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● 侍ジャパン |
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WBC(ワールドベースボールクラシック)が盛り上がっているようです。
私のまわりにも、早くも優勝したような盛り上がり方で浮かれている男がいます。
まだ始まってもいないのに・・・?
不吉なことを言うようだが、負けたらどうなるんでしょうかね。
「あいつが悪い」「あそこはあいつを出すべきだったろう」「何であいつを使うんだよ」
メディア、ファンそろっての戦犯探し。そして、バッシング。
何だよ! 前回の優勝はまぐれかよ!
そして、星野前オリンピック代表監督の復権。 「星野のほうが良かったんじゃねえ?」
そうならないことを祈ります。 侍ジャパンの皆様、重圧に負けずに、野球を楽しんでください。
しかし、「侍ジャパン」とはね・・・。
何で野球選手が、サムライなんだ? と突っ込むのは野暮なんでしょうね。 日本男子だから、サムライ。 日本女子は、ナデシコ。
これって、何も野球選手じゃなくても、他のアスリートでも使えそうだ。 岡田ジャパンだって、侍ジャパンで通るだろうし、バレーボールや体操の日本代表も侍ジャパンでいい。
つまり、いたって安易なネーミング。
そのネーミングを聞いた途端、私は脱力しましたが、皆さんはどうなんでしょうか。 私のまわりでは、意外と素直に受け入れているようだ。
このあたり、人間の柔軟性、素直さというのがわかりますね。 私の頭は、硬直して、しかもひねくれている。
だから、まだ始まってもいないのに、大盛り上がりをしている記事を見ると、見出しだけで拒否反応を示して、意識を閉店状態にしてしまうのである。
得意先に行くと、「侍ジャパン2連覇、間違いないでしょう」と話をふられる。 あー、う〜ん、え〜(上の空)。 「松坂とダルビッシュ、どっちが活躍するかね」 まー、この〜、その〜(まともにこたえる気がない)。 「イチローがいる限り、優勝は固いね」 そー・・・・・・・・・ですね(早く他の話題に変わってくれないかな)。
もちろん、私は日本が優勝することを期待しています。 しかし、控えめな期待ですね。
外国の一流アスリートとハイレベルな戦いをして日本が勝つ、というシナリオはワクワクするが、そんな素敵な結末が訪れない場合もある。 他の国だって、みな主役になりたいだろうから、当然日本が主役になれないシナリオもありうる。
そんなとき、「ひでえ脚本だ! こんな脚本は認めない!」と息巻くのが、今までのメディアだった。
監督が悪い、脚本が最悪だ、主役が大根だ、脇役もひどい、そして、結末が納得できない!
最後は、・・・・・、 腹を切れ! 侍ジャパン。
そんなことにならないことを祈るばかりです。
映画の予告編だけで盛り上がり、「傑作だ」「観客動員数日本一間違いなし」「アカデミー賞ものだ」と煽る手法は、もう飽きた。 それは、もう勘弁してほしい。
話は変わりますが、「おくりびと」アカデミー外国映画賞受賞おめでとうございます。
この映画のように、最初は地味に公開し、最後は大きな花火を打ち上げ、みなの喝采を浴びる。 これが、理想の姿ですね。
侍ジャパンも、そうありたいものです。 「ラスト・サムライ」には、なってほしくない。
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2009/02/24 PM 05:39:15 |
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