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● イチオシはPUSHIM |
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仕事中は、いつも「iTunes」で音楽を聞いている。 手持ちのCDを「iTunes」で、192kbpsの「MP3」にエンコードする。 CDに比べたら音質は落ちるが、どうせミニスピーカーで聞くのだから、音質にこだわっても無駄だ。
そんな風にして、「iTunes」には900曲近い「お気に入り」の曲が入っている。 全部通しで聞くだけで、丸3日かかるほど、曲のボリュームは多い。
曲のジャンルも、無節操だ。 小学5年生の娘の趣味もあって、J-POPが一番多い。
彼女が聞くのは、YUI、大塚愛、GARNET CROW、aiko、Janne Da Arc、倖田來未、宇多田ヒカル、柴咲コウ、上戸彩、川嶋あい、加藤ミリヤ、山下智久……あたりか。 高校一年の息子は、Kinki KIds、浜崎あゆみ、ポルノグラフィティ、UVERworld、TOKIO…など。
息子は、なぜか「ジャニーズ系」が好きだ。 どうして、と聞くと、歌いやすいから、と言っていた。 彼らの歌が、シロートに近いからだろう。
ふたりとも、私が数年前から、SMAPとORANGERANGEだけは聞くな、と厳命しているので、その言い付けを守っている。 いい子たちである。
私が聞くアーティストで、娘と趣味が重なるのは、YUI、倖田來未、宇多田ヒカル、柴咲コウ、加藤ミリヤである。 娘は、YUIがデビューした時から大のお気に入りで、今では18曲すべてを歌詞カードなしで歌える。 カラオケボックスに行っても、彼女の歌しか歌わない。 よほど感性が合うのだろう。
私も、YUIは、きらめくような感性を持っていると思っている。 詞の中の日常的な表現の一つひとつに、等身大の彼女を見ることができる。 これは、天才だからできることで、彼女は間違いなく「選ばれた人間」の一人だと言える。
私の「iTunes」にヒップホップ系の曲は、ほとんど入っていない。 息子がたまに聞く、ケツメイシと湘南乃風だけだ。 おじさんの耳には、ラップは皆同じに聞こえる。
Dragon Ashのように、絶えず実験的でクリエイティブな曲作りをするプロは認めるが、多くのラッパーの場合、いつも同じ地点にとどまっているような気がするのだ。 韻を踏むのはいいが、言葉の遊びが中途半端で、ラップの様式に埋没してしまっている感がある。 ラッパーは、現代の「吟遊詩人」だと思っている私にとって、彼らの詞はあまりにも幼稚だ。 言葉を伝えようという意識が伝わってこない。 「詩人」からは、ほど遠い。
我が「iTunes」には、他にロック、ジャズ、ソウル、クラシックなど種々雑多な曲が入っている。 「トップ25」を見てみると、よく聴いている曲の傾向がわかる。
1位は、Kinki Kidsの「ボクの背中には羽がある」で、458回。 これは、息子が気に入っていて、繰り返し聞いていたらしい。 2位は、ケツメイシ「サクラ」の329回。 これも、息子が繰り返し聞いていた。 3位は、Kinki Kids「ビロードの闇」の275回。 4位はポルノグラフィティの「アゲハ蝶」273回。 5位は、ユンナの「ほうき星」267回。 他に、UVERworld「D-technostyle」、浜崎あゆみ「VOYAGE」、Kinki Kids「情熱」、修二と彰「青春アミーゴ」、サスケ「青いベンチ」、D-51「NO MORE CRY」が、210回から250回以上再生されている。 これらすべて、息子が好んで聞く歌だ。
こうしてみると、息子には、好きな曲を繰り返し聞く傾向があるようだ。
16位には、YUIの「feel my soul」、19位に、同じくYUIの「TOKYO」、20位に「Merry Go Round」、24位に「Good-bye Days」、25位に「Just My Way」がある。 17位に、宇多田ヒカルの「プレイバックパート2」、18位に倖田來未「Promise」22位に倖田來未「Flower」、23位にkaoru Amane「タイヨウのうた」。 これらは、娘が好んで聴いている曲だ。
「トップ25」の中で、私が好んで聞いていたのは5曲。 浜田省吾「MONEY」、「Midnight Blue Train」、「J.BOY」、Eric Clapton「LAYLA」、Chick Corea「SPAIN」である。
他に100回以上再生した曲が30数曲。 Billy Joel「NewYork State of Mine」、Queen「The Show Must Go On」、Destinys Child「Surviver」、Miles Davis「Sketches of Spain」、Janne Da Arc「振り向けば・・・」、MINMI「The Perfect Vision」、加藤ミリヤ「ソツギョウ」のほか、浜田省吾の曲が30曲以上ある。
クラシックでは、チャイコフスキーの「1812 Overture」(シンシナティ交響楽団)をよく聞く。 ナポレオンのロシア侵攻をテーマにした楽曲である。カノン砲の実音が臨場感タップリで、何度聞いても飽きない。
以前はよく同業者の友人などに、「無理して、若者向きの歌を聴かなくてもいいんじゃないの」などと、嫌みを言われたことがある。 しかし、かなり以前から注目していた倖田來未やBonnie Pink、Salyuなどが、ブレイクしたこともあって、彼らが私を見る目が少しずつ変わってきた。
「ねえ、次は誰がブレイクすると思う?」 たまに、そう聞かれるようになった。
moveがいい。何年か前に注目されていたが、DOUBLEもいい。 しかし、今私が一番注目しているのは、PUSHIMだ。 圧倒的で、包み込むような情感。艶のある高音、そして低音。彼女は、黒人の真似ではないソウルを感じさせる、数少ない日本のシンガーだ。 世間の評価としては、レゲエシンガーに分類されるが、それだけに閉じこもらない器の大きさがある。 ロックを歌えば、見事にロックするし、ヒップホップな曲では、類(たぐ)い希(まれ)なラッパーになる。 歌い手としてのプロ意識の高さを、どの曲にも感じることができるという点では、彼女こそ「歌姫」と言っていいかもしれない。
倖田來未ほど一般受けするキャラクターではないので、大ブレイクは難しいとしても、少しでも彼女の存在を知る人が増えてほしい、と願っている。 今日何度目かの「I pray」を聞きながら。
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2006/09/25 AM 10:08:21 |
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