Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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携帯電話と濁り水
最近、子どもに携帯電話を持たせない、という決定をする自治体が増えているという記事をネットでよく見かける。

これを見たとき、都市伝説か冗談かと思った。

しかし、大人たちは真剣なようです。

以下、私の青臭い勘違いの意見を披瀝します。

あれだけ有害サイトを野放しにし、悪意ある情報を垂れ流しにした頭のいい大人たち。

でも、水が濁りきっているのを承知で、蛇口だけを閉めるというのは、いかがなもんでしょうか。
汚染した水を清らかにする努力は、放棄してしまったんでしょうか。

もちろん、ある程度は法律や条例を整備した形跡はあるようですが、頭のいい大人たちは、そんなザルは簡単にくぐり抜けて、汚染された水はいまも澱んだままだ。

その結果、子どもが携帯電話を持つことは、まるで「悪」というような世論操作を官民こぞって繰り広げる有様。

なぜ、今になって、携帯電話を悪者扱いし始めたのか?

ひととおり携帯電話が普及して、メーカーもそこそこ儲かったので、そろそろ批判の矛先を一点集中させておけば、メーカーに火の粉は降りかからないという、ありがたい「お上の親心」にメディアが賛同したからか。

「携帯電話を持っている子は、不良だ」
そんな世論を作って何になる?

それはかつて、男が長髪にするのは不良のはじまりだ、と言っていたのと何となく似ている。
あるいは、リーゼント。バイク。ピアス。茶髪。
私の前の世代は、音楽(ロック)をやっているやつは、不良だと言われたらしい。

すべて、情緒だけが優先した世論誘導だ。

可哀想な携帯電話・・・・・。

こんな小さな筐体に、人間の知識がギッシリと詰まっているのに、頭のいい大人たちが考えた「不純な金儲け」の道具に貶められて、肩身の狭い思いをしている現実。

いつの時代も、生け贄(スケープゴート)は、必要だ。

何かを生け贄にして、賢い大人たちは、自分が「仕事をしていること」をアピールしたがる。

有害サイトを根こそぎ絶やす地道な努力は、人々にはアピールしないということなのだろう。
根を張り地に潜った、有害な虫を探し出し退治することは、彼らにとって点数にはならないのだろう。
力はいつだって、安易で単純な方へ傾きたがる。

だから、水はいつまでたっても濁ったままなのだ。
賢い大人たちは、濁った水でも平気で飲むことができる。
しかし、彼らは、子どもたちに対しては、濁った水は有害だと言って、力任せに蛇口を閉めようとする。

それは、一見子どもたちのことを思っているように見えるが、短絡的な解決方法でしかない。
そして、それは私にはスタンドプレーにしか見えない。

汚れきった水を飲む大人たち。
彼らは、汚れた水を売り買いして生活している。
「だが、おまえらは、それを飲むな」と大人は言う。

俺たちが、おまえらを守ってやるから・・・。
俺たちは、こんなにもおまえたちのことを思っているのだよ・・・。

そして、蛇口を閉める。

しかし、「善い大人の振り」をして、閉めた蛇口を無理矢理あけて、濁った水を子どもたちに飲ませるのも、結局は「大人」なんですよね。



2009/02/04 AM 09:43:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | [メディア論]



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