Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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トイレットペーパーとヨメの人脈
どうでもいいことだが、トイレットペーパーがたくさんある。
それも、尻に優しいダブルロール。
そして、そのすべてに新聞社の名前が、梱包紙に印刷されている。

全部で200個。
何故、こんなにトイレットペーパーがあるのか。
それは、団地隣の棟に住むカトウさんのせいだ。

カトウさんに関しては、こちらのブログに書いた。
彼の家は、納豆家族だったが、トイレットペーパー家族でもあったのだ。

夜、団地の道を颯爽と自転車で走っていると、会社帰りのカトウさんに出くわしたのである。
「Mさん、トイレットペーパーが余ってるんだけど、いらない?」

トイレットペーパーも、今はけっこう高い。
ただで頂けるなら、それはそれで大変嬉しい。
だから、頷いた。

カトウ家は3LDK+Sの間取り。
その3畳のサービスルームをカトウさんが、書斎兼物置として使っている。
サービスルームを開けると、トイレットペーパーの山。
壮観である。

「これで全部じゃないんですよ。クローゼットにも詰め込んであります。クローゼットの中はお見せできませんがね」(怪しいものが隠してあると見た)

どうして、こんなにトイレットペーパーが?
カトウ家は、納豆を食い過ぎて、ケツを拭く回数が人より多いからか(下品?)。

詳しく聞いてみると・・・・・。
カトウさんは、食品卸会社に勤めている。
カトウさんは営業部だが、次長ということもあり営業に出ることは、ほとんどないらしい。

しかし、営業の手が足りなくなったときは、助っ人として営業に出るという。そのたまたま営業に出た日に、得意先のスーパーで段ボールに梱包された大量のトイレットペーパーを見たのだ。
これは? と聞くと、納入業者に「店内のトイレットペーパーを切らしたので、至急持ってきて」と言ったら、大量のトイレットペーパーが届けられたのだという。

しかも、全部が新聞社の社名の付いた紙で包装されたものだった。
その数、900個。それが、サービスだというのだ。つまり、無料(ただ!)。
しかし、いくらなんでも、こんなにはいらない。

そこで、「カトウさん、あんた、持ってってよ」と言われたのだという。
業者としては、得意先の申し出を断るわけにはいかない。
だから、約半分の500個を持ち帰った。
会社に全部置いておこうとしたが、総務部長から「50個でいい」と言われた。
そして、50個を他の社員に配った結果、必然的に、残り400個はカトウさんの「お持ち帰り」となった。

400個のトイレットペーパーは、邪魔だ。
家に持ち帰ったら、家族から、盛大なブーイングを浴びせかけられた。
どうしたらいい?
「こんなときは、何でももらうMさんに責任をとってもらいましょ」ということになったらしい。

トイレットペーパーが、ただで貰えるなら、それはそれで嬉しい。
そこで、「10個いただきましょうか」と言ったら、カトウさんが大げさに両手を振って「冗談でしょ!」と言うのだ。

「半分、持っていって下さい!」

そんなに、ケツを拭く予定はない!(必死の抵抗)

「予定があってもなくても、トイレットペーパーに罪はない!」(何のこっちゃ!)
必死の形相で説得されたので、200個「お持ち帰り」することにしたのである。
カトウさんが、車で届けてくれた。

家に持ち帰ると、予想に反してヨメは、「おお! ありがたい!」と喜んでくれた。
しかし、我が家は狭い。
置くところがない。
その結果、雑然とした私の仕事部屋に積み上げられることになった。

コンピュータと周辺機器で埋まる汚い部屋に、トイレットペーパーの山。

しかし、今日、このトイレットペーパーの山が、瞬く間に半分以上減った。
そんなにたくさんケツを拭いたわけではない(汚い表現で申し訳ない)。

ヨメが、知り合いに配って回ったのだ。
不思議なことに、トイレットペーパーを上げると言って、嫌がる人はいないのだという。
みな喜んでもらってくれたらしい。

残りは、約70個。

瞬く間に減ったトイレットペーパーの山を見て、私は、ヨメの人脈の広さに恐れ入っていた。

俺はゼッタイ、こいつには、敵わねえ!



★人脈の広い人は、CG「机が一つ」



政治家が信念を持つのは、悪いことではありません。
ただ、それを披露する場所は、わきまえるべきでしょう。

責任ある地位についたからには、まわりに迷惑を及ぼさないようにするのが、国民や任命権者に対する最低限の礼儀です。

組織をぶっ壊すという偏執的な信念は、違う場所でその力を存分に使うべきです。
それに、彼は文部科学大臣ではないのだから、その発言は頭ごなしの感を免れません。

「確信犯」と言って居直るのは、迷惑をかけた人たちに、後足で砂をかけるようなもの。
ぶっ壊した結果が、日教組ではなく自民党だとしたら、シャレになりませんね。
私は、それでも構いませんが・・・。


2008/09/29 AM 07:22:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

テンション上がったり下がったり
クライアントに喜ばれた。

3週間前、紳士服店から、B4サイズ・2色刷りの閉店セールのチラシを請け負った。
そのとき、先方から提示されたのは、閉店セールという文字と20〜70%オフという文字、店名、そして地図だけだった。

これだけでB4の紙面が埋まるはずがない。
他に何か訴えたいことはないんですか? と聞いても、相手は首を横に振るだけ。
「完全な店じまいなんで、とにかく売れればいいんですよ」と、こちらに完全に下駄を預けられた格好だった。

考えに考えた末、「閉店」の文字で紙面半分を埋め、その文字にかぶせて「13年間のありがとうセール、閉店セールに勝る安さなし」という文字を囲み罫でのっけた(この後半の文章は、他の業種のチラシを少々パクった)。
キャッチコピーは、「店内全品カラッポ覚悟の大処分市!」(カラッポの文字を大きく目立たせる)。

70%オフでは、まだみみっちいので、オーナーに頼んで、9割引と8割引の商品も選んでもらった。
そのとき、私が「9割引、8割引の商品がスーツだったら、インパクトが強いんですが」と言ったら、オーナーは一瞬泣きそうな顔で、私を恨めしげな顔で見つめた。

しかし、長いこと腕を組んで考えた末、最後は「これとこれ!」と、やけくそで選んでくれた。
その二つを目玉にして、少々古くさい表現だが、「号外」の文字を左上にあしらったチラシを作った。

そして、セール期間20〜23日までの告知の折り込みチラシを先週の土曜日に入れた。
その反響は、大きかったようである。
チラシの「カラッポ覚悟」のキャッチコピーが現実のものになって、21日には、店内に商品は、ほとんど残っていない状態になった。

チラシで23日まで、と期間を銘打っていたので、22日に急遽同業者から売れ残りを譲ってもらって、23日まで何とかしのいだという。
売れ残ったのは、靴下だけだったという、ほぼ完売に近い状態。

「Mさん、おかげさまで、有終の美を飾らせていただきました。いい思い出が出来ました。ありがとうございました。本当にMさんのおかげです」

クライアントから、こういう言葉を聞くと、涙が出そうなほど嬉しくなる。
いい結果が出て、クライアントが喜ぶ。
私のような仕事の醍醐味は、それに尽きるだろう。

それは、もちろん私の力でそうなったのでないことは百も承知しているが、リップサービスで言われたということがわかっていても、嬉しいものなのである。

そんな嬉しい気持ちでいた昨日の午後、私は同業者の事務所で留守番をすることになった。
彼の娘の高校で三者面談があるので、「俺は、しばらく席を外す。にぎり寿司を出前で取っておいたから、ビールを飲みながら留守番をしていてくれ」と言われたのである。

「にぎり寿司よりもノリ弁の方が・・・」と言ったのだが、冗談だと思われたようだ。
勝手に、にぎりの「上」を頼みやがった。

そして、のんびりとイカのにぎりを食っているときに、客がやってきたのだ。
その客は、事務所に入るなり、険しい顔で「おう!」と言った。
なにが「おう!」なのか分からないのだが、相手は客らしいので、にぎりを食うのを中断して、「何でしょうか」と聞いてみた。

すると、客は、さらに険しい顔になって「おう!」と言うのである。
五分刈りの頭。(血圧の高そうな)血色のいい顔。出っぱった腹。
顔は、悪人顔ではないが、鋭い目で私を睨んで、彼は、もう一度「おう!」と絞り出すように言った。

こいつ、「おう」しか言えないのか。
顔を見ると、どこから見ても日本人にしか見えない。私の記憶では、「おう人」という人種は、いなかったと思う。

私は、「なんですか人」になって、「何ですか」を2度繰り返した。
すると、「おう人」は、「何ですか、じゃねえよ!」と言って、「なんですか人」の仲間入りをしてきたのである。

そこで、私は「なんでしょう?」と聞き直して、「なんでしょう人」になった(ややこしい)。
そうすると、客は、「なんでしょう、じゃねえよ!」とまた「なんでしょう人」の仲間に入ろうとするのだ(何のこっちゃ!)。

そして、私にいきなりチラシを投げつけてきたのである。
チラシつかみ名人の私は、それを難なくキャッチして、チラシを広げてみた。
それは、飲食店の開店告知のチラシだった。

イタリアンレストランのチラシ。
紙面を赤と緑で半分ずつ上下に分け、その上に数点の料理の画像が切り抜かれて置いてあるものだった。
上に開店の日にち、下に期間限定の割引券の付いた当たり前のデザイン。
当たり前ではあるが、安心感と落ち着きのあるデザインだった。
文句のつけようのないデザインと言ってもいい。

しかし、目の前の客は、文句を言うのだ。
「せっかく作ったのに、客が思ったほど来ねえじゃねえか! 初日2日で、たった20人だよ! 俺は、2百人を見込んで仕入れをしたんだぜ。どういうことだよ! 責任取れよ!」

何をいっているんだ、こいつは!
それは、俺のせいじゃない。そして、チラシを作った同業者のせいでもない。
それは、すべてあんたのせいだ。

折り込みチラシを打ったって、見ない人はたくさんいる。
どんなに素晴らしいチラシを作ったって、むしろ見ない人の方が多い。
店の知名度は、たった一度のチラシを打っただけで劇的に上がるものではない。
地道な告知を繰り返すことで、徐々に浸透していくものだ。
商売人なら、チラシ以外の媒体でも知名度を上げる努力をするのが当然である。

たった一度チラシ入れて、客が来なかったからって、文句を言うな! 世間知らずめ!

そこで、「店のホームページは持っていますか? フリーペーパーに広告を載せたりしました? ポスター貼ったりとかは?」と、興奮まっただ中の客に聞いてみた。

「え?・・・ホームページまで・・・・・、考えてなかった。フリーペーパー、ポスター・・・?」
天井を見上げあとで、一気に興奮が冷めた顔で、客は私の顔を見つめた。
そして、やっと気付いたのだ。
「ああ、あんた・・・、前に頼んだ人とちがうね」(遅いよ!)

私は、留守番です。
ここのデザイナーは、夕方に帰ってきます。
彼は、ホームページの達人です。彼にホームページを頼んだり、フリーペーパーに広告を載せる段取りを頼んだら、店の知名度は少しずつ上がっていくでしょう。
ぜひ、彼にそれを頼むべきです。

「ホームページかぁ・・・、フリーペーパーねえ・・・、まあ、考えとくわ」
入ってきたときの威勢のよさは跡形もなく消え、首を傾げて帰っていった「おう人」。

留守番は、疲れる。
にぎり寿司も、不味く感じてきた(シャリが乾燥してしまったので)。
その後、電話が2件かかってきたが、無視した。

全部が面倒くさくなったので、同業者が帰ってきても、「おう人」のクレームのことは言わなかった(どうせ、電話をかけてくるだろうし)。
午前中、気持ちよく過ごしていたのに、夕方は最悪のテンションである。

同業者は、おみやげに幸水を10個くれると言ったが、辞退した(重いんだよ!)。

ただ、帰りに東大宮の改札を通ったとき、SUIKAの残高表示が「777円」だった。これは、少し嬉しかった。

そんな、変な一日だった。



★変な一日を過ごした人は、CG「別角度リビング」



アソウ内閣がスタートしました。

新内閣と言っても、解散総選挙を前提にしたものですから、「つなぎ」なのは見え見えです。
そのつなぎの内閣を「お坊ちゃんお嬢ちゃんばかり」とか「新鮮味がない」などと評価している人がいます。

しかし、それはどうでもいいことでしょう。
お坊ちゃんだろうが、お嬢ちゃんだろうが、新鮮味がなくても、お手並みを見てみなくては何もわかりません。

まるで、パフォーマンスをする前に、あいつは歌が下手だ、踊りには期待できない、と言うようなものです。
それは、先に批判があって、偏見の上に成り立った「言いがかり」に過ぎません。

人をマイナスから評価するのは、フェアではありません。
評価は、ゼロからするのが基本です。

解散までの数十日に、アソウ内閣がどう結果を残すか、引退をほのめかしたコイズミ元ソーリのように、無理矢理誰かを敵に仕立てて、総選挙を戦う下準備をするのか、お手並み拝見といきましょうか。

余談。
「自民党をぶっ壊す!」と言ったコイズミ元ソーリには、「政治家の世襲制度をぶっ壊して」欲しかったです。
所詮、殿様の子は、殿様ということですか。



2008/09/27 AM 07:43:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

な、なんも言えねえ!
桶川の得意先に、呼ばれたので行ってきた。

しかし、今回は事務所ではなく、桶川のマクドナルドで打ち合わせをした。
何故?

