天荒じゃないよね。
ヒラの破天荒なんて、いるわけないもんね」

その言い方が気に入った私は、荻窪は遠いから自転車で行くと疲れる。吉祥寺なら行ってもいい、と高飛車に答えた。

「わかりました。じゃあ、吉祥寺ガストで」
拍子抜けするほど、アッサリとササキが言った。


4年ぶりに会うササキは、先に来ていて、私の姿を認めると、立ち上がって無言で頭を下げた。
白髪が増えていた。

白髪同士が、頭を下げ合った。


和解の儀式は、簡単に終わった。



2013/02/17 AM 07:10:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

バレンタイン
節分が終わって、次はバレンタインデー。

恵方巻きは、コンビニ業界の戦略。
バレンタインデーは、チョコレート業界の策略。

昔は、「ケッ!」と思ったが、最近では、日本経済がそれで潤うのなら、まあ、いいか、と思うようになった。

実は、我が家では、コンビニ業界の陰謀が始まる10年近く前から、(毎年ではないが)恵方巻きを食っていた。
(関東では、5〜6年前から徐々に流行りだしたが、それ以前は、ほとんどの人が知らなかった。ちなみに私は関東人)

生まれながらの「中二病」である私は、関東で恵方巻きが流行り始めてから、恵方巻きを食うのをやめた。

今は恵方巻きの流行に関して、とても寛大な私だが、自分で食いたいという気がおきないので、食わない。
我が家の料理に関しては、私が絶大なる権限を持っているので、これだけは強権を発動することができる。


しかし、もうひとつのバレンタインデー。

今年は、思わぬ伏兵が現れたのだ。

このブログで何度か書いたことがある、21歳のポニーテールさんだ。
ポニーテールさんとは、昨年の夏、横浜山手の根岸森林公園で知り合った。
それから、一緒に公園を走ったりもし、数ヵ月後、親代わりとして、彼氏を紹介されるという数奇な運命をたどった。

その後、「クリスマスイブに、彼氏とディズ二ーランドのホテルに泊まりたいんだけど」という私の心臓を凍らせる提案があったとき、私は、その提案を太っ腹にも受け入れ、東京での「親代わり」の役を果たすことができなかった。

とっても、後悔。

ただ、この件は、クリスマスイブの前日から、彼氏の同僚がインフルエンザにかかり、彼が同僚の代役を務めることになったため、お流れになった。

その結果、ポニーテールさんのクリスマスイブは、女友だちと二人のディズニーシーという淋しいものになった。

親代わりのキリンおやじは、胸を撫で下ろしたものである。


だが、今度はバレンタインデー。

「彼氏がね・・・横浜みなとみらいのホテルを予約しようって言ってるんだけど」
と1月中旬に、ポニーテールさんから電話があったのである。
(ちなみに、ポニーテールさんは、彼氏のことを若者がよく言う『カレシ』という怪しいイントネーションでは呼ばない。私は、そこを気に入っている)

な、なぜ・・・君たちは、そんなにすぐ、ホテルに泊まりたがるかねえ。

バレンタインデーは、そこらあたりの立ち食い蕎麦屋で、一杯のかけソバを分け合って食い、愛情を確かめあえばいいではないか。
それが、日本に古くから伝わる美しい伝統行事だぞ。


「おい! キリンおやじ! 首を絞められたいか!?」


おお、絞めていいぜ!。

「ほんとうか?」

嘘でございます。


そのあと、ポニーテールさんの声が、妙に優しい響きを伴って、私の耳に届いた。

「でもね・・・キリンオヤジが、ダメだって言うなら諦めるよ。親代わりの言うことはゼッタイだからね」

君は、そこまで私のことを・・・・・・・・。
わかった、泊まっていいぞ!

結局、前回のクリスマスイブと同じ展開になって、親代わりの役を果たせず・・・という情けなさ。

奄美大島に住んでいらっしゃるポニーテールさんのご両親様。
申し訳ございません。

役立たずの親代わりでございます。


そして、3日前の夜、ポニーテールさんが、私のiPhoneに電波を飛ばしてきた。

「彼氏に、手作りチョコをあげようと思ってるんだけど、2回失敗したぁ! どうしたらいいんだ!」

失敗も含めて、愛情だ。

たとえ失敗作だとしても、愛情がこもっていれば、男は嬉しいものだよ。
いいじゃないか、失敗しても。
自分の愛情に自信があるなら、気にすることはないぞ。

「でもな、キリンおやじ。
おやじだったら、ブッサイクなチョコをもらって、喜ぶか?
笑わないか?
愛情を疑わないか?」

まあぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛情を疑うことはないが、笑っちまうだろうな。

ケケケケケ・・・。


「絞めてやろうか!」

いや、絞めないでください。
お願いします。

という経緯があって、結局、彼氏に贈る手作りチョコは、私が作ることになった。


俺は、ポニーテールさんの「親代わり」ではあるが、親って、そんなことまで、する?


