Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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娘と私が知らない人
自称・人見知りの高校二年の娘のお友だちの何人かが、よくオンボロ・アパートにやって来る。

みな眩しいほどの女子高生。

最初のうちは、メシ食っていくか、と無理やり食わせていたのだが、最近では、一人の子は我が家の風習に染まって、週に一回、必ずサンデーカレーを食いに来る(我が家の日曜の晩メシは、いつもカレー。私は毎週来る彼女のことをサンデー・メグちゃんと呼んでいる)。

毎週違うテーストのカレーを食うたびに「超ヤバイ!」を繰り返す今どきの子。
しかし、お邪魔します、失礼します、いただきます、ごちそうさま、お邪魔しました、は普通に言える子。

他に、昨年の7月まで我が家に居候していた子は、今でも週に3度は、学校の帰りにメシを食いに来て、「やっぱ、パピーの料理は最高!」と言いながら、丼メシの大盛りを最低2杯は胃袋に収めて帰る。

その食いっぷりを録画して、YouTubeにアップしたいくらいである。

あとは、「今日の夜ごはんは、何ですか?」とメールしてくる子が、2人いる。
ビーフシチューだよ、と返すと、「ゴッツァンです」と言い、オンボロアパートに侵入して、メシを食って帰る。

ハンバーグだよ、と返すと、「デミグラスすか?トマトソースすか?」と聞いてくる。
トマト、と返すと、やはり「ゴッツァンです」と言い、食って帰る。

他にもたまにメシを食いに寄る子がいるが、レギュラーと言っていいのは、その4人だ。

その4人の子の一人、サンデー・メグちゃんが、「いい牛肉が手に入ったんですけど、すき焼きパーテーしませんか?」と火曜日の昼間に電話をかけてきた。
彼女の父親が佐賀の出身なので、日頃のお礼に佐賀牛を持っていけ、と言われたらしい。

私は肉に全く興味がないのだが、肉好きの息子が「佐賀牛、スゲェー」と飛び上がってダンスをしたので、きっとスゲェんだろう。

だから、慌てて百円ローソンでネギとシラタキ、春菊、焼き豆腐を調達して、準備にかかった。


午後6時前に、「お邪魔します!」という元気な声がして、4人が入ってきた。
肉の他に、昨年7月まで我が家に居候していた子が、背負ったでっかいバックから10キロの米袋を取り出したときは、ビックリした。

そんなものを背負って、学校に行っていたのかい?
まるで修行だな。

「ママが、日頃のお礼に持って行ってって言うもんでぇ」

珍しい(?)高知県産のコシヒカリだ。
元居候さんの母親の実家から送られてきたものらしい。

まあ、助かりますわな。

円卓を二つつなげて、それぞれにカセットコンロを乗せ、鍋を乗せた。

私はすき焼きや鍋に対して、ご立派な主義は持っていないので、適当に味付けをして、適当な頃合を見計らって、肉を投入していった。

サンデー・メグちゃんが、「わっ! 雑!」と言ったが、美味ければ、文句はなかろう。

「お先にィ!」と真っ先に肉をさらっていったのは、元居候さんだ。
それから後は、誰もが肉と格闘。

たまにする会話は、クラスの男の子たちの悪口。
他は、俳優の向井理さんを礼賛する言葉。
ツィッターの話題など。

私は肉は全く食わず、クリアアサヒと冷奴(自家製豆腐)だけだったが、メシは少人数で食うより、間違いなく大人数で食ったほうが美味しい。
だから、冷奴も、いつも以上に美味しく感じた。

後片付けは、息子と元居候さんの役目。
その役割は、1年以上前から決まっている。
手際よく片付けた。

食後のデザートは、白玉団子中心の自家製フルーツポンチ。

「ヤバッ!」「ヤベ!」「ヤンバイ!」という「ヤバイ」の3段活用(?)。

その頃、テレビでは、厳格なPTAの方々が大嫌いな「ロンドンハーツ」が映し出されていた。

晩メシを食っている間は、全然テレビ画面は目に入らなかったのだが、食後のデザートになると、自然と目に入るらしい。
私は、3回程度しか見たことはないが、目くじらを立てるほど有害な番組ではないと思っていた。

JK(女子高生)たちも、「超おもしれえ!」と手を叩いて喜んでいた。

しかし、時刻は9時まであと15分というところだったので、全員が帰る時間。
「見たかったのになあ」と言いながら、帰り支度をした。

帰り支度をしながら、元居候さんが、「年寄りのお笑い芸人って、面白いか」と、みんなに言葉を振った。

年寄りって?

「たけしとかさんまとかタモリとか・・・・・このロンドンブーツとか」

そうか、ロンドンブーツも君らにとっては、年寄りなのか?
でも、いま笑っていただろ?

「それは、ロンドンブーツ以外が面白いから」
みんなが頷く。

そして言う。
「たけしやさんまなんか、自分の言ったことに自分で笑ってるでしょ。あれ、見ていて痛々しいんだけど・・・」

ああ、それは、よくわかる。
おそらく照れもあるのだろうけど、プロとしては、お客さんに一番見せてはいけない部分だよね。
プロは、お客さんを笑わすのが仕事で、自分が笑うのは確かにおかしいよね。

それを見て笑う客も悪いと思うし、芸人の自己笑いにつられて笑うってのは、俺も一番理解できない部分だね。

「あと・・・自分の意見に、自分で頷いている奴」

ああ、それは、俺も知らないうちにしているかも・・・・・。
それって、ダサい・・・のかな?

全員が、揃って、「ダサい!」。

つまり、自己満足ということ?

そうか・・・しかし、タモリ、たけし、さんまはお笑い界をリードしてきた実力者なんだけどな。

「でも、私は、この人たちの話で、生まれてから一度も笑ったことないよ。寒くなるだけだよ。面白くなければ、実力者でも何でもない」とサンデー・カナちゃん。
みんなも頷いている。

「だってさ、他の人がいないと何も出来ないだろ。この人たち」と私の娘。

しかし、人の面白さを引き出すというのも立派な芸だと思うんだが。

すると、全員が「それは、ずるい!」の合唱。

「そんなことでしか笑いが取れないなら、それは、表に出ないで裏でやって欲しいね。表に出て偉そうにしないで欲しいよ!」と、元居候さん。
そうそう、と頷くJKたち。


なかなか、厳しいご意見ですな。


となると・・・・・君たちが、いま面白いと思う芸人さんは?

娘以外が、声を合わせて「すぎちゃん!」。

す、すぎちゃん?

それは、男なのか、女なのか?

「おとこ!」

そんなに、人気が?

し・・・・・・・知らない。
知らなかった。


JKたちが帰ったあとに、娘に聞いてみた。。

「すぎちゃんって、知ってたか?」

娘が即答。
「知らん!」

さっきは、知っていそうなふりをしていたようだが。

「だって、あの雰囲気で、知らないなんて言えるわけないだろ」

さて、どうする?
YouTubeで、その人のネタを見てみるか?

「いや、やめようぜ」

そう・・・・・だな。
もし面白く感じなかったら、我々の感性が古いということだもんな。
それは、怖いな。

「だろ? その人が、一発屋であることを祈ろうぜ。それが一番、無難だ。」


了解。




しかし、すぎちゃんって・・・誰だ? ・・・チョット気になる。
(YouTubeで見るべきか、それとも一生知らないで過ごすべきか・・・それが問題だ)



2012/04/18 AM 06:16:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | [日記]



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