Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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野蛮人の風邪退治
突然熱が出た。
体温を測ったら、38.7度。

年末から風邪をひいていたが、体がダルいだけで、悪化せずに年始まで引きずってきた。
普通だったら、徐々に直って、自然消滅するはずだった。
だから、薬も飲まなかった。

8日は、12頁の社内報の2稿修正を特急で仕上げて、夜の7時に宅急便で送った。
その後、夕食を作って、家族で「はじめてのおつかい」を見ながら食べた。
見ているときに手足が冷える感じがしたが、風呂で温まれば治まると思って、番組が終わってすぐ熱めのお湯にいつもより長めに浸かった。

湯に入っているときは温まっていた体が、湯から上がるとすぐに冷え、猛烈な震えが襲ってきた。
どうやら、熱があるのは間違いない。
しかし、それを家族に悟られるのは嫌だ。
平気な顔をして、ヨメと寝酒のホット焼酎を飲んだ。
隣では子どもたちがホットミルクを飲んでいる。

「はじめてのお使い」の感想で盛り上がりながら、12時過ぎに寝た。
布団に入ってすぐ、強烈な悪寒が、膝から肩のあたりまで襲ってくる。
こんなときは、バファリンを飲むと熱が一気に下がるのだが、それは一時的で、かえって風邪を長引かせる場合がある。

だから、今回は自力で汗をかいて熱を下げようと思った。
普段は毛布一枚で寝ているが、これでは体が寒くなるばかりだ。
そこで、掛け布団を2枚かけた。
それでも悪寒は容赦なく襲ってくる。
頭も痛い。
額のあたりに、小さい釘が何本か刺さっているような痛みである。

とりあえず水分補給、と思って、冷蔵庫まで歩いた。
膝がガクガクする。肘と肩の関節が痛くて、冷蔵庫の扉を開けるのもひと苦労だ。
顔を歪めながら懸命にこじ開けて、常備している「ゲータレード」を冷蔵庫から出して飲んだ。

飲んでいるときに、体が震えて手先も震えて、コップをうまい具合に口まで運ぶことが出来なかった。
その無様(ぶざま)さが、我ながら可笑しくて、つい声を出して笑ってしまった。

飲み終わって、ガクガクと震えながら、また布団に戻る。
冷静に考えてみると、関節の痛みと急激な高熱、咳はないという症状。
これって、インフルエンザではないのか。
インフルエンザの潜伏期間が3日とすると、その頃出歩いたのは、5日に大宮に行った頃か。
BOOK OFF、ゲーセン、漫画喫茶、カラオケ。
一体どこで感染(うつ)ったのか。

あれこれ考えても仕方がないので、今は熱を下げることに集中しようと思った。
そこで、むかし自分なりに熱を下げる方法を考えて、成果を上げたことを思い出した。

ひと昔前「突発性難聴」に罹ったとき、ステロイド剤の点滴の副作用で免疫力が低下してしまったことがあった。
私の場合、普段風邪をひいても熱までは出ないのだが、それ以後風邪をひくと必ず高熱が出るようになった。

しかし、熱があるからといって、仕事を休ませてくれる優しい会社には、当時勤めていなかった。
だから、熱があっても仕事に行った。
陸上で鍛えた体が、この程度の熱に負けるわけがない、という非科学的な信仰だけにすがって、仕事をした。
当然、体はきつい。治りも遅くなる。仕事の能率も落ちる。
こんなことを繰り返していたら、いつか壊れてしまうだろう。

では、どうすればいい。
そこで、熱をなるべく早く体から追い出すことを考えた。薬の力を借りずに。

その方法をまた実行してみようと思ったのだ。
だが、ここでは、これ以上のことは書かない。
真似されても困るからだ。
これは心臓に負担がかかる。陸上で鍛えた体でも、心臓が早鐘のように拍動するのだ。

私のような陸上バカでない人は、風邪は、ゆっくりと治してください。

しばらくすると、膝の後ろに汗をかいてきた。背中と胸にもかいてきた。
そうすると、体が軽くなって、自然に眠りに落ちた。
目が覚めたのは、6時。
9日は、新学期の始まりである。
子どもやヨメの朝食を作らなければならない。

