Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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クワタの心意気
週末恒例のジョギング。

団地の外周7キロを33分で走った。
10キロ走ってもよかったが、ダッシュがしたいと思った。
だから、小学校の校庭に入って、30メートルダッシュをすることにした。

校庭では、当たり前のことだが、小学生が遊んでいた。
そして、半分近くのスペースを使って、ソフトボールの試合をしていた。
こちらは、オジさんオバさんが多い。

知っている顔もいたが、私には関係ないので、校庭の隅っこでダッシュを10回繰り返した。
明け方4時まで仕事をしていたので、身体にキレがない。
だから、ダッシュをしようと思ったのだが、10回程度のダッシュでは身体は眠ったままである。

汗もそれほどかかない。
これ以上ダッシュを繰り返しても無駄のようだ。
ストレッチをお座なりにしたあと、校庭の斜面の芝生に寝っ転がった。
走り始めた頃は晴れていたが、今は少し曇っている。
しかし、寒いほどではない。
芝生も温かくて気持ちがいい。
発泡酒を飲みたいと思ったが、さすがに小学校の近くに酒屋はないので、あきらめた。

目をつぶった。
そして、眠った。
車の運転をしている夢を見たが、ディテールまでは思い出せない。

海に突っこもうとしているところで、目が覚めた。

目を覚ましてすぐ「クワタは、パパと同い年なんだよ」
という声が聞こえた。

すぐ近くで、親子が話をしているようである。
どれくらい眠っていたのかはわからないが、上半身が冷えた感じがしたので、意識して上半身に力を込めた。
手を合掌するように合わせて、息を長く吐いた。

「クワタには、メジャーで成功して欲しいな。パパと同い年の選手が頑張っているのを見るのはうれしいからね」
「そうだね。クワタはカッコいいものね」
トーンの高い男の子の声が、耳に入ってきた。

クワタというのは、おそらく元巨人の桑田のことだろう。

私は、根っからのアンチ巨人である。
小学生の頃、まわりの男がみな巨人フアンなので、「俺は、巨人は嫌いだ」と宣言した。
巨人フアンのクラスメートに、「おまえら、巨人のどこが好きなんだ」と聞いたら、「だって、テレビで毎日やってるだろ!」という答えが返ってきたからである。

こいつら、バカだ!

子ども心にそう思ったときから、私は巨人フアンを受け入れなくなった。
だから、桑田も嫌いである。
彼は、投げるとき、ひとりごとを言ったり、球に話しかけるということを聞いて、背筋に悪寒が走った。

こいつは、おかしい!
変なやつだ。
マウンドでひとりごとを言うなんて、まともな人間のやることじゃない。

巨人フアンの友人に言わせると、「桑田は好青年だよ」ということになるが、おまえ、桑田と付き合ったことがあるのか。
「付き合ったことがあるなら、なぜ、マウンドでひとりごとを言うのか聞いてみろ」と言ってみたが、彼は付き合ったことはないと言う。

じゃあ、なぜ、彼が好青年だと言うことがわかる?

大人気ないが、アンチ巨人としては、その程度のことでも突っこまずにはいられないのである。
プロは自分に与えられたステージで、自分を表現するのが仕事である。
ひとりごとを言っても、観客には聞こえないではないか。
それでは、パフォーマンスにならない。
坊主のお経だって、人に聞こえるようにやるだろう。
それで勝利を重ねるなら、文句はないが、彼はいったい何回勝ったんだろう?
調べる気にもならないので、これは保留。

「クワタは絶対にメジャーで成功するよ。彼は努力家だからね」
「うん、努力家だもんね」
「クワタは、純粋なんだよ。いつまでも野球少年なんだよね。そんなクワタがパパは好きだな」
「活躍できるといいね」


またまた突っこみたくなったが、こんな親子の会話を、私は嫌いじゃない。
父親が、子どもに一所懸命何かを伝えるという雰囲気は、悪くない。

クワタがメジャーで成功してもしなくても、私にはどうでもいい。

メジャーでは何の実績もないマツザカが、アメリカでは大変な話題になっている。
所詮は、金の流れでしか人間を判断できないアメリカという国では、巨額の投資をして獲得したマツザカの価値は、金でしか計れないのである。

私が大金持ちなら、マツザカとデービッド・オルティスの勝負に金を払うが…。

今は100億という金だけが、ひとり歩きをしている。
まるで、100億円が「ジャイロボール」を投げているようだ。

実績はゼロ、しかし、金は100億。

マツザカは悪くない。
だが、アメリカマネーのひとり芝居には、反吐(へど)が出る。
マツザカが、そんな反吐ごと流し出されなければいいのだが。

アメリカという国は、ドルをばらまいて世論をあおることしかできない哀れな「ドル万能国家」である。

それに比べれば、クワタの心意気は、まだましなのかもしれない。



2007/03/10 PM 07:09:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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