Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
[TOP] [RSS] [すくすくBLOG]








「コメンテイター」と書いて「うさんくさい」と読む
ニュース番組に「コメンテイター」というものが現れたのは、いつ頃だろうか。

それほど昔ではない気がする。
昔は、キャスターが一人でニュース原稿を読んでいたと思う。

おそらくは、「ニュースステーション」あたりからか。
確か、小林さんという人がいつも
久米宏の隣に座っていた。
彼が穏やかに論評する姿と、軽薄な久米宏との対比が面白くて、いいコンビだと思って見ていた。(小宮悦子も合わせると、いいトリオ)

ニュースステーションは、賛否両論でいえば、きっと「否」の方が多い番組だったかもしれない。
NHKのように公明正大を装いながら、体制寄りの報道しかしないニュース番組が、本当のニュースであると思っている人には、受けが悪いだろうが。

NHKのニュース番組は、ほとんど見ないので断言できないが、キャスターの隣にいつもコメンテイターがいるというシステムではなかったと思う。
コメンテイターが余計なことをいうのを、怖れているからかもしれない。(報道内容が、ちょっとでも政府批判と受け取られたら、
強面議員に脅される)

他の局の場合は、たいてい仰々しい経歴を持ったコメンテイターが、眉間にしわを寄せて、もっともらしい顔をして座っている。

噛んで含めるように丁寧な説明をする人や、「俺が権威だ!」と尊大な態度で「教えてやる」式の説明をする人、感情を表さず機械のように冷静に説明する人など、色々といる。(この人たちに共通しているのは、過激なことを言う人がほとんどいないこと)

ただ、どちらにしても、彼らの背後には系列の新聞社がある。
日本テレビは「読売新聞社」。
TBSテレビは「毎日新聞社」。
フジテレビは「産経新聞社」。
テレビ朝日は「朝日新聞社」。
テレビ東京は「日経新聞社」。
NHKは、日本国政府

北朝鮮のミサイル発射問題でも顕著だったが、どのニュース番組のコメンテイターも系列新聞社の傀儡(かいらい)でしかない。
系列新聞社の論調から逸脱することはない。

要するに、系列新聞社のシナリオに縛られている。

彼らに、不偏不党など有り得ない。
彼らは、特定の利益の代弁者に成り下がっている。
彼らの思想的基盤が、系列新聞社が左か右かで、大きく異なる。

しかしこれは、当たり前と言えば、当たり前のことだ。
目くじら立てるほどのことではない。
ただ、いかにも公明正大のふりをして、視聴者をミスリードするのが、個人的に我慢ならないだけだ。

話の頭に「読売新聞社の考えによれば」とか「毎日新聞社の意見では」などと付けてくれれば、すんなり聞くことができる。
あるいは、「政府の不利になることは控えさせていただきます。報復が怖いので」と言ってくれてもいい。
これなら、胡散臭さがなくなる。

結論が決まっているのに、都合のいい「検証結果」だけを示して、さも公平に「検証しました」という報道は、私の感覚では露骨なミスリードとしか思えない。(少々古いが『所沢ダイオキシン汚染報道』というのがあったが、それが典型か)
そして、「コメンテイター」がその検証の後押しをすると、視聴者は何の疑いもなく、納得してしまう。
コメンテイターは検証を追認するための道具になっている。

コメンテイターは、国民の意見を代弁する人種にあらず、系列新聞社の代理人に過ぎない。

だから最近、私の頭の中では「コメンテイター」という字を見ると、「うさんくさい」と読んでしまうのだ。


2006/07/23 AM 09:41:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | [メディア論]



(C)2004 copyright suk2.tok2.com. All rights reserved.