Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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夏バテ年齢
ここのところ、涼しい日が続いていますが・・・。
夏バテの同業者をお見舞い。

自宅のベッドで寝ていた、同業者Kさんの顔を見て驚いた。
げっそりと頬がそげて、まるで別人だった。
眼だけがギョロッとして、顎が尖っているから、彼には悪いが、別世界の生物を見ているような気分になった。

「俺、夏に弱いからさ。今までも5キロ近く痩せることはあったけど、今年は9キロ痩せちゃったよ。もう、仕事する気にもならないよ」

中肉中背のKさんの体重は、普段はおそらく60キロ前後。
それが9キロも痩せたということは、50キロそこそこということになる。
それでは、確かにきついだろう。

いくら夏に弱いといっても、それは痩せすぎではないのか?
悪い予感が頭をよぎったが、それを察したのかKさんは、手を顔の前で強く振りながらこう言った。

「家内が心配するから、先々週病院で検査を受けたけど、特に問題はないってさ。ただ極端に食欲が落ちてるから、栄養食品やサプリを意識して摂るように言われたな。カロリーメイトや栄養ゼリー、ビタミン剤は、毎日きっちり摂っているよ。水分や糖分は、梨やスイカ、ブドウ、バナナで摂ってるから、バランスはいいんじゃないかな」

そう言ったあとで、「Mさんも、痩せたんじゃない?」と言われた。

私の場合、数ヶ月の間隔を開けて人に会うと、百パーセントの確率で「痩せたね」と言われる。

もともと貧相な顔立ちで、ゴボウのように痩せているから、以前会ったときの記憶をリセットされると、貧相さだけが目立って、「痩せた」という印象を与えるようである。

そう言われたとき、以前は「いや、痩せてませんよ」と言っていたが、そう答えると、いつも相手が不満そうな顔をするので、最近では「ああ、痩せましたかね」と答えることにしている。
そうすれば、波風が立たないし、その話題がいつまでも尾を引くことはない、ということがわかったからだ。

だから、今回もそう言った。
すると、Kさんは、ベッドの下に格納した段ボールの中から、カロリーメイトや栄養ゼリーを適当に掴んで、レジ袋に入れだした。
そして、パンパンになったレジ袋を私に差し出すのだ。

「これ、あげるよ。まだ、たくさんストックがあるから、遠慮しないでいいよ。夏バテはつらいからね。これで、元気出してよ」

優しいお心遣いである。Kさんは、心底優しい人だ。

私は、威張るほどではないが、夏バテをしたことがない。
以前だったら、こんなとき、確実に「いや、俺、夏バテしないから」と言って断っていたが、最近では、この種の言葉のキャッチボールが面倒くさくなってきたので、「ありがとうございます」と、相手の厚意を素直に受けることにしている。
こうすれば、話は円滑に進む。そして、これ以上、相手に気を遣わせることもない。

限りなくガイ骨に近づいたKさんに、栄養食品をたっぷり貰い、ついでに急ぎの仕事も貰って、Kさんの家をあとにした。
これって、何か変じゃないかい? という思いはあったが、波風が立たなかったんだからいいだろう、と勝手に納得して家に帰った。

Kさんから貰った仕事をしている夜11時。
同業者のOさんから電話があった。

「Mさん、夏バテだって! Mさん、夏は好きだって言っていたのに、とうとう夏バテですかぁ! いやあ、今年の夏は特別暑いからねえ。夏バテにもなるよねえ! Mさん、細すぎるから、俺、心配してたんだよね。
俺は夏に強いっていつも言っていたけど、あれ、やせ我慢だったんじゃないの。そんなに細くて、夏に強いわけないじゃん! 無理しちゃダメだよ。栄養のあるもの食って、適当に休まないと。
夜、眠れる? 痩せてる人は神経質だから、夜寝られないんじゃないの? 安眠には、氷枕がいいらしいよ。俺、毎晩氷枕して寝てるけど、眠りが深くなって目覚めがいいんだよ。あれ、やってみなよ! 夏バテ解消には、睡眠。睡眠が一番!
こんな夜遅く仕事なんかしていないで、早く寝た方がいいよ。お互い無理のきく年じゃないんだからね」


ここまで言われたら、昔だったら、「夏バテなんかしてねえよ! 昨日も、15キロ走ったばかりだ。夜もよく眠れる。それに、今年の夏は特別暑いって言うが、去年の方が殺人的に暑かったぞ。もう去年の最高気温狂想曲を忘れちまったのか、あんた! 脳が夏バテしてるんじゃないか!」と、喧嘩を売っていたところだ。

しかし、私も今や、大人の仲間入りだ。

「ああ、ご心配ありがとうございます。夏バテしてますけど、昨日15キロ走ってきました。夏バテしてますけど、夜はよく眠れます。夏バテしてますけど、さっきカレーライスを2杯食いました。夏バテしてますけど、Kさんの仕事を徹夜でこなす予定です。ありがとうございました」

そう言って、電話を切った。

夏バテはしないが、性格は年ごとに悪くなっていくようだ。



★夏バテの人は、CG「体育館前で注射?」



北京オリンピックの野球で日本がメダルを取れなかったことで、非難する論調があるようです。

好き嫌いで言えば、強面(こわもて)の星野監督は、私の嫌いなタイプです。
力や言葉で押さえつける印象のある星野氏は、私には有能な指導者には見えません。

今回、選手の人選も妥当だとは思えないところもあります。
特に投手は、中日の選手にこだわりすぎたのではないか、という思いはあります。
ただ、それは結果論です。

勝負事は何ごとも、正に振れるときもあれば負に振れるときもあります。
彼らが、百パーセントの力を出していれば、勝てたでしょう。
しかし、今回は出せなかった。

それを監督やコーチの責任だというのは、正しい指摘ではあります。
いつだって、勝敗の責任は、監督やコーチが負うべきものです。
その点では、彼らは責められるべきです。負けたことに対する検証も必要でしょう。
今回でオリンピックの野球が最後だとしても、その検証はなされるべきでしょう。

オリンピックに限らず勝負事は、いつだって、結果がすべて。

ただ、それでも、私は勝負は「時の運」だと思うのです。
端的なのは、今回の陸上男子・4百メートルリレーです。
金メダル候補のアメリカ・イギリスが、アクシデントで決勝に進めなかったために、日本はメダルを手にしました。

時が味方をしたのです。

今回の陸上競技で驚異的な記録を残したウサイン・ボルトも、オリンピックが一年早かったら、おそらくメダルは取れなかったでしょう。

これも、時が味方をした、といっていいと思います。

では、日本野球は?
時が見放したのか? それとも、これが実力だったのか?

それは、誰にもわかりません。

ただ、どんなときでも私は、勢いにまかせた個人攻撃だけは、したくないと思っています。
責任論と個人攻撃は、別ものですから。


2008/08/24 AM 08:21:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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