Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ゴキブリ以下にはなりたくない
私は、たいへん器の小さな男です。

義母が、糖尿病療養の目的で我が家にやってきて、2ヶ月近くが立つ。
義母が来るに当たって、私は糖尿病に関して、ネットで細かく調べた。
食事療法に関しても、詳しく調べた。

適度なカロリーコントロールと栄養バランス。
それを実践した。
しかし、義母は毎日毎日「肉が食べたい」「うなぎが食べたい」「とんかつが食べたい」「とにかく脂っこいものが食べたい」と駄々をこねるのである。

あろうことか、「私は、週に1〜2回は、必ずうなぎを食べてましたよ。とんかつもです」と威張るのだ。
糖尿病は、規則正しい生活と食事、定期的な薬の服用が大事である。
それは、確実に守るべきものだ。

だが、義母は、こう言うのだ。
「三食たべるの、面倒くさいのよね〜」
「薬飲むのも、面倒くさくて〜」

本当に、あなた、糖尿病ですか?

もちろん、彼女は、本当に糖尿病です。
12月はじめ、義母はインフルエンザに罹って5日間入院したが、そのとき私は医師から義母の検査数値を聞かされて、釘を刺された。
「本当だったら、もっと入院して規則正しい食事をし、それを習慣化したほうがいいですね。そうしないと、大変なことになりますよ」

だが、入院は嫌だと、断固として拒否。義母は、また我が家に舞い戻ってきた。
私は以前にも増して、食事に気を配った。
しかし、義母には危機感がない。そして、実の娘であるヨメにも、まったく危機感がないのである。

ヨメの親戚筋での私の評価が最悪なことは、以前ブログに書いたことがある(こちら)。
私は、ゴキブリ並みの評価しかされていないのだ。
ここでもし、義母の糖尿病が悪化したら、私の評価はゴキブリ以下になる。それは、避けたい。

私がそう言うと、ヨメは「バッカばかしい!」と笑う。
彼女は、いつまでたっても、他人事なんですよ。

だから、私が打ち合わせなどで家を空けるとき、私が義母のために作ったヘルシー弁当を必ず食べさせるように、という忠告をヨメは完全に無視して、二人してチャーシューメンなどを食っているのである。
義母のために、糖尿病のヘルシー弁当を10数回作りましたが、いつも手付かずですよ。
その手付かずの弁当は、高校3年の息子の夜メシになるのだが、毎回「うめーなー」と言って食ってくれる息子のなんと可愛いこと!

私は器の小さな男です。心が狭いと言ってもいい。

この程度のできごとでも、腹が立つのだ。
しかも、追い打ちをかけるように、私の心を狭くするできごとが発覚したのである。

義母の次男が、私がいないときに、宅急便を送ってきたらしいのだ。
ある日、義母の部屋を掃除していたヨメが、それを見つけた。
中をのぞくと、レトルト食品が呆れるほど、その存在を主張していた。

牛丼、豚丼、中華丼、お肉タップリのカレー、高級牛を使ったハヤシライス。
肉・肉・肉・肉・・・・・・・・。
おまえは、実の母親の病状が、どれだけ危機的状況なのか、わからないのか!

義母は、私が営業に行っている間に、これを昼ご飯にして舌鼓を打っていたわけだ。
俺の今までの努力は、一体なんだったんだ!

我ながら、心が狭いと思いますよ。
もう、ほっとけばいいのに・・・・・ねえ?

でも、頭にくるんですよ、俺は!

だから、心の狭い私は、強硬手段に出たのだ。
義母のお小遣いを取り上げて、買い食いをしないようにした。
そして、レトルト食品を全部隠した。

ヨメは、そこまでやらなくても、と言うが、私は怒ったのだ。
糖尿病を馬鹿にするな!
糖尿病は、あんたらが考えている以上に怖い病気なんだよ!

そして、義母は、すぐに音を上げて、自分の息子たちに助けを求めた。
私がレトルトを隠した翌日の夜、次兄から電話がかかってきた。
ヨメが電話を取ったが、ヨメは最初から次兄を説得しようという気がない。
私に助けを求める強い目線を送ってきたので、私がすぐに電話を変わった。

心の狭い私は、珍しく怒りが持続して、最近ずっと怒りっぱなしだった。
私は、次兄に有無を言わさず、今までの経過を述べ、義母の医学的データと医師の見解を告げ、「ふざけんなよ!」と言った。

営業出身の口達者の次兄は、最初こそ力んでいたが、途中からは、私の気迫に口を挟むことができず、「ああ」と言うだけだった。
約10分間の独演会。
次兄は、最後は、小さな声で、「ああ・・・・・、よろしく・・・お願いします」と言うしかなかった。

やった! 勝った! フン、ざまあみろ!

・・・・・・・・・・・・・。

しかし、勝ったと思ったのは、5秒くらいだった。

頼りになる息子が、私をコテンパンにやっつけてくれることを期待していた義母は、見るからに意気消沈。
その姿を見て、私は自分の器の小ささを思い知ったのだ。

そこまでしなくても、よかったのではないか・・・・・。
自己嫌悪の渦が私をグルグル巻きにする。

それからは、できる限り、義母の好きな肉を以前コメント欄でMeguriさんが教えてくださったように、鶏肉を中心にして、レシピを組むようにした。
義母は、鶏肉が嫌いだが、ひき肉にして豚や牛と混ぜれば、何とでも誤魔化せることがわかったのだ。

ヘルシー弁当は、いまだに手付かずだが、これは徐々に洗脳していくことにしよう。
まだまだ先は長い。
私にとっても、糖尿病の食事療法というのは、興味深いものがある。

これからは、小さな器を少しだけ大きくして、私も糖尿病と向き合っていこうと思っている。

と、そんな事件があった12月下旬。
私にとって、最大の嬉しいできことがあった。

中学1年の娘のことだ。

娘には、仲のいい友だちが5人いる。
そして、その5人は全員が、塾に通っている。

そこで、ヨメと義母は、「みんなが行ってるんだから、あんたも塾に行ったら」と娘に言う。

みんなが行ってるんだから、塾に行く? なんで?

娘と私は、その考え方が気に食わないのである。
授業を聞いて理解してるんだから、いいじゃないか。
なんで、塾に行く必要がある?

しかし、ヨメ・義母連合は、「でも、それではみんなに負けるわよ」と口をとがらす。

そこで、2学期の期末試験の話になる。
今回、娘の主要5教科の合計得点は、5百点満点で457点だった。
これは、塾に行っている娘の友だちの最高点450点を7点上回る点数だった。

この結果を見て、私は娘と二人、ハイタッチを10回以上繰り返しました。
そして、息子は、その横でバンザイをしていた。

しかし、義母とヨメは、苦笑い。

こんなことで喜ぶ私は、間違いなく器の小さい男でしょうが、そんなことは知ったこっちゃない!

嬉しいものは、嬉しいんだ!
ああ、嬉しい!

(え? やっぱり・・・・・小さい? あ、そう・・・)


2008/12/24 AM 11:44:43 | Comment(3) | TrackBack(0) | [日記]



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