Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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私に興味がない人
身近な面白すぎる人の話を。


我がヨメは、人の話を聞いてない。

「私は、K-POPとお花にしか興味がない」と自ら言っているが如く、それ以外の話題には、ほとんど興味を示さない。
だから、頭の中に言葉が浸透しないようだ。

こちらが一度言っただけだったら、百パーセント素通り。
2度目に、5%くらいが断片的に記憶に残るくらいだ。

この間、夜桜を見に行こうか、という話をした。
ヨメは、「いいわね」と返したが、反射的に答えただけで、おそらく聞いていないだろう。

だから、次の日に同じことを2度繰り返した。
ヨメは、「いいんじゃない」と答えた。

しかし、これでやっと10パーセントくらいの脳内浸透率か。

そこで、息子と娘に、1度ずつ「夜桜に行くよ」と言わせた。
ヨメは「いいわね」と答えたという。

これで何とか50パーセントくらいの浸透率になっただろうか。
そこで、私はカレンダーに赤丸をつけて、「夜桜」と書き込んだ。
ヨメの部屋の壁に貼ってあるSHINEEのポスターの下に、「12日夜桜」と書いた紙も貼っておいた。

浸透率60パーセントにアップしたと思う。

しかし・・・・・・・。

当日、午後5時過ぎ、夜桜用の弁当を作っていると、「あら、なに? 今晩は、お弁当なの?」と聞かれた。

ある程度予想はしていたが、完全にヨメの脳内から「夜桜」は消え去っていたようである。

「だって、今日の夜は、お友だちとお花の勉強会の約束をしてるんだもの」

いつ約束した?

「今日のお昼に」

夜桜見物のことは?

「忘れてた」

この展開は毎度のことなので、当然のことのように、私は、子どもたちと3人で武蔵野公園に夜桜を見に行った。

大変、美しかった。


ヨメは、自分の部屋は、ゴチャゴチャと乱雑にしているが、他の家族が整理整頓をしていないと、「気分が悪い」という。

先日、高校二年の娘が玄関のそばに折りたたみ傘を綺麗に折りたたんで置いておいたのだが、ヨメの感覚では、玄関のそばに折りたたみ傘を置いておくことは許されないらしい。

「みっともないじゃない!」
そう言って、その傘を移したらしいのだ。

今週の水曜日、朝から雨が降っていたので、娘は、当然のように自分の折りたたみ傘を探した。
しかし、自分が置いたところに、その傘がない。

学校に行く前というのは、時間的にギリギリの状態で支度をするものだ。
娘は「傘がない! 傘がない!」と焦って探し回る。

しかし、ない。

ヨメは、その日、パートが休みの日だったので、イビキをかいて寝ている。
一度寝入ってしまったら、揺らしても起きないくらい根性のあるヨメである。

結局、娘のお気に入りの折りたたみ傘をどこにしまったか、我々は探し出すことができず、娘は仕方なくビニール傘を持って学校に行った。

8時過ぎに起きてきたヨメに、Kちゃんの傘、どこにしまった? と聞いたら、「ああ、玄関に置いてあったから、移したわよ」とヨメが答えた。

どこに?

少し考えて「さあ・・・・・?」

要するに、傘をしまったところを忘れたのである。

「え? どこに? え? どこに?」と言いながら、探し回ったのだが、ヨメは、見つけることができなかった。

半日、探した挙句出てきたのは、ヨメのバッグの中からだった。

「え? なんで、こんなところに? え? なんで?」

そして、ヨメのバッグから他に出てきたものは、私が半年前から探していて見つからなかったグレイの水玉のネクタイとWACOMのペンタブレット用のペンだった。

「え? なんで、こんなところに? え? なんで?」

完全に、記憶が抜け落ちているらしいのだ。


K-POPとお花にしか興味がないヨメは、これも当然のことだが、夫である私にも興味がない。

私は、独立してから12年間、お小遣いゼロ円の生活をしているのだが、ヨメは、そのことに関して、何の不思議も感じないようなのだ。

このブログで、何度も年下の友人たちに奢ってもらっている私のことを書いているが、それに対してお叱りの言葉をたまにいただくことがある。

だが、小遣いがゼロの男は、人に奢られる資格がある、と私は思っているのである。
健全な社会というものは、富める者が貧しきものに、得た財産を分配するのが、経済学に照らし合わせた場合、正しい法則となる。