事務所の内装をリニューアルして、ブースの間仕切りも変えるためらしい。
本当だったら、業務に支障がないように、工事は休日にするのが普通だが、平日にした方が人件費が安いので、平日に一気にやるのだという。
そして、営業は今日一日適当な場所を自分で見つけて、携帯とノートパソコンで仕事をこなし、事務は、ホテルの一室を借りて、仕事をしているらしい。

営業のフクシマさんは、喫茶店と得意先を転々として、流れ者生活を送っていた。
しかし、マクドナルドに行くと、なぜかフクシマさんの隣には、女優の麻生久美子似の事務員が。

「今日は、電話番をしなくていいので、暇なんですよ。伝票類は昨日すべて処理しましたから、本当は今日休んでもいいんですけど、こんなことで有休を使うのはもったいないので、出てきたんです。ヒマなんで、ついてきちゃいました」
アンニュイな表情で、口元だけで笑いながら、麻生久美子似が言う。

麻生久美子似は、マックベーカリーのメロンパン、フクシマさんは、チーズバーガーを食べていた。
私はコーヒーだけ。
もちろん、安いから。

チーズバーガーを頬ばりながら、フクシマさんが言う。
「Mさん、Mさんの予想が当たりましたねえ。北京オリンピックの金メダルの数。9個でしたよ。さすがですねえ!」

・・・・・??? はて? 俺、予想なんかしたっけ?

フクシマさんの言うことはあてにならないので、麻生久美子似に聞いてみた。
すると、目を少し大きく開けて頷きながら、「ああ、確か、3個から9個の間、と言っていたような・・・」と言うではないか。

3個から9個。
何といい加減な予想。
これではまるで、あなたの年は30才から90才の間ですね、と投げやりな年齢当てゲームをしているようなものではないか。

そんなの当たったことにならない!

私がそう言うと、「Mさん、いいじゃないですか。いい加減な占い師よりは、確実にストライクゾーンに入っていますよ」と、フクシマさんは、貧弱な親指を立てて、それを私に向けながら微笑んだ(気持ち悪い)。

その気持ち悪いフクシマさんとの仕事の打ち合わせは、10分ほどで終わった。
仕事は、インドア・テニスガーデンのオープン告知のチラシだった。
これは、1ヶ月前にも他のクライアントから同じような依頼があったので、その印刷物を見せたら、フクシマさんは「ああ、これ! これ! こんな感じ! Mさんに、全部お任せ!」と、また気持ち悪い笑顔で親指を立てた。

親指に、パンの屑がこびりついていた(おバカさん)。

その後、何故か新垣結衣と戸田恵梨香のどちらが可愛いか、という話題になり、SMAPと嵐、どちらが歌が下手か、ポニョは魚に見えるか、という話題で盛り上がった(各自の意見に関しては、秘密です)。

ここまで約1時間半。
いつも仕事の話以外で盛り上がる3人。これで、いいんだろうか?
まあ・・・、いいんでしょうね。盛り下がるよりは。

そして、最後にフクシマさんが、まるで総菜屋さんでコロッケを買うような口調で「オレ、子どもが出来たんですよ。いま妊娠3ヶ月です」と言ったのである。

なにぃ!
そんな大事な話を何故真っ先にしない!

しかも、まったく緊張感のない顔で!

私の眉間に皺が寄る。
おそらく、目も吊り上がっただろう。
怒りで、両腕がワナワナと震える。

これは、ポニョのあとに出す話題か!?

私は、思わずフクシマさんを睨んだ。
よほど、私の顔が怖かったのだろう。
フクシマさんは、みっともないほど慌てて、目を激しく泳がせていた。

そして、さらにトンチンカンなことを言うのだ。
「ああ、Mさん。お腹が減ったんですね。ええとぉ・・・、メガマック、奢りましょうか。それとも・・・・ええとぉ・・・てりやきバカ(バカはあんただ!)・・・、チーズバカ・・・、いや、ハンバカ・・・」

私は、彼の言葉を無視して、麻生久美子似と楡周平の作品について語り合った。
彼女は、「クーデター」が一番いいと言い、私はデビュー作の「Cの福音」が最高傑作だと言って、激しい議論を闘わせた。
当然のことながら、小説に興味のないフクシマさんは、我々の話に入ってこられなかった。
その後の池波正太郎の話題にも、付いてこられなかった。

ほぼ30分、フクシマさんは、置いてきぼりだった。
しかし、食欲だけはあるらしく、またチーズバカ(共食い?)と細切り揚げジャガイモを食っていた。
ただ、その食べる姿は、心なしか淋しげに見えた。

夕方の5時。
マクドナルドに入ってから、2時間が過ぎている。
長居をし過ぎたようだ。
ファストフード店で2時間も粘るのは、非常識だろう。

私は、長居をしたお詫びの意味も込めて、お持ち帰りでフィレオフィッシュ2個(1個100円!)、ベーコンレタスバーガー2個、シャカシャカチキン4個を頼んだ。
そして、別注文でダブルチーズバーガーを2つ(友人からマックカードを貰ったので、大盤振る舞いだ!)。

その別注文のダブルチーズバカを、店を出るとすぐフクシマさんに渡した。

「これ、ささやかだけど、お祝い。(にしおかすみこ似の)奥さんと食べてください。フクシマ・パ・パ!

フクシマさんは、垂れた目をパチパチさせながら、声を詰まらせた。

「う、う、う・・・・・、な、なんも言えねえ!」
最後まで、おバカなフクシマさんでした。



★おバカな人は、CG「広いリビング」



先日、ネットでニュースを見ていたら、すかいらーくグループが業績不振で、採算の合わない200店舗を閉鎖する考えだということを発表していました。

もしかして、私が打ち合わせでよく使う「すかいらーく」も、閉鎖の予定なんてことは?

冷静に考えると、私が利用しているすかいらーくは、ランチタイムの時も、それほど待たずに利用できます。
それはつまり、流行っていないということ。

もし行きつけのすかいらーくが閉鎖されたら、私はどこで打ち合わせをすればいいのでしょうか。
事務所は、あまりにも雑然としていて、人様をお招きする環境にはありません。

あとは、マクドナルドか?
しかし、私にとってマックが、いかに居心地が良くても、「マクドナルドで打ち合わせだとぉ!」と気分を害する人もいるかもしれないのです。

困った。

すかいらーくさん。
私の行きつけの店舗を閉鎖しないでください。

本当に、お願いします。


2008/09/25 AM 06:58:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

すかいらーくで蛇を見た日
蛇がいた。

ジョギングの最中のことだ。
今日は、急ぎの仕事がないので、オフにしようと思った。
オフには、美味い酒を飲みたい。

友人のWEBデザイナー・タカダ君が送ってくれた銀河高原ビールがあるので、これを美味しく飲むためには体から水分を抜いたほういい。
だから、走ることにした。

最近まで、私のジョギングコースは、道の左右に草が生い茂っていて、道幅が狭くなっていた。
しかし、今回は所々草が刈ってあった。
所々だから、草が生い茂っているところは、まだある。
右側が刈ってあったり、左側が刈ってあったりの状態だった。

その所々生い茂っている草むらから、突然蛇が出てきたのだ。長さは1メートル弱か。
最初はニョロッという感じだったが、人間の足音を察知すると、シャカシャカッという機敏な動きで、反対側の草むらに逃げていった。

ウッギャー! 俺、蛇嫌いなんだよねー!

全身に、鳥肌が立った。
あー、気持ち悪い! と思っていたら、「おい、M」と名を呼ばれた。

振り返ると、蛇よりも怖いススキダの姿があった。
なんで、ここにススキダが?

「おまえ、約束忘れてるだろ!」
約束?
なんだ、約束って?

「11時半に、すかいらーくで仕事の打ち合わせをする約束したろ! 車で早く来て、おまえの団地のまわりを回っていたら、おまえが走り始める姿が見えたんだよ。おまえ、走り始めたら、1時間くらい走るんだろ? そうなると、約束の時間には間に合わない。つまり、約束を忘れてると思って、おまえのあとを車でつけてきたんだよ」(ストーカーかよ!)
そう一気に言ったあとで、「完全に忘れていただろ!」と、顔の前に人差し指を突き出された。

仕事の約束? その約束をしたのはいつだ?

「一週間前だ!」

一週間前、何を食べたかなんて憶えているやつがいるか? 自慢じゃないが、俺は最近忘れっぽいんだ!

「食い物の話じゃねえだろ! 仕事の話だよ! 仕事! まったく、何ボケてるんだ?」

ボケてねえよ! 走ってすかいらーくに行こうとしてたんだよ。すかいらーくは、ジョギングコースの途中だ!(苦しい言い訳)

そんな苦しい言い訳が通用するわけもなく、ススキダに車で、すかいらーくまで拉致されてしまった。
車内には、小柄で愛らしいススキダ夫人。

「Mさん、若いですねえ。走ってる姿、カッコ良かったですよお!」
綺麗な歯並びを全開で見せながら、満面の笑み。
いつも思うのだが、何故こんなに優しい人が、極道顔のススキダの奥さんなのだろう?

フォースの暗黒面でも使ったか?(By スター・ウォーズ)

極道の妻になりたかったのか?
粋な和服姿を想像してみた。
いいんじゃないか・・・と思った。

そんな妄想に浸りながら、すかいらーくに着いた。
そして、すぐにススキダ夫人が生ビールを注文してくれた。
気配りも満点である。

なんで、この人が、ススキダの奥さんに?
また、疑問が頭に浮かんできた。
そして、憎しみも・・・。

ススキダの極道顔が、今度は蛇に見えてきた。
蛇が、小指を立てて、紅茶を飲んでいる。
それは見慣れた仕草だったが、今日は「なんかムカツク!」

ススキダ夫人と生ジョッキで乾杯!
体から水分が完全に抜けきっていなかったが、ビールはやはり美味かった。
朝メシを食っていなかったので、ソーセージ・ポテトフライを頼んだ。
ススキダ夫人は、海老ドリアを頼んだ。

「エビドリア〜〜ン!」と言ったら、「ロッキー!」と答えてくれた。
最高の夫人ではないか。
それに引きかえ、この蛇は、こんなことを言うのだ。

「俺、いつも疑問に思ってるんだが、なんで仕事を出す側の俺が、おまえに奢らなくちゃいけないんだ? これは、おかしくないか?」

おまえ、今、財布にいくら入っている?

「3万円くらいかな」

俺は150円だ! それが、理由だ!

「はい! Mさんの勝ちィ〜!」
また、ススキダ夫人と乾杯(髭男爵のように)。
私の圧勝だったようである。

蛇が睨んでいる。
しかし、ススキダ夫人を味方に付けた私は、無敵である。
生ジョッキのお代わりをした。
BLTサンドも追加注文をした。

そんなとき、すかいらーくの駐車場をニョロニョロと動く物体を見つけた。
まさか、また蛇?
駐車場に蛇は、あり得ないだろう。
だから、一応ほかの人にも確認してもらうことにした。

私は、窓の外を指さして、「あれって、蛇だろ?」と、ススキダに向かって言った。
「蛇」ということばを聞いて、ススキダの極道顔が、超極道顔になった。
眉が、逆八の字になり、額に6本の深い筋が入った。
そして、口元が痙攣している。

ススキダは、その表情のまま、鈍い動作で首を動かし、私が指す駐車場の一点を見つめた。
そして、くねくねと動く物体を認めたススキダの極道顔が強張り、一瞬にして蒼白になった。
体も硬直している。

「ヘッビィ〜〜〜〜〜〜〜!」
みっともないほど、裏返った声。

ヘッビィじゃない! 蛇だ! と突っ込もうとしたが、ススキダ夫人が、左手の人差し指を口の前に持ってきて、「静かに」の仕草をした。
その仕草が可愛いので、見とれた。

40歳を過ぎているのに、この可愛さは何なんだ! と呆れる思いで、ジョッキを呷った。

蛇で極道顔のススキダは、蒼白な顔で固まっている。
蛇が蛇を怖がるなんて、ヘヴィーだねぇ、とシャレにもなっていないことを考えた。
私も蛇は嫌いだが、ここまで過敏な反応はしない。

ススキダは、前世で、よほど蛇に対して悪いことをしてきたのではないだろうか。
だから蛇のたたりで蛇っぽくなり、その反動で蛇を嫌うようになったのかもしれない。

そんなことを考えているうちに、蛇は駐車場隅の草むらに移動していった。
蛇が視界から消えると、ススキダの極道顔に、少しずつ血が通ってきた。

蛇が、そんなに嫌いか?