いいのか、それで?

「いいに決まってるだろうがぁ!」

開き直られた。


昨晩、「抹茶ガトーショコラ」という面白いものを作って、ポニーテールさんに渡した。

サンプルを食ったポニーテールさんは、「渋いね。大人の味だね。悪くないね。なんか・・・愛情を感じるね」と言って、思いがけなくも、私をハグしてくれた。

そして、「キリンおやじ、あんた、できるね!」と、居酒屋「はなの舞」で賞賛してくれた。

その言葉とハグに舞い上がった私は、娘よ! チューをしてくれてもいいんだよ、とリクエストした。



首を絞められた。



いま、けっこう、首が痛いぞ。



2013/02/12 AM 05:51:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

執着心と羞恥心
一昨晩、娘が沖縄修学旅行から帰ってきた。

そんな待ちに待った日に、二つのバカが同期した、というお話。


同年代の男たちは、昔の歌、昔の映画、昔のドラマ、昔の漫画を礼賛することに一所懸命だ。

「昔はよかった」の大合唱。
しかし、私は、まったくそのご意見に賛同できない。

昔の歌を聴いて、当時のことを思い出すことはある。
しかし、だからと言って、その歌が「いい歌だった」とは思わない。

映画「スティング」や「冒険者たち」は大好きな映画で、それを見た時代のことも鮮明に覚えている。
しかし、それでも、昔の映画はよかった、という結論には至らない。

歌や映画、ドラマ、小説など、私は今の方がいい。
そして、今の歌手や俳優の方が、優れていると思う。

昔の思い出を、歌や映画などの媒体を通して人と共有したいとは思わない。

旅に関してもそうである。

ヨメは、宇奈月温泉で食べた豚汁は美味しかった、とよく言う。
英虞湾の賢島で食べた牡蠣には、感動した。
網走のお寿司は、絶品だった。
京都嵯峨野で食べた湯葉定食は、とても上品な味だった。
安芸の宮島で食べたつけ麺は、最高だった。
富山県魚津で食べた刺身盛りは、忘れられないとも言っている。

「だから、もう一度行きたい」と言う。

それぞれの食い物が、身震いするほど美味かったのは、私も鮮明に覚えている。
その所々での情景も思い浮かぶ。

しかし、そんな過去の思い出より、私は、一昨日行った八王子「タンタン」のラーメンの方が、今の私としては、確実に評価できる。
過去のどの食い物よりも、間違いなくうまかったと断言できる。

だから、人と話が合わない。
おそらく、私の場合、感情をコントロールする何かが希薄なのだと思う。


昔、銀座の歩行者天国を友人と歩いていたときのことだ。
尻のポケットが軽くなった気がしたので、尻のポケットを探ったら、財布がなかった。

ああ・・・・・そういえば・・・・・財布が、と私が言ったら、友人が「え! 財布ないのか! スられたか! 落としたか!大変じゃないか!」と騒いだ。

友人が慌てふためいて騒いでいる最中に、私の肩を叩く人がいた。
「あのー、財布落としませんでした?」

振り返ると、中学生くらいの女の子が、私の財布を私の目の前に掲げているところが見えた。

ああ・・・・・どうも・・・ありがとうございます。

その反応の薄さに、友人が、「おまえ、緊張感ねえなあ」と呆れた。


その同じ友人と車で甲府にホウトウを食いに行こうとした。
首都高に入ろうとしたとき、おそらくトラックが砂利を落としたのだろう。
その砂利に友人が運転する車がハンドルを取られ、友人がハンドル操作を誤って、壁に激突しそうになった。
しかし、寸前で激突せずに済んだ。

そのあと、友人は、「ごめんよ〜、ハンドルを逆に切っちまったぁ、驚いただろ」と言ったのだが、私は、しかし砂利に罪はないからね〜、と間延びした声で答えた。

本当に、砂利に罪はないと思ったからだ。

それを聞いた友人は、「おまえ、大丈夫か? 普通はもっと慌てるだろうよ。おまえ、不気味なやつだな」と呆れられた。

まあ・・・・・そうかもしれない。


そんな性格は、高校2年の娘にも伝染しているから、娘は過去にあまり執着しない人生を送っている。
息子や娘の赤ん坊の頃からの写真やビデオを私は保管しているが、娘と私は、それをただ保管しているだけで、まったく見ようとはしない。

