Macでお仕事?
Mac歴22年。独立して15年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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方向音痴の案内人
東京都中央区新川に得意先がある。
そこに行くには、東京駅から徒歩で30分近くかかる。
いつも、往きも帰りも歩いて行く。

先週の金曜日の夕方のことだった。
仕事を貰って歩いて帰る途中、新大橋通りの手前で、若い女性3人組に道を聞かれた。
東洋系の顔で、イントネーションからすると、中国人のような気がする。

「日比谷線八丁堀駅ワドコデスカ?」

八丁堀駅は、その橋(亀島橋)を越えて、大きい道(新大橋通り)の信号まで行けば、すぐ入口が見えます。ここから200メートルくらいですよ、と教えた。
私もそちら方向へ歩いていくので、一緒に歩いていき、階段入口まで連れて行った。

「アリガトウゴザイマス」と、深くお辞儀された。

その後、「宝町出入り口」の近くを歩いていると、60年配の男の人に道を聞かれた。

「味の素のビルはどこですか?」

この通りを真っ直ぐ行って、みずほ銀行の看板が見えたら、手前の道を左に進んでください。曲がってから150メートルくらい先右側にあります、と教えた。

八重洲通りのブリヂストンの前を歩いていたら、若いカップルに道を聞かれた。

コレド日本橋はどこですか?」

中央通りを高島屋を目印に、真っ直ぐ進んでください。日本橋の交差点があります。そこの角です。ここからだと500メートルくらいです、と教えた(ここは、行ったことがないので、あまり自信はなかったが、おそらく合っているはず)。

越前屋ビルの前から地下街に入り、レモンロードを通ってマクドナルドの前を歩いていると、私と同じくらいの年代のサラリーマンに道を聞かれた。

「明治製菓のビルはどこですか?」

この地下街を突き当たって、階段を上り、外に出てください。中央通りを銀座寄りに歩いていくと、京橋の交差点がありますから、東京駅寄りに右に折れてください。100メートルくらい行くと右側にあります。
(このビルは普通の人は知らないかもしれないが、京橋近辺は土地勘があるので知っているのだ。)

2キロ弱の帰り道。4回も道を聞かれた。

今回に限らず、私はよく道を尋ねられる。

何故だろう?
暇そうに見えるから? 物知りに見えるから?(それはないか) 人が良さそうに見えるから? 街の風景に溶け込んでいるから? コイツなら絶対に嫌な顔をしないで教えてくれそうだから?

おそらく、最後の理由が一番当たっているかもしれない。
世の中には、この人に道を聞いたら怒られるかもしれない、あるいは絶対無視される、という雰囲気を持った人がいる。
しかし、私はどう考えてもそんな風には見えない。
だから、気軽に聞いてくるのだろう。

例えば、旅行カバンを提げて、京都の四条大宮交差点に立っていたとしても、道を尋ねられるのだ。
どう見たって、旅行者にしか見えないだろうに、「詩仙堂へはどう行ったらいいんですか」と聞かれたことがある。

さらに、旅行カバンを持って、新神戸の駅に降り立ち、駅を出た途端、「ウロコの館はどこですか?」と聞かれたことがある。

富山県の高岡をうろついているとき、「古城公園はどこですか?」と聞かれる。

島根県松江市の松江城に行ったとき、観光客丸出しで写真を撮りまくっているときも、「真名井神社へはどう行けばいいですか?」と聞かれたこともある。
マナイ神社って何?(その時はまったく知らなかった)

私はおそらく、交番の警察官を除けば、日本で一番、道を聞かれる民間人ではないだろうか。
年間に均(なら)せば、百回近く道を尋ねられていると思う。

これは、ほとんどボランティアと言っていい行為だ。

表彰してもらいたい。

ただ、こんな私だが、ひどい方向音痴で、ヨメにいつも笑われる。
道を正確に覚えていても、とんでもない場所に行くことがある。
ヨメと金沢を旅したときも、宿泊先のペンションを見つけるまで、同じ所を堂々巡りして、1時間以上歩き回ったことがある。

頭の中の地図は完璧なのに、どういうわけか、違う方向に足が向いてしまうのだ。

実に頼りない、方向音痴の案内人である。


2006/07/04 AM 10:39:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]



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