Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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メールに反論する
一昨日あるメールをいただいた。

ブログのコメント欄に書き込もうとしたが、長文になりそうなので、メールにしたのだという。
そのメールには、私にとって、かなり耳の痛いことが書き記してあった。

ただ、かなり誤解が多いようなので、ここで説明をしておきたいと思う(わずかばかりの怒りを込めつつ)。

いただいたメールの中身を要約すると、大体こうなる。


あなたが同居している義母のことについて、色々と書いているが、あなたは何故あの程度のことで大騒ぎをしているのか。
人間、年を重ねれば、具合の悪いところは必ず出てくる。
糖尿病は、大変な病気だ。その苦しさを少しでも理解しようと思うのなら、あんな感情的な文章は書けないはずだ。

私の父親も糖尿病だが、自分で治そうと努力している。
あなたにはわからないところで、義母も努力しているはずだ。
あなたの目は曇っていて、その努力を見ようとしていないだけかもしれない。

あなたは、義母が同居することによって、経済的な恩恵も受けているでしょう。
それなら、少しの我が儘は、受け入れるべきである。
人を非難するだけでは、何の解決にもならない。

もっとお年寄りを尊敬して、明るい気持ちで日々を過ごしたらどうだろうか。

次に、あなたのお姉さんに対しても、自分勝手な感想をいい募っている。
癌を患ったことが、どれほどつらいことか、身内のあなたが理解してあげなければ、誰が理解するというのだ。

お姉さんの性格に関しては、「病気」と思えば、もっと優しく接することができるのではないだろうか。
それに、お姉さんを甘やかしたのは、やはりあなたのご両親だと思う。
まともな教育をしていれば、我が儘な性格は百パーセント抑えられる。

幼いうちに適切な教育をしていれば、普通は、正常な大人になるものだ。
だから、親の教育の失敗を、お姉さんのせいにしてはいけない。
むしろ、お姉さんは被害者なのだ。


それに対して、反論したい。

まず、経済的な恩恵に関してであるが、私はご老人が我が家に来た15ヶ月間、一円たりとも、その恩恵を受けたことがない。
ご老人の年金は、彼女の長男が管理している。
ご老人の長男は、月に一回「お小遣い」という形で、ご老人宛に現金書留を送ってくるが、私たちがそれを管理することはない。

その金が、我々の食費に使われることもなく、彼女の医療費に使われることもない。

数回、長男に、ご老人の医療費を請求したことがある。
しかし、長男は「バアちゃんには、金を送っているんだから、そこから貰えばいいだろ」と言って、邪険に電話を切るだけだ。

ご老人にお伺いを立てると、「だって、これは、アタシの小遣いだろ?」

要するに、話し合いにならない。
五度も六度も同じ拒絶の言葉を聞くと、文句を言う気が失せる。

ご老人のお小遣いの使い道―――――

ご老人は、長男から現金書留が送られてくると、いそいそとタクシーでお出かけをする。
そして、靴や洋服、電化製品、脂っこい食い物などを買い溜めしてくる。
金はほとんど、その日のうちに使い切ってしまう。
ご老人は、江戸っ子なので「宵越しの銭は持たねえ」のである(すべて自分の都合のいいように解釈する)。

脂っこい食い物は、糖尿病には毒なので、私が隠して冷凍しておく。
次の日の朝には忘れてしまうので、ご老人が「ない! ない!」といって騒ぐのは、いっときだけである。

しかし、靴や洋服、電化製品は―――――
買ってはみたものの履かない靴が、五足以上ある。
着ない服が十着以上ある。
同じようなバッグが、五、六個ある。

同じメーカー、同じ機種のトースターが何故か2個ある(ご老人はパンを食べる習慣はないのに)。これはまったく使っていない。
電気ケトルが1台ある。使っていない。
高機能の電子辞書(新品を買えばおそらく3万か4万円)が1台ある。使っていない。
キティちゃんの目覚まし時計が1台ある。使っていない。
手首で測る血圧計が1台ある。使っていない。

昨年の大晦日のことだが、ベランダを掃除していたヨメが、悲鳴を上げた。
駆けつけると、ヨメの指差した先には、使っていない細長いプランターがあって、新巻鮭が薄汚れたかたちで横たわっていた。
ヨメがご老人に聞いてみると、ご老人は「アタシは知らない」と高速で首を振る。

もちろん、私は買っていない。ヨメも買っていない。そして、子どもたちが買うわけがない。
鮭の状態を確認すると、かなり傷んでいた。切ってみると、中の身がボロボロに崩れている箇所があった。
スーパーの鮮魚係の人に聞いてみたら、横にして置きっぱなしにしたら身は数日で崩れるだろうと言われた。
何日間置きっぱなしだったかはわからないが、プランターでは鮭の鮮度は保てないとも言われた。
あの鮭は、一体いくらしたのだろうか? モッタイナイ。