資本主義社会下の人民は、その法則に則って行動すべきである。
だから、私のしていることは、間違いではない(と思う)。

私が、持病の不整脈に悩まされながら汗水たらして働き、寝不足で気絶しそうになり、脂肪を身につけることもできずに得た金は、業者への支払いや公共料金、家賃などを差し引いて、全額ヨメに渡す。
私の手元に残る金は、端数の1円から999円くらいだ。

では、私が最近愛し続けているクリアアサヒを買う金は、どこから捻出するかというと、一週間の食材を買い貯めするときに、ヨメから渡される5千円の中から、四方八方、安い食材を探し回った末の努力の結果として残った金で買うのである。

これほどの努力をして飲むクリアアサヒの美味さといったら・・・・・。

だが、お小遣いゼロ円の男が、なぜケチな同業者との飲み会に参加できるかというと、これには、秘密のカラクリがある。

売上をごまかしている・・・・・ということは、ない。
私は、犯罪に手を染めてはいない。

私の「黒い金」は、ブックオフや中古用品店で買った品物が資本になっている。

たとえば、ブックオフに置いてあっても誰も買わないだろうが、マニアの間では、意味のある本というのがたくさんある。
(ブックオフの場合、評価の基準は内容ではなく見た目のようだ)
それを、まず買う。

そして、CDやDVDも同じ。
売れ筋ではない「その他」の中に、宝石が埋もれていることがある。

え? こんなものを、こんなに安く売っていいの? という宝石を探し出して、オークションに出すのである。

中には、金に糸目をつけないマニアの方もいらっしゃる。

そういった方々に出会うまで、何度も繰り返しオークションに出す。

そうすると、こちらの予想を超える金額で落札されることもある。
105円の資本が、数千円の価値を生むこともあるのだ。

これは、頻繁にやると古物商の資格がいるようだが、常識的な範囲(継続的に大儲けしない)なら許されることらしい。

そうやって得た利益を私は貯めているのである。


同業者との飲み会ではなく、友人と飲みに行くときなどは、小銭しか入っていない財布を持って、「お小遣いゼ〜ロォ」と友人に中を見せ、奢ってもらうことにしている。

途中で気が変わって、「奢らない」などと非人道的なことを相手が言った場合だけ、SUIKAとPASMOの間に挟んだ万札を出して、支払う。
友人は、明らかに眉をひそめるが、「あれ! 何でこんなところに福澤様が?」と言って、迫真の演技で誤魔化せば何とかなるものだ。

文句を言ってきたら、「どうせ俺は性格破綻者だよ!」と言って開き直る。
これで駄目だったら、「ゴメンクサイ」と謝る。

そうやって、私は世間の荒波を渡ってきた。


先日、ヨメが珍しく真面目な顔をして、私に言った。

「お願いがあるんだけど」

嫌な予感がしたが、もう私には失うものは何もないので、思い切って聞いてみた。

なんだい?

すると、ヨメが真面目な顔を崩さずに、言ったのだ。
「今月、家計がピンチだから、パピーの来月のお小遣い、カットしてもいい?」

ん? どこのパピーの?

平然と「うちのパピーの」。


あのさ・・・・・俺さ・・・・・お小遣い、一度ももらったことがないんだけど。


「エーーーーーーッ! ウッソーーー!!!!!!」



私のヨメは、私には、まったく関心がない。



2012/04/15 AM 08:28:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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