Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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同人誌に小説を頼まれた
先月末、このブログを読んでいる人からメールをいただいた。

同人誌を出しているのだが、小説を書いてくれないか」というのである。
同人誌? 小説?
随分突飛な話である。

最初は冗談かと思ったが、メールをやり取りしているうちに、相手がどうやら本気らしいということがわかった。
思いもよらないことだったので、戸惑った。
しかも、「同人誌」などという言葉を聞くのは、何年ぶりだろうか。
失礼だが、「オタク」という言葉を思い浮かべた。

「まあ、オタクの一種ですかね」と依頼主のサワダさんは言っていたが、とにかく今どき珍しい話である。
サワダさんは、自費で年2回、同人誌を出しているという。
レギュラーの執筆者は彼を含めて3人で、あとは毎回新しい人のものを載せているらしい。

「なぜ、私なんかに…」と聞くと、「勘ですね」と一言だけ。
失礼ながら、あまりいい勘はしていないようだ。
しかし、引き受けた。
無報酬だから、好き勝手なことができる。
報酬をもらっていたら、縛られた感じがして、アイディアも浮かばないだろう。
それが引き受けた理由だ。

「気に入らなかったら、没にしてください」ということをこちらの条件にした。

実は恥ずかしながら、小説は10年前から書いている。

10年前の私は、キータイピングが苦手で、少しでもキーを叩くのが早くなりたいと思って、プロの小説家の小説を「テキストエディタ」を使って打っていた。
宮部みゆきの「とり残されて」という短編である。
これはそれなりに効果を上げたが、人より少し早いというほどの上達度だった。
そこで、もっと早く打つにはどうすればいいかを考えた末、自分で小説を書くことを思いついたのである。

この場合、自分の頭に浮かんだ文をすぐ打たないと忘れてしまうから、私のタイピングは急速に上達した。
キータイピングが上達すると、文章を打つのが面白くなって、話がどんどんと膨らんでいった。

私が書いているのは、冒険小説とミステリィが混ざったようなものだが、文が稚拙だからすべてを細かく説明しようと思って文章が長くなる。
結果、今現在物語の半分ほどを執筆したが、今のペースでは完成まであと10年はかかりそうである。
きっと、「指輪物語」並の壮大な冒険小説になるであろう(?)。

発表しようという気はないので、こちらの方はどれほど時間がかかっても構わない。
しかし、今回依頼されたものは、来年の2月末までという制約もあるし、文字数の制約もある。
先月の終わりに依頼されたのだが、いまだに頭の中でストーリーがウロチョロしている。

短編は難しい、とはよく言われることだが、文章の贅肉をそぎ落とすのはダイエットよりも苦労する(ダイエットをしたことはないが)。
身近な人をモデルにしてキャラクタを設定するのが一番楽だが、私のまわりの人間は「漫画」にはなるが「ドラマ」にはならない奴らばかりだ。

そう考えたら、別に「おもしろ小説」でもいいのではないかと、いい加減なことを思いついた。
「ギャグ漫画」というのはあるが、「ギャグ小説」というジャンルはないようだ。
これは受けるかもしれない。
スベッたときは無惨だが、どうせ没になるだけである。

そこで、ラーメン店を経営したが、4年で店をつぶしたスガ君をモデルにして、「ギャグ小説」を書いてみることにした。
120キロの巨漢、大メシ喰らい、バツイチ、そして失恋経験豊富な彼なら確実に主役ができる。

「スガ君、君をモデルに、小説を書きたいのだけど、いいかな?」
昨日、彼に電話をするとスガ君は、「ええ〜、俺がですか〜! スゴイ出世じゃないですか!」と喜んでくれた。

しかし、「ギャグ小説」の主人公であることは、教えなかった。
世の中には、知らないままの方がいい場合もある。




2006/12/12 AM 10:11:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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