私の問いを無視して、ススキダは小指を立てて紅茶を飲んだ。
よく見ると、口元がまだ少しピクピクしていた。
完全に立ち直ってはいないようだ。

私は、その隙に「ジョッキをお代わりしてもいいかな?」と聞いた。
「いいともー!」と、ススキダ夫人が答えたので、また二人で乾杯した(髭男爵のように)。

ススキダに、蛇のような目で睨まれた。

蛇は、やっぱり嫌いだ!



★蛇の嫌いな人は、CG「秋のエルデーケー」



マクドナルドからは、1円も貰っていません。

今月の20日から、午後5時を過ぎると、フィレオフィッシュが1個100円。
我が中学1年の娘は、フィレオフィッシュが大好物です。
このチャンスを見逃すわけがありません。

ただ、中学校の規則では、学校にお金を持っていくことは違反だし、部活帰りに店に寄ってもいけないことになっています。

しかし、彼女のバカ親父は、日頃から「規則は破るためにある。特に校則は」と教えています。
彼女はきっと、バカ親父の教えを忠実に守ることでしょう。

そこで、20日・金曜日の午後6時過ぎ、私は、近所のマクドナルドまで足を運びました。
店のカウンター席の一番はじっこで、100円コーヒーをすすりながら、張り込みを開始したのです。

犯人(ほし)は、必ずやってくる。
部活が終わるのは6時。中学校からマックまでは、約10分。遅くとも、6時20分までには姿を現すだろうと、予想したのです。

ほぼ予想通り、娘がお友だち二人とマックのドアを開けたのが、6時21分。
「今日は、アタシの奢りだよ。一番見つかりにくい隅っこでチャチャッと食っちまおうぜ」

娘が、お友だちに奢るなんて、成長したもんだなあ!

私は感動で、コーヒーにむせそうになりました。

そして、バカ親父の言いつけを守って、見事な校則違反。
娘の成長ぶりに満足しながら、バカ親父は、こっそりとマックを抜け出したのでした。


2008/09/23 AM 07:37:38 | Comment(4) | TrackBack(0) | [日記]

たまには仕事を断るときもあります
当然のことだが、いい仕事ばかりが来るわけではない。
言い方は悪いが、「どうでもいい」仕事も来る。

それを受けるか受けないかは、他の仕事との兼ね合いはあるが、私はたいていは引き受けるようにしている。
それは、仕事がなくなるのが怖いからだし、空いた時間に何をしていいかわからないということもある。

それに、どんな仕事でも受けておけば、何かに繋がることがきっとあるはずだ。
ただ、今のところ、それが大きな仕事に繋がったことは一度もないが。

先月は、会社のロゴデータを無くしてしまったので、トレースして欲しい、という仕事が来た。
5年以上、会社関係の印刷物を作らなかったので、いつの間にか版下を紛失していたというのだ。

「大掃除の時に、間違えて捨てちまったかもしれないな、ハハハハハ・・・」
業務部長は、豪快に笑い飛ばした。

ロゴのついた印刷物は、会社案内と請求書などの帳票類だけ。
請求書についたロゴは白黒なので、必然的に会社案内のロゴをトレースするしかない。
しかし、そのロゴが小さい。
19ミリ×19ミリ程度しかないのだ。

それをスキャンして拡大したが、画像が荒くなって、よくわからないところがある。
丸いドットが円を描いていて、その円の右側に「金」の文字。
そして、左下から左手が出ている。その左手が「金」の一部分を指さしているのだが、それがどこを指さしているのか、よくわからない。

これは、どこを指さしてるんですか?
「わからない。『金』全体じゃないの」

でも、一部分を指さしているような気がしますが?
「どっちでもいいんじゃないの? 指さしていることがわかれば」

適当なことを言われたので、こちらも適当にトレースして、大きくプリントしたものを渡したら、「ああ、いいよ、いい。これで、いい!」と、アッサリ初稿でOKになった。

このトレース料は、安かった。
CDアルバムを買うには、ほど遠い金額だった。
でも、仕事がないよりはいい。

そして、先日、新たな仕事が舞い込んできた。
しかし、断った。
いくら仕事は何でも受ける主義だとは言っても、限度がある。

健康食品を販売している会社から、パンフレットを作って欲しいとの依頼があったのである。
行ってみると、誰も借りないような壊れかけたビルの1階に事務所があった。
看板は「宇宙健康研究所」(本当ですよ。本当にこう書いてあったんです!)。

事務所と言っても、細長いテーブルと折り畳み椅子が、壁の近くに山積みされているだけの倉庫のようなものである。
他に社員がいるようにも見えない。

話をしてみると、かなり怪しい部分が見受けられた。

「○○に必ず効きます!」
「○○でアッという間に病気が直った!」
「○○で10歳若返った!」
「○○パワーで10キロダイエットに成功!」


あまりにも、胡散臭い。
ここまで来ると、確実に薬事法に引っかかるのではないだろうか。

この表現は、やめませんか? 問題点だらけですよ。

「いいんだよ! これくらい言わないと、誰も見てくれないよ! いつもこの方法で、人集めてるんだから。それに、文句言われたって、どうせ2日限りのイベントだから、文句を言われる頃には、もういねえよ!」

確信犯ですか?
善良なユーザーを刺激的なキャッチコピーで集めて、短期間に怪しい商品を売る。
ほとんど犯罪じゃないですか。
それは、ちょっとねえ・・・。

「おまえの意見なんか聞きたくねえよ! 俺は、これでメシ食ってるんだから、他人につべこべ言われたくねえな!」
すごい形相で、すごまれてしまった。

「やるのか! やらねえのか!」と、さらにすごまれたので、「やりません(怯)」と答えた。

すると、脚を180度に開脚した状態で、下から上に睨み上げられた。
もしかして、「や」のつく人?
怖かった。

しかし、2日後、事務所の前を自転車で通ってみると、もぬけの殻。
看板もない!

まさか、私が「法律に引っかかりますよ」と言ったので、慌てて逃げたとか・・・。
まさかねえ・・・。

しかし、そうだとしたら、なんと気の小さいこと・・・。



★気の小さい人は、CG「海を望む書斎」



同世代の人間と話していて、困ることが一つあります。
それは、時代を作ったベテランのミュージシャンの音楽に、私が興味がないこと。

たとえば、松任谷由実、長渕剛、小田和正、井上陽水、矢沢永吉、吉田拓郎、中島みゆき、チャゲ&飛鳥、忌野清志郎など。
昔(今も?)、ニュー・ミュージックなどと言われていた音楽ですね。

この音楽のどこがニューなんだ? と、いちゃもんをつけると、たいていは「ただのジャンル分けなんだから、深い意味はないよ」と大人の対応でかわされます。

私は滅多に行かないのですが、昨晩遅く無理矢理カラオケボックスに拉致されました。
そこで私は、長渕剛の歌を熱唱し、矢沢永吉の物真似をし、思い入れたっぷりに小田和正を歌う男たちに挟まれて、鳥肌が立ちっぱなし。

「昔の歌は良かったよ。俺たちでも歌えるんだもの。それに引き替え、今の歌は・・・」
赤い顔をして、酒臭い息を吐いて、言うことは皆同じことばかり。

(今の歌を、まともに聴いたこともないくせに)
そんなことを思っていると、私の順番が来たので、サイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」を歌ったら、「古い! 古すぎる!」と非難の嵐。
椎名林檎の「丸の内サディスティック」を歌ったら、「そんな演歌あったっけ?」と言われました。

「最後に、Bon Jobi 歌ってもいいか?」と聞いたら、「いや、もういい!」と完全拒否。

これで、私には、永久にカラオケのお呼びはかからないでしょう(ヨカッタ、ヨカッタ)。


2008/09/21 AM 07:40:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

心を突き刺すことば
景気が悪いなりに、9月になって、少し仕事が動いてきたようだ。

仕事が来た。昨年の8月以来の得意先からだった。
この会社に関しては、このブログに書いた。

一軒家が、そのまま会社という変な会社。
それは、社長が変だからだ。

事務所としているリビングに顔を出すなり、社長が「Mさん、牛丼食っていってよ。美味いよ!」と叫んだ。
そして、「オレ、この5日間、3食牛丼だぜ! いや、おやつにも牛丼食ってるから、4食か。もう牛になりそうだぜ! モー!」と、笑えないギャグを言うのである。

なぜ? と聞いてみた。

「お客さんで、食品製造業の人がいるんだよ。レトルトの牛丼を作って、今度売り出したいって言うんでサンプルを作ったんだな。そこで、オレのところにサンプルが大量に回ってきたわけよ。まあ、一種のモニターだね。食べてみて、味で気がついたところがあったら、教えるって約束なんだ。だから、毎日牛丼。会社のヤツらにも食わせてるからね。当然、Mさんにも食ってもらわなくっちゃ!」

なにが、当然なんだ?
私は、関係ないだろう。

俺は、自分が作った牛丼しか食べない主義だ!

とは言っても、そんな理屈が通用するわけもなく・・・。

事務員のミス秋田(自称)が、嬉しそうに牛丼を持ってきた。
「私も3食牛丼です。美味しいですよ! ほ・ん・と・に!」と、恐怖のウインク付きであった。

そんな恐怖のウインクにひるむことなく、私は「ビールがなきゃ、ゼッタイに食わない!」と抵抗した。
社長とミス秋田(自称)は、私の気迫にタジタジとなり、ミス秋田(自称)が「じゃあ、スーパードライを買ってきます」と言って、事務所を出ようとした。

その後ろ姿に向かって私は、YEBISUビールじゃなきゃ、嫌だ!」

ミス秋田(自称)の顔が一瞬険しくなったが、私はそれを無視した。

YEBISUビールを待つ間、社長と仕事の打ち合わせをした。
この会社は、アパレル関係の仕事が大半だったが、最近は業界が不況なので、飲食関係の仕事も受けているのだという。

ということで、今回の仕事は、飲食店向けのセミナー告知のパンフレットである。
キャッチコピーもリード文も、すでに出来ている。
画像も用意されている。
「こんなイメージで」というサンプルも提示されたので、楽な仕事といえる。
さらに、「初稿は、とりあえず今月中に上げてね」と、社長が言うのだ。
たいへん余裕のある仕事ではないか。

これで、請負代金が高かったら言うことはないが、世間はそれほど甘くない。
「いつもの値段で」と、釘を刺された。

心の中で舌打ちをしているときに、ミス秋田(自称)が、YEBISUビールを抱えて戻ってきた。
缶ビールを想像していたのだが、瓶ビールを買ってきたのである。
ミス秋田(自称)の金歯が光って見えた(当たり前)。

「ギンギンに冷えたのを買ってきましたよぉー」
早速、ミス秋田(自称)のお酌で、ビールを飲もうとした。
しかし、社長の前にコップがない。

「飲まないんですか?」と聞くと、「俺は、誰かさんみたいに、仕事中には飲まないんだよ」と言われた。
私だって、仕事中は飲まない。
打ち合わせが終わったから、飲むのだ。
打ち合わせが終わったら、仕事中ではない。オフだ。
これは、歴然とした事実だ。

「ハハハ、Mさんは、いいねえ。気楽だよね」と、社長がミス秋田(自称)に、同意を求めた。
「いいじゃないですか。Mさんは、いいんですよ。Mさんですから」と、わけのわからないことを言うミス秋田(自称)。

ミス秋田(自称)のお酌でビールを飲みながら、やけくそ気味に牛丼をかき込む。
かき込んだが、二口食って物足りなさを感じた。
タレが弱い。
牛肉は、ほど良い柔らかさがあって、いい感じなのに、牛肉の良さを中途半端なタレが消してしまっている。

そこで、「そばつゆはありませんか」と聞いてみた。「ない」と言う。
「卵は?」と聞いたら、「ある」と言うので、キッチンを借りて、半熟卵を作った。
半熟卵を乗せたら、半熟卵と牛肉がうまく調和して、タレの弱さを補ってくれた。

「美味い!」と、私が叫ぶと、社長とミス秋田(自称)も真似をして、半熟卵入り牛丼を食べた。
そして、一口食べて「おお!」と、顔を見合わせて叫んだ。

「うめえ!」
「うまいですよ!」

ふたりは、幸せそうな顔で、牛丼をかき込んでいた。

そして、食べ終わったあとに、社長が、こんなことを言うのだ。

「Mさん、デザインのセンスはいまいちだけど、料理のセンスはあるねえ!」

・・・・・・・・・(何も言えねえ! 泣)。

心を突き刺すような、お褒めの言葉をいただきました。

ありがとうございました。
(もしYEBISUビールをおみやげにもらわなかったら、私は家に火をつけていたことでしょう)



