Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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フリーランスの現状
先月末の話である。

病院に、自分の定期健診の結果を聞きに行ってきた。
今年の4月に19日間入院した時、退院時に医者から「半年間は、毎月1回検診に来るように」と言われていたからだ。

自分で感じる体調は、良くもないが、悪くもない。
検査結果も、そんな感じだった。
「油断したら、元通りですからね」
太宰治似の医師から、そう釘を刺された。

病院を出て、iPhoneで外注先に電話をしようとした。
しかし、「この携帯は使えません」と言われた。

またかよ!
また、ヨメが料金を支払い忘れたらしい。

このパターンは、よくある。
ガスを止められたことがある。水道、電気、電話も止められたことが、過去に数回ある。

「ガハハハハ、忘れちまった!」
自分のミスは、必ず笑って誤魔化すヨメ。
しかし、彼女は、人のミスに関しては、容赦がない。

毎回のように、速射砲のような罵倒の言葉が、その口から風速100メートルで、発射されるのである。

「俺も、忘れちまった。ワッハッハッハッハ」
一度でいい。
そんな人生を送ってみたい。

いつも書いているように我が家はド貧乏だが、今月は、携帯料金が支払えないほど困窮してはいないはずだ。

我が家の場合、仕事柄、3回に分けて、得意先から入金がある。
私は、毎月それを帳簿を見ながら、振り分けている。

優先順位の一番は、外注費である。
次が、家賃。
その次が、光熱費や通信費、借金返済だ。
そして、教育費(子どもの小遣いを含む)。
仕事の経費は、その月の仕事内容によって、取るときもあれば取らないときもある。
(しかし、仕事の経費の優先順位が最後のほうだなんて、フリーランスとして、これでいいんだろうか)

これらは、用途に応じて、違う通帳に毎月移し代えている。
その方が、管理がしやすいからである。

そして、残った中から、私が3万5千円を貰う。
と言っても、これは私の小遣いではない。
そのうちの1万円は、スイカにチャージしておくものだ。
これは、得意先に行くときの交通費としてだ。

ただ、ひと月1万円で足りたことは、一度もない。
足りなくなったときは、ママチャリの出番だ。
どんなに遠くても、移動はママチャリでする。

ある会社の大田区大森の支社に呼ばれたときも、ママチャリで行った。
片道50キロ。
往復100キロを8時間かけて漕ぐのである。
当たり前のことだが、ママチャリは、長時間の移動には向いていない。
構造上そんなふうに、できていない。

ケツが痛くなる。膝も痛くなる。心が折れる。
時にパンクする。
しかし、それしか手段がないと思えば、漕ぐしかない。
池袋にママチャリの旅。表参道にもママチャリの旅。

ケツの皮が、すりムケる。

残りは2万5千円。
これでひと月に費やす食材や、調味料、洗剤、シャンプーなどの備品を揃える。
調味料だけはケチりたくないので、いいものを買う。

だから、食費は、ひと月2万円を超えることはない。
アホな友人からは、「それは、嘘だろ! 5人家族で、そんな安くて済むわけがない」と見当違いの非難を浴びる。
しかし、バカどもの雑音は、放っておくことにしている。

収支が大きく余ったときは、仕事用の通帳に移し代える。
5年前までは、新品の軽自動車が現金で買えるくらいの蓄えがあったが、私の母が年に3回手術した3年前に、それはすべて吐き出された。

2年前は、大口が1件倒産し、他に2社が危ない状態になって、入金が滞った。
それ以来、マイナス成長が続いている。
今年は、私の入院や、台所の火事、異星人の入院騒動もあった。

それは、悲惨な状態だ。

外注費と、仕事の経費以外の通帳は、そのままヨメに渡す。
そのほかに、少しあまる金がある。
それは、現金でヨメに渡す。

その金額は、ブランド品が買えるほど誇らしいものではないが、毎月しまむらユニクロで、洋服や靴を何点か買うことはできる。
私だったら、餃子の王将で、百食近い量の餃子を食うだろう(ギャル曽根か!)。

だから、今月の携帯電話料金が払えないということはない。

携帯電話の料金くらい払ってくれよ!

病院を出た途端、血圧が上がるオレ。

しかし、怒っていても解決にならないので、とりあえず外注先に電話。
バッグの中には、こんなときのために、テレフォンカードが忍ばせてある。
絵柄は、なぜか「モーニング娘。」(しかも、かなり前のメンバー)。

しかし、だからと言って、私はモーニング娘。のファンではありませんよ!
いやいや、本当ですって! ホント!
(何を必死に弁明している?)

今回はじめて仕事を頼んだ外注先。
仕事は、新規開店の美容院のキャラクターデザインとロゴのデザインだ。
私の不得意分野なので、得意な人に丸投げした。

朝の9時までに、初稿をメールしてくれる予定が、まだ来ていなかった。
その確認のための電話だ。

相手が出た。

初稿が届いていませんね。

「ああ、忘れちまってた! アハハハハ」

このヤロー! おまえも、ヨメと同じ人種かい!


2009/09/06 AM 07:46:51 | Comment(3) | TrackBack(0) | [フリーランスの心得]



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