ただ・・・記録しているだけ。

ヨメは、あのときのKちゃんは、こうだった、ああだった、と写真を見ながら感慨深げにいう(それが普通だと思う)のだが、当の本人は、それを有難がることはない。

「興味ないんだよね」

要するに、「何か」が希薄なのだと思う。


話の方向性は変わるが、たとえば、私は家に帰ると、身につけていたものは取り外して、すぐに部屋着に着替える。
持っていたiPhoneや財布、システム手帳などは、どこか空いているところに放り投げておく。
それらを決まった場所に保管することはない。

娘もそうだ。
学校から帰ってきたら、すぐに部屋着に着替え、ダイニングの空いたスペースにiPhoneや財布、システム手帳を放り投げる。

その結果、次の日に出かけるとき、スマートフォンや財布を忘れることが、5回に1回はある。
それでも、娘と私は大騒ぎはしない。

iPhoneや財布、システム手帳がなくても、大した問題ではない、と考える人種である。

しかし、ヨメと大学4年の息子は、携帯と財布は、必ずバッグの中に入れて保管している。
「だって、そうしないと不用心でしょ。誰に見られるかわからないし」

私たちは、家の中だから、別に不用心だとは思わない。
財布を覗かれてもいいし、iPhoneを覗かれても、手帳を覗かれても何の問題もない。

別に、忘れたって、見られたって、いいじゃないか、と思う人種である。

そんな私たちに、昨晩、ヨメは「ようするに、執着心がないのよね」と言った。

それを聞いた娘と私は、打ち合わせたわけでもないのに、むかし流行った「羞恥心」のメロディで「シューチャクしん、シューチャクしん」と歌った。

それに対してヨメは、「あんたたちには、羞恥心もない!」と怒った。

「執着心」と「羞恥心」。
違うのは「チャク」と「チ」だけ。

だから、これも打ち合わせたわけでもないのだが、ふたり揃って、アドリブで同じ歌を、同じ振付けで踊った。

右足チャクチ、左足チャクチ・・・・・歩ける!
あたりまえ体操〜♪


ヨメが、まるで河童かイエティ(未確認生物の一種)を見るような目で、私たちを見て言った。

「も〜、つきあってらんない!」


それは、わかる気がする。






(娘が、修学旅行から復帰して、私のバカも復活した)


2013/02/08 AM 05:49:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

性格が悪い
今年初めての同業者との飲み会で、「性格悪いよね〜」と言われた。
(場所は、吉祥寺の居酒屋)

まあ、オレ、性格悪いのは自覚しているから、いいんだけど、随分ストレートに言うんだなあ、と凹んだ。

しかし、その後で「K(通称・お馬さん/人類史上最も顔が馬に激似の男)のやつ、本当に、性格悪くてさあ」というのを聞いて、ああ、俺のことじゃなかったんだ、と胸を撫で下ろした。

お馬さんは、その場にはいなかった。

それを聞いて、ハテ、お馬さんって、性格悪かったっけ? と頭にハテナマークを付けた。
馬に似ていることくらいしか取り柄はないが、性格は穏やかだったと思うのだが。
鼻面に、人参さえぶら下げておけば、人様に迷惑をかける男ではないはずだ。

しかし、その同業者は、お馬さんのことを「性格悪い」と決め付けるのだ。

一応、どこらあたりが、性格が悪い? と聞いてみた。

「大宮駅の近くで見かけて、声をかけたら、知らんぷりされた」

大宮のどこで見かけたか知らないが、雑踏の中なら、よほどでかい声を出さないと、聞こえないのではないか。
もともとボーッとして歩くことの多いお馬さんだから、気づいてもらうには、拡声器でも使うしかないだろう。

「ラーメン屋で、一緒にラーメンを食べたら、Kさんの食べるスピードが早すぎて(馬ですから)、食べ終わって、彼はすぐに席を立ったんですよ。俺は、置いてきぼりで、面食らいましたよ(ラーメン屋だからメンは喰らうだろうよ)」

で、そのまま帰ってしまったんですか?
「いや、外で待っていてくれたけどね」

それは、きっと混みあった時期に行ったからではないですかね。
店が混んでいるときは、サッサと食って、他のお客に席を譲る。
そのマナー通りのことを、お馬さんはしただけでしょうに。

