Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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昨日の雨風は凄まじかった。

自然界は、毎年のように「俺を侮るな」と教えてくれるのだが、被災地の方々にとっては、もう勘弁してくれという思いの方が強いだろう。

もう自然界の偉大さは十分わかったので、お願いですから、しばしの間、そっとしておいて・・・・・。



ところで、話は極端に変わって、自分が、最高に「面倒くさい男」だと思った瞬間。


埼玉から武蔵野に越してきて、埼玉在住の同業者との飲み会が何故か増えた。

埼玉に暮らしていたときは、年に1〜2回程度しか飲み会はなかった。
つまり、それほど同業者同士との横の関係が親密では、なかったということだ。

しかし、昨年の夏あたりから、飲み会の回数が、いきなり増えた。
今は、2ヶ月に一回の割合で、開いている。

要するに、同業者たちが、飲み会を理由にして、吉祥寺に来たがっているようなのだ。

まったく、田舎者ってやつは・・・・・。


一昨日の晩も午後5時から吉祥寺の居酒屋で、飲み会だった。
本当は、花見をする予定だったが、開花が遅いこともあって、急遽居酒屋に変更になったのである。

メンバーは、大宮のオオサワさん、カマタさん、浦和のニシダくん、そして、以前私が住んでいた埼玉の団地に住む「おウマさん」。
(名前を出さないでくれというので、その顔に相応しい名前を付けてみた)

彼は、今回が初めての参加だ。
つい最近、彼のパソコンの不具合を直したことを恩義に感じて、そのお礼として私に奢るという殊勝な振る舞いは、評価されていいと思う。
彼は、人間として一回り成長した。
それを私は、喜ぶ。

しかし、彼が、というより、この夜集まった4人の男たちには、大きな欠点があった。
それは、寄らば大樹の蔭、長いものには巻かれろ、付和雷同型の保守バカ、ジャイアンツ・ファンだということである。
(全員が東京以外の出身。中には愛知や広島の人間もいた。カープ愛やドラゴンズ愛はないのか?)

無批判に某新聞社のやることを全て受け入れ、「契約金はいくら払ったって、ルール違反じゃないんでしょ?」「そのときは、規定はなかったんでしょ?」「いい選手を取るために金を使うのは、あたりまえじゃん!」というお気楽なおバカさま。

さらに、このバカさまたちは、「朝日新聞の記事は、けしからん!」「どこから情報が漏れたか、追求せよ」とまで言うのである。
ネットの記事で見る、某新聞社の主張そのままではないか。

これは、完全に「ジャイアンツ教」ですな。
私は宗教を否定するものではないが、物事の本質を理解できない無批判的なバカさまは、受け入れられない。

盲目的信者たちを相手にするのは時間の無駄なので、会話に参加せず席を立とうと思ったが、最低限「奢られた」という実質的な恩恵は受けたい。
生ジョッキ3杯とカキフライ1皿、ジャガイモピザ1皿くらいは腹に詰め込んでおきたいという貧しい欲望が、私に席を立つことを思いとどまらせた(その私の意地汚さが、不幸を招いた)。

欲望が満たされたら、敢然と席を立とう。

その心構えで、信者たちの会話を眉間にしわを寄せながら聞き、いつでも席を立てるように腰を浮かせ、私は渋面を作りながら生ジョッキを呷った。

「取材にもルールってもんがあるだろう!」「泥棒猫のようなことをしやがって!」「だから朝日は嫌いなんだよ!」
(なぜ自分の言葉で語らないのだろうか。いや・・・できないのか)

留まることを知らない信者たちの会話。
しかも恥ずかしいくらい声がでかいし・・・。

世の中は、新聞社所属球団の信者ばかりではない。
信者たちが多数派であることは認めるが、数が正義というわけでもない。
それに、居酒屋だからと言って、声を張り上げていいものでもない。

そんな世の常識を教えるのは、大人の役目である。

だから、大人である私は、深呼吸をしたあとで、教祖がお告げを告げるように厳かに、そして上品に口を開いたのである。

「黙れ! いい加減にしろ!」

と声を発したが、自分の声のでかさに、自分でビックリした。
それに、あまりにも、下品な言い出しだったことを反省。

オオサワさんとカマタさんは、私より年上だったことに気づいて、また反省。

口を噤んだ。

私が何を言うかと身構えていた信者たちは、一様に固い表情を見せ、私の次の言葉を待つ体勢になった。

しかし、1分12秒たっても、私の口から言葉が出てこなかったので、信者たちは、あからさまに眉を寄せて私を見た。

ひとりニシダ君だけが、「先生は、巨人軍が嫌いでしたもんね!」と反応した。
(私は、そのナントカ軍というのも嫌いなのだよ。野球チームに「軍」って、どの時代の話だ)

それに、誰もが野球の話をして喜ぶと思う、その単純な神経が私には理解できない。

しかし、信者たちにそんなことを言っても、お目出度い頭には響かないだろうから、それは時間の無駄。

だから、ケツをテーブル席の端まで滑るように動かして移動し、生ジョッキを口に運び、新たな料理を頼んで、それを食うことに没頭することで信者たちの会話に加わらない意思表示をした。

