Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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Flavor Of Life は、予約して買った
今週は、毎日立ち食いそばを食っている。
月曜日から、毎日仕事の打ち合わせで、外出していたからである。

昼飯は、立ち食いそばが一番楽だ。
安いし、早いし、駅の近くなら、たいていはどこにでもある。
ただ、味にはまったく満足していない。
そこまで求めるのは、贅沢だと思う。
しかし、言いたいことは一応言っておきたい。

つゆは、平均点だが、麺は「そば」「うどん」とも中途半端な固さで、特にそばは、ロジャースで300グラム79円で売っている乾麺よりもまずい。
そばを食っている感じがしないのだ。
うどんは、当たり前だが、うどんの味がする。しかし、ただそれだけの味でしかない。
トッピングする具も平均点。
商店街で行列の決して出来ない「惣菜屋」さんの惣菜程度の味である。

だが、カレーライスは、なかなかいい。
むかし一度だけ、おそろしく不味いものに当たったが、ハズレはそれ一回きりである。
昨日食ったカレーは、380円。
値段を考えれば、上出来の味だった。しかも、福神漬けがうまい。
福神漬けだけ、お代わりをしたいくらい、いい味が出ていた。

立ち食いそば屋は、12時台は、かなり混んでいる。
サラリーマンのラッシュである。
だから、避ける。

オヤジ臭い狭い空間で、肩を寄せ合って麺をすするというのは、美しい光景ではない。
私も充分にオヤジだが、12時台の立ち食いそば屋で、それを実感したくはない。

立ち食いそば屋がすき始めるのは、午後1時半過ぎからである。
私の場合、2時前後に立ち寄る場合が多い。
この時間帯は、客は大抵まばらである。

最近の立ち食いそば屋には、座れる一角もあって、悠々と食べることが出来る。
昨日は、赤羽駅の立ち食いそば屋に入った。1時25分頃だ。
いつもより少し早い時間だったが、客は、4人。
そのうちの2人は、女子高生だった。

12時台の一番混む時間帯は、サラリーマンが圧倒的に多いが、それ以外の時間は、女性の姿をよく見かけるようになった。
むかしは、立ち食いそば屋で、そばをかっ喰らっている女性と言えば、他人の目線さえもエネルギーに変えるたくましいオバさんか、外人が多かったが、今は若い女性の客も多い。

それなりにオシャレをした女性も、まれに見かける。
女性が人の目を気にしなくなったからか、あるいは立ち食いそば屋の客層にも、格差社会の波が押せ寄せてきたからか。

どちらにしても、気取った店に入ろうが、立ち食いをしようが、飯を食う、という行為は同じである。
だったら、「簡単に済ませてしまえ」、ということになる。
それは、いいことである。無駄がない。理にかなっている。賢い。あっぱれな態度である。

「ねえ、ネモトのやつさあ、チョームカツカナイ!?」
女子高生というのは、なぜか内緒話が出来ない。
息づかいまで聞こえるほど、声がリアルに響く。

チョームカツカナイ? 女子高生が言うこのフレーズをこんなに近くで生で聞けるとは思わなかった。
ちょっとした感動である。
私の人生で、もしかしたら初めてかもしれない。

「ネモトさあ、カリンのことエコしてるジャン!」
これを私なりに翻訳してみたい。
ネモトというのは、きっと先生のことだろう。
エコ、というのは、おそらく依怙贔屓のことか。
言葉を縮めて言う、まさしく、言葉のエコノミーである。
無駄がない。理にかなっている。

「そうそう、カリンって、ブリだから、男は騙されるんだよ。計算してんの、バレバレなのに」
ブリ? カリンって魚のことだったのか、と一回だけ頭の中でボケたが、すぐにうち消した。
こういうサムいことを考えるから、娘に馬鹿にされるのである。
ブリは、「ブリッ子」と訳すことができる。

Flavor Of Life、なんで売ってないんだよ」
女子高生の話は突然飛ぶ。
戦闘機のスクランブルのようである。

「4つハシゴしたけど、どこも売ってない! ハナダン見てるやつがみんな買ってんじゃないの。『入荷未定』なんて、ありえない!

ハナダン、というのはテレビドラマの「花より男子2(リターンズ)」のことだろう。
私の小学5年の娘も気に入って、毎週欠かさず見ているから、それはよく知っている。
「Flavor Of Life」が、番組の挿入歌だということも、知っていた。
そして、その曲がおそらく爆発的にヒットするだろうということも、私は予測していた。

心の中で、「ふふふ・・・」と笑う。

私はあらかじめ予約をして、発売日当日に買っておいたのである。
それを見て、娘は珍しく「お前、気がきくなあ!」と褒めてくれた。

人生は、予測と計画で成り立っている。
君たちは、まだまだ未熟だね。
行き当たりばったりは、いけないよ。

私は、優越感に浸りながら、380円のカレーライスを悠々と食した。



2007/03/02 AM 10:45:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | [日記]



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