Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ワゴンRと新婚さん
ワゴンRっていいですよね」
得意先の新婚ボケ・フクシマさんが、珍しく真面目な顔をして言った。

以前は、たまに無精髭を蓄えて、鬱陶しい顔をしていたが、最近はスッキリした顔をしている。
顔の艶もいい。
奥さんのうまい手料理を食って、幸せMAXと言ったところだろうか。

フクシマさんは女優の井上真央が大のお気に入りだが、奥さんはどちらかというと「にしおかすみこ」に似ているのだという。
写真を見せてもらったが、確かに顔の輪郭や口元が似ている。

笑える。

しかし、フクシマさんはプリウスに乗っていたはずである。
プリウスはどうしたんだろう?

「ああ、2台は必要ないですからね。売っちゃいましたよ」
それって、逆ではないのか。
いくら奥さんがワゴンRに乗っていたとしても、ワゴンRはプリウスよりもいいのか?

5年ほど前のことだが、アベという車好きの男がチェロキーに乗っていた。
その気に入りようは、病的と言ってもいいほどで、私は一度も乗せてもらったことがなかった。
「チェロキーは、俺だけのものだ。嫁さんだって数回しか乗せたことがないんだぜ」と見当違いなこだわりを見せていたのである。

ある日、その男が、セカンドカーとしてワゴンRを買った。
「ワゴンRはいいぞ! 日本にもこんな洒落た車を作る時代が来たのか」と、やたら興奮して私に自慢したのである。

そして、ワゴンRに乗せてくれた。
「いいだろ! 洒落てるだろ!」と口に泡をためて言っていたが、私にはどこが洒落ているかわからなかった。

だいいち、狭いじゃねえか!

アベは、身長185センチ、90キロ。
私は180センチ、58キロ。
圧迫感があって、少しもおしゃれな感じはしない。

「お前みたいにでかいやつには、この空間の気持ちよさがわからないんだよ!」

185センチのお前に、言われたくない!

ワゴンRは、車の雑誌などで、かなり評判がよかった。
ある評論家などは、「メルセデスに乗っている人が、セカンドカーにこれ(ワゴンR)を買い物などの足がわりに使うと、大変おしゃれである」と書いていた。

アベもまったくその通りに使っているようである。
鼻持ちならない。
要するに、普段高級車に乗っているやつが、優越感に浸って「俺って、軽自動車の良さもわかるクルマ通なんだよ」と言いたいだけではないのか。

トッポじゃいけないのか。
ムーヴはどうなんだ?

「トッポは、トッポいしさ、ムーヴは中途半端なんだよね」

意味がわからん。
私がワゴンRで唯一いいと思うのは、ステップが低いところだけだ。

彼らは、メルセデスやチェロキーを特別なものとして見ているように、ワゴンRも、ただ自分のステータスをあげるための道具にしているだけじゃないのか。

俺メルセデスに乗ってるんだけどさ、軽の良さもわかるんだよね。ワゴンRは、軽の中では、まあ、ましな方かな。

本当は何でもよかったんじゃないか。
優越感さえ満たしてくれるのなら。

「いやあ、Mさん。相変わらず、ひねくれていますねえ」
フクシマさんが、余裕を持った笑みを浮かべて、私を見る。

新婚さんは、血色がいい。
肌の艶がいい。
ワイシャツがきれいである。

太りましたか?

「3キロ、太っちゃいましたよ」
目尻を下げて照れる姿は微笑ましいが・・・・・。

ヘン!

さらに太って、メタボリック化して、「にしおかすみこ」にお仕置きしてもらえ!

「Mさん、いま、ボクにかなりの悪意を持ちましたよね?」

いやいや、新婚さんの幸せな顔を見るのは最高ですよ。目の保養になります。

「にしおかすみこにムチで叩かれろ、って思ってませんでした?」

滅相もない。

「今回の仕事、ほかに回そうかな」

そうですか。では、新婚前の悪行の数々を奥さんに耳打ちしますが。

「さあ、仕事の話を始めましょうか。無駄話はこれくらいにして」

勝った!



2007/08/27 AM 08:07:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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