Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ドタキャン確率5%の男
ドタキャン確率5%。
消費税並み。

以前のブログで、非常識なドタキャンをされたと書いた。
そのことを書こうと思う。

8日前に、電話で仕事の打ち合わせ時間を決めた。
金曜日午後2時。
それは、お互い了承のうえで決めた時間だった。

ただ、嫌な予感はした。
その担当者は、メールのレスポンスが、いつも遅い人だった。
こちらが、メールで修正箇所を送っても、いつも反応が遅れる。

5日以上待たされることがあった。
こちらは、反応がないのは「何かトラブルでも」と気を揉みながら待っているのだが、答えは決まって「すみませんねえ、忙しかったもんで」。
5日以上ほったらかしにされて、作業が止まっていたのだ。

そのくせ、校了間際になると、途端にせかされる。
午後3時過ぎに修正原稿を出して、夕方までに修正して欲しい、という無茶な要求を平気でするのだ。

「納期優先ですからね。他の仕事は後回しでお願いしますよ」
自分が、仕事を止めていたことなど、完全に忘れている。

こちらが無理です、と言うと、「納期に間に合わないよ」と、自分の都合だけを主張する。
そんなことが、毎回とは言わないが、頻繁にある。

いるんじゃないですかね、どこの世界にも、こんな人。
「俺だけが、特別」

打ち合わせ時間の20分前。
得意先の最寄り駅に着いた途端、iPhoneが震えた。
通話ボタンを押すと、担当者の間延びした声が聞こえた。

「宅急便が、まだ届かないんですよ。なんか、手違いがあったみたいでぇ〜」

宅急便?
いきなり、そんなことを言われても、私には意味がわかりませんが。

「一週間前から頼んでいた資料が、まだ届かないんですよ。あれがないと、オレ、説明できないしぃ〜」

8日間も余裕があったのに、資料を揃えられない?
で・・・・・、納期は、いつなんでしょうか?

「できるだけ早く」

具体性のない話は、時間の無駄。
で・・・、宅急便は、いつ届くんですか。

「今、相手に確認をしているところですけど、今日は、無理かなあ・・・」

それがないと、本当に打ち合わせはできないんですか。

「できないですよ。重要なものだからねえ」

重要なものなら、打ち合わせ日時の前に揃えるのが、世間の常識。
もう、会社のそばまで来ているんですが。

「でも、資料がないとねェ〜」

つまり、今日の打ち合わせは、キャンセルすると?

「悪いですねえ、ホントに悪いねぇ〜」
ことばで言うほど、悪びれた様子もない。

会社まで、あと550メートル。
まるで大きな壁にぶち当たったような、そんな虚無感。

俺は、この憤りを誰にぶつければいい?

とりあえず、冷静にならなければいけない。
次の打ち合わせ時間は、いつにいたしましょうか。

「宅急便が届いてからですかねぇ〜」

それなら、最初に宅急便待ちだと言っていただいた方が、わかりやすかったですね。

「まあね。でも、こんなに遅れるなんて、オレ、知らなかったから。申し訳ないよねぇ〜」

それで、いつ届くんですか。今日は、絶対に届かないんですか。

それに対して、相手はキッパリとこう言う。
「問い合わせはしてみたけど、よくわからないんだ。ホーントに悪いんだけど・・・」

話が、噛み合わない。
私が、おかしいのだろうか。
こんなことで怒る方が、間違いなのだろうか。

混乱してきた。

つまり、今日の打ち合わせは本当にない、と判断してよろしいのですね。

「まあ、そうなりますよねぇ〜」
当たり前のように、断定された。

脳みそは、大混乱。
小さな怒りが渦を巻く。

「また、連絡するから」
話を断ち切るように、そんな横柄な口調で言われたら、混乱した頭には、その言葉は、爆発の起爆剤にしかならない。

お断りします!

あ〜あ、言っちまったよぉ〜。

このご時世。仕事を出す人は、神様同然なのに、一時の感情で、なんてことを言ってしまったんだ、俺は!

激しく自己嫌悪。

しかし、救いの神は、いたようだ。
いつのまにか、電話の相手が、代わっていた。

「こちらの不手際で、Mさんには大変ご迷惑をおかけします。
原稿が届き次第ご連絡しますので、ぜひMさんに仕事をお願いしたいのですが」
渋いトーンの、説得力ある大人の声。
T課長ですね。

恐縮です。
はい! もちろんお願いいたします。
どんな急ぎの仕事でも、お受けいたします。

帰りの地下鉄を待ちながら、安堵のため息を何度も漏らす、ドタキャン確率5%の男。

地下鉄は、それなりに混んでいた。
思わず、しゃがみ込みそうになるくらい疲れた私の姿を見かねて、若い娘が席を譲ろうとした。

いや、大丈夫ですから。
強く拒んだが、若い娘は無理矢理私の手を取って、私を座席に座らせた。
そんなに憔悴して見えたのか、オレ。

若い娘のご厚意は、嬉しくもあり、哀しくもあり。

座席に座っても、顔を上げることができなかった。

そして、乗り過ごしてしまったんですな。
二駅の乗り過ごし。

無駄な一日だったような・・・。



バーーーーーーーーカ!



2010/02/04 AM 07:04:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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