Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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ジャブだけでKOされるメディア
形ばかりの「自民党総裁選」が始まった。

アベ氏に決まっているのに、何を無駄なことを…、と言ってはいけないのか。
総裁選前のアベ雪崩現象は、マスコミの事前の「人気投票」も手伝って、予想通りの展開になった。
議員先生方とメディアは、アベ氏をどうしても総裁にしなければ気が済まないようだ。

議員は大臣のポストが欲しい。
メディアは、「ぶら下がり記者会見」の権利が欲しい。
新総裁には、へそを曲げられては困る。だから、「仲良し関係」を築きたい。
政策などは、どうでもいい。
彼らが心配しているのは、いかに時流に取り残されないようにするか、だけ。

私の知る限りのアベ氏は、明瞭な意思表示をしない男に見える。
靖国参拝などに関しても、逃げている印象がある。
そのくせ、アジア外交に関しては、表面上は強面(こわもて)ぶりを演じている。

都知事イシハラと似ている、と言ったら意外に思うかもしれないが、私の感覚ではそれに近い。
イシハラ氏はボクシングで言えば、ジャブが得意だ。
威勢のいい言葉を最初に投げつけて、相手を立ち止まらせる。

日本のメディアは、イシハラ氏のジャブに怯(ひる)んで、シッポを巻く。
小心さを隠す(反論されるのが怖い)ためのジャブに過ぎないのだが、国内では有効だ。
しかし、国際的にはジャブだけではダメだ。
ストレートやフック、アッパー、ボディとパンチが繋がらなくては、相手にしてくれない。
それが「外交のテクニック」というものだ。

イシハラ氏が政治家として何もなし得ていないのは、ジャブしか打てないからである。
言葉だけで、実力が伴わないことを、諸外国に見透かされている。
アベ氏もそのあたりが似ている、と私は思うのだ。

アジア、特に北朝鮮に対して、ジャブは放つが、それだけだ。
有効打が続かない。
イシハラ氏と同じように、言葉だけだから、諸外国にとっては与(くみ)しやすい。

そのことはメディアも薄々気付いているだろうが、彼らは強面に弱い人種だから、首をすくめるだけである。
そして、新しい総裁に対し、すり寄っていく。
その結果、彼の威勢のいい言葉だけを伝える。

まるで、ジャブだけは一級品の亀田興毅を「大スター」扱いしたときのように、遠巻きにしながら、ご機嫌を取る。
そして、ひとたび墜ちれば、完膚無きまでに叩く。
ただし、政治家に関しては、彼らが腰縄をかけられるまでは、メディアは寛大で辛抱強い。

まだ反撃する力が相手に残っている間は、じっと様子を見る。
報復が怖いから…………。

アベ氏を見ていると、政治家としての資質はあるように思える。
彼は、人に言葉尻を捉えられないように、曖昧な発言しかしない。
経済に関しては、踏み込んだ発言をしない。
意味のない笑顔で、好感度アップを狙う。
他人の意見は聞いているふりをして、実は聞いていない。

さすが政治家の家系で育っただけのことはある。
しかし、政治家としての資質は、それだけだとも言える。

彼がもし本当の政治家としての気概を持っているなら、コイズミこそ斬るべきだ。
その上で、アベ流を創生するなら、政治家らしくない政治家として、歴史に名を残すだろう。

しかし、前任者に「いいとこどり」だけされて、政権をぶっ壊されたら、ピエロである。
ただ、ピエロは可笑しくも悲しい役どころだから、あれはあれでけっこう難しい。

前任者は「大根役者」。
そして後継者は、ピエロ。
いずれにしても、三文芝居はまだまだ続くのか。


2006/09/12 AM 09:53:49 | Comment(0) | TrackBack(1) | [メディア論]



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