Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ふくらはぎがつって契約解除
今回書くのは、「ふくらはぎがつる現象とストレスとの関係」という、近代医学史上壮大なテーマである。

中学、高校、大学と陸上短距離を専門にしていたが、その間、足がつるということはまったくなかった。
肉体に、かなり強い負荷をかけても、それほど激しい筋肉痛に襲われることもなかった。
それは、人より筋肉が柔らかいからだと自己診断していた。

実際、私の筋肉は、どんなに鍛えてもカッチカチの硬さにはならない「変な筋肉」だった。
だから、華奢に見える。
中・高・大を体育会系で過ごしたといっても、人からは、あまり信用されない。

私が「バーカ! カッチカチのマッチョマンなんて、何の役にも立たないんだぜ」と毒づいても、鼻で笑われるだけである。
そんなやつらに、「オレ、足がつったことがないんだ」と自慢しても、「は? だから?」とまた鼻で笑われる。

こんな素晴らしい肉体を持っているのに・・・・。
こんなに、しなやかな筋肉を持っているのに・・・・。

見せてやろうか、この美しい肉体を!(自分で書いていて、気持ちが悪い)

しかし、いま、ふくらはぎがつる。

昨年の四月、私は体調を崩して、19日間入院した。
病名は、ストレスからくる過労による「急性胃潰瘍」と「急性気管支炎」、そして完治不能の「金欠病」。

そして、いま私は、不吉な偶然を目の当たりにして、愕然としているのである。

前回と同じ状況が、いま目の前に再現されている。
そういえば・・・・・、入院前は、頻繁にふくらはぎがつった、な・・・・。

嫌な予感が、灰色の脳細胞を駆けめぐる。

昨日、二日ぶりに79歳の嫗(ヨメの実母)のマンションに足を踏み入れたら、「いったい、これ以上どう汚すんだ!」という泥棒台風空間の中で、全国紙3紙と地方紙1紙が散乱していた。
自分は牛乳が飲めないのに、宅配の牛乳屋さんと契約していた。
有名なケータリング会社と契約をしていた。
清掃用品レンタルの大手と、モップ、掃除機、簡易浄水器の契約をしていた。
宅配食料品業者の大手と契約をしていた。
そして、ダイニングの隅に、大きなウォーターサーバーが、存在感を主張していた。

激しい立ちくらみ。
体の奥底からこみ上げる絶望感。

間違いなく、私はそこに地獄を見た。

吐き気がした。

嫗は、新聞を読まない。
さらに、自分好みではない食い物は、ベッド下のダンボールに捨てることを毎日繰り返している。
嫗は、掃除はしない。
そして、水は、一日おきの散歩の帰り道に、セブンイレブンで必ずミネラルウォーターのペットボトルを買い求める。
つまり、そのペットボトルが冷蔵庫を占領しているから、嫗にとって美味しい水は必要ないはずである。

それに、この使用代金を支払うのは、いったい誰だ!

この現象を見て、嫗が我が家にやってきた17ヶ月前を思い出す。

嫗は、インターフォンの音に我先に反応して、いつも相手を確かめることなく応対してしまう、素晴らしい習性を持っていた。
電話も、誰が相手でも取ってしまって、ナンバーディスプレイに表示された「非通知」など眼中にない。
そして、嫗は、どんな怪しい電話でも、嬉々として不思議なほど愛想よく応対するのだ。

医師、看護師、そして我々家族の言うことには、ことごとく反発する性質を持った嫗は、見ず知らずの他人には、平気で心を開いてしまうという性質も併せ持っていた。

私の留守の間は、仕事部屋の電話が鳴っても無視してください、という願望は一度も受け入れられたことはなく、クライアントを混乱させることを飽きるほど繰り返した。
固定電話を解約することによって、その被害から、ようやく逃れることができたが、その行為が、私の商売上の信用をなくしたことは間違いがない。

三鷹でのひとり暮らしに戻って、嫗の性質は、以前の素晴らしさが満開になった。
見ず知らずの人の言うことを何でも受け入れてしまうという、素晴らしく愛すべき性質!

天使のような、その純粋なこころ。

しかし、それと同時に、私の身の上には、真っ黒な悪魔が降臨するという現実。
フリーランスという仕事を全うしながら、嫗の尻拭いをするというストレス。

嫗が契約したあらゆる会社に、契約解除を申し出るという、無駄な時間の浪費。
その手続きの煩雑さ。

自分の髪の毛を乱暴にいじくり回すことしかできない苛立ち。

私の目の前に、サッカーボールが百個あったら、私は間違いなく、すべてを蹴り飛ばして、百回「ゴール!」と叫んでいたことだろう。
広大な台地に枯れ草が、うず高く詰まれていたら、私は間違いなく、それに火をつけて舞い上がる炎に恍惚とした表情を浮かべていただろう。あるいは、その炎の中に飛び込んだかもしれない。
大きなケツが百個用意されていたら、私は間違いなく「カンチョウー!」と言って、両手の人差し指に力を込めたに違いない。それによって、たとえ両手の人差し指が折れたとしても、私は恍惚を感じただろう。

これって、去年の入院前と、まったく同じじゃないか。

これは既知感(デジャ・ヴ)か?

もう・・・・・、勘弁してください。

だから、私は、自分の健康を防衛するためだけに、嫗のマンションの固定電話をしばらく黙らせることにした(毎日ヘルパーさんか看護師さん、ヨメか私が訪問するし、嫗から電話をかけることはないから問題ないはず)。
インターフォンも鳴らないように設定した。

それは、とても非常識な行為だと、自分でも思う。
俺こそが、もしかしたら病んでいるのかもしれない、とも思う。

でも、この件について、オレは言い訳はしないよ。
そして、抗議も受け付けないよ。

俺は、いま倒れるわけにはいかないんだから。



ウォッ! また、つったぁ〜〜〜!




2010/04/26 AM 06:41:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | [日記]



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