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● Macはお仕事? |
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突然辞めた「宇宙人」の話ではなく、「異人」の話を。
「Macでお仕事?」というタイトルを振りながら、マックの話題があまり出てこない、とよく言われる。
ごもっともなご意見です。 それは、自覚しているのだが、なにせ我が家のマックは、化石と言ってもいいオールド・マック。 メインで使っているのは、G4/450MHz、サブで使っているのもG4/450MHz。
自慢できるほどのものでは、ございません。 中身は、それなりにカスタマイズしているが、仕事仕様なので、公開するほどの面白みはない。 トラブルがあったときは書いているが、最近は気味が悪いくらい安定しているので、ネタがない。
他に、仕事に関してのトラブルは、いくらでもある。 それは、それなりに大っぴらに書いていると思う。
人からは「おまえの客、変なやつばかりだな」とよく言われる。 確かに、仕事先を選んで、優雅なお仕事をしてらっしゃる方から見れば、私が見舞われるトラブルには、「信じられない」ことが多いと思う。
仕事先は、選ぶべきだ。 訳知り顔で言う方々は、賢い人生を生きていらっしゃる方だ。
私の場合、ある「大人の事情」があって、よほど怪しいと思わない限り、どんな仕事でも請けることにしている。
仕事が途絶えるのが嫌なのだ。 仕事がない状態というのが、我慢できない。
その結果、請負代金の未回収、という現象が起きるのだが、それは必然的な結果だと言える。 そのために、多大なストレスを感じたとしても、仕事がないというストレスよりはいい、と私は思っている。
ようするに、怪しかろうが何だろうが、仕事をしていればいいんですよ。
馬鹿?
それが何か?
家族には迷惑をかけているが、他に迷惑をかけていますかね?
ほっといてください。
今までも仕事上のトラブルは、ブログ上で、それなりに書いてきた。 ただ、これでもかなり抑制して書いているほうだ。
世の中には、信じられない人間がいるのである。
あなたたちは、そんな人種の存在を、ただひとこと「信じられない」「嘘だ」で済ますだろう。
しかし、新たな都市伝説を創生すると思われる異人たちがいることを、あなたたちは知らない。
たとえば、こんな異人伝説を、私は体験している(他にもたくさん体験しているのだが、長くなるのでここでは省かせていただく。いつかブログネタに困ったら、今回のように書くが)。
かなり前から、「マック出張講習」というのをしている。 マックに限らず、ウィンドウズも教えるのだが、もちろんマックの方が得意なので、マックを教えることの方が多い。
マックを、教えています。
6年前の笑い話。 「マック出張講習」の名のもとに、依頼を受けた。 マック講習の時間は、基本的に2時間。 あとは、依頼人のやる気と当方の時間的余裕によって、その時間は増減する。
「2時間もいらないですね」と言われたので、90分ということで、話はまとまった。
依頼人は埼玉県和光市のマンションに住んでいるという。 今回は、どんな人だろうか? 名前と性別はわかる。 年もおおよその見当はつく。
20代の早口の男。 電話では、せっかちな印象を強く受けた。 教えづらいタイプかもしれない、と少々の不安を胸に秘めながら、築10年前後の薄緑色のマンションのエントランスを通り、依頼人の部屋のドアフォンを押した。
ドアが開いた途端、パンパンに膨張した顔がズームイン! してきた。 20代後半の男が、いきなり親指をたてて、「イエー」と言ったのだ。
・・・・・・・・・・・・・。
不自然な「イエー」と親指の出迎えに、私は戸惑いながら「どうも」と会釈を返した。
心の中に、寒い空気が入ってきた気がした。
そして、リビングに通された私は、いきなり黒い無地のエプロンを渡された。 マックを教えるのに、なぜエプロン?
疑惑の黒い雲が、むくむくと私の胸の中で、増殖する。
男が自分でも白いエプロンをつけるのが視界に入ってきたとき、黒い雲が全身を覆って、私はめまいと吐き気がしそうになった。
まさか・・・・・まさか、ね。
しかし、男が甲高い軽薄な声で「材料は揃っているから」と言ったとき、疑惑の雲はハンマーの形をして、私の脳天を叩いた。
賢明な方なら、もう、おわかりかもしれない。
そう、マックは、マクドナルドのマックだったんですよ。
うそぉー!
いや、嘘じゃないんです。 男は、6年前、私がホームページに載せていた「出張でマック全般、教えます」という文が検索に引っかかり、それを彼なりに拡大解釈したのだ。
つまり、ホームページの前後の内容は、ことごとく無視して、男は「マック」だけに反応した。 マクドナルドのハンバーガーのレシピを教えてくれる「出張講習」だと思ったのである。
うそぉー!
ありえないー!
「マック」を「Mac」と書いておけば、間違えなかったのかもしれない。 実際、彼には、赤く膨張した顔で、こう言われた。
「『マック』って言ったら、普通は『マクドナルド』のことでしょうよ! これは、誰だって間違えるわ!」
「なんだよ! せっかく材料を揃えて、エプロンまで新しいのを買ったのに! 無駄じゃん!」
「帰ってよ! 気分悪いなあ!」
和光市で体験した異人伝説。
これを嘘だと思うのは、あなたの自由です。
関西では、マクドナルドは、「マック」ではなくて「マクド」。 彼が関西人だったら、こんな間違いは、しなかったんでしょうね。
今も、Mac出張講習、してますよ。(ネタの宝庫です)
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2010/06/03 AM 07:04:37 |
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