Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ダルマのダイエット
大戸屋」で、WEBデザイナー・タカダ君と昼飯を食べた。

タカダとは、今年二回目の会食である。
前回は、3週間前に、「師匠、仕事がパンクしそうです! ヘルプ・ミー!」という電話をもらって、丸一日「助っ人稼業」に従事した。

タカダは、売れっ子である。
いつも大量に仕事を抱えている。
これは、彼が独立するときに、私が「とりあえず、仕事は全部受けろ、受けてからスケジュールを考えればいい」とアドバイスしたことを、忠実に守っているからである。

タカダは馬力があるので、どんなに忙しくても弱音を吐かないが、今回は新年に仕事がなだれ込んできたので、収拾がつかなくなったようである。

「その節は、たいへんお世話になりました」
とビールのジョッキを、カチンと合わせた。

「少し、痩せた?」
私が聞くと、タカダは嬉しそうに「わかりますかぁ!」と四角い顔を丸くして笑った。

「1ヶ月で7キロも痩せたんですよ! あと20キロ絞るつもりですから!」
「いま、何キロになったんだ」
「それ言ったら、元の体重もわかっちゃうじゃないですか」
「85キロ」
「ゲッ!」

真剣にダイエットをし始めたのは、きっと「アレ」のためだろう。
「今年こそ、結婚したい! だろ?」と、私がタカダの顔をのぞき込むように見ると、ダルマのように赤くなって、「し、師匠オ、もう〜、かなわないなぁ〜」と照れた。

今では醜いダルマも、昔アスリートだった頃の写真を見ると、それなりにシャープな顔をしていた。
つまり、タカダも痩せれば希望が持てるということに、遅ればせながら気づいたのだろう。

タカダは、「上戸彩」が理想の女性である。
彼の仕事場に行くと、上戸彩のカレンダーが四隅に掛けてある。4つすべて同じものである。
それをキョロキョロと眺めながら、ウットリした顔をしている。
神経を疑う。

「俺が、上戸彩みたいな子と結婚できる確率は、何パーセントですかね?」
「10年前の消費税」
「えっ! ということは、3パーセントもあるということですか! ヨッシャー! 希望が持てたぞ!」

楽天的なダルマである。

「しかし、何で太っちゃったんですかね、5年で30キロ近く太っちゃいましたからねえ。そんなに食べた記憶はないんですが…」
「それは、朝晩ワンパックずつ納豆を食わなかったからだろう」

「・・・」
タカダは、あきれ顔で私の顔をマジマジと見た。
「師匠……、最近ジョークに切れがないですよ」

「キレてないっスか?」

「・・・・」
タカダは無言で「めかぶのおひたし」をつまみながら、ジョッキをグビッと傾けた。

ちなみに、今回の彼の昼飯は、「三陸産めかぶのおひたし」(9kcl)、「北海道産黒豆とひじきの煮物」(59kcal)、「じゃこと豆腐のサラダ」(291kcal)だけである。
私は「めかぶとろろのまぐろ漬け丼と鳴門わかめうどんせっと」(803kcal)と「奴豆腐」(98kcal)。

一つひとつを、タカダに見せびらかしながら食べた。
ビールも、おかわりした。
すべてタカダのおごりである。
我ながら、いい性格だと思う。

「師匠、気になっていることがあるんですが…」
「なに?」
「前歯、どうしたんですか?」

そうなのだ、ピスタチオを食べていたら、間違って殻も食べてしまって、前歯の先端が欠けてしまったのだ。
(ピスタチオを食べるときは、必ず殻を取ってください)
だから、いまの私は、以前にも増して間抜けな顔をしている。
自分でも笑える顔である。

「歯医者、行った方がいいんじゃないですか」
「だって、歯医者、嫌いなんだもん!」

「・・・・・」

私の娘なら、(タカアンドトシ風に)「子どもか!」と突っこんでくれるところだったが、タカダ君にそれを期待するのは、無理だったようである。

「大戸屋」の空気が、急速に冷えていった……。


2007/02/03 AM 08:25:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



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