★心を突き刺された人は、CG「こんなリビング」



メジャーリーグのイチロー選手が、8年連続200本安打を達成。
素晴らしいです。
本物のプロは、ケガをしないものです。
つまり、イチロー選手は、真の意味でプロフェッショナルである、と言えます。

夜、友人から、早速電話がかかってきました。
「やっぱり、俺の思ったとおりだったよ。イチローなら、毎日試合に出ていれば、200本ヒットを打つのは簡単なことさ。さすが、さすが!」

前回のブログで書きましたが、彼は、春先にイチロー選手の成績がふるわなかったとき「200本安打? 今年は無理だよ! 無理!」と言っていたのです。

人の口から出る言の葉(ことのは)の、なんて軽くて空虚なこと。
電話でなければ、頭を張り倒しているところです。


2008/09/19 AM 06:54:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

汚れちまった悲しみに・・・
午前10時に池袋の得意先と打ち合わせ。

ここは、年に1度か2度、広報誌の仕事を出してくれる企画会社だ。
そして、そこの社長に私が毎回言われることがある。

「Mさんの単価は、他と比べてダントツで安いからな。だから、仕事出すんだよ。そうじゃなきゃ、絶対に出さないよ。もっと、ちゃんとしたところに出してるよ」
冗談で言っているのではなく、眉と目に力を込めて、毎回私を睨みつけながら言うのである。

普通の人は、いくら請負業者相手でも、面と向かって、そんな失礼なことは言わないのではないか。
いや、意外とみな平気で言っているのかな。
私が、そんな言われ方に、ただ慣れていないだけなのかもしれない。

もっと厳しいことを言われて、みな陰で涙を流しているのかもしれない。
私のクライアントが、みな優しすぎるのか。

また、社長は、こんなことも言う。
「安いからって、手を抜かれても困るよ。Mさん、いつも涼しい顔してるから、頼りねえんだよな。『柳に風』って言葉知ってる? オレ、教養があるから、簡単に、そんな言葉が出てくるんだよね。あんた、まったく『柳に風』みたいで、歯がゆくって、イライラするときがあるんだよ!」

無謀な納期にもキッチリ間に合わせ、納期過ぎの突然の修正にも対応し、ミスのない仕事をしても、この言われようである。

皆さんも、こんなクライアントの嫌みに歯を食いしばって耐えて、日々過ごしているのでしょうね。
ストレス、たまりますよね?

と、ここまでノートPCで打ち込んで、目を液晶の画面から離したときだった。
真正面のテーブルに、一人で野菜ジュースらしきものを飲んでいる女の人の姿が、私の目に入った。
その距離、3メートル。

美人である。そして、小顔。
髪は栗色。短くて、まっすぐの髪だった。
姿勢もいい。体に一本の芯が通っているような崩れのない座り方をしていた。

場所はサンシャインシティ内のコーヒーショップ。
普段だったら、マクドナルドで休憩がてらブログネタを考えるところだったが、注文カウンターのクルーが、あまりにも要領が悪く、長蛇の列ができていたので、安そうなコーヒーショップを見つけて入ったのだ。

初めて入るコーヒーショップは、テーブルとテーブルの間隔が広くて、快適だった。
店内は、照明が適度に落としてあり、余計な装飾品もないので、目から入ってくる刺激が少なかった。
つまり、落ち着く空間だった。

そして、目の前3メートルには、美人。

衿の長い白のシャツ。薄緑色の無地のカーディガン。下はジーンズ。
目は切れ長。鼻筋が通っている。口は大きめだが、品は悪くない。化粧は薄く、どこかレトロな風情のたおやかな人。
細長い指でストローをつまみ、ジュースを飲む姿は、まるでTVドラマか映画のひとこまを見ているようだった。

あまり見つめるのも失礼なので、時折パソコン画面に目を戻し、キーを打つふりをして、頃合いを見計らって、ゆっくりと顔を上げることを繰り返した。

そんなことを4度繰り返したとき、美人が、薄茶色の大きめのバッグから文庫本を取り出すのが見えた。

文庫本は、カバーがされていなかった。
美人は、何を読むのだろう。
目を凝らしてみた。
かろうじて、見えた。

中原中也の「汚れちまった悲しみに」だった。
美人と中原中也の詩集。

それは、美人の振りまく少しレトロな佇まいに妙に合っていて、私は心の中で大きく頷いてしまった。

汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

中原中也の詩を読む女。

まるで、美人のまわりにだけ、小雪が降りかかっているような気になってきた。
寒い・・・・・(秋ですが)。

ずっと美人を見ていたかったが、美人鑑賞は、ほどほどがいい。
汚れちまった私は、パソコンの電源を落として、席を立った。
もう美人の方は見なかった。

汚れちまった私は、帰りに本屋で、美人が読んでいた本を探して買い、家に帰った。

そして、読んだ。

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる

そんな一日だった。



★汚れちまった人は、CG「闇の女」



メジャーリーグのイチロー選手が、今日明日にも200本安打を達成しそうです。

春先のイチロー選手は、打率が思うように上がらず、200本安打に悲観的な意見が多く見られました。
友人5人と、居酒屋「はなの舞」で飲んでいたときも、この話題が出ました。

私以外の4人は、「今年は絶対無理だよ」と口を揃えて言っていました。

私ひとりが、「徐々に調子を上げて、9月頃には達成するさ」と主張したのですが、「無理! 無理!」の大合唱。

そこで、私が「じゃあ、賭けようか。買った方が、『はなの舞』で奢るってのはどうだ?」と言うと、「俺たちが勝ったら、貧乏人のおまえに気を遣って、腹一杯食うことができないから、そんな賭けは面白くない」と言われ、私の提案は拒否されました。

もし少し強硬に賭けを主張していたら、家族引き連れて「はなの舞」で贅沢三昧ができたのに・・・。

それが・・・、くやしい・・・。


2008/09/17 AM 07:26:07 | Comment(3) | TrackBack(0) | [日記]

おばちゃんパワーに助けられた日
いきなり、「2万5千円借して」と言われた。

しかし、自慢ではないが、私は「お小遣いゼロ円の男」である。
そんなことを言われても・・・・・困る。
頼む相手を間違えていないか?

ただ、友人Sは、私の経済状態を知っているはずである。
それなのに、借金を申し込んできた。
つまり、せっぱ詰まっているということだろう。
だから、一応、事情を聞いてみた。

Sの母親は、今年喜寿を迎えた。
そのお祝いを盛大にやった。
Sは、長男だったので、その支出のすべてを彼が負った。

その後、彼の母は、胃の病で入院した。手術もした。
その治療費も、すべて彼が支払った。
その結果、彼の預金通帳の残高は、限りなくゼロに近づいたのだという。

「次の給料日まで、危機的状況なんだ。何とかならないか」

Sには、高校2年と中学2年の娘がいる。
子どものことを思うと、何とかして上げたいと思う。
ただ、そうは思うが、私は「ど」が百の33乗つくくらいの貧乏だ。

答えをためらった。
2時間13分、考えさせてくれ、と言って電話を切った。

考えた。
金がないのは、歴然としている。
ヨメに頼むという手はある。
頼めば出してくれるだろうが、ヨメに無用な金を出させることに慣れていない私は、今回のことをどう説明していいかわからない。
だから、この方法は、真っ先に除外した。

私名義で「パソコン貯金」をしている。
これは、突然パソコンが壊れたときに備えての金だ。ある程度、貯まっている。
ここから支出する方法を考えたが、ヨメの承諾を得るのが面倒くさいので、これも除外した。

何か売るものはないか、と考えた。
見事に、ない!

友人に借金を申し込もうと思ったが、人に金を貸すのに、人から借金をするというのは、おかしいと考えた。
同じような理由で、金融機関から金を借りるのも、おかしいと思った。

考えた。
緊急でアルバイトをするという方法もあったが、今は急ぎの仕事を2件抱えているので、丸一日体が空く状況にはない。
それに、一日で2万5千円稼ぐアルバイトは、相当な肉体労働か怪しい仕事しかないだろう。
私は極端に体が弱く、臆病なのでそんなアルバイトはできない。

脳が腸捻転になる(?)ほど、私は考えた。
普段、偉そうなことを言っているくせに、2万5千円程度を貸すことができない男など、友だちでいる資格などないのではないか、と真剣に思った。
体全体がねじれるほど考えて、一つのアイデアが浮かんだ。

おばちゃんパワーを利用しよう!

私は、いま近所の60歳前後のおばちゃん3人にパソコンを教えている。
その人たちに、「緊急授業」を申し込もうと思ったのだ。
パソコンの講習料は、通常90分で3千円。
だから、3人では9千円にしかならないが、おばちゃんたちに、お友達を連れてきてもらえば、10人くらい揃うのではないか、と都合のいいことを考えたのである。

早速、3人のリーダー格のキシさんに電話をした。
即答で「いいわよ! お友だちに話してみるわ」と言ってくれた。

次の日、おばちゃん同士がお友だちを連れてきてくれて、キッチリ10人が集まった。
下は40代後半から、上は70代前半まで。
10人のおばちゃん軍団が放出する迫力は、か弱い中年男を圧倒する。

みな3千円を持ってきて下さったが、私が必要なのは2万5千円だ。
だから、一人2千5百円ずつ、いただくことにした。

「えー! 面倒でしょ、それじゃぁ! 3千円でいいわよ」と、みな口々に言ったが、こちらの勝手な都合で来ていただいて、不当に儲けるわけにはいかない。
後日、5百円をお返しするということで、授業を始めた。

ただ、10人もいると、わからないことだらけで、90分の授業予定が150分に延びた。
そこで、キシさんが、「Mさん、これだけ長引いたんだから、私たちが延長料金を払わなければいけないわよね。いくら、払えばいい?」と言うのである。

優しい気配りだ。
おばちゃんたちは、わざと授業を延ばして、私に経済的、精神的負担をかけまいとしたのかもしれない。

「じゃあ、追加料金なしで、予定通り3千円ポッキリいただくことにしますか」と、私は答えた。
おばちゃんたちは、笑顔で頷いてくれた。

おばちゃんたちのおかげで、友だちに2万5千円を貸して、残りの金はSUIKAに5千円チャージした。

おばちゃんに感謝、感謝!
おばちゃんパワー恐るべし! と、感じた一日だった。



★パワーのある人は、CG「リビングの風景」



ある程度上の世代になると、マクドナルドを馬鹿にすることが多いようです。

私は、マクドナルドからは一銭も貰っていませんが、マック(関西ではマクド)を愛用しています。
なぜか「あんな不味いコーヒー」というレッテルを貼っている人がいまだに多いマックのコーヒーですが、私は「美味い!」と感じています。

100円で、これほどいい味のコーヒーを出す店は、他にないでしょう。
最近では、注文するときの、わざとらしい笑顔もなくなり、無表情(無愛想?)なクルーが増えてきましたので、私はそれも大歓迎です。

マックベーカリーも気に入っています。
値段も手頃で、小腹が空いたときに食うには、最適な味です。

年輩の人にマックの評判が悪いのは、安すぎるから?
それとも、客層が若いから敬遠してるとか?

狭くて雑然としている店舗もありますが、それはそれでコストパフォーマンスを考えると、許せるような気がします。
また、たまに、ゆったりとした店舗を見つけると、嬉しくなったりもします。

本当に、マクドナルドにはお世話になっています。

いや、でも、本当に私は、マックからは一銭も貰っていませんよ。
ホントですって!


