Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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意外と金持ちな3姉弟
デリバリーおじさんが、やって来た。

高校一年の娘の中学3年時の同級生から、リクエストがあった。

それは、彼女たちの母親が金曜日の夜から土曜の夜まで家を空けるので、3人分のメシを作ってくれないかというものだった。
3人の内訳は、高校一年の姉、中学1年の次女、小学3年の男の子。

なぜ母親が家を空けるのかを、ヨメは大変気にしていたが、私は、その種のことは気にしないたちだ。

ああ、家を空けるんだ。
3姉弟でコンビニ弁当を食ったり、マックでメシを食うのは嫌なんだ、と思っただけである。

晩メシはハンバーグでいいか、と聞いたら「はい」と言った。
朝は、朝カレーだがいいか、と聞いたら「カレー大好き」と答えた。
昼は、そのカレーを応用したカレーうどんでいいか、と聞いたら「もちろんです」と言われた。

「お金は払いますから」と言われたが、子どもからお金を取るわけにはいかない。
「母が、お金を置いていったので」と言われたが、それは君たちのお金だ、と答えた。

「でも、困ります」と言われたので、それなら作らないと答えた。

困った顔をされたので、こちらも困ったが、娘が「こいつ変人だから、金に興味がないんだよ。まあ、料理をするサルだと思ってくれ。」と私のことを最大限に褒めてくれたので、お友だちは「ハハハ」と笑って、了解してくれた(ウッキー)。


金曜の夕方、激しいたちくらみを、BIGBANGの歌を聴くことで抑えながら、まずポテトサラダを作った。

ポテトサラダの嫌いな子どもは、2パーセント以下である、という世界保健機関(WHO)の統計を信じて(?)、心を込めて作った。
我が家のポテトサラダには、マカロニとハム、人参の細切れが入る。
マカロニサラダ? と言われることがたまにあるが、ポテトが66.6パーセントのポテトサラダだ、と主張すると、相手は確実に黙る。

次にツナと豆腐のコロッケを作る。

これには、ポテトは入らない。
つなぎにオカラを入れるから、成形がしやすい。
そして、美味い。
これを不味いといった人に、私はお目にかかったことがない。
ただ、嫌い、といった人はいたかもしれないが。

嫌いな理由。
「だって、肉が入ってないじゃん!」

肉が食いたいなら、焼肉屋へ行け! 愚か者が!

ハンバーグはトマトソース煮込みにする。

玉ねぎを買ったときは、いつも細かく刻んで、それをすべて冷凍用ジッパーに詰め、冷凍しておく。
今回も冷凍玉ねぎを使った。

まず、トマトを熱湯で皮むきして、徹底的に潰す。
「コノヤロー!」と言いながら潰す。
潰したトマトを鍋に入れ、赤ワインを注入。弱火にかける。

冷凍の刻み玉ねぎも適量入れる。
塩コショウで味をみて、オイスターソースを少々投入。
その時の気分で顆粒のコンソメかトマトケチャップを適当にふりかける。

これで、いいんじゃね、と味に納得したら、オリーブオイルを適当に注入。
煮込んでいく。

そして、冷凍玉ねぎをフライパンで炒めながら、ボールに牛豚挽肉を入れ、塩コショウし、放置。
他のボールにはパン粉を適当に入れ、牛乳を投入し、放置。

玉ねぎがアメ色化したら、それも放置して、粗熱を取る。

そんなこんなで、挽肉を入れたボールに牛乳で浸したパン粉と卵を合体し、冷ました玉ねぎも合体。
上品に捏ねくり回したあと、8等分にして、成形する。

熱したフライパンでハンバーグの両面を焦がし、1個あたり6分間、180℃のオーブンで加熱する。
加熱している間、コロッケを成形し、180℃の油で揚げる。
気が向いたら、トマトソースをかき混ぜる。
そして、味を見る。

「うんま!」と叫ぶ。

ポテトサラダは大きめのタッパに入れて、冷蔵庫で冷やしてある。
オーブンで加熱したハンバーグは、ある程度熱が取れたら、ラップに包んで、タッパに詰め込む。
トマトソースは、鍋に入れたまま、午後7時10分、お友だちの家にデリバリーした。

腹を極限まで空かせた3姉弟の前で、鍋を火にかけ、ハンバーグ3個を投入。
大きな皿にポテトサラダを盛り、個別の皿に、コロッケを芸術的に置く。
ハンバーグは、グラタン用の容器しかなかったので、ソースを絡めながら、グラタン皿に華麗に盛る。

さあ、召し上がれ!

腹を空かせた姉弟が、食い物に群がっているときに、カレーは夜、鍋ごと持ってくるから、寝ないで待っていてくれ、と命令して私は帰った。


次は、カレーづくり。
これは、あめ色化した玉ねぎと細かく砕いたニンニクを絡め、子どもが好きであろうと勝手に想像する「バーモントカレー甘口」をベースに、赤ワイン、ウコンの粉末、オイスターソースをぶち込んで、弱火でしつこく煮込む。
しつこく煮込んだら、一旦冷まして、生姜のすりおろし、りんごのすりおろしを投入。かき回す。

断続的に襲ってくる、たちくらみを懸命に堪えつつ、キャベツの千切りとコーンを絡め、コールスローサラダをつくる。
そして、牛挽肉をバターとカレー粉で、パラパラになるまで炒める。

カレーが冷めたら、20分ほど弱火でまた煮込む。

そして、鍋をバスタオルでくるみ、コールスローサラダは、プラスティックの容器に詰め、炒めた牛挽肉はタッパに保存してバッグに。
それを、午後11時過ぎにデリバリーした。

起きて待っていたお友だちに、「朝カレーは、必ず15分くらい弱火で煮込んで食うこと」「挽肉は、1分半くらいチンして、カレーにトッピングすること」「コールスローサラダは冷蔵庫に」「昼は、余ったカレーに麺つゆを薄めたものを投入し、20分程度煮込んで、茹でたうどんにかけて食うこと。うどんにトッピングするものは、自分で適当にアレンジして」と言って、渡した。

お友だちに「ありがとッス」と言われたので、「どういたしまッステ」と答えた。


家に帰ってホッとしたら、また激しいたちくらみが襲ってきたが、フォア・ローゼスをラッパ飲み(ワイルド!)したら、徐々に治まった。


土曜日の3時過ぎ、鍋類を下げに行ったら、全てキレイに洗ってあった。
水気も見事に切ってあった。

気分がいい。

そして、今どき珍しい坊主頭の小学3年の弟に言われた。
「すっごく、うまかったよぉ! ハンバーグもカレーもカレーうどんも、デニーズのよりもぉー、うまかったよぉ!」


・・・・・そうか、君たちは、デニーズに行ったことがあるのか。
俺は、10年以上行った記憶がない。


君たち・・・・・意外と金持ちなんだね。



2011/05/22 AM 08:48:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | [料理]



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