起きあがろうとしたが、身体全体に薄く膜がかかっているようで、自分の体ではないような感覚がした。視野も狭い。
体の汗はひいているようだが、首筋だけネットリと汗をかいている。
熱を測ってみると、36.9度。

しかし、これで下がったと思ってはいけない。
髪の毛を触ってみると、少し湿り気がある程度である。
私の場合は、髪の毛がビッショリと濡れるくらい汗をかかないと、本当に熱が下がったことにならない。

あとで、もうひと汗かかなければならない。
そこで、手を綺麗に消毒して、マスクをかけながら全員の朝食を作って、子どもたちが学校から帰ってきて食べるお昼の弁当も作った。
始業式の日は帰りが早いので、「父いない。弁当あり、夕方帰る」と書き置きをしておいた。
そして、みんなを送り出した後で、毛布とジャージの上下、ゲータレード、「キムチの素」を抱えて、我が家から1.5キロ離れた「隠れ家」に行った。

新年初の「隠れ家」である。
年末に掃除をしておいたが、十日もほっとくと、当然埃をかぶる。
しかし、今はそんなことを気にしてはいられない。

まずはエアコンを急速暖房にして、ジャージに着替えた。
そして、とりあえず毛布を二枚かぶって寝た。
少し眠ったが、寒気がしてきたので目覚めた。全身に不快感がある。
熱を絞り出さねばならない。
夜は体に負荷を与えたが、今度は内臓に負荷を与える番である。

これには、焼酎と瓶詰めの「キムチの素」を使うが、これも詳しいことは書かない。
内臓の弱い人が真似をすると、確実に胃を壊すと思うからだ。
私のように野蛮な内臓を持っている人でなければ、この方法はお薦めできない。

風邪は、ゆっくり休んで治しましょう。

胃が熱くなる。
毛布をかぶる。まず額と首筋から汗がジワジワと出てくる。次に、脇の下、胸、腹、背中、腿の順番に汗が噴き出してきた。
ゲータレードを飲む。水分補給をしないと、脱水症状を起こす。
不快感がなくなって、また眠りに落ちた。

次に目覚めたときには、髪の毛がぐっしょりと濡れるほど、そして全身がシャワーを浴びたように汗をかいていた。
ゲータレードをまた飲んで、起きあがった。全身の汗を拭く。その後体温を測ると、35.9度。
ウイルスを退治したようである。
夜にもう一度汗をかくかもしれないが、高熱が出ることはもうないだろう。

時計を見ると、3時過ぎ。
予定より早く熱が下がったようである。
口がキムチ臭いので、焼酎のお湯わりを飲んで口を綺麗にしてから家に帰った。

家に帰ると、早速熊谷のハウスメーカーから打ち合わせの電話がかかってきた。
立て続けに、100キロのウェッブデザイナー・タカダから「師匠、手伝ってください。仕事がパンクしそうです!」。

よしわかった、タカダ、お助けマンは元気になったから、手伝うぞ。

社内報の修正もファックスで来ていた。
修正箇所は11点。それをすぐ修正して、ファックスで送った。
「明日一日で丁寧に最終校正をします」という電話を貰って、何とかこの仕事の目途はついた。

何ごともなかったように、夕食に「焼きカレー」と「和風キノコサラダ」を作って、家族揃って食べた。

その後、みんなで「トリック2劇場版」のDVDを観て、寝ることにした。

しかし、目が冴えて眠れない。
こんなことは久しぶりである。10年以上なかったことだ。
熱も下がって、体調は戻った。食欲もある。
では、なぜだろう? 悩みは人並みにあるが、眠りを妨げるほどではない。
騒音に悩まされているわけでもない。
なぜ眠れないのか…?

そんなとき……、
当たり前だろ! 昼間寝過ぎたからだよ!

耳鳴りとともに、誰かのツッコミが耳に響いた。



2007/01/10 PM 12:04:50 | Comment(8) | TrackBack(0) | [日記]



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