Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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あと3年、生きたい(心の変態父娘の話)
数少ないレギュラーの仕事、病院のホームページの(大量箇所の)更新が、昨日終了した。

いつものことだが、急ぎの仕事が終わると、心地よい開放感が味わえる。

だから、唐突に、今朝はオジサンが見られなかったのが残念だ、と昨日の晩メシの話題にした。

それに対して、高校二年の娘が、「ああ、確かに最近曇っているからな。オジサンも出てきにくいんだろうな」と言った。

そう、オジサンを見ると、心が和むよな。
日本人は、やっぱりオジサンが好きなんだな。
白いものを被っていると、余計キレイに見えるな。

「そうだな。あれがないと魅力が半減するかもな。学校の屋上からもオジサンは見えるんだが、うちで見たほうが、絶対にキレイだよ」

いつものことだが、こんな風な私たちの会話についてこれないのが、ヨメと息子だ。

ヨメが言う。
「ねえ、そんなキレイなオジサンがいるの? もしかして、オネェ? その、オネェは、どこにいるの?」


たとえば、娘が好きなロックバンド・ラルクアンシエルのことを我々は、こういう風に話題にする。

ラルクが、オジサン・スクエア・ガーデンで、ライブったらしいな。日本のロックバンドでは、初めてらしいぞ。

「ああ、知ってる。少女時代もオジサンでやったの知ってるか?」

いや、知らなかった。
少女時代も、オジサンでやったのか。
それは、すごいな。

オジサンのキャパは、2万人だろ?
満員になったのかな。

「どちらも満員にはならなかったみたいだが、この場合、やることに意義があるからな。オジサンの歴史の扉を開いただけでもいいんじゃないか」

そうだな。
オジサンで、やれるなんて、昔は考えられなかったからな。

・・・・・・・・・・。

この会話も、ヨメと息子は、ついてこれなかったようだ。

「オジサンの庭って、そんなに広いのか?」と息子。


こんな風に、ヨメと息子は、どこまでも真面目。
つまり、融通が利かない。冗談が通じない。

それに対して、娘と私は、いい加減。
要するに、テキトー。


料理を作るときも、ヨメと息子は、レシピ通りにしか作らない。
しかし、娘と私は、レシピを当てにしない。

この味だったら、この食材とこの調味料を合わせて、化学反応の結果、こんな味になるだろうな、ということを予想して料理を作る。

レシピ通りに作ったら、他の人と同じ味の料理しか作れない。
そんなの意味がない、新しい発見がない、と理数系の娘と私は思ってしまうのだ。

むかしSMAPのバラエティ番組で、メンバーが料理をしているのを見て感心したことがある。
手際も見た目もよくて、とても旨そうに見えたからだ。
しかし、そのレシピは全部専門家が考えたものらしい、というのをヨメに聞いてからは、興味を失った。

レシピ通りなら誰でもできる(SMAPファンが怖いので、小声で)。

文科系のヨメと息子は、他の人と同じ味でないと落ち着かないと言う。
だから、二人とも流行に弱い
人と同じことをするのが、当たり前だと思っている。

娘と私は、流行りものには背を向ける。

そこが、根本的に違う。


さらに、これは確実に、こんな奴は他にいないと断言できるが、我々はテレビを見るときも、なるべくリアルタイムでは見ないようにしている。
同じ時間に同じように、人と同じ番組を見るということが、我々にはとても居心地が悪いことに思えるからだ。

だから、特別見たい番組があったら、録画して、少しだけ時間をずらして見る(ハードディスクレコーダーは、その点で便利だ)。

CS放送などは、見ている人の数が少ないだろうから、スポーツ中継に限って、CS放送で放映されたときは、リアルタイムで見る。

たとえば、映画なども、同じ時間、同じ場所で、同じ方向を向いて、同じ画面を見ると居心地が悪いから、見たい映画があっても、映画館には行かず、DVDやブルーレイが出るまで我慢する。

「そこまでやると、性格を疑われるわよ」とヨメに、よく非難されるのだが、今のところ、誰にも迷惑をかけていないようなので、その方式を貫いている。

「でも、Kちゃん(娘)が、そんな風に偏屈だと、将来絶対に苦労するわよ」とヨメ。


そうなのだ。
それが、いま現在の、私の一番の心配ごとなのある。

私などは、もう終わった人間だから、これでもいいだろうが、将来ある娘が、これでいいのか、とは、いつも思っている。
たいへん心配している。

そのことを躊躇いながら娘に言うと、娘はこう答えたのだ。

「それが変だってのは、わかってるからな。
それが、わかってやってるんなら、いいんじゃないのか。
社会に出たら、周りと合わせるさ。
合わせられる自信は、あるよ。
人に迷惑をかけない『心の変態』なら、誰にも気づかれないだろ。
お前も筋金入りの『心の変態』だけど、誰にも迷惑をかけていないだろ」


なんて、大人な発言。


この娘と、酒を飲める時間が、楽しみになってきた。

そのときまで、あと3年とちょっと。



それまでは、何とか頑張って、生きていたいと思う俺だった。





ところで、今日は、娘の通う高校の授業公開日。

心の変態は、洗濯をしてから、出かけることにしよう。



2012/04/21 AM 05:37:19 | Comment(1) | TrackBack(0) | [日記]



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