2008/09/15 AM 07:58:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

真夜中のヤングマン
ブログネタが、またなくなった。
そこで、恥ずかしい話になるが、恥を忍んで8月下旬に起きた出来事を書くことにした。

これは、面白い体験だったので、当初は書く気満々だったが、「いや、それは書くな、人格を疑われるぞ」という良心の声が聞こえたので、書くのをやめた出来事だった。

しかし、書くものがなくなったら、書くしかない。
それが私のつとめだ(?)。

それは、大急ぎの仕事をしている最中のことだった。
午前1時半。つまり、真夜中。

窓の外が、光った気がした。
最初は、雷か、と思った。
しかし、最近では見慣れた感のある雷の自然な光り方とは、少し違っていたような気がする。

雷はピカピカと間を開けて光るが、いま窓を照らしている光は、ずっと同じ光量だ。
だから、雷ではないと判断した。
では、何か。

カーテンを少し開けて外を覗くと、光が移動した。
今度は、我が家の隣の家のガラスを照らしたのだ。
光の筋が、はっきり見えるということは、光源は懐中電灯ではないだろう。
懐中電灯では、こんなにはっきり光の筋が見えることはない(はずだ)。

ハンディ・サーチライトのようなものではないだろうか(そんなものがあるかどうか知らないが)。

どちらにしても、変だなあ、と思って、私はデジタルビデオカメラを手にして、光源の場所を覗いてみた。
30メートルほど離れた団地の向かいの棟の1階から、光の筋が見えた。

カメラのズームを極限の12倍にして覗くと、そこには60年輩の女の人がライトを両手で持っている姿が見えた。
鬼気迫る表情と言ったらいいのか、肩を怒らせ、力を込めてライトを握る初老の女。
まるでホラーの世界だ。
背筋がゾクッとした。

ライトの光は、一つのところに1分程度照射して、すぐ次に移っていった。
真夜中だから、熟睡していたら、おそらく気づかないと思う。
熟睡していなくても、「ああ、また雷か」で済ませてしまうくらい照射の時間は短かった。

しかし、鬼気迫る姿でサーチライトを照射する彼女の心の風景を思うと、寒々としたものを感じる。
おばさんに何があったのか、と人ごとながら、思わずにいられない。

むかし、騒音おばさんというのが話題になった。
大きな音でラジオをかけ、隣近所に平気で騒音を撒き散らし、嫌がらせをする女。
今回のは真夜中だし、無言だから害は少ないと言えるが、女の心の景色は、どこか狂気を含んでいる気がしてならない。

寒い思いを抱えながら、仕事をこなし、次の日、団地情報に詳しいヨメに、真夜中の出来事を話した。
さすがに、ヨメの情報収集能力は高かった。
我が家のCIAは、すでに情報を取得していたのである。
ただ、真夜中に光を照らしていることまでは、知らなかったようだ。

ヨメによると、
「光照らし女」は、今年のゴールデンウィーク開けに、ひとりで団地に越してきたという。そのときに、中型犬を伴ってきたが、我が団地はペット不可である。まわりからそう言われると、彼女はこの犬は息子夫婦から「少し預かって欲しい」と頼まれて預かっている。長い期間ではないので、少し我慢して欲しい、と答えたという。おとなしい犬で、ほとんど吠えることもないが、もう3ヶ月以上過ぎているのに、いまだに犬は預かったままだ。約束が違う、とみんな怒っている。

それに、女は毎週日曜の朝6時になると、大きな声で童謡を4曲歌う。
「朝早くから、大声で歌を歌うのは迷惑」と、近所の人が抗議に行くと、「私はママさんコーラスに所属していて、日曜日が合唱の日である。合唱の前に練習をしているだけだ」と、平気な顔で答えるのだという。

しかし、日曜日が合唱の日だといいながら、女は日曜日の朝と昼、近くのスーパーのベンチで、たこ焼きやクレープを食べる姿を目撃されている。朝10時頃クレープを食べる姿が目撃され、12時には、たこ焼き、午後2時過ぎは、焼き鳥を食べている姿が目撃されているらしい。
「いつコーラスに行っているのか」と聞くと、「朝か夜」と答えるそうである。

謎の多い女性ではあるが、それらの話から判断すると、それほど多大な迷惑をかけているわけではなさそうだ。
ペット不可の団地ではあるが、事情があって預かっているのなら、仕方がないではないか。
朝早く、大声で歌を歌うのは迷惑ではあるが、毎回4曲ピッタリで終わるというのだから、そのときだけ我慢すればいい。しかも、けっこう上手らしい。ずっと騒音を撒き散らしているわけではないのだ。

団地のスーパーで、たこ焼きを食おうがクレープを食おうが自由だ。
焼き鳥を食ったって、フランス料理のフルコースを食ったって、別に構わない。
誰にも迷惑をかけていない。

それくらいは、いいんじゃないか。

しかし、サーチライトは、どうかな?

夜中に、サーチライトで、人の家の窓を照らす女。
これは、怪しすぎませんかね。
そんな話は、聞いたことがない。
これって、場合によっては、軽犯罪法に引っかからないだろうか。

常識人である私(?)は、これをほっとくことができない。
サーチライトをやめさせる、いい方法がないだろうか。
このことが団地中に知れ渡ったら、彼女の立場は、かなり悪くなるだろう。
余計なお世話かもしれないとは思ったが、もうひとりの変人は、「同類変人」のことを心配したのである。

翌日の夕方、都合のいいことに、前日やった急ぎの仕事の直しが帰ってきた。
午後11時から、仕事を始めた。
直しは、かなり込み入ったものだったので、2時間以上かかった。

仕事をしながら、今日も光は来るだろうかと思っていた。
ただ、来たらどうするか、とは考えていなかった。
優先するのは、仕事の方である。
仕事に集中しながら、時々窓の外を気にしていた。

そんなとき、窓が明るくなった。
午前1時過ぎ。
仕事の方は、95パーセント進んでいる。
少しくらい休んでも、まったく影響はない。

そこで私は、ほとんど発作的に窓を開け、光に体をさらした。
そして、着ていたTシャツを脱いだ。
上半身裸だ。

上半身裸のまま、「ヤングマン」を踊った。
ワイ! エム! シー! エー!
ワイ! エム! シー! エー!
ゆううつなど吹き飛ばして
君も元気出せよ


そして、もう一度「ワイ! エム!」と、やろうとしたとき、サーチライトが、突然消えた。
そして、おばちゃんが、逃げるように室内に入るのが見えた。

今回も、やっちまったか?

もしかして、「羞恥心」の方が良かったか?
それとも、「悲愴感」?

いずれにしても、あれ以来、サーチライトは鳴りを潜めたままである。

変人対抗戦は、私の圧勝だったようだ。



★変人自慢は、CG「初秋の街並み2」



出来レースと言われる総裁選。
5人が立候補して、とても賑やかです。

しかし、できの悪い政治ショーを見ているようで、自民党ファンではない私は、しらけています。

しらけついでに、適当なことを言わせてもらうと、立候補者5人の中で、私は石原伸晃氏に期待します。
理由は、若いから。

若いということは、失敗が許されるということです。
老人たちの椅子取りゲームの結果、景気や外交が停滞したことを思うと、失敗を恐れる老人に最高指導者の地位を与えたくはありません。

実績がないなら、作ればいいと思います。
地位を与えてみて、若い力を好きに活用していただいて、結果を出す。
その結果が悪かったとしても、もし彼が適応能力の優れた政治家なら、時間はかかっても修正することは出来るでしょう。

やらせないで、「実績がない」というのは、フェアではありません。

同じ理由で、「民主党が政権なんか取ったら・・・」と言う意見も、私には理解できません。
やらせてみなければ、わからないからです。
やらせないで、「どうせ・・・」と言うのは、議論の入り口を完全に塞ぐ行為です。

ただ、オザワ氏では、年をとりすぎています。
彼は、自民党の老人たちと同じお仲間としか、私には思えません。

老人たちが舵取りをした結果、この10年の日本はどうなったか、それを考えたら、若い人に託すべき時期に来ている、と私は思うのです。

イシハラ氏の父親は、尊大で何の実績も残していない政治家というのが、私の感想です。しかも、老人。
正直な意見を言わせてもらうなら、嫌いです。

しかし、息子の若さは、大きな武器です。
数合わせの立候補だとしても、私は若さに期待します。


2008/09/13 AM 07:34:30 | Comment(6) | TrackBack(0) | [日記]

どうしてどうしてできるだけやさしくしなかったのだろう
音楽が聞こえてきた。
それは、録音されたものではないような気がした。

アコースティックギターの音と歌声。
その曲は、私の記憶に間違いがなければ、松任谷由実の「リフレインが叫んでる」だった。

聞こえてくる女の声は、松任谷由実よりハスキーで、太かった。
そして、声に、妙に切なさを感じさせる重さがあった。

ギターがゆるいテンポで、リズムを刻んでいる。
曲は「リフレインが叫んでる」だが、その切なさ、重さはブルースそのものだった。

どこから聞こえてくるのだろう。

首を左右に回してみたが、音源がどこだか特定できない。
遠くはない。
せいぜい20メートルくらいしか離れていないと思うのだが、木立が邪魔をして、音の主が確認できない。

久しぶりの駒沢公園
腸捻転で入院した知人を見舞った帰りに、懐かしくなって足を向けたのだ。
石垣のようなところに腰を下ろし、知人からもらったスポーツドリンクを飲んでいた。

午後2時過ぎ。
日射しは強いが、吹いてくる風は、秋の風だった。
ビールが飲みたいと思った。
確か売店でビールを売っているはずだ、と思ったが、正規の値段より高いと思い直して、やめた。

どうしてどうしてできるだけ
やさしくしなかったのだろう
二度と会えなくなるなら

ゆったりとしたリズムのギターが、重く悲しい声に合っていて、胸を締め付けられるような波動を感じた。
ペットボトルのふたを閉めて、目を閉じた。

まぶたの裏は明るかったが、耳に歌声が入り込んでくると、それが闇に変わった。

どうしてどうして私たち
離れてしまったのだろう
あんなに愛していたのに

「どうしてどうして」という響きが、胸の中、頭の中を揺さぶる。
それは、突然の容赦ない不思議な力が、全身を鷲掴みするような衝動だった。

私は、思わず歯を食いしばっていた。
そうしないと、何かが体の中から、こぼれ落ちそうになるからだ。

これは、いったい何なんだ、と思った。
両腕に、鳥肌が立っていた。

どうしてどうして僕たちは
出逢ってしまったのだろう
こわれるほど抱きしめた

「抱きしめた」の「た」が尾を引いていた。
かすれた声。
声は、徐々に消えていったが、余韻は心に残ったままだった。

「どうしてどうして」が、心の中を駆け回っている。
目を開けた。
目の前には、見慣れた公園の景色があったが、視界が小さく滲んでいた。

立つことができなかった。

虚脱感の中で、声とギターが聞こえてくるのを待った。
しかし、いくら待っても、聞こえてこなかった。

風が、木の葉を揺らす音が聞こえた。
子どもの鳴き声も聞こえた。
車の音も聞こえた。
テニスの壁打ちの音。
ヘリコプターの音。
人の足音。

しかし、もう歌声は聞こえてこなかった。

もう一度、目をつぶってみた。
そうすると、家族の顔が浮かんできた。
友人の顔も浮かんできた。
得意先のひと。ディスカウントスーパーの店員。さっき、すれ違ったひと・・・。
色々な人の顔が浮かんできた。

思わず口ずさんでいた。

どうしてどうしてできるだけ
やさしくしなかったのだろう

そう。
どうして・・・・・、
優しくしなかったのだろう?



★優しくした人は、CG「初秋の街並み」



茨城県議会で、居眠り議員がブログでその姿を公表されたことを受けて、議会は傍聴規則を改悪したという記事がありました。

それは、写真撮影は、広報関係者や公共団体関係者に限る。ブロガーなど一般人の撮影は禁じる、というもの。
ただ、議長の承諾が得られれば、撮影は可能だと言います。

しかし、議長が承諾するでしょうかね。閉鎖的なことが好きな公人は、下々の要求は却下するのでは? と私は危惧しています。

議会での居眠りは、茨城県議会に限りません。
国会でも、見事に眠りこけている人を多く見かけます。
あの居眠りは、いつの時代から発生したのでしょうか。

神聖なる仕事場で、会議中に居眠りをしていたら、一般企業では顰蹙(ひんしゅく)の嵐です。
顰蹙の嵐どころか、次に仕事を与えてくれるかもわかりません。
閑職に追いやられる場合もあります。

しかし、議員は平気で寝ていて、お咎めなし。
なぜ彼らは、居眠りが「失点」にならないのでしょうか?
国家レベルの会議で、堂々と居眠りをして、誰にもそれを咎められない不思議。

メディアは、もっと「居眠り議員」を糾弾するべきではないでしょうか。
メディアが、彼らを糾弾しないのは、議員とメディアが何か特別な協定を陰で結んでいるからでしょうか?

