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● 暴走バイク |
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丸一日ヒマになってしまった。
私の場合、仕事が入ると、一気にやってしまうことが多い。 手持ちの仕事を片付けておかないと、次に仕事が入ったとき、時間の調整で右往左往することになるからだ。
私は、基本的にどんな仕事でも請けることにしている。 よほど非常識で高圧的な仕事の出し方をされない限り・・・という但し書きは着くが。
今現在ストックしてある仕事は、1件ある。 しかし、画像がそろわないので、イメージがわかない。 だから、保留にしてある。
そのため、ヒマ・・・・・。
「ヒマなときは、酒だろう」というのが、今までの私の常識的な時間のつぶし方だった。 安い酒を一人で、ダラダラと飲む。 これは、ストレス解消にいいのだ。
特に、「ダラダラ」というところが。
しかし、我が家には今、老スパイがいる。 そんな私の常識が通用しない状況になっている。 ヒマだからといって酒なんか飲んでいたら、どれほど悪意のあるストーリーが出来上がることか・・・。
「どこかの政治家の真似でもしてるんじゃないの!」
それに、先日、中学1年の娘にこう言われた。 「おまえみたいに顔に出ないお酒の飲み方が一番怖いらしいぞ。もう年なんだから、ほどほどにしろよな」
そして、ボソッという感じで、こうも言ったのだ。 「心配だからな」
その宝石のようなお言葉を聞いて、私の酒量は確実に半分以下に減った。
そして、先日娘の友達のフナ公(女の子です)から、こんなことを聞かされた。 「Kは、父親が心配するから、高校卒業するまでカレ氏作らないって言ってたよ」
なんという孝行娘! 私は、泣いた。
しかし、フナ公はこうも言う。 「まあ、心配しなくてもKにカレ氏ができることはないと思うよ。クラスの男たちからKがなんて言われているか知ってる? 『暴走バイク』だからね。カレ氏なんか、無理ムリ・・・」
そうか、暴走バイクか。 聞かなかったことにしよう。
と・・・・・いうことで、酒は控えるか。 暴走バイクが怖いし。
しかし、意志の弱い私は、簡単に酒を選んでしまったのである。
「そうだ! 『隠れ家』へ行こう」
隠れ家に関しては、このブログに何度か書いた(たとえばコチラ)。
今年初めての隠れ家。 埃がたまっているかと思ったが、人類が生存可能な範囲だったので、ソファをパンパンと叩くだけにした。
ソファに座り、早速「いいちこ」のお湯割りを飲んだ。 焼酎の適度な臭みが鼻から入ってきて、顔がカッと熱くなる。 その熱さを心地よいものに感じながら、一気に残りを飲んだ。
全身が熱くなる。 CDラジカセから流れているのは、ディープ・パープルだ。 ハードロックの王道。 どのプレイを取っても、ハードロックの教科書という演奏、シャウトである。
熱くなる、熱くなる。
だから、冷まそうと思って、麦とホップを飲んだ。 グイグイ、グビグビと飲んだ。
2本目を飲む。 そして、3本目に手を伸ばしたとき、「暴走バイク」の顔が浮かんだ。 曲も「チャイルド・イン・タイム」に変わっていた。
スーッと酒が醒めてしまいました。 娘の言葉の威力というのは、すごいですね。 恐るべし、暴走バイク。
そのあと一時間ほど寝て、家に帰った。
暴走バイクが待っていた。
「おい! 来週、期末試験だ。数学がよくわからんから教えろ。ただとは言わないぞ。自腹でビールを買ってきたからな。ビールだぞ。発泡酒ではないのだぞ!」
バカ親父は、いとも簡単に、暴走バイクに買収されたのでした。
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2009/02/21 PM 04:12:52 |
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