Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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悲劇はマックで始まった
11月29日午後1時過ぎ。
得意先との打ち合わせの帰りに、久しぶりにファーストフード店に入ったら、隣の席に子持ちの主婦が4人やって来て、座るとすぐ愚痴の大噴射。

コーヒーを飲みながら、のんびりノートPCで簡単な修正をしようと思っていたが、4人の怒涛のような会話が、耳のスイッチをオフにしても流れ込んでくるので、逃れるようにして店を出た。

どなたも1才未満と思われるベビーを膝の上に乗せていた。
ファストフード店で日頃の不満を言い合うのが、唯一のストレス解消法なのかもしれない。
しかし、もう少し、周りに気を配るという意識も必要ではないだろうか。

2階から1階に降りようとした時も、勢いのある声が追いかけてきたから、まるで自分が逃亡者になったような気がした。

滞在時間、4分49秒。
高速で熱いコーヒーを飲み干したので、舌が痛いし、喉も熱い。


のんびり修正をしようとした気が削がれて、途方に暮れた。

おとなしく家に帰ればいいのだろうが、何か物足りない。
そこで、吉祥寺から武蔵境駅まで行く通りを横道にそれながら、日当たりのいい公園を探すことにした。

公園でお仕事?

自転車で探し回ること21分15秒。
「武蔵野中央公園」というところに辿り着いた。

初めての公園だ。
広いし、木花が多い。
日当たりのいいところもある。

早速、日当たりのいいベンチを確保して、PCをいじりだした。
修正箇所は4つ。
15分程度で終わるだろうと予測した。

しかし・・・・・ですよ。

ガキ連れのママさんの大群が、私の周りを取り囲むように、群れ出したではないか。
(幼稚園が終わった頃か)

ワイワイガヤガヤ、エ〜ン、ギャー、ドンドン!

嫌がらせか。

都会の公園は、ママさんとガキどもの天国だということは認識していたが、こんなにアッという間に占領されるとは思わなかった。
恐怖で、髪の毛が一瞬にして白くなった(ハハハ)。

広い公園だから、他にも行く場所はあるだろうに、よりによって俺の周りに、これだけ集中するとは・・・、ひよこクラブの陰謀とか。

まあ、冷静に考えれば、初めて来た私が、この近辺のママ・ガキの習慣を知らなかっただけだろうが。


「トモキ! 乱暴すんなぁ!」「落ち着け、このバカ!」「遠くへ行くなぁ!」
「人のもの、取るんじゃねえぞ!」「わけわかんないこと、すんなぁ〜、コラァ!」


まるでヤンキーの集会。


もう仕事どころじゃ、ないですよ。

これは、店じまいするしかない。
他の公園に行く気力も完全になくなった。


PCをバッグにしまい、脱力しながら駐輪場に向かおうとしたとき、iPhoneが震えた。
ディスプレイを見ると、大学時代の友人カネコの娘ショウコからだった。

早く出ないと怒られるので、すぐに出た。

しかし、「遅い! 何コール待たせるんだ! たるんでるぞ!」と怒られた。

よ、4コール目ですが・・・・・遅かったでしょうか?

「2コール目までが望ましい」

ハイ、以後、気をつけます。

「それでね・・・サトルさん」
突然、それでね、と優しい声で語りかけられると、背筋に悪寒が走るのだが、それを悟られると悲劇が待っているので、おお、とだけ答えた。

「マサ(ショウコの夫)が、土曜日、実家に帰らなきゃいけないの。だから、ピンチヒッターで泊まりに来てぇ〜」
猫なで声とは、このことを言うのかと思った。

鳥肌が・・・・・。

ようするに、今年7月に生まれた赤ん坊の世話を、マサの代わりに俺にさせようという気なのだな。
優しい声を出したって、その手には乗らないぞ。

断る! と毅然と答えようとした。

しかし、「バランタインの30年物を貰ったの。まだ封開けてないんだけど、飲む?」と言うではないか。

バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ・・・・・・・・。

「バランタイン!」

さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ・・・・・・。

「30年ものぉ!」

行くぅ―――――――!!


ということで、土曜日の午後4時ジャストに、東京八王子のショウコたちのマンションに行ってきた。

ドアが開くなり、ショウコが両手で掲げた、やっと首が座り加減の赤ん坊が、バブー!

こちらも負けずに、BABOO!

「バブー」BABOO、「バブー」BABOO!

「うるさいから、早く入ってくださる?」と、落ち着いた様子のショウコ。

家の中にいると、完全に母親の顔になっているから不思議だ。
(しかし、大学院では、院生の顔に変わるのだろうな)

これが、私に対してだけ凶暴になる「モンスター・ショウコ」とは思えないほど、落ち着いた佇まいを全身から醸し出している。
これだから、女は、パラノーマル・アクティビティなのだ(?)。


マサは?

「昼過ぎに出かけましたの」

3歳のガキと赤ん坊、そして、ショウコ。

幸せな家庭の匂いがプンプンする。

その匂いを嗅いだだけで、気分が高揚するオレ。
その気分のまま、バランタインを飲ませろ、と要求した。

しかし、「まだ、お早いんじゃなくて?」と却下。

だって、もう4時だし。

「まだ世の中には、働いている人がいっらしゃるのだから、我慢なさったほうがよろしいですわ」

そ、そうですね。
(口調が怖い)


その後、晩御飯を作ってくださるかしら、と命令され、ガキの分とショウコ、私の晩メシを作った。

私がメシを作っている間、ショウコは、子ども二人と夕寝ですよ。

俺は、家政婦か。
ミタさんか、松嶋さんか、市原悦子さんか、ホネホネ白髪おやじか!

命令に忠実に、6時前までに晩メシを作ったので、ショウコを起こしに行ったが、ドアを開けると、百パーセント母親の顔をして、赤ん坊にオッパイをあげておった。

見なかったことにして、ドアを高速で閉めた。

動悸が激しい。


ウブなオジさんだこと。


と、ここまで書いたところで、50分まで、あと数十秒。

私は、ブログに費やす時間は50分以内と決めている。
胸に付けたカラータイマーが点滅すると、M78星雲に戻って仕事をしなければいけない。

だから、この続きは、また地球に舞い戻ってからにします。



ということで、次回に続く。



2012/12/03 AM 05:59:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | [日記]



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