Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
[TOP] [RSS] [すくすくBLOG]








勘違いのレッドカーペット その2(悪意のストーリー)
インフルエンザも完治したので、前回に続いて、勘違いの話。

我が家に一時同居中の義母は、テレビを独占することによって、心の平静をやや取り戻したように見える。
ただ、「食卓に肉が少ない」と、毎回のように文句を言うことだけは忘れない。
しかし、糖尿病患者に高カロリーのものを与えないのは、家族の愛情である(?)。

義母は、一日中テレビを見ているが、飽きると一日に数回私の仕事部屋を覗きに来る。

「こいつ、本当に仕事してるのか?」

それは、心が平静になってみて、自分の役割がスパイだったことを思い出したからだろう。
私の評判は、ヨメ側の親戚筋では、最悪である。
そのことに関しては、一度コチラに書いたことがある。

義母は、ヨメの長兄・次兄に頼まれて、糖尿病治療を名目に、我が家にやってきたスパイだった。

糖尿病治療が目的なら、広い一軒屋に暮らす長兄・次兄の家のほうが、義母が暮らすスペースは確実に取れるはずだ。
また、立派な総合病院も彼らの家のそばにあるというから、我が家よりも環境は格段にいい。
今回の場合、狭い我が家を選ぶ特別な理由は、ほとんどないと言っていい。

この話を友人にすると、「それって、お前の被害妄想だろ」と言われた。
しかし、ここに、幸運にもヨメ側で、唯一私の理解者が存在するのだ。
彼は、長兄の2番目の子で、高校時代、悪さをするたびに我が家に逃げてきた前科を持つ男だ。
彼は、私のことを「アニィ」と呼ぶ。

その彼が、電話でこう言うのだ。
「アニィ。大変ですよ。バアちゃんがアニィの家に行ってから、俺んちでは、毎日アニィの悪口が飛びかってますよ。俺、フォローした方がいいですか?」
「ほっときなさい」

スパイに目覚めた老人がひとり。

たとえば、私が朝から得意先を数件回って、打ち合わせなどをしたとする。帰宅は夜になることもある。
そんなとき、義母は、ヨメにこんなことを言うらしいのだ。

「ムコさん、どこで暇をつぶしてるんだろうね。映画館かね。それともカラオケボックスかね。まさか、公園じゃないだろうね。今時分、公園なんか寒くて10分もいられないからね」

私が、外で仕事をしていることを、頭から疑ってかかっているのである。
そして、私がMacに向かって仕事をしている光景を見て、こんなことを言うらしい。

「毎日あんだけ長い時間インターネットをやっていて、飽きないのかねえ。いい大人が・・・」

「パソコンは、仕事もできる機械だ」ということが、義母には理解できないようだ。
義母に正確なことを説明しない、ヨメもヨメだが・・・。

昨日の午後、義母がまた、仕事部屋に顔を出した。
「不況っていっても、働くところはいくらでもあるんだけどねえ。Y(ヨメ)の稼ぎだけでは、一家四人つらいだろうに・・・」(この話、何度も聞かされましたよ)

無視。

冷静に考えてみましょう。
ヨメが花屋のパートで得る報酬は、年間80万円弱。
この収入で、高い公団の家賃を払い、光熱費や税金、子どもの教育費などを賄うことは、どんなマジックを使っても不可能だ。

そこで、話の辻褄を合わせるために、ヨメの親戚筋は、義母が脚本の「悪意のストーリー」を作り上げることになる。

ヨメは、花屋のパートから帰ると昼メシを食ってから、ほとんど毎日近所のお友達の家を回って、情報交換という名目のお喋りをする習慣がある。
それは、だいたい、2時から5時の間である。

つまり、その3時間、ヨメが働いているというストーリー。
3時間で、どれほど稼げるか知らないが、「悪意のストーリー」の辻褄を合わせるためには、この3時間は有効なようである。

ある日、いつもの情報交換から帰ってくると、義母がヨメに言う。
「大変だねえ、人の文句ばっかり聞くってのは」
はあ?
「理屈の通じない人間ってのは、どこにでもいるからね」
ん?
「まあ、仕事なんだから、あんたも頑張りなよ!」
・・・・・・・。

ヨメは、結婚する前、客からのクレームに対処するセクションにいたことがある。
義母は、そのことを言っていて、今もヨメがそこで働いていると思っているのである。

そこで、完璧に出来上がったストーリーがこれだ。

私は、ヨメを朝と昼働かせて、自分は仕事もせず、ブラブラと映画館やカラオケボックスで暇をつぶし、毎日パソコンに向かって、インターネット三昧の生活をしている性根の腐りきった男。

最初から悪意を持って物ごとを見たら、すべての結論が、悪意で歪む。

私はいま、「悪意のゆがみ」の中で生きているんですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

ああ、暗い! 文章が暗い! CRY!

オチのないブログは、書いていても楽しくない。

Superflyの迫力あるヴォーカルを聴いて、気分を晴らそうか。
圧倒的な声量で押しまくる越智志帆の疾走する声。
心に響く、重量級のパンチ。

「うん、いいよぉ、いいよー!」
と、ハートを揺さぶられていた時、いつの間に忍び寄ってきたのか、老人スパイ。

「安室奈美恵は、もう消えたね!」

え! な、なっ、なんのことぉ!


2008/12/11 AM 10:12:38 | Comment(2) | TrackBack(0) | [日記]



(C)2004 copyright suk2.tok2.com. All rights reserved.