Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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お仕事?
おはようございます。

ホームレスデザイナーのホネホネ白髪おやじです。


よく同業者から「ホームレスデザイナーは、おかしいでしょう」と言われることがある。


説明しよう。

私の家庭は、とても複雑で、主導権をK-POP好き、朝だけ週4日の花屋パート歴7年、一日の4分の1を「ピグライフ」をして過ごすヨメが握っている。

そのヨメが、一番嫌いなのが、私が平日ノンビリしていることなのである。

「世の中のお父さんたちが懸命に働いているのに、休むなんて、もってのほか!」ということらしい。

しかし、私は、その分、土日祝日を休まずパソコンと格闘していることが多い。
土日祝に休むことは、滅多にない。
(フリーランスとは、そういう商売です)

ひと仕事終えて、平日にノンビリする。
それは、フリーランスにとって、夢のような時間なのであるが、我が家の主導権を持ったヨメは、かたくなに、それを許さない。
土日祝を休まず働いている事実をカウントしてくれないのである。
(平日仕事がない、イコール廃業の危機、そして無職、という強迫観念に囚われているようだ。まあ、過去に危ないこともあったので、わからないでもないが)

そこで私は、安らぎの時間を得るために、平日ヒマになったときは、営業の格好をして公園に行くことにしている。
携行するのは、レジャーシート、iPad2、iPhone、iPhone用スピーカー、災害用簡易毛布、バスタオル(枕がわり)、そしてクリアアサヒ。

天気が良くて暖かい日は、東京小金井公園か東京三鷹の野川公園の野っぱらで、暗くなるまで横になっている。
音楽を聴き、空を見上げて、ひとときだけ詩人になる。

この空と繋がったところではきっと・・・てなことを考えつつ、クリアアサヒを飲み、柿の種をかじる。

眠くなったら寝る。

飽きるほど寝る。

天井がない空間に、安らぎを求める俺。

だから、ホームレス。


ただ、この日本は、いつもいつも天気が良くて暖かい日ばかりではない。
困ったことに、極寒の日や猛暑の日、豪雨、竜巻、爆弾低気圧、台風、宇宙人の大襲来が、私を苦しめることもある。

そんなとき、真正ホームレスの方たちは逞しく生きておられるが、ひ弱なホームレスである私は、その環境で生きていくサバイバル技術を持っていない。

だから、そういうときは、同業者であるWEBデザイナーのタカダ様(通称ダルマ様)のお仕事部屋の片隅に置かれたソファーをお借りして、ひっそりと惰眠を貪ることにしている。

部屋の隅に溜まったホコリのように、空気以下の存在に自分を落とし、タカダ様のお仕事の邪魔をしないように、息を殺して眠るのだ。


タカダ様の奥様は、こんな私のために、専用のスウェット、毛布まで用意してくださり、私の大好物の銀河高原ビールを恵んでくださり、幼い子の世話まで押し付けてくださる。

ありがたいことでございます。

ときどき、ダルマの野郎が、「師匠、仕事を用意しておきました。ヒマはつらいでしょうから」と言って、人でなしに変身するが、もともと彼は人ではないので、許してやっている(ダルマなので)。

幼子のお守りをし、人の仕事を手伝う模範的なホームレス。

私は、そんな男なのです。

わかりましたか。同業者の皆様方。
(説明になってませんか?)



こんな役立たずの私ですが、過分なお言葉をかけてくださる方々がいるのは、幸いなことでございます。

極道コピーライターのススキダの野郎は、「リタイヤしたらよお、白馬か伊豆高原あたりのペンションを居抜きで買い取って、趣味のペンション経営をしようと思うんだが、オメエ、チューボーで料理チャチャっと作ってくんねえか」と、2歳年上の私に対して、上から目線で言いやがる。

16歳年下のチャーシューデブ・スガ君は、「気軽に立ち寄れるラーメン屋、一緒にやりましょうよ」と、おっしゃってくれている。

14歳年下のテクニカルイラストの達人、アホのイナバは、「まあ、いつまでも、とにかく一緒に」と、意味のわからないことを言ってくれる。
(ホモではありません。お互い女性の太ももが大好きでございます。特にアホのイナバは、香里奈さんのが)


過分なお言葉、ありがとうございます(泣いている)。


そんな私に対して、先日、たった3日間だけだったが、荻窪のダルマ様の仕事場の隅でホコリと化していた私に対して、ダルマ様が言ったおコトバ。

「師匠。師匠は、キラクでいいですよねえ」

いや、タカダ君、俺は幸ラク苑でラーメンを食ったことはないぞ。餃子ならあるが。

「いや、だから、キラクで」

何を言っているんだ、タカダ君。円ラクは、もう6代目だぞ。

「キラクだって・・・・・」

そうそう。奈ラクに落ちて大怪我をした市川染五郎は、復帰したらしいな。めでたいことだ。


(シラーッとした空気。そして、ど・沈黙)


俺・・・・・何か、いけないこと言っただろうか。

反省していたとき、ダルマ様の奥様、微笑みの天使トモちゃん様が、救いの手を差し伸べてくださった。

「師匠。銀河高原ビール、持って帰りますか。それとも、重いから宅配で送りましょうか」

つまり、もう帰れ、ということだな。
高度な立ち退きのテクニックを使ってきたものだ。

銀河高原ビールを土産に持たせて、追い出そうとするとは。
(もう午後5時を過ぎているから、当たり前か)

しかし、ここでトモちゃんの機嫌を損ねてはいけない。
彼女の機嫌を損ねたら、私は行き場がなくなる。

だから、ありがとニャン。ビール、持って帰るニャン。リュックを持ってきたニャンから、それに入れて帰るニャン、と最上級の敬語で答えた。

それに対して、ダルマは、「師匠、スーツにリュックは似合わないんじゃないですか。ダサいですよ」と言いやがった。

何を言っているんだ!
リュック・ベンソンの最新作は「96時間/リベンジ」だろ!
どこが、ダサいんだ!


シュールな沈黙の中、私は、銀河高原ビールをリュック・ベンソンにパンパンに詰め、ダルマの仕事場をあとにした。


はたして、ダルマは、次回も快く、こんな恥知らずなホームレスの私を受け入れてくれるだろうか。

もし受け入れてくれなかったら、私は本当のホームレスになってしまう。



そうなったら、このブログのタイトルが「ホームレスでお仕事?」に・・・・・?






ところで、前回、得意先とバトルをしたと書いたが、その後、その会社から電話があった。

本来の担当者の課長からだ。

「前回の仕事、お願いしたいんですが」と遠慮がちに言われた。
(他で断られたんでしょうね)

前回対応した横柄な男については、「大人の事情で、申し訳なく・・・」と言われた。

私は、物事を深く掘り下げる趣味はないので詳しくは聞かなかったが、ミスター横柄は、「業者なんて、叱り飛ばせば言うことを聞くんだからさ」という考えを持った勘違い人間だったらしい。

しかし、この先、ミスター横柄が私に指図するのなら、仕事はご勘弁願いたいですね、と強気で言うと、「あの人は、展示場の設営に回ってもらいましたから、ご安心ください」と言われた。
(それも大人の事情?)

それなら、断る理由はない。


これで、年末年始は、気持ちよく・・・・・お仕事?


2012/12/15 AM 07:46:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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