たとえば、糾弾したら、記者クラブから閉め出すと脅されているとか・・・?
テレビの場合、放送免許を取り消されるとか・・・?
新聞の場合、認可を取り消されるとか・・・?
(まさか、そんなことは・・・、まさか・・・ねえ)


2008/09/11 AM 07:11:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | [日記]

XPがPX、Vistaがtaspo
友人から借りっぱなしのノートPC。

これは、約2年前、「ノートPCから異音がする。起動も遅くなった」と友人からのSOSを受けて、預かったものだった。
そのときは、仕事が立て込んでいたので、約1ヶ月ほっといたのだが、その間に彼は、待ちきれずに新しいノートPCを買ってしまったのである。

「これ、もういらないのか」と聞くと、「もし直ったら、預かっておいてくれ」と言うので、直して使ってやっている。
内蔵ハードディスクとバッテリーを交換し、メモリを増設して、このノートPCはいま快適に動いている。

このノートPCの使い道はたくさんある。
その中でも、一番重宝しているのは、仕事で、最後にクライアントに見せる確認用としてだ。
最終校正を見せたあとで、もし小さな修正があった場合は、目の前で直してみせると、相手は納得する。

パソコンは万能ではない。
しかし、パソコンにあまり詳しくない人は、万能だと思いたがる。
そこで、目の前で、これとこれはできませんよ、と実際に示すと納得するのである。
また、この方式だと、その場で直したという安心感があるせいか、クライアントがいつまでも悩むということが少ない。

プリントしたものを見せるよりも、これは、はるかに説得力がある。
だから、最終工程でパソコンを持っていくと楽なのだ。

このノートPCは、ウインドウズ。OSはXP。
私が普段使っているのはMacintoshだから、ウインドウズでは仕事にならないだろう、と思うかもしれないが、最終工程まで行ってしまえば、同じなのである。

Macでデータを作って、校正を繰り返す。
そして、最終工程まで行けば、文字の直しがあっても、それほど大幅なものになることはない。
そこまで来れば、ウインドウズにデータを移し替えて文字修正をしても、影響はないのである。
画像の場合は、フォトショップを使えば、マックとウインドウズで環境の違いは、まったくない。

ただ、厳密なことを言えば、我が家のマックとノートPCに入っている書体には、互換性がない。
しかし、それは、問題点ではあるが、小さな問題点だ。
ウインドウズにデータを移し替える前に書体のアウトラインを取っておく。そうすれば、ウインドウズでもマックと同じように表示できる。

それをクライアントに確認してもらう。
たとえ部分的に文字の直しがあったとしても、似通ったウインドウズ書体で直すから、画面上では違和感がない。
そして、その修正したものを我が家のマックに、もう一度移し替えて修正し直し、メールで確認すれば、その仕事はおしまい、となる。

なかなか役に立つノートPCではないか。

緊急のメールをしたいときなども、役に立つ。
あらかじめ無線LANサービスのあるところを調べてあるから、そこを利用する。
ブログのアップもこの方式で、何回かやったことがある。

実に、便利だ。

しかし、昨日このノートPCの正式の所有者である友人から電話がかかってきた。
「ノートパソコンの調子が悪いんだ。ちょっと見てくれないかな?」

サービスを頼めよ。その方が間違いないだろ。
「無料のサービス期間が過ぎちゃったんだよ。こんなときは、Mのほうがいいよ。酒瓶1本ですむからな」

すぐは、直せないぞ。しばらく預からせてもらうが、いいのか?
「ああ、今回は急がせないよ。また近々新しいのを買う予定だからね」

殴りたい・・・・・。絞め殺したい・・・・・。

拳を握りしめながら、パソコンの症状を聞いてみた。

起動時に、わけのわからない英語がズラッと出る。そして、起動し終わると、デスクトップが真っ白になる。アイコンがまったく出てこない。強制終了ができない。キーがまったく反応しない。ただ、ハードディスクが回っている音はする。

初期化はしたか?
「初期化? 俺にそんな神業ができると思うか? ソフトのインストールも全部娘まかせのこの俺に」

じゃあ、娘さんに初期化してもらえよ。
「娘も初期化はしたくないらしい。何故? そんなこと俺が知るわけないだろ!」

OSのインストールCDはあるんだな?
「おそらくあると思う。PXというCDはあったような気がする」

PXじゃなくて、XPだ。
「XPか。うちでは、PXで通じるのにな」

じゃあ、一生PXで通すんだな。
「いや、今はVistaが一番新しいんだろ。だから、一生使うつもりはない。今度買うパソコンは絶対Vistaだ。ん? Vitasだっけ? いや、taspo?」

ああ、よくわかったな。taspoだよ。新しいtaspoは快適だぞ。
「いや、postaだったっけ? それとも・・・、ん? ん?」

はっきり言わせてもらうが、おまえにパソコンは無理だ。



★パソコンが苦手な人は、CG「飛行機の影」



映像の力は凄いですね。

コマーシャルで、何度も同じ商品を見せられると、頭に刷り込まれていきます。
CMソングも何度も繰り返されると、つい口ずさんでしまいます。
繰り返しは、無意識に人の記憶中枢に侵入してきます。

ただ、私の場合、映画やテレビ番組の宣伝などは、何度も繰り返されると「うるせえな! 見てやんねえよ!」と、反応が凶暴化しますので、むしろ逆効果になります。

自民党総裁選も同じ。
立候補予定者の「その場限りの笑顔」を何度も見せられると、「どうせ、終わったら仏頂面に戻るくせに」と思って、素直に映像が脳に浸透していきません。

しかし、純粋な支持者の皆さんは、「あら、アソウさんの笑顔ステキ!」とか、「おお、コイケさん、颯爽としてるなあ!」などと思うのでしょうね。

メディアは、繰り返すことだけが報道だと思っているようです。
それは、選挙の時、政策そっちのけで名前を連呼する選挙カーとまったく同じ思考方法。

メディアが、名前を連呼してくれたおかげで、自民党の支持率はかなり上がるのでしょうね。
まさに、思うつぼ。


2008/09/09 AM 07:00:47 | Comment(4) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

舌打ちに反応する
気が付いたら、相手の胸ぐらを掴んでいた。
相手の赤ら顔が間近にある。それも、ふたつ。

先日のブログに書いたミズシマ氏に、寿司を奢ってもらった。
2ヶ月前に奢ってもらったばかりだったが、ミズシマ氏が、「たまにはご家族連れで、寿司でもどう?」と言うので、図々しくも、家族を引き連れて出てきたのだ。

場所は、大宮。
ミズシマ氏の行きつけの寿司屋は、銀座と赤坂にあるが、こちらが家族同伴なので、彼が気を遣って大宮まで来てくれたのである。

「大宮に美味い寿司屋はありますかねえ?」
そう聞かれたが、「う〜〜ん?」と答えるしかなかった。
寿司は、回転寿司しか知らない。
それも、1年に1回、行くか行かないかである。

悩んでいると、「まあ、勘で入ってみましょう。ボクの食べ物に対する勘は、けっこう当たるんですよ」と、ミズシマ氏はさっさと歩き出した。

ミズシマ氏は、初めての大宮なのに、細かい路地を自由自在にぶらぶらと歩きながら、看板を見上げていた。
そして、路地裏の店の前で立ち止まり、看板を指さして「ここ!」と言って、一軒の寿司屋に入っていった。

ミズシマ氏に続いて中に入ると、長いカウンターがあったが、家族連れということもあって、我々はテーブル席についた。
私とミズシマ氏が、二人で一つのテーブルに座り、私の家族は、もう一つ別のテーブルに離れて座った。

それは、知らないオジさんと面と向かって寿司を食べても美味しくないだろう、という子どもたちに対するミズシマ氏の配慮だった。
ミズシマ氏は、気配りの人なのである。

ただ、この発言は、いかがなものかと・・・・・。
「帰りはタクシーで帰ろうと思うんだけど、大宮から吉祥寺までタクシーでいくらかかるかなあ? 深夜のドライブだから、高い? まあ、ボクはいくらかかってもいいんですがねぇ。ハッハッハッ、楽しみだなあ!」

私は、ミズシマ氏の温厚で気配りのきく性格を知っているから、この種の会話を聞き流すことができる。
しかし、これを大声で言われたとき、ミズシマ氏を知らない人は、反射的に舌打ちをしたくなるのではないだろうか。

「何サマ!」

ミズシマ氏は、背が低い。おそらく、160センチ満たないと思う。
痩せていて、髪も薄く、貧相だ。そして、腹だけがポッコリと出ている。
この外見が、他人に与える印象は、あまりいいものとは言えないかもしれない。

しかし、それをミズシマ氏に言っても仕方がない。
すべてのセレブが、セレブらしく見えるとは限らない。
どんなに愛すべき中年男でも、好感を持てる容姿をしているとは限らないのだ。

「言動に、もう少し気をつけてくれればなあ・・・」
そう思いながら、私は納豆巻きを食った。
ミズシマ氏は、アワビやら大トロやら、ウニなどの高級ネタを好んで食っている。
それらを注文するときの声が、また、でかいのだ。

我が家族は、ミズシマ氏とは初対面にもかかわらず、娘以外は、遠慮なくミズシマ氏と同じものを隣のテーブルで、恐るべきスピードで食っていた。
娘は、イクラの軍艦巻きとカッパ巻きをゆっくりと食っている。

私は、納豆巻き、カッパ巻き、サラダ巻きなどの巻き物を中心に食っていた。
そんな私に、ミズシマ氏が言う。
「この間、Mさんと新宿の焼鳥屋で食事したとき、Mさんが初めてたくさん食べてくれたんだよね。あれは、嬉しかったなあ。Mさん、いつも遠慮してあまり食べないからさ。あのときは、ホント嬉しかったよ。あれが忘れられなかったから、またご招待したんだけど、今日はあまり食べていないね。『越の寒梅』がないから駄目なのかな。『越の寒梅』はないけど、『菊姫』はあるみたいだから、飲んでみようよ」

(自分では、いつも遠慮せずに食っているつもりだったが)また、気を遣わせてしまったようだ。

今回も遠慮しているのではなく、ただ巻き物が食いたかっただけなのだが、ミズシマ氏には、そうは見えなかったようだ。

そこで、ホタテ4貫とトロサーモン4貫を注文した。菊姫も注文した。
それを見て、ミズシマ氏は、笑顔で大きく頷いた。
そして、「カンパチ4貫!」と大声で注文した。

ミズシマ氏は、小柄なのに声がでかい。
しかも、その声がよく通る。

高級な寿司ネタを次々と大声で注文する男。

店にとっては、ありがたいお客だが、たまたま虫の居所が悪い人間がその声を聞いたら、癇に障るかもしれないと思った。
心配していた通り、どこからか、「チェッ!」という舌打ちが聞こえた。

そんな舌打ちにも無頓着に、ミズシマ氏が言う。
「ああ、Mさん。このカンパチ美味いよ! これ、食べた方がいいよ。追加で注文するけど、いいよね?」
私が頷くと、大声で「カンパチ6貫、お願い!」。

また、「チェッ!」という舌打ちが聞こえた。

さらに、それに構わず、ミズシマ氏は、夏に沖縄に行って来て、1ヶ月間ホテルを渡り歩き、沖縄の夏を満喫したことを話し始めた。
毎日美味いものを食って、1ヶ月間だけ運転手を雇って、ベンツを借りて島中を回ったというから、かなり豪勢なバカンスである。
このときの声は、大きくはなかった。普通レベルの会話だった。

しかし、また「チェッ!」。
段々と、舌打ちの音が大きくなってきたのだ。

これは、気になる。
大声での会話も気になるが、舌打ちはもっと気になる。というより、不快になる。
その舌打ちを聞いて、私の心に無数のトゲが徐々に立ってきた。

舌打ちのした方を見ると、カウンター席のようである。
カウンター席には、2人しか座っていない。
スーツを着た男が二人、並んで背中を向けていた。
そのどちらかが、舌打ちをしたようだ。

後ろ向きなので、年齢はわからない。
若くはないとは思うが、50代というわけでもなさそうだ。
彼らが、ミズシマ氏に対して舌打ちをしたのかは、わからない。他のことで舌打ちをしたのかもしれないのだ。
ただ、どんな場面であっても、舌打ちの音を聞くのは気持ちのいいものではない。

マナーとしても、どうかと思う。

私の心のトゲが、徐々に大きくなっていった。
自分の顔が険しくなっていくのがわかる。
当然、ミズシマ氏にも、それがわかったのだろう。

ミズシマ氏は、私の顔をのぞき込むようにして、穏やかな声で、「Mさん、おなか一杯になったね。もうそろそろ出ようか」と言った。
そして、隣のテーブルで寿司と格闘している我が家族にも、「もう満足かな」と、目を細めた笑顔で声をかけた。
息子は返事をしなかったが、ヨメと娘は「は〜い」と答えた。
息子は、アナゴ二つを無理矢理口に押し込んで、渋々という顔で立ち上がった。

「おあいそ、お願いしま〜す」という、ミズシマ氏の大きな声。

その声にかぶせるように、「うるせえんだよ! 静かにしろよ! 落ち着いて食えないだろう!」と、今までカウンターで背を向けていた二人が同時に立ち上がりながら、振り返った。
二人とも、真っ赤な顔をしていた。

そして、その中の一人がミズシマ氏に近づいてきて、「この、チビ!」と言ったのだ。
私は、それを聞いて、反射的に右手で相手の胸ぐらを掴んでいた。
もう一人が、近づいてきたので、さらに左手で胸ぐらを掴んだ。

まさか私の人生で、両方の手で人の胸ぐらを掴む状況になることがあるとは思ってもみなかった。
そして、咄嗟に反応したことだったので、情けないことに私は、このあとの展開をまったく考えていなかった。

二人の男の胸ぐらは掴んだが、そのあと、どうしたらいい?
幸い二人は、わたしより10センチ程度背が低かったし、それほどガッチリした体もしていなかったので、相手が抵抗しても、しばらくは防ぐことができた。

しかし、このままの状態が続くわけはない。
2対1では、確実に分が悪い。
さあ、どうする?

