Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ウコンの話
たいした仕事ではない、と思って引き受けたのが間違いだった。

16頁の政治的な主張(これもマニフェストというのだろうか)。
そのままレイアウトして初稿を出そうと思ったが、読んでみて、あまりの文章のひどさに我慢ならなくなり、クライアントに忠告した。

こんなダラダラと長いだけの文章、誰も読みませんよ。

クライアントに対して、大変失礼な言い方であったと思う。
しかし、我慢ができなかったのだ。

この文章は、あまりにも・・・・・ヒドイ。

たとえば、こんな風だ(そのままを書くと差しさわりがあるので、多少アレンジしてます)。

我が国の国債はあまりにも国民のつけとして乱発している事に対しこれ以上の国債の発行は紙くず同然になる危機と同時に海外に対しての途方もない国民を無視した場当たり的な国債や無償援助又は支援資金を出し続け未来有る子供達に平然とその全ての付けを先送りをし押付けて行くと言うこの無責任極まりない我が国の行為を市民上げて一日も早く現在までの横暴であった政治行政の巧みな言葉に騙されずにその全ての責任を約四半世紀に遡り取らせるところから始めるべきであります。

句読点のまったくない文章。
一体どの言葉が、どの言葉にかかるのか、意味不明の言葉の羅列。
数行読んで、頭が痛くなった。

これは、こんな風にした方がいいんじゃないですか、と恐る恐るお伺いを立ててみた。

我が国の国債の現状は、目に余るほどである。
もはや、これ以上の国債の発行は、紙くず同然になる危機を孕んでいる。
海外に対しても、途方もない国民を無視した場当たり的な国債や無計画な無償援助と支援資金。
そして、未来ある子どもたちに平然とその全ての付けを先送りし押付けるという無策。
この無責任とも言える国債のばらまき。
今こそ我々は、四半世紀に及ぶ政治・行政の責任すべてを、告発すべきときではないだろうか。

怒られるかと思ったが、感謝された。
「ああ、いいね! うん! 僕が言いたかったのは、これだよ。悪いけど、あんたが全部直してくれる?」

ということで、B5で16頁分の文章をいま直しているところである。

本当に頭が痛い(私は編集者ではないんだが)。

そんなときに、友人のWEBデザイナー・タカダ君(通称ダルマ)から電話がかかってきた。
正月以来の電話である。

正月にダルマからかかってきた電話では、ちょっとしたアクシデントがあった。
義母の長男たちが来ているとき(それについてはコチラ)に、運悪くダルマが電話をしてきたのである。
そのとき、私は家族とすかいらーくでメシを食っていた。

義母には、ナンバーディスプレイに表示される、彼女の長男・次男以外の電話には出ないでくれと伝えてある。
ダルマからの電話は「ダルマ」と表示される。
だから、普段は取らないはずだったが、子どもや孫たちがいたので、義母は浮かれていたのだろう。
取ってしまったのである。

「ああ、ダルマさん。どこのダルマさん?」
私が出ると思っていたダルマは、その声を聞いて面食らった。
しかし、彼は外見は気持ち悪いが、頭のいい男である。
しかも、私のブログを読んでいるから、瞬時に事態を悟った。

「いつもお世話になります。タカダと申しますが、Mさんはご在宅でしょうか」
彼は、丁寧にそう言ったのだ。

しかし、浮かれた義母は、裏返った声でこう言ったという。
「あら、ダルマさんじゃないの? なによ!」
ガチャン!
切ってしまったのだ。

これだけのことで、賢いダルマは、私の家の事情を理解して、次の日、大宮のレストランに我が家族を招待してくれたのである。
隣にはもちろん、新妻の「微笑みの天使」トモちゃんがいた。

そして、嬉しいことに、義母や長兄、次兄、その子どもたちがくれなかったお年玉を、ダルマは我が子どもに与えてくれたのだ。
パスタを食いながら、涙で視界が滲んだ。

俺は、いい弟子を持った。
たとえ、親戚に恵まれなくても、俺にはこんなにも尊い友がいる。
これだけで、私は強く生きていける。
ダルマに感謝した一日だった。

その自慢すべき弟子・ダルマからの電話。
「師匠、ストレスでお酒ばっかり飲んでるんじゃないですか。トモちゃんが、そんな師匠に、肝臓にいいウコンの粉末を買ってきたんで、今日宅急便で送りましたから、とりあえずご報告しときます」

なんと出来たヨメ・トモちゃん!
ダルマは幸せものだ。
また、視界が滲む。

ありがとう、ありがとう!
大切に飲ませていただくよ(涙目)。

ウコンは、体にいいらしいですよ。
しかも、トモちゃんは、結構高価なウコンを買ったらしい。
本当にありがたい。

感激した私は、近くにいた中学一年の娘に「ダルマからウ○コが送られてくるぞ。あれは体にいいらしいな」と告げた。
娘は「おお! ウ○コか! それはすごい。さすがダルマだ!」と答えた。

それを聞いていた義母。
「なに? ダルマさんからウコンが送られてくるんだって? あれは体にいいからね。特に肝臓にいいらしいよ。ダルマさんは、親切な人だねえ」

???

なんで、こんなときだけ、まともな受け答えをするんだ!



2009/02/10 PM 06:24:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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