Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
[TOP] [RSS] [すくすくBLOG]








今年最後のボヤキとボーナス
最近は、ノートPCとWiMAXルータを持って出かけることが増えた。

なぜかというと、最近ヨメに、「あそこのご主人は、いつも家にいるけど、プータローかしら」という噂が、全宇宙的に広まっていると聞いたからだ(サイタマ星にいたときも、そんな噂があったなあ)。

私の姿を見かけたときは、食材を大量に抱えているか、ジョギングウェアで出かけようとしているところが多いという。
たまにスーツ姿を見かけるが、あれは、きっと再就職活動をしているに違いない。

かわいそうに・・・・・。


確かに、かわいそうなのは当たっているが、プータローさんというのは、ゴールポストを大きく逸れて、ボールが場外まで飛び出したくらいの外れ加減である。

でも、俺は、プータローさんに見られても平気さ。
なんの不都合もないよ。

私がそう言うと、ヨメが「私が困るの!」と怒る。

そして、「子供たちだって、困るわよ!」

つまり、私以外の皆が困るというのだ。
(うちの夫はフリーランスですって説明すれば済むことだと思うが、ヨメは『そんなこと誰も信じないわよ!』というのだ。そんなことはないと思うのだが)


世の中には、フリーランスの方々が多くいらっしゃると思うが、皆さんはどうなんでしょうか。

そんなアホな噂、本気で気にしますかね。

まわりから、どう見られたっていいじゃねーか・・・・・というわけには、いかないんですかね。


俺は、プータローさんに見られようが、ホームレスさんに見られようが、どうでもいいわい!

だって、ホームレスデザイナーのホネホネ白髪おやじだぜ〜。

マイルドカレーだろ〜〜。


そんな風に、私のスタンスは一貫しているのだが、それが非常識だと強く言われたら、黙るしかない。
自分が非常識な人間だというのは、私が一番わかっているからだ。


家族関係は、調和が一番大事。

全宇宙に、私がプータローではないことを証明する努力は、私がしなければいけない、とヨメが力説する。

だから、最近の私は、スーツを着てノートPCを抱え、武蔵野近辺のファストフード、カフェを渡り歩き、そこで仕事をしているのである。


なんか、面倒くせえ。


しかし、調和を重んじる私は、家庭調和のために、面倒くさくても、それをしなくてはいけない。


ノイローゼになりそう・・・・・。


コーヒー一杯で店にいられる時間は、せいぜい30分程度ですよ。
それ以上いたら、営業妨害になるんじゃないですかね。

まあ、追加を頼めばいいんだろうけど、俺、そんなに金持ちじゃないし。

で・・・・・店の人に厄介者がられないように、ビクビクしながらノートPCの画面を見つめ、マウスを動かす毎日。
店の人の舌打ちが聞こえそうになったら、すぐPCを畳んで、席を立つ準備をするオレ。

仕事のはかどりが・・・・・遅い。

ほんと、ノイローゼに・・・・・。
そして、ストレスが・・・・・・。


こんな暮らしをしながら、思ったこと。

世間には、電源を貸してくださるお店が、意外と少ないという現実。

まあ、電気だって財産の一つだから、そんなに簡単に貸していただけないとは思いますが、放浪のホームレスデザイナーにとって、この現実は大変つらいです。

数少ない、そんなお店でノートPCを使っていて、店員から「また、あいつかよ」の目線をハイビームでいただいたときは、ひと睨みで25gは痩せますね。

図書館で、持参のノートPCを使わせてくれるところもあるが、いつも満員。
武蔵境駅前の近代的な図書館は、ノートPC用のデスクをたくさん用意してくださっているようだが、有料。

公共の図書館を利用して金を払うのには抵抗があるので、一度も使ったことはない。
ネットカフェは、時間単価が高いので問題外(ビンボーなので)。

無料で電気を貸してくれるところがあればなあ・・・・・。

いやいや、そんな都合のいいところが、あるわけない。

ナイナイナイ!

なんて、思っていたら・・・・・。



昨日27日木曜日、午後3時に、杉並の建設会社に行ってきた。
正月明け2週目に出すチラシの最終校正を持っていったのである。

打ち合わせと修正は30分程度で終わったので、「じゃあ、良いお年を・・・な」と社長に言われたのだが、私の目は、この事務所の中で、いつも二つ空いているデスクに釘付け。

まっさらのデスク。
何も乗っていないこのデスクに、私のノートPCを置いて作業をしたら、どんなに仕事がはかどることだろう。

電源だって、使い放題に違いない。

パラダイスじゃないですか!

普段は、宇宙で一番内気な私だが、こういうときの押しだけは強い変なヤツ。

社長。
このデスクを2時間ほど、お貸しいただけないでしょうか。
急ぎの仕事があるのでございます。
家に帰るまでの時間がもったいないので、ここで仕事を仕上げたいのでございます。

どうか・・・ぜひ・・・わたくしめに・・・この場所を。

社長は、いつも通り決断早く、「ああ、いいぜ。2時間と言わず、5時間でも10時間でも使っていいからよ」と言ってくださった。
そして、「年末に大変なこったな。俺は定時で上がるけど、若いのが大抵は8時くらいまでいるから、遠慮すんなよな」とも言ってくださった。

お言葉に甘えて、さっそく仕事にかかる俺。
カフェでは、店内の目線が気になって仕事の進行が遅くなることが多いが、ここでは人の目を気にしなくていいから、はかどりが早い。

調子に乗った私は、社長に、図々しいお願いをした。

たまに、このデスクを貸していただくなんてことは・・・・・できませんか?

ここでも社長は、即答。
「まあ、いいけどな。どうせ、使っていない机だからよ」

ラッキー!

しかし、社長が大きな顔をニヤケさせながら、私の顔を正面から覗いて、こんなことを言った。

「あんた・・・・・あんたも、淋しい男なんだなあ」

妙に実感のこもった言葉だった。



(小声で) 奥さんに出て行かれたあんたに言われたかない!



今日28日午前中で、建設会社は仕事納めなのだが、「午後は自由に使っていいぜ」という有り難いお言葉を昨日いただき、会社の鍵まで貸してくれたデカイ顔のお人。


年末に、どでかいボーナスをいただいた気分であります。




2012/12/28 AM 08:21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | [フリーランスの心得]



(C)2004 copyright suk2.tok2.com. All rights reserved.