Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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心の中で唾を吐く
異星人の次男からスーパードライが1ケース送られてきて、それを送り返したことは、前回書いた。

その翌日、ヨメの携帯に、次男から「何でだよ!」と怒りの電話がかかってきたという。
「何で送ってきたの?」とヨメが聞くと、「何で送り返すんだ!」と、次男は怒鳴ったらしい。

「意味がわからないじゃない!」と、喧嘩腰のヨメ。
「何で送っちゃいけないんだ!」と、同じく喧嘩腰の次男。
喧嘩腰同士の会話は成立するはずもなく、喧嘩したまま、電話は切れた。

まあ、どうでもいいんだよね、オレは。

そんな夜8時。
また、次男からヨメの携帯に電話があった。

「アイツは、何が好きなんだ。ビールじゃなかったのか?」
少しは、低姿勢だったようだが、「アイツ」呼ばわりである。

「アイツ」は、ビールが好きだが、あんたから貰うビールは嫌いだ。
そう言ってくれ、とヨメに言ったのだが、さすがにヨメはそれを通訳しなかった。

次に「アイツは、怒ってるのか?」と、当たり前のことを聞いてきたようである。
ヨメは、それに無言で答えた。

あんたは、自分のオフクロの心配はしないのか?
ヨメに、そう通訳してもらった。

しばしの沈黙の後、次男は「してるんだけど・・・」と語尾を濁したらしい。

だったら、俺に何かを送るより、オフクロの心配を真っ先にしろ。
また、ヨメに通訳してもらった。

すると、「心配してるから送ったんだろうが!」と逆ギレされた。

もっと、違う方法があるだろうが! ばーか!

さすがに、「ばーか!」は、通訳しなかったようであるが、そこで電話を切られた。

これを「戦略・戦術のない喧嘩」という。
つまり、子どもの喧嘩だ。

しかし、少しだけ、言い訳をすることをお許し願いたい。
私は、M家の長男である。
そして、私には85歳を過ぎた母親がいるのだ。

いくら気丈な母親だからといって、長男が、その老齢で病気がちの母親をないがしろにしていい訳がない。
だが、私は抗いがたい事情により、その機会を奪われているのである。

異星人の長男は3階建ての二世帯住宅に住み、次男は5LDKの豪邸に住んでいるのに(ひがみ)、狭い団地に住む私が、異星人の面倒を見るという理不尽な現実。

その結果、私が背負い込まされた「親不孝」の三文字が、私の心を荒ませるのだ。
その現実は、もちろん私の不徳の致すところだと言われれば、返す言葉はない。
己の不徳を人のせいにしてはいけないことは承知しつつ、私は次男に対して棘のある言葉を放つのである。

次男が私に対して見せる「初めての気遣い」。
本当なら、それはありがたく受けるべきなのだろうが、昨年の11月からの「俺の苦労」を思い返したら、私は聖人にはなれないのだ。

スーパードライごときで、水に流せるか! アホンダラ!

唾を吐きたい気分、と言ったら、あまりに非常識だとお叱りを受けるかもしれない。

しかし、それが、私の正直な気持ちなのだ。

異星人の長男にも次男にも、唾を吐きたい気分。

「吐いた唾は、必ず自分に返ってくる」ということはわかっていても、とにかく吐きたいのだ。

夜の11時過ぎ。
また、ヨメの携帯に、次男から電話がかかってきた。
携帯を耳に当てながら、私の仕事場に、ヨメが顔を出した。

「今度、挨拶に来たいって、言ってるんだけど」
ヨメが、遠慮がちに言う。

それに対して、私は頑なに、心の中で唾を吐きながら言うのだ。
「俺に挨拶に来るんじゃなくて、オフクロに会いに行きたいって、何で言えないんだ!」

ああ、ヤダヤダ・・・・・。

困ったもんだよ、この俺の性格。


2009/10/23 AM 07:06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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