「俺の携帯電話の充電が切れたので、Kさんに『携帯、貸して』って言ったら貸してくれなかった」

それは、状況によるなあ。
私だったら、自分のiPhoneに電池の余裕があったら貸すけど、もしかしたら、お馬さんの携帯も充電切れ寸前だったかもしれない。

それに、その場合は、根本的に充電を切らす方が悪い。
街には充電スポットが増えてきたんだから、切れそうになったら、労を惜しまずに、そこを利用する。
そうすれば、充電が切れて、よそ様に携帯をお借りすることもない。

準備を怠って、切らす方が悪いんですよ。
要するに、計画性がない。

「5本パックのヤクルトをくれたんだけど、その日が消費期限だった。俺、一日に5本もヤクルト、飲めねえよ!」

1日や2日、消費期限が過ぎたって、死にやしないですよ。
乳酸菌飲料の場合、むしろ美味しくいただけるかもしれない(そんなことはない?)。

「今日の飲み会に誘ったんだけど、行かないって言うんだ。何でって聞いたら、『気が乗らないから』って言うんだよね。用事がないなら、来なよって言っても、『今日は、その気にならない』って断るんだ」

いや、嘘の言い訳をされるより、その方が誠実じゃないですかね。
気が乗らないまま飲み会に来て、つまらない顔をされたら、白けるじゃないですか。
気が乗らなければ行かない・・・これは、正しい理由だと思いますが。

他には?

「顔が、間延びしている」

顔のことを言われたら、イケメン以外は、みんな「性格が悪い」ことになる。
それは、言いがかりだ。

結局、この「性格が悪い」というのは何なのか、と考えたら、最終的には「そのひと目線」の判断ではないかと、私は結論づけた。

彼が性格が悪いと評価しても、彼以外の第三者は「そんなことはない」と思うことのほうが多いのではないか。

若い子が、「あの子、性格悪いわよねえ」と言う「あの子」は、若い子たちのコロニーの中で異端者というだけで、根本的な性格のことを言っているのではないと思う。

要するに、「嫌い」というのと同義語である。
(この感情がコロニーの中で激しく同期すると『いじめ』に繋がる、と私は思っている)

それを「嫌い」と言わずに「性格が悪い」と表現するのは、自分たちを「あの子」より、一段高い位置に置きたいか、「嫌い」という感情を正当化したいからだろう。


この種の話題が、世の中で19番目に面倒くさいと思う私は、同業者に、こう尋ねた。

つまり、Kさんのことが、嫌いなんでしょ?
(本人がいないときに悪口を言うのはフェアじゃないから、私は少しイラついていた)

同業者は、答えに詰まって、下を向いた。

この問いかけは、我ながら性格が悪いな、と思ったから、俺も性格が悪いってよく言われるんだけど、突き詰めると、俺もKさんと同類ってことかもしれませんねえ、と同業者を見つめながら、言った。
(その言い方は、我ながら『性格が悪い』な、と思った)

その我々の会話を聞いていたオオサワさんが、「Mさん、また、Mさんの悪い病気が始まったね」と笑いながら、私の左肩を軽くつついた。

同業者の中で一番の人格者。
もっとも器のでかい男は、このあと、こう言って、場を和ませた。

「K(お馬)さん・・・・・俺は好きだなあ〜。
オレ、あの人の顔を思い浮かべて、万馬券を当てたことがあるんだよね。
あの人の顔に、一番近い馬を選んだら、万馬券さ!
Kさんは、俺の勝利の女神だよ!
ああ、女神ってことはないかぁ!
あの人が、女だったら気持ち悪いもんな〜!
牝馬だよ! ヒヒ〜〜〜〜〜〜ン!」

全員で大爆笑。

お馬さんをけなしていた同業者も、心底楽しそうに笑っていた。


オオサワさん。

あなたに救われました。
ありがとうございました。

性格の悪い私は、あのあと、お馬さんを悪く言う同業者を本気で、とことん追い詰めるつもりでした。

勉強させていただきました。







話変わって、昨日から高校2年の娘が、沖縄に3泊4日の修学旅行に出かけた。

毎朝、登校前にする娘とのコントができないのは、つらい。


頻繁にメールは、くれているが・・・・・・・・・・淋しいよ〜!




旅先で何もないことを祈る。



2013/02/04 AM 07:29:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



(C)2004 copyright suk2.tok2.com. All rights reserved.