それは、たいへん大人げない行為だと自分でも思ったが、変なところで妥協したくないから、私はフリーランスになったのだ、と心の中で自己弁護した。

だが、そんな私の行為を非常識だと感じる人も、いるだろう。

現に、この場での最年長者であるオオサワさんが、「Mさん、ちょっと、いいかな」と言って、私の横まで来て、私を嗜めたのである。
「楽しい酒の席なんだからさ、どんなご立派な主義があっても、それを隠す努力を少しはしましょうよ」

もちろん、そのご意見は、一理あると思う。
極めて常識的であるとも思う。

だが、私はその言葉に、感情的に反応してしまったのである。

しかし、オオサワさん。
いくら多数派だからといって、いや、多数派だからこそ、俺だったら、その話題を嫌がっている人が一人でもいたら・・・・・間違いなく話題を切り替えますよ。

今までの付き合いの中で、共通項を探して、盛り上がりそうな話題を提供しますよ。

俺は、それが気配りだと思っているんですがね・・・・・。

酒の席だからって、何でも許されるわけじゃありません。

俺が野球に興味がないってことを知っていながら、ひとりの人間に我慢を強いるのは、数の暴力だと俺は思うんですがね。


さあ・・・・・空気がしらけたぞ。


確実に、酒が、料理が、不味くなったぞ。

誰のせいだ。

俺のせいですよね。

しかし、ここまで言い切って、ガラリと反省の態度に切り替えられるほど、私は器用ではない。


だから、私は「この続きはブログで」と言って、席を立ってしまったのである。


ここは、さすがにおウマさんに奢ってもらうという状況ではなかったので、五千円札をテーブルの上にカッコよく置いて、決然とケツを上げたホネホネ白髪おやじ。

肌寒い夜、いまだ開花せず(4月2日現在)の井の頭公園の桜の木を鑑賞しつつ、家まで6キロの距離を歩いて帰ったホネホネ白髪おやじ。

もちろん、途中のコンビニでクリアアサヒの500缶を買って、飲みながら帰ったことは言うまでもない。

夜風が、身に沁みた・・・・・・・。


ところで、その夜の酒の場で私が言いたかったことの続きだが・・・。

新聞というのは、真実を書くというのが大前提だが、大きな権力の不正を暴き出すのも仕事だと私は思っている。
大きな権力の中には、政治家や大企業、そして新聞社も含まれている。

もし彼らが不正を働いたら、それは暴くべきだ。
たとえ、法律に違反はしていなくても、モラル上不適切だと思うことがあれば、白日の下に晒すべきだと思う。

そして、その場合、取材源を秘匿するのは、報道の自由に照らして当然許されることである。
取材源を晒してしまったら、大事な取材に支障をきたすときもある。
取材源が閉ざされてしまったら、ジャーナリズムにとって、命取りになる。

特に、政治、国際社会、自浄能力のないマスメディアへのスクープに関しては、取材源の秘匿が最優先事項と言ってもいい。

今回、朝日新聞を批判している大新聞社の会長は、彼が現役の記者時代、取材源を公にして取材をしていたのだろうか。
そんな「おきれいな」仕事ばかりして、大新聞社のトップに上りつめたのだろうか。
あらかじめ全ての取材源を提示して、フェアな記事を書いたというのだろうか。

昔の新聞は、ニュースソースを提示せず、記者の署名記事も少なかったと記憶している(私は、ニュースソースを提示しないのは、記事の性質上認めるが、署名のない記事が信用置けないから新聞を取るのをやめたのである)。

会長の日頃の言動を見ていると、私には、その「おきれいな」姿が、想像できないのだが。

自分は汚い取材をしても許されるが、他社は許さないと思っているなら、それは驕りであり、あるいは、過去の自分を忘却した「耄碌老人」の成れの果て、と言っていいものだ。

非常識な契約金も問題だが、もっと大きなことは、明らかにジャーナリズムの本質を勘違いした大新聞社の筋違いの批判の方なのである。

そして、流出の源を「球団前代表」にミスリードしようとしている会長の言動も、名誉毀損の問題を含んでいる。

確かな証拠も提示せず、印象操作をして、人に罪を着せようとする行為は、悪質な魔女狩りに近い。

それは、ジャーナリストの仕事から逸脱して、ただの「腹いせ」と言っていい行為だ。

日本のジャーナリズムなんて、その程度のものだ、と某大新聞社の会長の脳が「耄碌」に侵食されて機能停止に陥っているなら、周りが止めればいい。

それができないなら、勝手に唯我独尊の世界に浸って、新聞社ごと自爆すればいい。
自らの死に、大新聞社を道連れにすればいい。

ただ、たった一人の耄碌老人のために、マスメディアと野球機構は、間違いなく信用をなくすと思うが。


私が言いたかったのは、以上のこと。




しかし、2ヶ月に1回の同業者との飲み会。

あそこまで言ってしまったら、次はもうないだろうな。


そう思うと、少し、寂しい気が・・・・・・・。




2012/04/04 AM 08:45:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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