Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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勘違いのレッドカーペット その1

インフルエンザは、我が肉体から消えつつある。

それとともに、数日前に、義母が5日間の入院生活から帰ってきた。
しかし、入院前のように、事件の数々は勘弁願いたい。
私は熱にうなされながら、そのことを真剣に考えた。

そして、考えながら、突然あることを思い出したのだ。
それは、義母が我が家にやってきた日のことである。

「わたし、欠かさず見ているテレビがあるのよ!」

義母は、その番組名を暗唱するように、我々の前で得意げに披露した。
それは、ほとんどがゴールデンタイムに放映されるNHKの番組だった。
たとえば、「篤姫」や「ためしてガッテン」、ほかに朝の連続ドラマなど。
民放では、日本テレビの朝のワイドショーやTBSの「不思議発見」(?)、「笑点」や「渡る世間は〜」などだった。

我が家では、テレビは大きなウエートを占めていない。
以前は、3台あったテレビも、子どもたちがテレビゲームに関心を持たなくなったこともあり、1台減り1台減りして、今はリビングに1台を残すだけとなった。

しかし、そうは言っても、テレビは見る。
そして、義母が好んで見るテレビ番組を我々は見たことがない。

だから、我々は、義母の言葉を無視した形になった。
義母が見たいテレビ番組を我々は、見なかったのだ。

そのことで、義母はストレスが溜まったのかもしれない。
たかが、テレビ番組で・・・、と思うが、テレビは老人にとって我々が思う以上に大事なものかもしれない。

そのことに気付いて上げられなかった。
それは、我々に思いやりがなかったからだ、とインフルエンザに冒されながら、遅ればせながら気付いた。

そこで、義母が退院してから、我々は、テレビの最前列を義母に譲ることにした。
ドラマ好きの中学一年の娘は、最初は渋ったが、娘所有のパソコンにテレビのチューナーを取り付けることで、簡単に納得してくれた。

その効果は、絶大だった。
それからは、義母が事件を起こさなくなったのである。

なんて、単純なことだったのだろう。
テレビの重大性を軽んじた私のミスだった。
テレビの持つ力は、想像以上に大きいということだ。

ゴールデンタイム。
義母はリビングに置いてあるテレビを占拠して、ご機嫌である。
食事も一人でとる。

我々の夕食は、和室で和気あいあいととる。
これで、上手くバランスが取れるのだ。
そして、たまに義母が我々の夕食風景に顔を出す。

そこで、朝のワイドショーの受け売りを語るのだが、これが楽しいのだ。

娘は、「おばあちゃんの話は『勘違いのレッドカーペット』だね。オチが読めなくて、楽しいよ」と喜んでいる。

たとえば・・・・・、「ヤマシタヒトシが、オノダユージロウのものまねを禁止されたらしいわよ」
おそらく、ヤマシタヒトシは、山本高弘のことで、オノダユージロウは、織田裕二のことだと思うが、本人は大真面目なのだ。
「羞恥心とセザンヌが紅白歌合戦で、解散宣言をするんだってさ」
(これって、本当ですか?)

他に、女優の水川あさみが出ているCMを見て・・・、
「あら、きれいな子ね」と義母。
「水川あさみって言うんだよ」と娘が答える。
「ああ、この子、私の友だちの娘だよ」
「えー!」と家族一同驚きのリアクション。

しかし、よく聞いてみると、義母の知り合いに水川さんがいて、娘さんは「あさみ」という名だが、年は47歳だという。
つまり、義母の頭の中では、水川さんの娘は「あさみ」さんに間違いないのだから、女優の水川あさみは、私の知り合いの娘だ、ということになる。
その場で、ヨメが「それは違うよ」と説明して、義母は一旦納得したが、それ以降、水川あさみが出るたびに、「ああ、この子、私の友だちの娘なんだよね」と義母は繰り返すようになった。

だが、そのことに関して、我々はノーリアクションである。

勘違いのレッドカーペット

「アソウ総理は、フクダシゲルの孫なんだって?」
「ヒガシコクバル都知事は、テレビに出すぎだね」
「横綱・大関がモルガン人ばっかりじゃ、つまらないよ」
「篤姫役のヤマザキヤヨイ、私は好きだね」
「イチローは可哀そうだね。外国にトレードされたまんまで」
「コムロテツヤって、金八先生のことかい?」
「最近のスマップは、新しいグループが多くて、わからないね」
「とんねるずによく似た外国人のグループが歌うたっていたけど、女だったよ。気持ち悪いね」
「『トンカツラーメン』って言っても、トンカツは入っていないんだね」
「オグリシュンは、いい役者だったけど、ドラマ撮り終わって、すぐ亡くなったんだね」
「タモリは、フジテレビの人なのに、他のテレビに出てもいいのかい?」

さあ、この勘違いの数々、正解を見つけることができたでしょうか。

これは、楽しいですよ。
毎日が、新しい発見に溢れています。
幸せなことだ。

ただ、もちろん、笑い話になることもあれば、ならないこともあります。
次回は、傍から見れば笑い話でも、当人(私)にとっては笑い話にはならない、というお話をしたいと思います。

ご期待せずに、お待ちください。



2008/12/05 PM 02:26:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | [日記]



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