「しまった」という後悔で、頭の中が真っ白になった。血の気が引いてきた。

しかし、幸運の神は、どこにでもいるものだ。
この寿司屋の握り職人の一人が、100キロ以上ありそうな巨漢だったのだ。
その人が、カウンターから出てきて、仲裁をしてくれたのである。

職人さんは、頭は五分刈り、身長も180センチくらいはあるから、圧倒的な迫力がある。
彼は、こちらを怖じ気づかせるには十分な存在感を持っていた。

「すみません」
私は、条件反射的に、職人さんに謝っていた。
そして、ふたりを掴んでいた手を離した。
謝るしかないくらい、迫力に圧倒されていたのである。

舌打ちサラリーマンも同様だった。
彼らは、無言で頭を下げていた。
格の違いは、歴然。

3匹の弱い野良犬は、大型犬に尻尾を巻いて服従したのだ。

しかし、そんな光景には、ほとんど無関心な様子で、ミズシマ氏がまた「おあいそ」と言った。

「6万1千4百円です」

なに! 6万1千4百円!
卒倒しそうになった。
5人で寿司食って、6万1千4百円!

これは、我が家の2ヶ月分以上の食費ではないか!

しかし、ミズシマ氏は涼しい顔で、いつものようにスーツの内ポケットから輪ゴムで束にまとめた1万円札を取り出すのだ。

そして、目にもとまらぬ早業で、ピッ! と、その中から正確に7万円を取り出して、店員に渡し「お釣りはいりませんので」。

それを見た息子が「カッコイイ〜!」。
娘も「カッコイイ〜!」。
そして、思わず私もヨメも「カッコイイ〜!」。

「カッコイイ〜!」が、寿司屋にこだましていた。



★カッコイイ人は、CG「黄昏の市民病院」



相撲界のマリファナ騒動。

私はずっと、キタノウミ理事長は、独裁者だと思っていました。
人の言うことを聞かない独裁者。

しかし、違っていたようです。
独裁者には、決断力と実行力、説得力があるものですが、キタノウミ氏には、どれもありません。

私の勝手な推測では、彼は子どもの頃から、親や周囲から「おまえは、何も考えなくていいんだよ。何もしなくてもいいんだよ。相撲だけ強ければいいんだよ」と言って、育てられたような気がします。
その教えを50過ぎの今まで、かたくなに守った結果、「何もしない理事長」が生まれてしまったのではないかと。

最近、もうひとり、何もしなかった人がお辞めになると言っていましたが、私はもう、その人の名を忘れてしまいました。

私は、「どうでもいいことは忘れろ」という教えを受けて育ってきたものですから・・・。


2008/09/07 AM 07:56:24 | Comment(3) | TrackBack(0) | [日記]

数字は、オモローだ!
緊急で呼び出したにもかかわらず、「ご苦労様」の言葉もなく、私に対して冷たい態度をとる大宮の印刷会社を呪いながらの帰り道。
大宮ソニックシティ横の公園で休んでいた。

時刻は、午後12時20分。
木のベンチに座って、幅1メートル、深さ50センチの溝を流れる水を見ていた。
流れる水は、心を癒す。
心が洗われるような気がする。

印刷会社への呪いは、この水に流してしまおう。
私は、流れる水を見ながら、そう思った。

心が洗われると、腹が減る。
そこで、本来なら、印刷会社で食う予定で作ってきた弁当を食うことにした。

「5時間くらいはかかるでしょう」と電話で依頼された仕事が、2時間弱で終わってしまった。
あっけなく終わった仕事。気が抜けた。
今日は、急ぎの仕事はないので、あとはノンビリできる。

バッグから弁当と携帯用マグを取り出した。
そして、昨晩作った天ぷらの残りをご飯の上に乗せて、天丼にして弁当箱に詰めてきたものを一気にかき込んだ。

天丼は、一気にかき込むのがマナーである(?)。
とにかく、一心不乱にかき込む。
ご飯が飛び散ろうが、口の中に天ぷらが充満し口のまわりが脂ぎっても、そんなことは構うこっちゃない!

ひたすら、かき込む。
天丼は、3分15秒以内に食い終わったときが、一番うまい!
タイムを計ってはいないが、このときの体感速度は、3分4秒。
天丼のうまさを実感した、理想的なタイムだった。

食い終わったら、油でギトギトになった口のまわりをワイルドに手の甲で拭う。
ディッシュなどは使わない。ハンカチなど、もってのほかだ。
拭い終わったあと、天を見上げて、「フゥー!」と大きく息を吐く。
満足の意思表示である。

そのあと、おもむろに携帯用マグのフタを開け、コーヒーをゆっくりと飲んだ。
この「ゆっくり」が大事なのだ。
コーヒーは、慌てて飲んではいけない。
コーヒーの香りは、ゆっくり飲むことで、鼻でも旨味を感じるからである。

日本の伝統的マナーに則って(?)、鼻で旨味を感じながら、ゆったりとした気分で、コーヒーを飲んでいた。
限りない開放感を感じていた。

そんなとき、20代後半と思われる、いかにも「怪しい営業マン」という風情の男が、私の隣に座った。
その距離62センチ。

そして、いきなり話しかけてきたのだ。
「景気が悪いですねえ」

こんなとき、皆さんならどうしますか?

いきなり話しかけられたので、ムッとして、無視する。
曖昧に笑うだけ。
相手の顔を見て、怪しくなさそうなら、とりあえず返事をする。
ヒマなので、積極的に、こちらから話しかける。


おそらく誰もが、相手によって態度を変えるだろう。
今回の私の場合は、「怪しい営業マン」風だったので、無視した。
もし、見るからに無神経で、押しつけがましい男だったら、「名を名乗れ! 無礼者!」と言っていたかもしれない。

隣の男は、十分に怪しかったが、押しつけがましくはなかったので、無視することにしたのである。

水の流れる音を聞きながら、コーヒーを飲んだ。
空を見ると、厚い雲に覆われていて、いつ降り出してもおかしくない空模様だった。
蒸し暑かったが、陽が出ていないので、汗をかくほどではなかった。
時折吹く風は、秋を感じさせた。
くつろいでいた。

そんなとき・・・・・、
また、「景気、本当に良くなりませんかねえ」という声が聞こえた。

無視、無視・・・、と思ったが、そんな心とは裏腹に、私は反射的に相手の方に顔を向けてしまったのである。
目が合った。
しまった! と思ったが、遅かった。

男は、獲物を見つけた野生動物のような目で、私の目を捉えて、微笑んだ。
まるで、ヒョウに捕まったトムソンガゼルのようなものだ。

「先々月、アーバンコーポレイションが民事再生法適用を申請しました。負債は相当な額です」
「確か、2500億円とか?」
つい、答えてしまった。

「いや、2558億3200万円です」(細かい!)
「そうですか。政治の無策の犠牲ですかね。一国の総理大臣が平気で仕事を投げ出すのですから、彼らに期待するのは、やっぱり無理ですよね」
「歴代の内閣総理大臣で、突然辞めた人は、安倍氏を筆頭に◎×■▲#*%$〜、彼らの辞める前の支持率は、日経新聞では▼◆☆※%$〜」(延々と細かいデータを並べてくれました)

その後、彼は失業率の推移を語ったあと、中国の成長率の推移を語り、日中貿易の額を正確に述べ、日米貿易の黒字額などを細かく述べた。

こうしてみると、この人は、かなり数字にこだわりを持っている人のようである。
数字オタク? 統計博士? ただのヒマ人?

お相手をするには、かなり疲れるタイプの人だが、どうやら怪しい勧誘をする営業マンではないようだ。
つまり、「暇なときの遊び相手には、最適な人かもしれない」と、私は思い直した。

そこで、私は、彼に数字にまつわる色々な質問をした。

ブッシュは、アメリカの何代目の大統領?
そのうち何人が在任中に暗殺されたの?
北朝鮮の国家予算は?
そのうち軍事費が占める割合は?
フクダソーリの身長は何センチ? 体重は何キロ?
埼玉県の人口は? 埼玉県の人口増加率は?
昨年度の出生数は? 埼玉県は全国で何番目?
その他いろいろ・・・・・。

それらの質問に、彼は、ほとんどを淀みなく答えやがった(北朝鮮の場合は、あくまでも推測ですが、と断っていたが)。

そこで、最後の質問。
ちょっと、意地悪な質問。

あなたが、今まで付き合った女の人の数は?

さん! ・・・・・ん???」

そのときだけ、世界のナベアツのような顔になっていた。



★ナベアツ似の人は、CG「なぜアパートの上を走る?」



毎日、「アソウ、アソウ」と報道されたら、「ああ、アソウさんで決まりなんだ」と、普通は思いますよね。
対抗に誰それが立つと言われても、「アソウが一番」という予想を吹き込まれたら、「次のソーリには誰がふさわしいですか」と聞かれたとき、「アッソウ」と言ってしまうのが、政治音痴の人の反応です。

これは、昨年の総裁選の時も繰り広げられた光景です。

ほとんど表舞台から姿を消していたフクダ氏が、アベ前ソーリの辞任を受けて、突然立ち上ると、メディアは「フクダが有利」と、はやし立てたのです。
そして、みな彼の存在を忘れていたはずなのに、メディアが「フクダが有利」という予測を流した途端、多くの人が「次のソーリには誰がふさわしいか」と聞かれると、「フクダァ」と答えたのです。

私は、メディアが、こういったアナウンス効果のある報道をそろそろ自粛して、個々の政治家の政策を純粋に取り上げて国民に判断させる方式をなぜ取らないのか、いつも疑問に感じています。

アソウ氏が辞めたら、つぎは「コイケェ!」、「オザワァ!」と彼らはまた名前を叫ぶでしょう。
それでは、ただの予想屋です。

メディアは国民を馬鹿にしているのか、それともメディアそのものが、おバカなのか。

やっぱり・・・・・・・おバカなんでしょうかねえ・・・。


2008/09/05 AM 07:03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

ホシノ氏を叩いてホシーノ?
首相の椅子は、簡単に投げ出せるほど、軽かったってことか・・・。
総選挙で負けたくないというだけで、簡単に椅子を放り投げる不思議老人。
一応、民主党に対する戦略のつもりのようですが。

それはさておき・・・、
まだまだ星野仙一叩きは、続いているようだ。

それに関して、私には分からない点が一つある。
私を含めて野球を詳しく知らない素人が、周囲に流されて感情的になるのはわかるが、プロの関係者が同じような論理で星野氏を叩くのは、どうしてなのか。

私は、以前にも書いたが、星野氏の監督としての姿勢を評価していない(嫌いと言ってもいい)。
力や人情(浪花節?)で人を操る方法が、好きでないのだ。
私は、怒りと鞭は、教育にもっともふさわしくないものだと思っている。

人を威嚇して、恐怖を植え付けてコントロールするのは、指導ではない。
それは、支配だ。
そして、支配は、教育や指導とは最も遠いところにある。
だから、私はそれを認めない。

しかし、今回は、そんな話ではない。
北京オリンピックの野球の話である。

それは、星野氏擁護論。

よく、あと出しジャンケンのように、「俺は日本がメダルを取れないのはわかっていたよ」という言い方をする人がいるが、それはフェアではない(じゃあ、先に言えよ!)。
正直に言うと、私は「日本代表に金メダルを取って欲しい」と、強い願望を抱いていた。
そして、50パーセントの確率で取れるのではないか、と希望を持っていた。
50パーセント懐疑的だった理由は、後述します。

「金メダルを取る」と、責任者が自信を持って言ったのだから、素人である私は、それを信じた。
おそらく、他の人も信じただろう。
しかし、取れなかった。だから、腹が立って、世間は星野氏を叩いた。

責任者は彼なのだから、彼を責めるのは当然じゃないか!
そう思うのは、わかる。
プロが胸を張って宣言したのだ。
責任者である彼は、叩かれて当然だろう。

しかし、私は以前から、彼の他に、それ以上に責任を果たしていない存在がいることに気づいていたから、星野叩きに加担しなかった(これは、あと出しジャンケンではありませんよ)。
そして、素人と同じ論理で彼を批判する評論家もどきの存在を、懐疑の目で見ていた。

今年になって知ったのだが、野球の国際試合では「国際球」というのを使うらしい。
それが、どのようなものかは知らないが、国際的な試合では、公平を期するために、全チームが同じ球を使うのだという。

おそらく、メジャーリーグが使っているものが、アメリカの政治力で「国際球」になったのだと思うが、それは私の推測に過ぎない。
そんな私の推測はどうでもいいが、国際大会には「国際球」という存在があり、日本のプロ野球では、その「国際球」を使っていない、という現実があることを私はここで言いたいのだ。

噂によると、日本のプロ野球で使用している球は、「反発係数」が高く、ホームランが出やすいものらしい。
だから、メジャーリーグで目立った成績を残していない外人が、日本に来るとホームランを連発するのは、メジャーリーグと日本野球の球の品質が違うからだと思われる。