他にも、栗きんとん500グラムを2袋買って、リビングのホットカーペットの上に置きっぱなしにして変色させたのも昨年末のことだ。食えるわけがない。モッタイナイ。

要するに、買っただけで満足してしまって、それを活用しないのだ。
ただ、ご老人が物を買うことによって社会が少しでも潤うのなら、それでいいと思って、私たちは何も言わない(たとえ言ったとしても、ご老人は聞く耳を持たない)。
ご老人も満足だろうし・・・。

その品物は、いつか団地のフリーマーケットに出すことを提案しようと思うのだが、おそらくご老人は、こう言うに違いない。
「これは、アタシのものだよ! 何で売るんだい!?」

医療費(入院費含む)に関しては、我が家の家計からの「持ち出し」である。
ご老人が我が家に来てから、我が家の家計はプラスになったことがない(私の家計管理が下手だといって責めるのは勝手ですがね)。

入院費用を請求しても、長男は「俺は毎月送ってるだろ」、次男は「俺は次男だからさ、先ずはアニキに聞きなよ」。
これは、理由になっているのか。

だから、毎回喧嘩してますけどね・・・。

ご老人のわがままに関してだが―――――
その中には、許せる我が儘もある。
ただ、私は世界一こころの狭い人間なので、自分の心が消耗する我が儘は、我慢できない。

こればかりは、どんなに非難されようが、直しようがない。
しかし、これからも毎日、私はご老人の糖尿病食を三食作るし、ズルをして薬を飲み忘れないように監視をする。時に、命令口調になることもある。

その結果、ご老人の糖尿病は、今かなり安定してきた。

血の繋がった子や、かかりつけの医師でさえ、できなかったことを私はしているのだ。自分の仕事を真面目にこなしながらだ。

少々の文句を言って何が悪い?
これの、どこがいけない!?


また、私の姉が癌になったことに関して、私の母親に責任はないし、私にもない。もちろん、姉にもない。

姉の性格に関してだが―――――
私もかなり変わった性格だが、姉ほどには人様に迷惑をかけていない(と思う)。
同じような環境で育ちながら、姉は確実に私とは違う性格を形成している(当たり前といえば当たり前)。
同じ親、同じ祖母から、同じような人間教育を受けながら、姉はハリネズミのように棘のある個性を身にまとっている。

まともな教育、ってなんだ?

そして、姉がまともじゃない教育を受けたと、なぜ他人が断言できる?

誤解されることを承知で書くが、ハリネズミは、生まれたときからハリネズミだ。
心やさしいハリネズミには、なれるかもしれないが、カピバラには、なれない。
そして、長年姉を見ていた私が断言する。
姉は、心やさしいハリネズミになる気がない。努力する能力がないからだ(ADHDを疑え、と言われたことがあるが、その話は専門的になるので、ここでは書かない)。

癌を患ったことは、不幸だ。
姉が不安で押しつぶされそうだということは、毎日のように私のiPhoneに文脈の乱れたメールを10通以上送ってくることでも想像がつく。

それに対して、母親も私も、手を差しのべている。
ただ、「あんたらに、私の苦しみがわかるわけないじゃない!」と言われるだけでは、次の行動が取りようがないのも現実だ。

担当医に対して、姉が「医者なら早く治しなさいよ!」という罵声を投げつけると、担当医は「一緒に治していきましょう」と、穏やかに答える。

「ひとのことだと思って、いい加減なこと言って!」
(医者)まず、ご自分が治す気持ちを強く持つことですね。
「私が聞きたいのは、完全に治るかどうかよ!」
(医者)我々は、できる限りのお手伝いをします。
「治るの? 治らないの? どっちよ!」
(医者)努力はします。

その後、姉は医者に対して、言ってはいけない幾つかのことばを投げつける。時に、物も投げつける。

感情がハリネズミの針になった姉の性格。
それは、本当に親の教育が悪いからなのか?

私に物心がついたとき、私の目には、人からものを学ぼうとする姉の態度が見えなかった。

そろばん塾は、二日でやめた。
スイミングスクールは、一日でやめた。
書道教室は、初日に玄関で暴れまくった。
頼んだ家庭教師に対して、姉は、ひと言も口をきかなかった。
カウンセラーに連れて行こうとすると、暴れてまわりのものを投げつけた。
運よくカウンセラーに連れて行ったとしても、熟練のカウンセラーでさえ、姉の口を開かせることはできなかった。
学校の女性担任の前では、姉は貝になって、ひと言も喋らない一年間を過ごした。
メンタルクリニックに連れて行こうとすると、暴れる。泣き続ける。
幼児だって、これほどは泣かないだろうと思うほど、姉は二時間でも三時間でも泣き続けた。
運よく医院に連れて行くことができたとき、姉は女医を罵倒して叫び、そして暴れた。

それを、親の教育の失敗だって?

では、どんな親が教育すれば、姉はまともな人間になったのだ?

教えてくれないか。


本当に、教えてくれないか、誰か―――――




2010/01/27 AM 07:07:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | [日記]



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