Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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突然かかってきた電話
「携帯電話が、なぜ通じないんだ」
その声が受話器から流れてきたとき、鳥肌が立った。

いつもは、ナンバーディスプレイの発信人を見てから電話を取るのだが、今回はすぐ取ってしまった。
油断をしていた。

クソッ!

大きく舌打ちをしたい気分だったが、懸命にこらえた。
しかし、相手はそんな私に構わずに、「使われてません、とはどういうことだ」と畳みかける。
さらに、「連絡がつかなかったら、仕事にならんじゃないか」と責め立てる。

私は、自分の名前さえ言っていないのだ。
一言も発していない。
たとえば、私ではなく、この電話をヨメが取っていたら、どうなっていただろうか?

ヨメは、当然のことながら事情がわからないから、それを聞いて腹を立てることだろう。
何だこのオッサン!
自分の名前も名乗らずに、「携帯が通じない」だの「仕事にならん」だの、何モンだ! 嫌がらせか! イタズラ電話か! 警官を呼ぶぞ! と思うかもしれない。

おそらく、それが普通の人の反応だろう。
しかし、この電話の主は、そんな普通のことを想像する能力がないのである。

声のボルテージが上がって、押しつけがましい言葉の暴力はさらに続く。
「俺が何回携帯に電話をかけたと思ってるんだ! もっと責任を持てよ」

はて、いったい私はこれ以上何に責任を持てばいいのか。
私はささやかながらも、家庭を築き、妻とともに子ども二人を真面目に育てている。
仕事は不定期だが、飢えない程度にこなし、貧乏暮らしを楽しみながら、人様に迷惑をかけずに懸命に生きている。

ジョギングと音楽が趣味で、最近は宇多田ヒカルの「Beautiful World」と絢香の「CLAP&LOVE」がお気に入りである。
夏に発泡酒を飲み過ぎたせいで、最近少し頭がボケてきたが、ここ1週間は発泡酒をひかえたせいか、脳細胞が復活しつつある。

仕事の納期は必ず守る。
クライアントとたまに喧嘩はするが、それは仕事に対して真剣に向き合っている証拠である。
だから、責任は果たしている。

携帯電話は今現在持っていないが、たまに小学6年の娘の携帯電話を借りて、仕事に支障がないようにしている。
携帯を持っていないということが、責任を放棄することになるのか?
携帯は、人の責任を左右するほど重要なものなのか?
携帯を持っていない人間は、みな無責任なのか?
携帯に絶えず縛られている人間が、そんなに偉いのか!

眉間に皺を寄せ、怒りを身体全体に渦巻き状態でクルクルと回転させていたとき、「おい! オイ!」という嗄(しゃが)れ声が聞こえて、我に返った。

しかし、私の人生で、親でも友人でも恩師でも仲人でもない人間から「おい」と呼ばれたことがあったろうか、と考えた。
おそらく、ない。
通りすがりの酔っぱらいに言われたことはあるかもしれないが、その時は延髄ぎりをお見舞いした記憶がある(もちろん嘘です)。

私の娘だったら、即座に「ウゼエ!」と言って、電話を切ったことだろう。

私も「ウゼエ!」とは思ったが、小学6年ではないので、電話を切るわけにはいかない。
だから、黙っていた。

私は、黙りのプロである。
いくらでも、黙っていられる。
沈黙が、まったく苦にならないのだ。
世界陸上に「黙り」という競技があったら、メダルを取る自信がある(今度、織田裕二に頼んでみよう)。

黙っていると、また「オイ! オイ! オイ!」と三連発で言われた。
本気で腹が立った。
だから、「まず、自分の名前を名乗ってください。そして、誰に向かって喋ってるのかもはっきりさせて下さい。俺は『オイ』という名前で呼ばれたことはない!」と一息で言った。

これは、馬鹿馬鹿しい手続きではあったが、怒鳴りつけたい衝動を抑えるにはこれしかなかったのである。

しかし、「チェッ!」という舌打ちとともに、電話は切られた。

進歩のない男である。
私が進歩がないということではない。
電話の主、スドウ氏が進歩がないと言っているのである。

私も大人気ないが、以前のブログを読んでいただければ、私の苛立ちがおわかりになると思います。
世の中には、「俺サマの言うことを聞け!」という人がたまにいる。
可哀想な人種なのだが、自分でそれがわかっていないから、余計に哀れさがつのる。
スドウ氏は、まさしくそんな人である。

それは、コチラコチラ、さらにコチラのブログに記しましたので、興味のある方はぜひお読みください。

人間観察としては、いいサンプルになると思います。


2007/09/10 AM 07:10:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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