Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ゴールデンウィークの仕事
同業者が、いきなりオンボロアパートにやって来た。

アポなしである。

2DKの8畳のダイニングの一角を仕事スペースにしているのだが、その窮屈な状態を見て、同業者は「Mさん、ご苦労なさってますね」と同情した。

同情するなら、カネ・・・・・・(古い!)。

そして、大きくうなずきながら、感心の面持ちで言葉を繋げた。
「年季の入った機械を大事に使っているんですね。尊敬します」

とても尊敬しているような顔には見えなかったが・・・。

昨年末までメインで使っていたのは、G4/450MHzだった。
そして、サブで使っていたのも、G4/450MHz。
メインは、オークションで買ったもの。
サブは、古いG3をオークションで千円で買ったうえで、オークションで買ったG4/400MHzのボードに入れ替え、450MHzにクロックアップしたもの。

最新の機種に比べたら、眠っているとしか思えないような動きをするのだが、私は動画を扱うわけではないので、このスピードでも仕事に支障はなかった。

ただメインで使っていたG4/450MHzが、半年近く不安定な状態が続いたので、昨年末に、またもオークションでG4/867MHzを格安で落札した。

これは、そこそこ安定していて、そこそこ早い。
ただ、Youtubeを快適に見ることまではできないので、私の環境では「夢のYoutube生活」はできない。

いつか、いつの日か必ず・・・・・・。

周辺機器は、化石化したAgfaのフラットベットスキャナ。
化石化したオリンパスのMO。
化石化したFirewire接続のハードディスク。
化石化したDVD-RAMドライブ。
化石化していないXEROXのレーザープリンタ。
化石化していないBaffaloのハードディスクLAN。

プリンタは、友人から見捨てられたWindowsのノートPCをプリントサーバとして使っている。

このプリンタは、MacOS 10.3以降か、Windows XP以上でないと動かないので、Windowsを間にはさんでプリントしているのである。
いちいちOSテンを起動するより、ハードディスクLANを通してWindowsにデータを送った方が早いからだ。

このようなものを狭いスペースに置いて、身を縮めながら作業している。

同業者がまた言う。
「ご苦労してますね」


べつに、してねえよ!
(私は人に同情されるのが、大嫌いなんでございます)


現在進行形の仕事は、ゴールデンウィークの翌週に出すドラッグストアのチラシ。
これは、9割がた終わって、あとはクライアントの小さい価格改定を待つのみ。

あとは、稲城市の同業者からいただいた病院用の人体ポーズのトレースが30点ほど。
これは、何も邪魔が入らなければ、2日あればできる分量の仕事だ。
WEBデザイナーのタカダ君(通称ダルマ)が、「師匠! 助けてください!」と泣きの電話をかけてこない限り、ゴールデンウィーク中に、必ず仕上がるであろう。

仕事部屋を見回して、同業者が、心なし非難をこめた口調で言う。
「そう言えば、パソコン関係の本とか雑誌が、ほとんど見当たりませんね」

細かいことを気にするやつだ。
確かに、パソコン関係の本は少ない。
CGIに関する本、スタイルシート上級編、FLASH MX で使えるアクションスクリプト集、だけである。

雑誌に至っては、一冊もない。

プロとして怠慢、と思われるかもしれないが、買う余裕がないんだもん!
貧乏なんだもん!

4、5年前までは、それなりにパソコン関連の雑誌を買って、新しい情報を漁った。
3年くらい前までは、雑誌は買わなくなったが、本屋で頻繁に立ち読みをして、そこで情報を漁った。

しかし、今は、それもしない。

化石化した環境の中で、新しい情報を仕入れたとしても、たいして仕事に役立たないことがわかったからだ。

古いMacの情報は、ネットで調べた方が効率がいい。
そして、新しいものも、ネットで調べるだけで事足りる。

それを怠慢といわれたら「はい、怠慢で申し訳ない」と、とりあえず頭は下げるが、この方式を改めるつもりはない。

プロは、時間を有効に使って、クライアントの要望どおりの納期を守れば、それでいい。
パソコン関連の雑誌を何百冊も揃えて、喜んでいてもゼニにはならないんですよ!


違いますかね?


挑戦的な目で同業者を睨むと、同業者は、たじろいで、後じさりした。

そして、手に持った角2サイズの封筒を震える手で開け、中身を取り出した。
「パ、パッケージの仕事が入ったんだけど・・・・・、オレ・・・・・、オレ・・・・・」

オレオレ詐欺?

「オレ・・・オレ・・・・・」

オッレー、オレー、オレー、オレー!
(サッカー?)

早く言えよ。
睨む。

(たじろいで)「オレ・・・・・オレ・・・」
(カフェ・オレ飲みたいのか?)

(大きく息を吸って)「カミさんの実家に帰る用が急にできたんで・・・」

つまり、私に、そのパッケージの仕事をやれ・・・・・と。

無言で大きくうなずく同業者。

俺に、やれ・・・・・・・と!(睨む)。

またも後じさりする同業者。


毎度ありぃ!


私が原稿を受け取ろうとして両手を差し出すと、全身から力が抜けてマリオネットのようになった同業者は、カクカクとした動きで、首をガクッと下げた。

アポなしで私のところに来たのは、電話では断られると思ったからのようだ。

初稿は、いつまでですか?

(ためらいがちに)「5月6日の夕方・・・・・です」

納期まで、あまり時間がない。
この仕事、断れたら、どんなに爽快だろうか、と思ったが、そこまで私は意地が悪くない。

細かい仕事の打ち合わせをしたあとで、引きつった笑顔を同業者に向け、同業者を部屋から追い出した。

同業者から渡された原稿を見ながら、頭の中で、瞬時に仕事のスケジュールを組みなおす。

まあ、何とかなるか。
何とかなるような気がする。

何とか、しなければいけない。


しかし・・・・・・・・。



チョットばかり、胃が痛い・・・・・。



2011/05/02 AM 06:37:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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