Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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宇多田ヒカル
世間では、結婚していなかったり、バツイチ(あるいはバツの複数形)だと、「負け組」というレッテルを貼られるらしい。

その馬鹿げた方程式は、一体誰がいつ考案したのだろうか。
おそらく、独りよがりで、自己満足型の似非(えせ)文化人が、得意気に吹聴したのを、軽はずみなメディアが飛びついただけの話だろう。

メディアは、それがであれ、であれ、世間に波風を立てれば、それが正義だと思いたがる集団である。
彼らに、定見など、ひとかけらもない。
哀れなほど、定型的な思考しか持たない脳細胞の集合体だ。

宇多田ヒカルが、離婚したらしい。
では、宇多田ヒカルは、「負け組」なのか。
それは空虚で、白痴的な解釈だ。

結婚や離婚は、当然のことだが、個人の問題にしか帰結しない。
それ以上のものではないし、以下でもない。
それを掘り下げるのは、もちろん言論の自由の範疇であるが、憶測だけが一人歩きをする危うさもある。

人は断定的な憶測を好むが、憶測はどこまでいっても憶測でしかない。
しかし、断定的な憶測は、錯覚した真実に変換させられることも多い。

そして、なぜか、それがまことしやかな真実を形づくるのである。
人類創生の時代から、それは世論が、意識するしないにかかわらず構築してきた構図である。

世論とメディアに公平と冷静さを求めるのは、競走馬に目隠しをしてターフを走らせるように、心許ない。

「あと一歩が踏み出せないせいで
じれったいのなんのって baby」

(Flavor Of Life より)

一歩踏み出したからといって、人生の根本は変わらない。
心象風景は変わらないが、人を取り巻く評価は変わる。
おそらく「否」の方に変わることが多いが、こういう捉え方もできる。

「思い通りにいかない時だって
人生捨てたもんじゃないって」


そう。
人生は、本当に「捨てたもんじゃない」

マイナスをプラスに変えることも、簡単にできる。
だから、人生は面白い。

「忘れかけていた人の香りを 突然思い出す頃」

人は時に裏切るが、それさえも受け入れるなら、人恋しさは人生の甘い媚薬になる。

信じたいと願えば願うほど
なんだかせつない」


せつなさ、は、人間を信じること、への希望の裏返しだろう。
断じて絶望ではない。

それが「ありがとう」という答えになる。

ありがとう、という言葉さえあれば、人生はすべて肯定的になる。
「否」の部分が薄くなる。

ありがとう、という言葉が、琴線に響いたとき、人は「無」を実感する。

Flavor Of Life を聴いて、私はまさしく「無」を実感した。



2007/03/04 PM 06:41:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | [メディア論]



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