Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
[TOP] [RSS] [すくすくBLOG]








ひとり忘年会 その2
ひとり忘年会の続き。

金曜の夜は、家族が早く寝たので、夜の12時半過ぎに家を抜け出して、「隠れ家」に行った。
早速、ゴミ捨て場で拾ったギターの弦を張り替えることにした。
手にとってよく見ると、全体的に埃でくすんでいたが、傷んでいるところはなさそうである。

まず、弦をすべて取り外した。
これは、20年ぶりにやる作業である。
大宮の楽器店で、ワゴンに積まれていたスチール弦を買った。久しぶりなので、固い弦ではなく柔らかいものを選んだ。ついでに、ストリングワインダー(弦を巻き取る道具)も買って、隠れ家に置いておいた。

エンドピンを抜くのに少々苦労したが、弦を一本ずつ、昔を思い出しながら張り替えていく。
最初の一本目は手間取ったが、コツをすぐ掴んで、残りの5本を一気に張り替えた。
意外と覚えているものである。

そして、チューニング。
これは昔から得意である。
普通の人よりは、圧倒的に早い。その他の技術は進歩しなかったが、なぜかチューニングだけは早いのだ。

スリー・フィンガー」もひとより早く覚えた。
しかし、あまり上達しなかった。
友人がギターを持って遊びに来ることがあるので、ギターはたまに弾く。
この「スリー・フィンガー奏法」を娘の前でやると、「お前、やるジャン!」などと言われるが、ただ「できる」というレベルに過ぎない。

友人からは、「ひでぇ自己流だな」と笑われる。
その程度である。

チューニングが終わったので、ロジャースの袋から「フォアローゼス」を取り出し、百円均一で買ったグラスに注いだ。
行きがけに、コンビニで氷を買ってきたので、その氷を二つ浮かべてロックで飲んだ。
フォアローゼスは、必ずロックで飲むべきである。水割りはダメだ。どうしてもというのなら、ソーダ割りがいい。

バーボンを嫌いな人は多いが、それはおそらく最初に飲んだのが「アーリー・タイムス」の水割りだからだろう。
バーボンの水割り、というと居酒屋ではこのアーリー・タイムスが圧倒的に多い。
アーリー・タイムスは、バーボンらしいバーボンだが、香りが独特だ。それをミネラルウォーターで薄めても、その独特の香りは消えない。
むしろ、薄まった分だけエグい口当たりになる。
嫌いになるのは当たり前だ。

だから、バーボンを初めて飲む人は、フォアローゼスかワイルドターキーを飲むといい。
まずは、ソーダ割りにして飲む。飲めそうだと思ったら、ストレートかオン・ザ・ロックで飲むという手順を踏んだ方がいい。
これが一番馴染みやすい飲み方だと思う。

フォアローゼスのロックを飲んで、カマンベールをつまんだ。
カマンベールは、6等分に切ってあるものだから、食べやすい。
次は、スモークチーズ。チーズ好きのひとに言わせると、スモークチーズは邪道らしいが、世の中には邪道が溢れている。
チーズにだけ邪道を許さないという心の狭い人間こそ、チーズを語る資格はない。
美味ければいいのだ。

さて、ギターである。
ピックも買ってきたが、深夜にピックを使ってジャカジャカというのは、よろしくない。
そこで、むかし懸命に覚えた、サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」をスリー・フィンガーで弾いてみようと思った。

スリー・フィンガーといえば「ボクサー」というくらいポピュラーな曲である。
ひとと同じことはしたくないひねくれた性格だが、ギターの上達度を測るのには丁度いいので、飽きもせず毎日練習した。
それを覚えているかどうか。

意外と覚えているものである。
もちろん流れるように指が動くということはないが、思ったほどつっかえずにできた。
練習して損はなかったということだ。
何となく、嬉しくなった。

調子に乗って、今度はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のイントロの部分を弾き始めた。
これもそれなりに指が覚えていたが、慣れないことをしたせいで中指がつってしまった。
弦を押さえる左手の指先も痛い。

今日はこれくらいにしておこう。
別に誰も聴いていないのだから、無理することはない。
あとは、フォアローゼスを飲むだけ。
スモークを口に運びながら、二杯目からはチビリチビリと飲む。
何も考えない。気障な言い方だが、酒と会話をするように、ゆっくりと飲んだ。
隠れ家の壁のシミが、色々な形をしているのを見ながら、チーズを食べバーボンを飲んだ。

四杯目を飲んだところで眠くなった。
まぶたを閉じる前に、毛布をかぶった。そして目を閉じて、すぐ寝た。
起きたのは、朝の6時半だった。
起き抜けだが、フォアローゼスを少しラッパ飲みにして、体を温めてから家に帰った。
家族はまだ寝ているようだ。

仕事部屋の床の絨毯の上に寝っ転がって、また寝た。
目が覚めると、娘の顔がすぐ近くにあった。
「おい、酒くさいな! しかし、いつものビールの匂いじゃないな」
といいながら、私の周りを嗅ぎ回っている。

「何か隠していることがありそうだな」

するどく追求されそうだったので、残っていた600円を娘に与えた。
「ワイロか!」
と突っこまれたが、そう言っただけで、ニヤニヤしながら自分の部屋に帰っていった。

結局、今回の「ひとり忘年会」で、得したのは娘だけのようだ。



2006/12/17 PM 12:12:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | [Macなできごと]



(C)2004 copyright suk2.tok2.com. All rights reserved.