逆に、日本のホームランバッターがメジャーに行くと、確実にホームランの本数が減るのは、国際球の反発係数が低いからだろう。
もちろん、メジャーと日本の投手力の差もあるだろうが、本塁打が日本時代から半減しているのは歴然とした事実だ。

ホームランを見ると、スカッとする。観客が喜ぶ。その結果、観客が増える。儲かる。
だから、日本の野球は、ホームランを優先する。
つまり、営業上の問題で、日本の野球は「国際球」を採用していないらしいのだ。

しかし、国際試合においては、特に投手にとって、これはかなりのハンデになるのではないだろうか。
投手の指先は、繊細なもののはずだ。
普段使っているのと違う球で強力な打線と闘うのは、肉体的にはもちろん精神的にも、きついのではないか。

聞くところによると、今回金メダルを取った韓国は、アテネオリンピック以降、国内での試合すべてで、国際球を使用することにしたという。
彼らは、「派手なホームラン」よりも、「国際的な規格」を取ったのである。

つまり、オリンピックのために、準備をしていたのだ。
そして、ストライクゾーンも、国際規格に合わせて、広いストラークゾーンにしたのだという。

よく言われることだが、メジャーのストライクゾーンは、横に広いらしい。
しかし、日本はメジャーに比べて、狭いと言う。

国際試合では、メジャーの規格が「世界の規格」だ。
それは、釈然としない規格だが、この現実に文句を言っても仕方がない。
アメリカの政治力には、どこの国も勝つことはできないのだから。

金メダルを取った韓国は、それだけの周到な準備をした。
これは、監督の力量とは次元の違う「戦略」である。
素人の私にはわからないが、オリンピックでの星野監督の采配には、疑問点がたくさんあったという。選手の選出や用兵にも、致命的なミスがあったとも聞く。

しかし、韓国やアメリカと比べて、前述のようなハンデがあったのも確かだ。
そして、そのハンデに目をつぶったのが、日本野球機構だ。

おそらく彼らは、「日本はプロを揃えたのだから、勝つのが当たり前だよ」「アメリカはメジャーの選手を出してこないから、弱いはずだ」「手強いのはキューバだが、プロを揃えた日本が負けるわけがない」というような、およそ「戦略」とは程遠い楽天的な「願望」に酔いしれていたのではないだろうか。
(このあたり、日本政府の楽天的な外交手腕と似ているところがありますね)

前回のWBCで日本は優勝したが、薄氷をふむような戦いの連続だった。
圧倒的な強さで、勝ち上がったわけではなかった。王者の勝ち方ではなかった。
負けていてもおかしくはなかった。

勝ち負けの振り子が、日本側に振れたのは、ただ幸運が作用しただけに過ぎない。
しかし、その幸運を日本野球機構は、実力だと錯覚した。
「優勝」という結果だけを見て、国際社会の現実を見ていなかった。

日本のプロ野球はずっと、国際的な流れに背を向けて、国際球を使わず、狭いストライクゾーンを採用し、打者を優遇してきた(その方がホームランが出やすいから)。
それはわかりきったことなのに、野球関係者はそれを議題にのせることなく、ここぞとばかりに「負けて帰ってきた星野氏」を叩いている。

誰もが、「負けた」という結果しか、見ていない。

池に落ちた犬を叩くのに、理性はいらない。
誰も止めないのだから、叩き放題である。

しかし、色々な裏事情を知っているはずのプロが、我先に叩くのは、何故だろう?
よほど星野氏が憎いのか、それとも、叩くことで自己の存在を認めさせる今がいいチャンスだと思ったのか。

あるいは、「俺はプロ」と威張りながらも、頭の中はアマチュア並だからか。

それとも、日本野球機構に楯突けない腰抜けばかりで、星野氏を叩くことで、あわよくば「おいしいポスト」を得ようと思っているのか。

池に落ちた犬は目をつぶって叩き、大木には無条件に寄りかかって、波風たてずに、平穏無事な老後を迎えたいと思っているのか(?)

ただ、「言い訳はしない」と言いながら、言い訳ばかりしている星野氏もあまりイメージ良くありませんが・・・。



★言い訳しない人は、CG「サッカーしようよ」



野球の話ついでに、ストライクゾーンの話を。

この話は以前、酒の席でふたりの人間に披露しましたが、ものの見事に鼻で笑われました。
「おまえ、そんな話、人にしない方がいいぞ、変人だと思われるぞ」と言われましたが、変人だと思われたい私は、その話をここで書くことにします。

メジャーのストライクゾーンは横に広く、日本は狭い。

それは、野球の審判のレベルが低いからです。
動体視力は、年とともに衰えます。20代や30代の初めなら、150キロの速球や鋭く曲がる変化球を判断できるでしょうが、40代からは、確実に見えなくなるはずです。

「動体視力の衰えは、経験でカバーできるよ」と強弁しても、動体視力は絶対に経験ではカバーできません。見えないものをカバーできるはずがないからです。
平均年齢の高いメジャーや日本の審判員では、正確な判定は下せるはずがない、と私は思っています。

では、見えないときは、どうするか?
誤魔化すわけです。

ここで私が注目したのは、日米のストライクゾーンに対する考え方です。
メジャーは、横に広い。日本は狭い。

それは、風土が関係しているのではないか、と。

アメリカは、「疑わしきは罰せず」の法精神が根底にあるため、「曖昧なものは、投手の利益に」と捉え、ストライクゾーンが広くなった。
それに対して日本は、「疑わしきは罰する」という風習により、「曖昧な球を投げるのは、投手が悪い」と捉え、ストライクゾーンが狭くなったのではないか、と考えたのです。

極端なことを言うと、こんな感じです。

メジャーの審判は・・・、
「ストライクかどうかわからへんときは、ストライクでええがな。ピッチャーも一所懸命投げとることやし、それでええんとちゃいまっか(なぜか関西弁)」

しかし、日本の審判は・・・、
「拙者が疑わしいと思うものは、悪球でござる。紛らわしいところに球を投げる投手が悪いのじゃ。拙者が見やすいところ以外の球は、すべて悪球じゃ! この無礼者!(どこの人?)」

どちらにしても、ある程度年齢を重ねたオッサンが、150キロの球筋を見極めるのには無理があります。
150キロの球を判断するのは、動体視力が全てであり、経験は必要ありません。
審判は、動体視力の優れた若い人がやるべきである、というのが、私の持論です。

変人と思われたい方はぜひ、この説を酒の席で披露してください。

その結果、友だちをなくしても、責任は持てませんが・・・。



2008/09/03 AM 06:57:26 | Comment(4) | TrackBack(0) | [日記]

納豆家族の称号
納豆を大量にもらった。
団地の隣の棟に住むカトウさんからだった。

カトウさんの家族は、納豆が大好きだという。
大型冷蔵庫の5分の1は、いつも納豆が埋めているというから、ハイレベルな納豆家族である。

納豆は、色々なメーカーからたくさんの種類のものが出ている。
カトウ家でも皆それぞれこだわりがあるらしく、各自違うメーカーのものを好んでいるようだ。
カトウ家には娘さんが二人いるが、姉は納豆は粒が小さい方がいいと言って、小粒納豆ばかり買ってくるらしい。
それに対して、妹は大粒が好きなようだ。

カトウさんの奥さんは、丸いカップに入ったものがお気に入りらしい。それを小腹が空いたときに、おやつ代わりに食べるという。
カトウさんは、大粒派だが、それを包丁で叩いて細かくして食べるのが好きだという。

そんなカトウさんが、一昨々日の夜やってきて、「Mさん、納豆好き?」と遠慮がちに聞くのだ。

「好きですよ」と言うと、カトウさんは嬉しそうに、発砲スチール製の中型の保冷箱を差し出してきた。
ふたを開けてみると、藁で包まれた納豆がギッシリ詰め込まれていた。

藁で包んだ納豆? 懐かしい!

私が感嘆の声を上げると、カトウさんは嬉しそうに「ねっ、懐かしいでしょ? 俺たちの時代には懐かしいよね? 懐かしくなって、買いすぎちゃってね。どうしようかと思ってたんだけど、Mさんなら絶対にもらってくれると思って持ってきたんだよね」と、何度も大きく頷きながら言った。

それは、私が納豆っぽい顔をしているからそう言うのか、それとも、くれるものは何でももらう主義だということが団地中に知れ渡ってしまったからなのか。

まあ、いずれにしても、くれるというものは、もらう!

ただ、何故こんなに大量に藁納豆があるのかだけは、聞いてみた。

カトウさんの話では、仕事中に車で浜松町の辺りを通りかかったら、「納豆」と墨書で大書きされた軽のワゴン車を見かけたという。
カトウさんは、「納豆」という字に敏感に反応する性質を持った生物なので、車を止めて、ワゴン車に近づいた。

それは、懐かしの藁納豆の移動販売車だった。
ほとんど考えることなく、彼は30個の藁納豆を即買いした。
(今日は、藁納豆が自宅で食える。これは、楽しみだ)。
心浮き立つ思いを抱えて、彼は我が家に帰った。

しかし、カトウさんが我が家の居間に入って、まず目に入ったのが、テーブルに山積みされた藁納豆だった。
40個あったという。
その横に、奥さんと娘ふたり。

「こ、これは?」

娘(姉の方)が、話し始めた。
会社の近くに、納豆の移動販売車が最近よく来ている。だが、仕事中に買いに行くのは、まわりの目があるから、それはできない。
だから、いつも我慢していた。
しかし、今日は社内設備のメンテナンスの日だったので、時間差で課ごとにメンテナンス中は休憩を取ることができたという。

そんなときに、移動販売車を見かけた。
こんなチャンスは2度と巡ってこない。
そこで、30個を衝動買いした(さすが、納豆娘!)。

今度は、妹だ。
アルバイトの帰り道。納豆販売車を見かけたという。
藁納豆? 藁に包まれた納豆なんて、私、食べたことない!
食べてみたい!
気が付いたら、10個買っていた(さすが、納豆娘2!)。
(カトウさんも娘さんも勤務先が、品川区、港区だったから、おそらく同じ移動販売車だったのでしょう)

テーブルの上に盛られた、合計70個の藁納豆。

藁納豆は食べたいが、冷蔵庫の中には、まだ大量に納豆のストックがある。
家族全員で考えた。
藁納豆は、傷みやすいんじゃないだろうか?
じゃあ、誰かに上げたら?
誰がいい?
納豆と言えば、Mさんでしょ?

本当に、そう思ったかは知らないが、そういう事情で、カトウさんは納豆を持って、我が家に来たのである。
当然のことながら、快くいただいた。

翌日の朝は、家族全員、納豆ご飯と納豆の味噌汁。
昼は、納豆スパゲッティ。
おやつは、小麦粉を薄く伸ばして焼いてパンケーキ風にし、それに納豆をみじん切りにして挟んで食った。
夜は、とろろ納豆を付け汁にして、ざるそばを食った。納豆の天ぷらも添えた。
そして、油揚げを半分に切り、その中に刻み納豆を入れ粉チーズをまぶしてから、オーブンで焼いてレモン汁を垂らしたものも出した。
高校3年の息子は、寝る前に藁納豆を3本分、丼に入れ、細かく刻んだワケギを大量に入れ、木綿豆腐を半丁つぶしたものにポン酢をかけて、かき込んでいた。

驚くべきことに、藁納豆20本。これで、完全に消費してしまったのである。
我が家も見事なほどの納豆家族だった。

それを昨日の夜、電話でカトウさんに報告すると、「うっそだぁ〜! いくらなんでも、そんなに早く食えませんよぉ! 俺もたくさん食べましたけど、冷蔵庫にまだ半分以上藁納豆残っていますよ。その現実を見ると、なんか憂鬱になっちゃって、俺、少し納豆が嫌いになりそうですよぉ〜」と、ため息混じりに話していた。

どうやら、納豆家族の称号は、カトウ家から、我が家に移ったようである。



★納豆好きの人は、CG「二世帯住宅」



もう9月。
一年の3分の2が過ぎていきました。

いつもながら、何もしないで時だけが過ぎていくという焦燥感があります。
ただ、その焦燥感に慣れっこになってしまっている情けない自分も発見します。

アフガニスタンで、不幸にも亡くなられた方のように、突然人生の幕を下ろされるのは、本人はもちろん、家族やまわりの人にとっては、耐え難いことでしょう。

私たちだって、いつ幕が下りるかわかりません。
いまの時代、危機は音もなく無表情にやってきます。
今まで大丈夫だったとしても、今日明日も大丈夫とは限りません。

残り3分の1、来年になったら、小さくても必ず花が咲くように、芽をいくつも蒔きながら、日々生きていきたいと思っています(マジで!)。


2008/09/01 AM 06:59:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | [料理]



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