Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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沈黙は最強の抵抗
若い子とメールアドレスを交換したことを前回書いた。

ただ、メールアドレスを交換したからといって、それは儀礼的なもので、本当にメールをするつもりはないだろう、というのが常識的な考え方だと思う。
しかし、そうは思ったが、一応ポニーテールさんに、宣言をしておいた。

俺は病的な面倒くさがりなので、メールをマメにしたり、すぐに返信したり、というような芸当はできない。
俺は、メール劣等生なんだよね。

すると、ポニーテールさんは、「ああ、ワタシも! メールもらって3日後に返信して怒られたことは、しょっちゅう!」と白い歯を見せて「ダハハ」と笑った。

「ダハハ」と笑うのが、好きなようである。

そんな私と同じ「メール劣等生」のポニーテールさんから、一昨日の夜メールが来た。

いま働いているパート先の社長が独裁者で、社長がすべてを支配しているのだが、社員は、みな従順で社長にひれ伏すようにして働いているのだという。

ときどき社長が訳のわからないことを言っても、誰も逆らうことなく、ポニーテールさんが言うには、みんな喜んで支配されているように見えるらしい。


よそ様の会社の内情は、パート一人の目で見ただけでは、わからない。
社長には社長の考えがあり、社員には社員それぞれの事情がある。

会社が健全に機能していれば、社長が独裁者でも構わないのではないだろうか。
中小企業の社長で、独裁者じゃない人を探すほうが難しい。


そう返信したら、「さすが大人のご意見(´Д`)」と、返ってきた。
そして、「私たちパートの直接の上司が、社長の真似するミニ独裁者。嫌なやつでね」と続く。

「全部が命令口調。
あれしろ、これしろ、早くしろ、おしゃべりやめろ、爪を切れ、返事が小さい、化粧を薄くしろ、しろ、するな、しろ、ばっかり。
だから、白髪おやじ(俺のこと? ホネホネ白髪オヤジですが)が教えてくれた、沈黙の抵抗を最近始めましたぁ!」

どうだった? と返信。

「上司の顔が、鬼のように変わったけど、無視して沈黙した。
でも、仕事はいつも以上にしたから、まわりが爐匹Δ靴燭痢瓩辰董∧垢い討た。
わけを話したら、今度はみんなで沈黙しようということになって、今はパート9人中4人が狡戚曠譽鵐献磧辞瓠
レッド、イエロー、ピンク、ブルーの狡戚曠譽鵐献磧辞瓩如∋笋ブルー。
上司の顔は、鬼のままだったけど、いつも以上に仕事はしているし、後片付けや仕事道具の清掃なんかも率先してやっているから、文句は言えない。
面白いよね。
いいこと教わったよね」

ちなみに、ポニーテールさんのパート先は、食品加工会社です。

クビにならなければいいのだが・・・・・。

そうなったら、完全に私の責任だ。

「白髪おやじ、気にすんなよ。これは私たちが選んだ方法なんだから、責任は私にあるからね。
でも、何で男たちは、支配されるのが好きなんだろうね。
うちの社員どもは、自分を完全に殺してるというより、命令されて喜んでいるように見えるよ。
見ていて情けないよ」

白髪おやじではなく、ホネホネ白髪おやじですが。


独裁者を選ぶ人の際立った特徴は、自分の考えを放棄しているところ。

人の強い意見に従っていれば、あるいは権力者に迎合していれば、自分で考えなくて済む。
自分で決める能力のない人が、独裁者を選ぶ。

上の人が決めてくれたことに素直に従っていれば、とりあえず今の生活だけは維持できる。
その生活が、はたから見て、どんなに悲惨なものでも、慣れてしまえば彼らに大きな不満はないんだと思う。

自分でも軽薄な言い方だと思うが、ロシア人や中国人、北朝鮮人、シリア人なども、知らない間に考えることを忘れ、支配されることに慣れきって、考えることを放棄しているように思える。
その方が、楽だから。

某都知事や某市長を支持する心理も似たようなもの。
理性的ではない意見でも、強い圧力で言われると、考えるのが苦手な人は、頷いてしまう。

自分が考えていないのだから、自分に責任はない。
自分を殺して、他人の命令に従属していれば、己れを反省することもない。

そんなことを繰り返すうちに、支配者の意見が、いつの間にか自分の意見になる。
支配者と同じ考えになる。

誤解されることを承知で言うが、かつての反社会的な教団の教祖の教えに唯々諾々と従う信者の心境も、それと同じではないか、と思う。

命令されたことだけをやればいい。
つまり、考えなくていい。
それは、とても楽だ。

最初のうちは抵抗していても、支配が長く続くと、それが当たり前になる。
そのうち、命令されたことが、自分の自発的な考えのように思えてくる。
そして、それを他人に強要したり、実行したりする。

それを繰り返すうちに、他の人にも支配者の考えが、浸透する。

それに逆らえるか逆らえないかで、アイデンティティの位置づけがわかる。

支配者寄りになるか、本来の自分を確立したままでいられるか。

支配者寄りになった人は、それを否定したら、自分が自分でなくなるから、より一層支配者と同じことをするようになる。
だから、強権的になるんだ。

強権的なアジテーター(扇動者)に煽動された人は、同じように強権的なアジテーターになる。

そこまで行ってしまったら、引き返すことは難しい。
支配者と同化してしまっているんだから、支配者がいなくならない限り、彼は支配者と同じことをし続けるだろう。
支配者の思想に、支配され続けるだろう。


だから、俺は沈黙で、それを防御するんだ。

支配には、沈黙の抵抗を。

弱い人間が、支配者に勝つ方法は、それしかない。



そんなことを返信したら、返事が帰ってこない。


ポニーテールさん。

一行でもいいですから、返信を・・・・・。



しかし・・・・・こんな非論理的で馬鹿げたメールに、返信が来るわけないか。



2012/07/18 AM 05:41:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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