Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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負け戦
パンダが上野にやって来る。

基本的に、動物は好きである。

ウミイグアナだって、コモドオオトカゲだって可愛いと思う。
インドネシアやガラパゴス諸島が、テーマパークだったら楽しいのに、とさえ思っている。

だから、パンダも可愛いと思う。

レンタル料が、約8千万円もしなければ・・・・・。

一体、レンタル料って何?
エレファント様やホワイトタイガー様も、レンタル料を払っているのか?

もし払っていないなら、不公平ではないだろうか。
私はレンタル料を年間8千万円支払う動物は、認めない。

パンダは、可愛いとは思うが、認めない。

だって、レッサーパンダに申し訳ないではないか(?)。

「え? 同じパンダって名前が付いて、俺はゼロ円? じゃあ、パンダ名はいらないから、ファイアーフォックスにしておくれ! その方がカッコいいから」(キツネでもないのに、フォックスと呼ばれるレッサーパンダの立ち位置に、私は涙する)

と、レッサーパンダが怒っているかどうかは、知らない。

確か3年くらい前だったと思うが、都知事様が例によって、質問した記者を睨みつけるように「あんなもんは、いらねえよ。中国に金を払ってまで呼びたくねえよ(江戸っ子風に表現)」と強面ぶりを発揮したような記憶が、私にはある。

それが簡単に、上野界隈の世論に負けて、前言撤回。
年間8千万円を気前よく放出する書類に判を押した(ようだ)。

「世論が、うるせえんだよな」というポーズくらいは、取ったかもしれない。

都民の税金で役に立たない銀行を作って、億単位の赤字を気前よく増やした前科のある都知事様だから、年間8千万円はたいしたことがないとでも思ったのか。
あるいは、「パンダを再誘致した都知事」という冠が欲しかったのか。

政治家は、世論を大事にする、風を読むというが、言い方を変えれば、それは「日和見」ということ。

かつての自民党の総裁・コイズミ氏しかり。
「幻の」剛腕・民主党のオザワ氏しかり。

コイズミ氏もオザワ氏も、マスコミ操作が巧みな、虚構を積み重ねた上の虚像の政治家だと私は思っている。
彼らには、マスコミが作り上げた「架空の実績」しかない。

ただ、私が唯一コイズミ氏を評価するのは、負け戦でも攻めていったところだ。
自民党の総裁選に何度敗れても、まわりに媚を売らずに正攻法で攻め、数度玉砕した。
彼は首相在任時代、格差社会しか残さなかったが、「負け戦」だとわかっていても、果敢に攻めきったところは、すごいと思う。
その男気は、評価できる。

それに対して、負けの歴史を背負ったオザワ氏は、いつも負ける前に逃げ出していた。
自民党の派閥争い、主流派との綱引きに負けそうになったら、すぐに党を飛び出した。
それ以来、新しい党を次々に作ったが、主流とは遠いところで、さざ波を立てるだけ。
彼が真正面から戦ったのは、昨年の民主党代表選だけである。

イシハラ氏も同じ。
自民党時代は、小数派閥だったこともあるが、果敢に攻めたという記憶がない。
彼は、静かに日和る人だった。

最初の都知事選のときに、当時のミノベ氏が高齢を理由に4選出馬断念を表明したとき、日和見を決め込んだイシハラ氏は、「ミノベ氏出馬せず」と聞くと、待ってましたとばかりに立候補すると言い出した。
強面の強気の政治家の仮面をかぶっていた男が、当時の革新の巨頭・ミノベ氏に正々堂々と勝負を挑まずに、あと出しジャンケンをしたのである。

その姑息な出馬表明に怒ったミノベ氏は、前言を翻して出馬を決めた。
その都知事選でイシハラ氏は負けた。
それはそうだろう。
姑息な男を都知事に選ぶほど、都民は愚かではない(愚かな人も多数いたようだが)。

ただ、もしそのとき、イシハラ氏が正々堂々とミノベ氏に戦いを挑んだら、都民は彼を選んだかもしれない。
何せ、当時のイシハラ氏はタカ派のホープだったのだから。

その後、保守都政の巨頭・スズキ氏が都知事になったとき、同じ保守ということもあって、イシハラ氏は戦いから逃げ続けた。
都民に人気のあるアオシマ氏のときも同じ。

そして、前都知事のアオシマ氏が不出馬を表明してから、またあと出しジャンケンのように、出馬を表明した。
つまり、彼は骨の髄から、「勝ち戦」しかしない人なのだ。

また、都知事様は、まともに論争をしようとしない。
恫喝もどきの上から目線で他人の意見を排除し、いつも断定口調で自分の意見をお告げなさる。
私には、その姿は、負けを怖がっているように思える。

言い負かされるのが、よほど怖いのではないか、と。

私ごとき、都知事様から見れば、蝿のようなものだとは自覚しているが、蝿のごとき私にも矜持がある。

負けるとわかっている勝負でも、果敢に攻め続けた「負け戦の歴史」である。

負けを怖がっていたら、フリーランスなんてできない。
いや、サラリーマンの方々だって、負け戦を承知で日々戦っていると思う。
サラリーマン以外の人だってそうだ。

厳しいことを言われて、凹んで、なにくそ! と思って、自分を叱咤する。
何度も壁にぶち当たって、負けて凹む。
そして、立ち上がる。
それの繰り返しではないのか。

勝てる戦にしか出て行かない人は、本当の勝利の味を知らない人だ。
みんなから愛されたお殿様だけが、負け戦を避ける権利がある(はたしてイシハラ氏はみんなに愛されているか?)。

針の穴のような勝機を、一瞬で肌に感じ、玉砕するかもしれないと思いながらも、突進する。
負けるのが当たり前。

しかし、万に一つでも勝利を手にしたら、それが明日への希望になる。
自信になる。

私は、そうやって負け続けてきた男である。

そこだけは、胸を張れる(蝿だけど)。


だから、負け戦を知らないパンダなんか、いらない!

(支離滅裂な理屈ということはわかっておりますので、お許しを)




2011/02/24 AM 06:58:25 | Comment(7) | TrackBack(0) | [日記]



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